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新卒研修の講師を通じて学んだこと~2~SHIFT SAP教育担当者のブログ


はじめに

こんにちは。株式会社SHIFT SAPグループの加山です。グループの社内教育を担当しています。

この記事では「SAP」はSAP社が提供しているERPパッケージソフトを指します。私の所属するSAPグループでは、SAPのパッケージソフトであるSAP ERPや、SAP S/4HANA(以下、SAP)の導入やバージョンアップ案件(以下、SAP案件)でテスト支援等を行っています。

SAPグループでは、配属された新卒社員に対してグループ独自の新卒研修を実施しています。 新卒研修から学んだことをテーマとして、前回の記事では、活発に質問してもらうための改善策を紹介しました。
続編となる今回は、俯瞰して物事をみることに関して書きたいと思います。

この記事の想定読者

  • 若手社員の方

  • 若手社員の育成に関わる方

この記事のゴール

ある講師が新卒研修の運営から学んだ社会人スキルを覗くことができます

広い視野が成長につながる

新卒研修の期間中、所属グループ長や上司から「俯瞰する」という言葉をよく耳にしました。 「プロジェクトの全体像」や「キャリアパスの全体像」など、物事を俯瞰して広く捉えておくと、同じ業務を行うにしてもパフォーマンス/成果物、ひいては個人の成長に違いが出てくるということでした。

SAP基礎研修改善プロジェクトで、研修教材の更新チームに所属し、SAP基礎研修に使用する教材の更新作業を行う場合を例として、視野の違いによる作業への向き合い方の違いを考えてみます。

【個人視点】

作業の目的意識は「期限内に自分の作業を完了させること」となり、 自分の作業効率が最優先となります
この場合、個人レベルのスキル向上にはつながりますが、周りの作業が見えていないため、チームとしてのパフォーマンスは悪くなってしまう可能性もあります。

【チーム視点】

作業の目的意識は「期限内にチーム全体としての作業を完了させること」となり、チーム内のタスク優先度を意識した行動となるでしょう
個人の作業を意識しつつ、周りも見えるようになり、「チームのパフォーマンスを上げられるメンバー」として、リーダーから一目置かれるようになるかもしれません。また、自分自身がリーダーとなった場合に「生産性の高いチームを作る」にはどうすればよいかといった知識の積み上げにもつながります。

【プロジェクト視点】

作業の目的意識は「期限内にプロジェクトを完了させること」、「プロジェクトとして研修全体の評価を上げること」となり、プロジェクト全体の生産性や顧客からの評価を意識した行動となるでしょう
自分の作業が他チームに与える影響を考慮して、積極的に他チームとコミュニケーションが取れるようになり、他チームのリーダーからも一目置かれるようになるかもしれません。また、将来PL・PMを目指していく人は、リーダーとして考えるべきこと、意識すべきことを自分の作業を通じて感じ、スキルを身につけていくことができるでしょう。

一つ上の視点で物事をとらえることでストレッチ幅を広げて、成長スピードを加速することができます。

俯瞰して考える機会をつくる

新卒研修では、具体的な働くイメージがない中で、業務に必要な知識の学習を行います。 そのため、受講者が俯瞰して案件・キャリアをイメージし、目的意識をもって学習ができるような企画を実施しました。

「先輩社員の業務紹介」…先輩社員の業務内容、先輩社員が新卒研修時にやっていてよかったこと/やっておけばよかったこと、今の目標 など
「案件紹介」…プロジェクトリーダによる案件紹介で、案件内にどのようなチームが存在し、具体的にどのように業務をすすめているか

先輩社員の生の声を聞くことにより、アサイン後の業務イメージや、キャリアイメージを描く機会となりました。
ここでの視野が、実業務への向き合い方に繋がっていれば幸いです。

おわりに

私自身、目の前のタスクを完了させるという、極めて短期的なゴールにフォーカスを当てて業務をすることが多いように思います。(業務に追われている時期は特に。。。)
まずは長い社会人生活のストーリーを描き、長期的な視点でなりたい姿(目標)を設定する。その長期目標に向けて、小さなゴールを設定して日々の業務に取り組む。 同じ時間仕事するのであれば、今後は意識的に長期的目標に向かった働き方をしていきたいな…と思っています。


執筆者プロフィール:加山
2019年から株式会社SHIFTに勤務。SAPグループの教育チームに所属し、SAP基礎研修運営、教育コンテンツ作成に従事。

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