Cloud Run: What's new(Google Cloud Next '24セッションレポート)

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G-gen の武井です。本記事は Google Cloud Next '24 in Las Vegas の2日目に行われた Breakout Session「Cloud Run: What's new」のレポートです。

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セッションの概要

本セッションでは Cloud Run に関するプロダクトの最新機能が紹介されました。

ご紹介する各機能のリリース段階についてはこちらをご確認ください。

Volume Mounts

すでに2024年1月と3月に発表済みですが、NFS ボリュームと Cloud Storage バケットのマウントが Preview となっています。

Automatic Security Updates

デプロイされたイメージに対してベースイメージのアップデートを自動実行する機能が Private Preview となります。

アップデートが行われてもダウンタイムが発生せず、イメージの再構築も必要ありません。セキュリティインシデントに対して48時間以内にパッチが自動適用されます。

Deterministic URL

デプロイ時の URL にカスタムドメインを使用できる機能が Private Preview となります。また、必要に応じて‘run.app’のURLを完全に無効にすることができます。

本機能に Private Google AccessPrivate Service Connect が対応するのは近日中とのことです。

Gemini in Cloud Run Recommendations

Cloud Run のコンソール画面に Gemini のバナーが組み込まれ、推奨事項の提示や分析を行う機能が Private Preview となります。

Multi-region services

単一のコマンドで、同一サービスを複数のリージョンにデプロイできる機能が Private Preview となります。

また、グローバル外部アプリケーションロードバランサを同時に自動作成してリクエストを最も近いリージョンにルーティングします。これにより遅延を最小限に抑えながらサービスにアクセスできます。

New integrations

ワンクリックで自動的に3つのプロダクト (Cloud SQL、Firestore、VertexAI) と統合してサービス拡張が可能となる機能が Private Preview となります。

セットアップの複雑さを削減し、開発プロセスの迅速化に役立ちそうです。

Application canvas

数回のクリックと画面上の視覚的な操作でアーキテクチャを図式化してデプロイする機能が Private Preview となります。

また、Gemini (自然言語) を利用して必要なアーキテクチャを図式化してデプロイすることも可能です。

Direct VPC Egress

そして最後に Direct VPC Egress です。直近アナウンスのあった全リージョン対応Cloud NAT (Public IP) 対応 を含めての GA となります。

なお、Direct VPC Egress に関する詳細は弊社ブログをご確認ください。

blog.g-gen.co.jp

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武井 祐介 (記事一覧)

2022年4月にジョイン。クラウドソリューション部所属。G-gen唯一の山梨県在住エンジニア

Google Cloud Partner Top Engineer 2024 に選出。IaC や CI/CD 周りのサービスやプロダクトが興味分野です。

趣味はロードバイク、ロードレースやサッカー観戦です。