RAKUS Developers Blog | ラクス エンジニアブログ

株式会社ラクスのITエンジニアによる技術ブログです。

社内輪読会のススメ

はじめに

こんにちは。mtaaaです。
ラクスのフロントエンドチームでは、2021年上半期に週1回の輪読会を開催していました。
1人では読むハードルの高い、内容重めの書籍を勉強する場としてだけでなく、メンバーの交流の場としても有意義だったため、単発で終わってしまうのはもったいないと考えました。
下半期も開催すべく主導で動いたので、輪読会のノウハウや改善点、参加メンバーの声を共有したいと思います。

第1回

形式

  • 参加人数は10人前後
  • Google Jamboardに読んだ内容の感想、気付き、派生した情報共有を各々が書き込む
  • 毎週業務時間内で同じ時間に1時間枠を設け、30分間読書&Jamboard書き込み、30分間Jamboardに記載の内容や書籍自体を深掘って内容の理解や各開発者の目線ごとの意見共有
  • 1回で30~40ページを読み進める
  • 主催のメンバーがファシリテーターを毎回行い、読む範囲の指定やJamboardの作成といった事前の準備や周知、当日の進行を取りまとめていた
  • 完全リモートでの開催(情勢もあり選択肢がこれだけ)

反省点、改善の余地

  • 主催のメンバーに負担が集中してしまっていた
  • 1回のボリュームが多く、読み切れなかったり、予習前提になってしまったりした面があった
  • 発言が一部メンバーに固定されがちだった

第2回

形式

第1回から継続

  • 参加人数は10人前後
  • Google Jamboardに読んだ内容の感想、気付き、派生した情報共有などを各々が書き込む
  • 毎週業務時間内で同じ時間に1時間枠を設け、30分読書&、30分書籍の特にJamboardに記載の内容を深掘って内容の理解や各開発者の目線ごとの意見共有

第1回から変更

  • ファシリテーターを当番制にして全メンバーに回るようにし、当日の進行を盛り上げやすいように毎回2人設定した
  • オフィスのオープンスペースでの開催がメイン(途中から情勢を鑑みてリモートでの開催に)
    →リモート開催をZoomからGatherに移行し、オフィスで開催しているような感覚を得られた
  • 読み切れない場合や、事前の予習が前提となりがちだったため、1回で15~20ページを読み進める
    →これに伴って輪読会自体の開催期間が伸びたが、参加者は事前準備を気にせず、本だけ持って当日を迎えればいい状態を作れた
  • 元々参加自由ではあったが、これを明言し、回によって参加不参加があっても問題ないことを強調した
    →メンバーが業務とバランスを取りやすい環境を作れた
  • 開催期間終盤に参加者アンケートを取った
    →出席率、満足度、形式についての要望、輪読会自体への感想、要望、今後読んでみたい書籍のテーマなど

主催となった私が準備したのは本の発注と読む範囲の選定、日程の周知くらいであり、一度走り出した後は私がいなくとも回る形を作れたので、今後輪読会を開きたい、というメンバーが気軽に主催できるサンプルにはなったように思います。

Gatherでのリモート開催の様子

反省点、今後の展望

  • 読む時間より議論の時間を長めに確保する
  • 発言者が偏りがちだったため、少人数でのグループを作って雑談感覚で意見交換する形式も試してみたい
  • 輪読会数回ごとにメンバーの意見や情報共有をまとめてマガジン化してみたい
  • 各メンバーの業務都合でファシリテーターの急な変更が何回も発生してしまった
    →事前にある程度予習しておきたい人もいたため、直前に交代が決まると準備できなかった

アンケート結果

輪読会出席率

来期以降の開催について

内容の満足度

次回以降の輪読会で読みたい本のテーマ

といったものが挙げられていました。
特にリーダブルコード等プログラミングの基本について学びたい要望が多かったです。

参加メンバーからの意見・感想

  • 異なるプロダクトを担当し、かつバックグラウンドの違うメンバーが揃っており、本の内容から派生したフロントエンド技術全般の情報共有が非常に有意義
  • 普段は積極的には読まないような厚い内容の本が読めた
  • 担当プロダクトが異なるために交流の少ないメンバーの意見や、他プロダクトでの開発ケースでの話を聞ける機会になった
  • 本の内容が開発に生きた
  • 前提知識や、基礎的な内容の復習になった
  • 議論が単純に楽しい、リフレッシュになる

おわりに

今回は、社内輪読会での試行錯誤について書いていきました。
輪読会は本来の目的である、1人で読むには難しかったり、重かったりする書籍を読む機会を設けるだけでなく、普段交流の少ないメンバーと話せる場所としての需要が大きいように感じました。
本記事が読んでくださった方の輪読会開催の一助になればと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

参考


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