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チームを深く理解するエンパシーサークルという取り組み

はじめに

こんにちは! Uzabase の Saas Product Teamに所属しているWatanabe Jinと申します。

Uzabaseではチームが3ヶ月に一度変わるチームシャッフルという文化があり、チームメンバーが定期的に変わるような仕組みがあります。

そんな頻繁に変わるチームで、チームメンバー同士の相互理解などを助けてくれるのが今回紹介する「エンパシーサークル」という取り組みです。

エンパシーサークルとは

エンパシーサークル(別名: 共感サークル)とは、集まった人たちの中で一人が「自分のエピソードを話す話手」となり、それ以外の人全員が「話しての感情やその奥にある大切にしたいこと(ニーズ)に焦点を当てながら聴く聴き手」となるトーキングサークルです。「話し手」と「聴き手」は、決められた時間の中で随時交代していきます。参考

私が行っているエンパシーサークルでは以下のような流れがあります

  1. 話し手を決める
  2. 好きなテーマで話す
  3. ニーズカードを選んで渡す
  4. 受け取ったニーズを眺める

1. 話し手を決める

1時間のエンパシーサークルの時間で、話し手はメンバーそれぞれ1回ずつ担当しています。 話すテーマが思いついた人を起点にして時計回りにすることが多いです。

机には「ニーズカード」を広げておきます。 このニーズをみながら話し手のお話を聞いていくことになります。

カードはこちらを使わせていただいています。

2. 好きなテーマで話す

話し手は好きなテーマで5分程度お話をします。 ここでポイントなのが、「どんなテーマでもOK」「話は口外禁止」ということです。

仕事の話をする必要はありませんし、話になにかしらオチがあったりする必要もありません また口外禁止を全員が守るためキャリアの話、仕事の不満なども多く話される機会になります。

3. ニーズカードを選んで渡す

聴き手はニーズカードから話し手の「大切にしたいこと」を選んで話し手に渡します。 1-2枚を選んで渡すようにしています。

4. 受け取ったニーズを眺める

話し手はもらったニーズを眺めます。ここでもらったニーズに対して話してもいいですし、眺めるだけでもいいとしています。 なぜそのニーズを渡したのかを考える時間を3分とります。 ここでどのニーズを誰が渡したかは基本的にはわからないように渡すときは裏向きにしています。

これを1ラウンドとして、人数回ラウンドを行います。

なぜエンパシーサークルが良いのか

エンパシーサークルを実際にやってみて良いなと思ったのは、「チームメンバーを深く理解できる」「チームの状況がわかる」ということでした

チームメンバーを深く理解できる

こういう場だからこそ聞ける話が多くあります。

すごく頼れるメンバーの方がものすごく責任感を感じているのがわかったり、いま注力していることがわかったり、仕事で不安に感じていることがわかったり、日常にあった面白い話が聞けたり...etc

話し手の大切にしていることなどがわかるきっかけになるので、メンバーへの深い理解に繋がります。

チームの状況がわかる

全員の話を聴くとチームの状況がわかるのも面白いところです。 たとえば、多くのメンバーが仕事の辛い話などをしていたらチームの状況が良くないことはわかりますし、 全然仕事関係ない楽しい話、ポジティブな話ならチームはいい状況だなとも思えます。

いまチームがどんな状態なのかの定期健康診断のような感覚でエンパシーサークルを行っています。

エンパシーサークルを計画に組み入れる

エンパシーサークルは忙しいときこそやるべきだと思っています。 なので、私はエンパシーサークルの計画を3ヶ月(クウォーター)で2回計画に入れるようにしました。

1回目はチームがすこし作業を始めたクウォーター開始から2週間後くらい

2回目は半分が終わった1.5ヶ月後くらい

こうすることで、忙しくなり始めた頃くらいの状態を知ることもできます。 また、1回目と2回目を比較することもできました!

つい先日行ったエンパシーサークル2回目では1回目と比べてこういう変化がありました!という話も聞けたので、これは2回やることでの発見だなと思いました。

オンラインでも簡単にできる

カンバンボードを利用することでオンラインでも気軽に実施することが可能です。

一度ボードを用意すれば使い回せるのもオンラインの魅力で、気軽に実施が可能なので定期的に行うのには向いています!

おわりに

今回は「エンパシーサークル」の取り組みについて紹介しました! Uzabaseに入って初めて知ったワークですが、とても良い取り組みだと思ったので気になった方はぜひチームで試してみてください。

参考文献

共感サークルとは | NVC 共感サークル

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