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Google Pixel Watchを買ったので、アプリ作ってみた(後編)

2022/12/22 に公開したブログの移行記事になります。

はじめに

こんにちは。大友です。

もう今年も大詰めですね。
あっという間の2022年でした。皆さんやり残したことはないですか?
私は、今年を振り返って、年々コードを書く機会が減ってきたな〜と感じています。
トレンドのキャッチアップも含め、定期的にコードを書いていこうと心に決めた年の瀬です。

さて、今回は、前回に引き続き、WearOSのアプリケーションの開発について書いていきます。

前回のふりかえりと今回のゴール

前回のふりかえり

WearOSのエミュレーターを使った開発について触れました。

  • WearOSのエミュレーター作成

  • Flutter プロジェクト作成

  • かんたんなサンプルアプリケーションをエミュレーター上で実行

WearOSに対してのアプリケーションでも、普通のスマホアプリを作成する感覚で開発できました。

今回のゴール

今回は、前回でも触れたとおり、実機でのアプリケーションの実行が行えるところまで行きたいと考えています。
本来であればストアで公開するところまで行きたかったのですが、それはまた別の機会で記事にしたいと思いますのであしからず…

環境を設定する

WearOSのDebugをする方法は、一般的にWi-FiかBluetoothの2パターンあります。

BluetoothでDebugする場合、WearOS 3系だとそのブランドが提供しているコンパニオンアプリ経由でDebugするのですが、2022年12月現在、Pixel Watchのコンパニオンアプリでは対応してないみたいです。(調査が甘いのかもしれませんが…)

よって、今回はWi-Fi経由でDebugしていきます。

adbをインストール

adbとはAndroid Debug Bridgeの略で、デバイスとの通信するためのツールです。
SDK Managerからインストールすることもできますし、スタンドアローン版でもインストール可能です。

SDK Mangerの場合は、Android Studioの設定から確認ができます。
Android SDK Platform-Toolsに同梱されています。
以下の場合だと、/Users/takashi/Library/Android/sdk/platform-toolsにadbが配置されています。

Debugモードを有効にする

続いて、Watch側でDebugモードを有効にして、adbからの接続ができるようにしましょう。

まずは、歯車アイコンから設定に入っていきます。

一番下にある、開発者向けオプションを選択します。

下の方にスクロールすると、ADBデバッグがあるので、それを有効にするのと、Wi-Fi経由でデバッグを有効にしましょう。

Wi-Fi経由でデバッグの下にワイアレスデバッグがあるので、それを選択します。

その中のワイヤレスデバッグを有効にし、IPアドレスを確認しましょう。

adbとWatchをつなぐ

先程ワイヤレスデバッグを有効にしたときに表示されたアドレスに対してadbで接続してみます。

% ./adb connect 192.168.0.13:5555
failed to authenticate to 192.168.0.13:5555

ポートですが、5555を指定しましょう。
最初はWatch側に表示されていたポートを指定したのですが、全く接続できず、色々調べていたら、5555〜5585の奇数番のポートを使うらしいです。詳しくはこちら

最初はデバッグ許可を求められて、接続に失敗してしまいます。
Watch側にはこのように表示されていますので、許可しましょう。
何度も聞かれることが煩わしいのであれば、常に許可するという選択肢もあるので、そちらを選ぶと、毎回許可をしなくても良くなります。

改めてadbを実行すると接続できたことが確認できます。

% ./adb connect 192.168.0.13:5555
connected to 192.168.0.13:5555

正しく接続できているとVSCodeのデバイス一覧にこのように表示されます。

これで、ひとまず環境は整いました。

アプリを実行する

エミュレーターで動かしたアプリを実機で動かしてみましょう。

adbで接続したデバイスを選択し、実行してみましょう。

最初の起動は少々時間がかかる印象ですが、他のスマホ実機でのデバッグ同様に動作してくれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?Androidのアプリ開発をしたことがある人であれば、WearOSでもあまり差異はないのではないかと思います。

センサーなどを使いたい場合やストアに公開しようとした場合などは、ちゃんとManifestを書いてあげないといけなさそうです。

個人的には、あまりしっくりこないWatchFaceが多いので、自分で作ってみようかと考えています。
結局「探したほうが早いんじゃないか説」かもしれませんが…

ちなみに、Android StudioのWearOSのサンプルアプリで作成されるWatchFaceは背景が犬でした。
(どこの犬やねん!!)

最後まで読んでいただきありがとうございました。