高専かるたを作ってみた

この記事は、 NTT Communications Advent Calendar 2023 及び 高専キャリア Advent Calendar 2023 の7日目の記事です。

皆さんこんにちは、SDPFクラウド/サーバー 仮想サーバーチームの宮岸(@daiking1756)です。 昨日の6日目の記事を書いた@Kumassy_と同じく、 普段はOpenStackベースの仮想サーバー基盤やバックエンドストレージ基盤の開発・運用をしています。

この記事では、私が2023/11/18に開催されたHNK全国高専交流会 2023 in 白山のLT枠で発表した高専かるたについて紹介します。 また、初めてオープンデータに貢献して思ったことを書こうと思います。

LT枠での発表の録画と発表資料は公開されておりますので、興味がある方はぜひご覧下さい。 www.youtube.com docs.google.com

私と高専について

タイトルにもある通り、この記事では高専が1つのテーマとなります。 そこでまずは簡単に私と高専の関わりをまとめた画像を載せておきます。

初対面の人と話すときに何か共通点があると話が弾むと思いますが、私の経験上「高専出身」というのは抜群に話が弾みます。 マイノリティであるが故のあるあるネタ、高専独特の間合い、全国高専〇〇大会話、止まらない寮の珍事件など、話題に事欠きません。

※ あくまで私個人の感想です。

会社に入ってからも、高専出身という部分から広がった人脈が多くあり、嬉しい限りです。

高専かるたについて

さて、今回作った高専かるたを紹介します。 下記のURLからアクセスできます。 https://codeforkosen.github.io/kosen-apps/karuta.html

また関連リンクは下記のサイトにまとめているので、こちらも載せておきます。 protopedia.net

高専かるたにアクセスすると画像の通り、63高専の校章と読み札が1枚表示されております。(画像の読み札は「石川高専」) 分からない場合はヒントボタンを押すと、読み札の校章の由来を確認できます。 正しい札を取ると、取った札は消えていきます。 最後の1枚まで到達したときの御手付きの回数によって、最後に表示される称号が変わるようになっています。 高専博士の称号を目指して遊んでみて下さい。

FYI: 現在はイージーモード中です

x.com

元々高専オープンデータを使ったサンプルページとして高専の校章一覧ページが公開されていました。(詳細は後述) このページにかるた機能を追加したものが、今回作った高専かるたです。

高専オープンデータについて

今回お世話になった高専オープンデータは下記のリポジトリで管理されています。 github.com

今回は高専の校章に関するオープンデータ(data/kosen_school_emblem.csv)を利用しましたが、他にも下記のようなオープンデータがありました。

  • 高専環境報告書オープンデータ(公式)
  • 高専キャンパスオープンデータ(非公式)
  • 高専プロコンオープンデータ(非公式)
  • 高専カリキュラムオープンデータ(非公式)
  • 高専カレンダーオープンデータ(非公式)

下記の通り、オープンデータの提供は大募集中のようで、高専有識者の方はぜひプルリク出しましょう。

  • 高専の方、オープンデータ提供、お願いします!
  • 各高専、各学科の非公式オープンデータの追記(プルリク)いただける方も、大募集!

なんで作ったの?

さて、流れが唐突だったので、これを読んでいる多くの方は「なんで高専かるた作ったの?」状態になっていると思います。 説明しても納得されない気もするのですが、ここからは高専かるたを作った背景を順番に書いていきます。

校章に興味を持ったきっかけ💡

まずは校章に興味を持ったきっかけについて書きます。

時は約7年前、私が高専在学中のある日の全校集会のこと。 早く集会終わらないかななどと考えながらぼーっと前方を眺めていたところ、ふとステージ中央の上部に置かれている母校石川高専の校章に目が留まりました。

当時の私:「ん・・・?この校章は・・・?石と川で高専という文字が挟まれてできている!!なんと!!」

驚愕の事実に気付いた私は由来を調べてみました。 すると、確かに睨んだ通り下記の由来が書かれていました。

「石川高専」であることを明確に打出したもの, というアピール性に眼目をおいて「高専」の文字を「石」と「川」で両側から円形に囲み, 創造と協調の精神が生きたわかりやすいものにしました。

当時の私:「校章って奥深い・・・。他高専はどうなってる?高専の校章一覧サイトとかあると面白いのでは?」

こうして私は校章に興味を持ちそうになりました。

何もしないうちに7年が経過⏳

校章に興味を持ちそうになったものの、結局何もせずに時間が経ち、次第に当時の熱も冷めきっていきました。 そうして約7年の時が経った2023年10月。 とある記事を見つけます。

fukuno.jig.jp

なんと、私がぼーっとしている間に高専の校章一覧ページができていました!(ありがたい) 早速アクセスしてみると、各高専の校章にはそれぞれ特徴があり、想像通り眺めていて面白いものでした。 ただし、そこには私が欲していた校章の由来データは見つかりませんでした。 うーん、これは困った。

由来がないので追加し、ついでにかるた化🎴

無ければ自分で追加しよう!ということで、各高専のホームページを巡る旅に出ました。 地道に巡った結果、校章データが登録されていた63高専のうち、41高専のデータはホームページから取得できましたが、 残る22高専のデータは埋めることができませんでした。

github.com

これが私にとって初めてのオープンデータへの貢献でした。 提供する側はデータの正確性や出典など気を遣う部分も多いですが、自分自身が欲しているデータがオープンデータとして追加されるのは気持ちが良いものですね。 そしてこのデータがまた別の活用をされていくと思うと、何だかワクワクします。

こうして校章とその由来情報が揃ったことで、「なんか上の句と下の句みたいでかるた作れそうだな」という発想が生まれ、高専かるたが作られたのでした。

皆さまからのデータ提供をお待ちしています🙌

「まだまだ校章由来情報が埋まっていない高専があるので、情報提供頂けると助かります!」と告知をしてLTを締めました。

すると、早速神山まるごと高専さんが情報提供して下さりました。(圧倒的感謝)

x.com

頂いた情報は温かいうちにオープンデータへ反映するようにするように努めております。 神山まるごと高専さんから頂いたデータも既に反映済みです。

校章由来情報を管理しているCSVは下記です。 皆さまからの温かい校章由来情報の提供を心よりお待ちしております! data/kosen_school_emblem.csvへのプルリクエストを作って頂いても、宮岸(@daiking1756)へ直接ご連絡頂いてもどちらでも構いません🙌

本記事の公開時点では残り21高専分の由来情報が埋まっていない状態です。 github.com

おわりに

本記事では高専オープンデータを利用して高専かるたを作った事例を紹介しました。 オープンデータは使い方次第で面白い作品がたくさん作れると思うので、 オープンデータ自体への貢献とそれを使った作品づくりを継続しようと思いました。

最後に告知です!

NTTドコモグループでは高専出身者はもちろん、高専本科生の採用も行っております。 興味がある方はぜひエントリーしてみて下さい!

また、学生さん向けのイベントも随時開催中ですので、こちらもチェックしてみて下さい。 (今後もじゃんじゃん追加予定です)

さらに!今年の年末12/26(火) 17:00 - 20:00で IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.106@NTT Com(忘年会IoTLTラジオ) がNTT Comのオフィス内で開催されることになりました🎉 NTT Com社員はもちろん、一般の方も参加/登壇可能なイベントです。 現地参加枠には限りがあるので、興味のある方はお早めにご応募下さい! 当日の様子はYouTube Liveにて配信予定です。 iotlt.connpass.com

それでは明日の記事もお楽しみに〜👋

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