こんにちは。製造業のお客様を技術支援しているソリューションアーキテクトの中西です。 生成 AI が普及するなかで、設計領域のユースケースとして「仕様書に記載された要件から図面や設計パラメータを出力したい」、「図面に表現された部品を理解した AI のインサイトが欲しい」といったご相談をお客様からいただくことがあります。機械設計の経験があり機械が大好きな筆者としても、お客様のご期待に応えたい気持ちが強いですが、残念ながらこれらのユースケースに対して現状の AI が大活躍することは「原理的に」難しいです。 では
本稿は、株式会社みずほフィナンシャルグループ/みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 服部 純一氏、畑山 洋平氏、浅香 樹氏、株式会社みずほフィナンシャルグループ 島浦 紳吾氏、翁 恒氏によって寄稿いただきました。 はじめに 企業のデジタル化が進み、クラウド活用の拡大を含め多くの業種で IT 予算、投資意欲が高まっています。 「企業 IT 動向調査報告書2024」によると、2023年度の IT 予算 DI 値(注1)は2011年度以降で最高値となっています。 IT 予算の重点領域として「セキュリティ強化」