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PartyRock と Amazon Bedrock を使った AI アプリの構築

楽しみながら生成系 AI について学び、クールなアプリを構築する準備ができているなら、PartyRock.aws をぜひチェックしてください。実験したり、プロンプトエンジニアリングについて学んだり、ミニアプリを構築したり、アプリを友達と共有したりすることができますが、コードを書いたり、AWS アカウントを作成したりする必要はありません。また、共有されているアプリを土台にして、それをアレンジすることでアプリをさらに強化し、カスタマイズすることもできます。

PartyRock の使用
使用を開始するには、https://partyrock.aws/ にアクセスしてから [サインイン] をクリックし、Apple、Amazon、または Google のアカウントを使用してログインします。

認証されると、PartyRock のフロントページが表示されます。サンプルアプリをいくつかチェックする、または [独自のアプリを構築] をクリックして、構築を開始することができます。

構築したいアプリの説明を入力してから PartyRock の生成系 AI を使ってスタートダッシュを切ることも、ウィジェットごとに自分でアプリを構築することも可能です。

私は今、 AWS re:Invent のブログ記事にどっぷりとつかっているところです。同僚のほとんどは、草稿が出来上がるのを辛抱強く待ってくれますが、進み具合を何度もたずねてくるせっかちな人も何人かいます (「もうすぐ着く~?」の大人版ですね)。こんな時にもユーモアのセンスを忘れないようにしようとしてはいますが、対応がちょっとばかり皮肉っぽくなってしまうこともあります。では、PartyRock が役立つかどうか見てみましょう。プロンプトを入力してから、[アプリを生成] をクリックします。

私のアプリ (Snarky Patient Blogger (皮肉たっぷりな辛抱強いブロガー)) の準備は数秒で整ったので、入力をいくらか書き込んで、私のニーズを満たすに十分な皮肉が出力に込められているかどうかを確認します。

いい感じに仕上がったので、これを分解してどんな仕組みになっているかを見てみましょう!

アプリケーション (Snarky Patient Blogger) には、[ユーザー入力][皮肉たっぷりな応答] の 2 つのウィジェットがあります。最初のウィジェットの編集アイコンをクリックすると、タイトル、ローディングテキスト、そしてデフォルト値があるのがわかります。タイトルは、ウィジェットがお互いを名前で参照することを可能にします。

このシンプルなウィジェットは、Amazon Bedrock の InvokeModel 関数に対するコールをカプセル化します。ウィジェットは、Claude v2 モデルの使用と、[ユーザー入力] ウィジェットを参照するシンプルなプロンプトを指定します。私は、どちらか一方を変更し、変更を保存して、結果が出るまで 1~2 秒待つことで実験できます。例えば、モデルを Claude Instant に変更すると、少し違った応答が返されます。

今度は、返信を視覚的に表現したいと思います。[テキスト生成] ウィジェットを使用して応答で最も重要な名詞を見つけてから、[画像生成] ウィジェットを使用して結果を視覚化します。最初のウィジェットを追加して、シンプルなプロンプトを使用します。

再試行アイコンをクリックしてテストします。出力は申し分ありません。

[画像生成] ウィジェットを追加して、プロンプトを少しばかりいじってみます。1~2 分もすると、思っていたとおりのものができました。

完成したアプリはこんな感じです。

アプリに満足したら、[公開して共有する] ことができます。

完成したアプリは https://partyrock.aws/u/jeffbarr/E-FXPUkO7/Snarky-Patient-Blogger にあるので、ぜひ遊んでみてください。このアプリは、ログインして [リミックス] をクリックすることで、さらに上を行く独自のアプリを作るための土台として使用することもできます。

ちょっと待ってください、今日はこれだけじゃないんです
私のブログ記事ではよくあることですが、今回もすべての機能をひとつ残らず説明する余裕がありませんでした。私が説明できなかった機能をいくつかご紹介します。

空のアプリ – 私の例ではアプリビルダーを使用しましたが、[空のアプリから始める] を選択し、ウィジェットを選択して、それらを思いどおりに設定することもできます。

リミックス – 既存のアプリ (私のアプリか、別の公開アプリ) を土台にして、それを [リミックス] することでカスタマイズしたり、強化したりすることができます。

チャットボットウィジェット – プロンプトを出発点として使用して、アプリとやり取りすることができます。

@ 参照 – アプリを構築しているときに、「@」を使用して他のウィジェットを名前で参照できます。

詳細設定 – 一部のウィジェットには詳細設定があります。例えば、テキスト生成ウィジェットには、モデルの [Temperature] パラメータと [Top P] パラメータをコントロールするオプションがあります。

バックステージ – PartyRock のバックステージでは、自分のアプリと、PartyRock クレジットの累計消費量を確認できます。

知っておきたいこと
PartyRock について知っておきたい事柄には、次のようなものがあります。

料金 – AWS では PartyRock の新規ユーザーに対して、クレジットカードの提供や AWS アカウントのサインアップが必要ない無料トライアルを期間限定で提供しています。ユーザーが、発生する料金を心配せずに基本的なスキルの取得を開始できるようにするためです。クレジットの消費量は、先ほどご紹介したバックステージで追跡できます。クレジットの使用は、入力トークン、出力トークン、および生成された画像に基づいて計算されます。詳細については、「PartyRock FAQ」の「Billing and Support」セクションをお読みください。

モデルアクセス – 追加のモデルへのアクセスを徐々に提供していく予定です。

開発中 – さらに多くのウィジェットと機能に取り組んでいます。今後の情報にご期待ください。

学習リソース – 詳細については、これらのリソースをご覧ください。

パーティータイム
次のステップを決めるのはあなたです。PartyRock にログインし、クールなアプリを作って、知り合い全員と共有しましょう。皆様のアイディアをお待ちしています!

Jeff;

原文はこちらです。