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品質について考えてみた



みなさん「品質」という言葉を聞いてどんなことを思い浮かべますでしょうか?パッと思いつくのは、品質が高い、低い、という言葉くらいでしょうか。

品質が高い、低いとはどのような状態を指すのでしょう。

電化製品、車、ソフトウェア・・・など様々な製品に品質という概念が存在しますよね。

ChatGPTに「品質」について聞いてみると、下記のような回答が返ってきます。

品質とは、製品やサービスが顧客の要求や期待に合致しているかどうかを示す指標です。品質は、製品やサービスが機能的、信頼性が高く、安全で、耐久性があり、使いやすく、顧客が望む性能や外観を備えているかどうかを評価することで測定されます。品質が高い製品やサービスは、顧客の満足度を高めることができ、企業の評判や収益性を向上させることができます。

これを読むと、顧客が満足している製品であれば品質が高いと言えそうです。
では顧客が満足するとはどのような状態を指すのでしょうか?

電化製品や車で言えば、品質が高いという状態は、ある程度の年数壊れないで使えるということかなと私自身は考えます。(もちろん購入した時の価格によって、どのくらいの年数壊れないで使えると満足するかは異なってくると思いますが)

例えば、掃除機や洗濯機などはなるべく長く使えていると、品質が高い、と一般的には考えるのではないでしょうか。電化製品の場合わかりやすいですね。

ではソフトウェアの場合はどうでしょうか?

私はソフトウェアの品質保証(QA)に従事していますので、ソフトウェアの品質がどのようなことを意味するのかが一番気になります。
少し考えてみると、ソフトウェアの場合は、そのソフトウェアで提供すべき機能が、不具合(バグ)なく利用できること、といった状態を指すのかなと思ったりします。
でも、提供すべき機能が不具合がなく利用できること、というのは当然のことだとも言えます。ちなみに、このことを「当たり前品質」と言ったりします。

参考までに、当たり前品質について、ChatGPTに聞いてみると

当たり前品質とは、顧客が製品やサービスに求める、最低限必要な品質のことを指します。つまり、製品やサービスが最低限満たすべき基準や機能があり、これらが満たされているかどうかが評価されます。当たり前品質は、製品やサービスの基本的な性能や機能が正常に動作することが期待されますが、それ以上の品質については期待されていないということです。顧客が当たり前品質を満たされない製品やサービスを受け取った場合、不満足を感じることがあります。

と言った回答が返ってきました。

つまり、当たり前品質を満たしていないと、顧客が満足せず、品質が低い、というふうに判断されてしまう可能性が高い、ということかなと理解しました。
では、当たり前品質を満たしていれば、品質が高いと言えるのでしょうか?
私個人的にはそうとは言えない、と考えています。

当たり前品質を満たしていることは、「品質が高い」のではなく、「品質が確保されている」という表現になるのかなと思います。
ソフトウェアの品質が高いとは、ChatGPTの品質の定義に戻ってみると、使いやすくて、顧客の満足度が高まるということになりますので、「当たり前品質」とは少し異なりますよね。
当たり前品質は、顧客が求めている機能を「大きな不具合なく」使えること、品質が高いとは「使いやすく顧客が満足している」ということになりますね。
なので、当たり前品質=品質が高いということではないということが言えると考えています。

今回は品質について少し考えてみましたが、まだまだ奥が深いですね。
このブログが、品質を考える上で少しでも参考になれば幸いです。


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