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2卒で入社して3ヶ月の私が、infoQ(英語圏・技術メディア)翻訳レビュアーに参加してみた


はじめに

こんにちは。アジャイルQAの田畑です。
2023年6月に、第2新卒でSHIFTに入社しました!

現在は金融系の案件で、テスト実行などを担当しています。技術ブログには初投稿となります。
今回は米国の技術メディアである「infoQ(日本語版)」の翻訳レビュアーに参加してみた件について、ご紹介したいと思います。

参考: InfoQ.com(日本語版)

参加したきっかけ

参加したきっかけは社内SNSでレビュアーの公募があったことでした。

InfoQ.com運営では記事翻訳スループット向上のため、翻訳レビュアーを募集します。
InfoQ.com(日本語版)は2023年からSHIFTで翻訳を手掛けている技術メディアで、現在、技術統括部を主体に月に数十本の記事を翻訳・公開しています。これによってSHIFTのIT業界における技術的プレゼンス向上を目指しています。(社内SNSから)

どうやら、infoQという技術メディアの翻訳のお手伝いをするようです。

前職は新聞社で働いていたことや、英語の勉強が好きだったこともあり、興味が湧きました。
試しにどんなメディアかなと覗いてみると・・。

む・・難しそう・・。
僕にできるのかと不安になりつつも、 そもそもinfoQとは何なのか調べてみました。

infoQとは?

infoQは 「C4Media社」が運営する英語圏の技術系Webメディアです。

『最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ』をテーマに掲げており、世界中で2700 万人以上のソフトウェアエンジニアが利用しているそうです。

また同社が主催する「QCon」と呼ばれるカンファレンスには、毎年1000人以上のソフトウェア専門家が集まるそうです。

他にも、

  • 編集チームはジャーナリストではなく、ソフトウェアエンジニアで構成

  • メンバーは全世界のリモートオフィスで連携しながら働く

  • 英語、日本語、中国語、フランス語など多言語でコンテンツを提供

  • 記事の情報鮮度は高く、国内メディアと違った視点を持つ

といった特徴があります。

参考:https://www.infoq.com/jp/about-c4media/

記事掲載までの流れ

SHIFTでは、2023年2月からinfoQの日本語版サイト運営を始めています。
英語の原文記事が翻訳され、日本語版サイトに掲載されるまでには、

  • 英語の原文記事をAIで機械翻訳

  • 不自然な日本語や翻訳漏れがないかを人の目でレビュー

  • レビュー通過後に日本語版サイトに公開

といった作業を行います。
作業は下図のように複数部署が協力して実施しています。

翻訳レビュアーになってから最初の数本は、トライアル期間となり、シニアレビュアーから2次レビューを受けます。
2次レビューが通過したら、公開待ち作業に移行します。慣れてきたら2次レビューを卒業し、正式レビュアーとなります。

SHIFTの編集作業

作業の流れには、下のようなSHIFTならではの特徴もあります。

  • Gitlabで記事・ワークフローを管理

  • 作業の自動化

Gitlabで記事・ワークフローを管理

記事やワークフローは、Gitlabと呼ばれるバージョン管理ツールを用いて管理しています。
通常はソースコードの管理に使うことが多いツールのようですね!

具体的に、各記事はIssueと呼ばれるGitlab上の管理媒体を発行して管理しています。
ワークフローはいわゆる「カンバン方式」で管理しています。

各作業を「作業中」、「レビュー待ち」などのタグで切り分けており、工程が進むごとにIssueを動かすことで、どの段階の作業をしているか可視化しています。

作業は、複数部署で分業して行っており、コミュニケーションはMerge Request上で行います。

作業の自動化

記事の編集は、4つの作業を自動化しています。

1.Issue登録の自動化

まずはIssue登録の自動化です。
Issueとは「Gitlab上でアイデアを出し合ったり、作業を計画したりするための基本的な媒体」のことです。
(参考:Gitlabマニュアル https://gitlab-docs.creationline.com/ee/user/project/issues/managing_issues.html)

1記事=1Issueを紐付けることで、レビューや修正など作業を整理して効率化できます。
SHIFTではGitlab API (Issue API)を活用して、原文サイトのRSSに定期的にアクセスし、最新の記事情報を取得して自動でIssueを登録しています。

2.翻訳の自動化

登録されたIssueはワークフローの「Openリスト」に中に格納されます。この中から、元サイトで話題となった記事などを人の目で選んで「翻訳待ちタグ」に移します。

「翻訳待ちタグ」に移ったIssueは、Shell Scriptによって、Issueに対して1つのブランチが切られるとともに機械翻訳され、翻訳ファイルが自動で作成されます。

翻訳の中身はDeepLを活用しているようですね!
今後はChatGPTも活用して、さらなる効率化を考えているようです。

3.校正の自動化

校正作業は、CI(継続的インテグレーション)の一環として「Textlint」と呼ばれるツールを利用して行っています。 Textlintを使うと、事前に登録した辞書の内容に基づいて、自動で文章の誤りをチェックしてくれます。

実行は、レビュアーが翻訳レビューで指摘し、修正が必要になった時に行われます。 校正チェックがついた箇所は、適宜人の目で確認して修正作業を行います。

4公開の自動化

記事の公開作業は、原文サイトのCMS(コンテンツ・マネジメントシステム)を使って行います。これまでは、GUIベースで手作業で行う必要がありました。この作業も、SHIFTの自動化ツールであるRacine(ラシーヌ)と、Seleniumを活用することで自動化しています。

参考:https://note.com/shift_tech/n/n1148ddfa3826

Issueをマージした状態で「公開待ちタグ」に移すと、指定した時間に自動で公開してくれます。

このように地道な自動化作業を繰り返すことで、5割以上の工数を削減できたとのことです。

すごいですね!

まとめ

今回はinfoQや、SHIFTでの編集作業の概要などについてご紹介しました。
次回は記事の編集から執筆など、実際の作業についてご紹介したいと思います!

そしてSHIFT社内では、新規翻訳レビュアーも随時募集しています。
このような社内公募があり、未経験でも興味があったら手を挙げて参加できるのもSHIFTの文化のひとつと言えます。

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執筆者プロフィール : 田畑 元
経済紙で4年ほど新聞記者をしたのちに、リスキリングの一環として大学院で情報システム修士を取得。
2023年6月に、第2新卒でSHIFTに入社。SHIFTアジャイルアカデミー(SAA)卒業に、アジャイルQAとして活動中。
趣味の海外ドラマで英語を学び、TOEIC 895取得。

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