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新人のすゝめ ~文系卒がエンジニアとして過ごした入社1年目の気付き~

はじめに

みなさんこんにちは。そろそろ新卒3年目の終わりを迎える湊谷です。
突然ですが、私は大学で経済学部に在籍していた所謂文系卒のエンジニアです。高校生の時は理系で情報系を志していましたが、経済面などの事情から結果的に情報系卒でも理系卒でもない、文系卒でエンジニアを志望することになったのです。
文系卒エンジニアとして過ごす中では様々な気付きがあり、それを未来の新人のためにドキュメントとして残したらどうだろう?と上司にアドバイスをいただきました。そこからさらに、ニフティ社内で行われているLT大会でも発表して優勝したり、NIFTY Tech TalkにてLTの再演を行いました。
(https://www.youtube.com/watch?v=N4OF3-mAKfI)
今回は、2023年1月に行われた上記NIFTY Tech Talkで登壇して発表した内容をお届けします!
もうすぐ新年度、不安を感じている皆さんの何かヒントになりますように。

LT始まります!

それでは最初に自己紹介させていただきます。現在は新卒入社3年目、情報系学部でも理系学部でもなく、文系学部出身でエンジニアをやっています。
普段は主にニフティを利用されているお客様の情報を管理するシステムの開発・運用を担当しています。
このLTは、入社2年目に登壇した社内LTで発表した、「新人目線での気付き」のLTの再演となります。
突然ですが皆さん、新卒で会社に入った時ってどのような気持ちでしたか?
学生の方はまだだと思うので、これからのことを想像してみてください。それ以外の方は、一番最初の記憶を呼び覚ましてください。 私はと言いますと…
これは、入社1年目の終わりに行われた、1年間の成果を報告する会で使用したスライドの一部です。
とにかく不安そうで、緊張していて、怖がっていることが伝わってきますね。
ただ、やはりフォーマルな報告会だったので、正直に言うとかなり猫を被って書いていました。 じゃあ、本当はどうだったのか?と言うと…
いや、怖~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!! 自分自身が文系卒で、理系でバリバリやってきた人たちへの引け目もあり、必要以上に怖がっていましたね。研修中に先輩社員だと思っていた人が実は同期だった、なんてこともありました。
配属されてからは会議の内容にも全然追い付けず。それが技術が足りないからなのか、それとも会社の理解が少ないからなのかなんて、その時は判断なんてできないんですよね。ただ「全然分からない」という事実だけが残る。
とにかく全員が敵に見えて、「コイツ使えないなあ」って思われてる、と思ってました。
…なんですが、実際1年間過ごしてみると、「あれ?意外とどうにかなっちゃいました?」となったんですよね。エンジニアとして過ごしてきた今までを振り返ると、本当に、二進も三進もいかず全く解決できなかったことは一つもありません。
私の尊敬する先輩エンジニアが「PCは嘘をつかない」とおっしゃっていました。コイツのこと嫌いだからエラー発生させちゃおう!とか、この子のこと大好きだからエラー隠して成功させちゃおう…とか、そういうことはしない。真摯に向き合えば、1年目だろうと2年目だろうと何年目だろうと解決できる。 そうやって真摯に向き合うにあたり、ここを頭に入れておいた方が良いなと入社1年目の時に感じたこと、最初から意識しておきたかったことを、二つ共有したいと思います。
まず一つ目、時間は尊い!ということです。
新人研修を終えチームに配属されると、業務を始め様々な面で指導していただく先輩社員であるトレーナーがひとりひとりにつきます。そのトレーナーとの面談の中で、今後どうやって開発を進めていくか?という話になり、「自分で調べる力もつけてほしいので、分からないことがあった時まずは30分~1時間は自分で調べてみましょう」と言われました。
何かたくさん調べて取り組むという経験が浅かったこともあり、内心「30分も調べられなくない…?せいぜい10分が良いところじゃない…?」なんて思っていました。
ところがどっこい、開発を進めていくと、分からないところがどんどん出てくる。分からないところを調べているとまたその中に分からないことが出てきて、それをまた調べて、そうしたらまた分からないことが出てきて…の繰り返し。もう少し粘れば自分だけで解決できそう!なんてことをやっていたら、1時間どころかあっという間に3時間も4時間も経ってしまっていました。
その後トレーナーに相談に行くと「これ、やり方を根本的に間違っていますね」の一言。たしか、ダウンロードするものを間違えたとかそんなレベルの話だったと記憶しています。
時間は有限、非常に尊いです。
まず、自分がやろうとしている作業は正しいのかのチェックは非常に大切です。今でも、不安に感じることは「これは○○という認識で合っていますか?」と確認することは常に意識しています。
また、「これくらい調べたら相談しよう」という、自分にあったリミットを設けることも大切かなと思います。
二つ目は、良い感じの質問・相談の仕方を考えてみよう!ということです。
私は今年度、ニフティが開催した開発インターンシップにメンター社員として参加しました。
何人かのチームを組みチーム開発を行ったのですが、対面ではなくオンラインでの開催だったため、自分が担当しているチーム以外の様子が分かりづらいんですよね。でも気になる!
そんな時は気軽に質問してみましょう。
ニフティではSlackが使われていますが、かなり活発なコミュニケーションが行われています。
この時も気軽に質問を投げて、誰かが反応して、それに対してリアクションを付けたり…自分と誰か、だけではなく、全体で情報を共有することができます。
もしかしたら、他の社員も気になっていたことかもしれません。
ただ、働くうえではもっと大変なことも起きるでしょう。
エラーが全然直らないとか、解決策色々試してもうまくいかないとか、そもそも似たような例が出てこないとか、ググっても何も出てこないとか、何もしてないのに壊れたとか、なんかもうとにかくやばそうとか…。
ところでこちら、モザイクがかかっていますがなんだかわかりますか?
これは1年目の時、私が開発していてエラーで詰まった時、文章で書いた質問です。
なが~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!!!!!!!!!!!!!!!!
もちろん、実際にどのようなエラー文が出たのかといったことを見せることは非常に重要ですが、これ、それ以前に「失礼いたします。質問がございます。私はこのような作業をしておりました」みたいな枕詞からずらずら書いているんです。
私はあまり直接話すのがあまり得意ではないことと、「とにかく完璧な状態で質問しなければならない」といった意識があったことから、このような方法を取ったんですね。
でも、どうしても文章だと勘違いも生じるし、そもそもこんな長い文章をみんながみんな読んでくれるわけじゃない。たとえ読む意思があったとしても、その時間があるかどうかはまた別問題です。
そんな時大切なのは、やはり会話ですね。
私のチームでは、困った時はSlackに「今この件で困っているので通話お願いできますか?」と積極的に相談しています。これも実際に私が投稿したものですね。
三人寄れば文殊の知恵、という言葉がありますが、凝り固まった自分の考えに新しい視点を入れるとコロっと解決することも多いです。
このように、テキストでのコミュニケーションだったり、通話だったり、使える手段はフルに使いこなして相談することが大切です。
これは余談ですが、Slackのハドルという通話機能では、画面上にペンで文字を書くことが可能でこれも活用されていますが、成功した時にはこうやってGOODマークを書いてくださる先輩もいます。
テンションが上がりますね!
新人の時の新鮮な気づきはとても大切だと思います。
先輩にもこんな時期があったんだな、という、良い意味で新人の方の緊張感をほぐすことができるという側面ももちろんあります。
しかしそれだけではなく、相談することや最初に方向性を確認することなど、今の私自身の働き方の基礎にもなっているので、何より自分のためにもなると思います。 ぜひ、バンバン共有して未来に繋げていきましょう!

最後に

この「新人目線での気付き」を最初に共有してから丸1年以上が経ちました。
もうすぐ新卒入社4年目になる今、さすがにもう「私は文系卒エンジニアだから…」なんて考えながら仕事をすることは全くありませんし、理系卒か文系卒か、という事実だけで何か大きな差があるとは思いません。
ただ、これは私が約3年間エンジニアとして過ごしてきた中から導き出した結論であり、これからエンジニアになる人、特に文系卒の人からしたら「そんなこと言われたって怖いものは怖いんじゃーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」となりますよね。私もそうだったので気持ちは分かります。 怖い、それに似たようなネガティブな気持ちは持っていて全く問題無いと思います。程度に差はあれど、誰しも持っている気持ちのはずです。
怖がって、いくら失敗したって良いんです。大切なのは、それらの気付きから改善に繋げていくことです。そして、その気付きを共有して、ぜひ未来の新人の方へ繋げていってくださいね!

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