Amazon Web Services ブログ

週刊AWS – 2024/4/29週

みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。

今回はゴールデンウィークを挟みましたので、少し変則的な形になっています。4/26に公開した前号が米国時間で4/22-25までをまとめていますので、今号は4/26-5/3までのアップデートをまとめています。ゴールデンウィーク中にも沢山のアップデートが発表されていますので、ぜひチェックしてみてください。

それでは、4 月 29 日週を中心としたアップデートを振り返ってみましょう。

2024 年 4 月 26 日から 4 月 29 日週の主要なアップデート

  • 4/26(金)
  • 4/29(月)
    • Cohere Command R and Command R+ now available in Amazon Bedrock
      Amazon BedrockでCohere社の基盤モデルであるCommand R+とCommandを利用できるようになりました。10種類の言語に対応しており、日本語にも対応しているのがポイントです。これらのモデルは複雑なビジネスタスクを自動化するマルチステップツールの利用や、高度なRAG(検索拡張生成)などコンテキストが長くなるタスクに最適化されています。
    • Amazon Aurora supports PostgreSQL 16.2, 15.6, 14.11, 13.14, and 12.18
      PostgreSQL互換のAmazon Auroraで、PostgreSQLのバージョン16.2, 15.6, 14.11, 13.14, 12.18がサポートされました。
  • 4/30(火)
    • Announcing the general availability of Amazon Q Business and Amazon Q Apps (Preview) 
      Amazon Q Businessが一般利用開始になり、同時にAmazon Q Appsのプレビューが開始されました。Amazon Q Businessの一環として提供される新機能です。Amazon Q AppsはAmazon Q Businessに蓄えられたデータに基づいてアプリケーションを簡単に構築・共有・カスタマイズするための仕組みです。詳細についてはAmazon Q Businessのウェブページと、ブログ記事をご覧ください。
    • Amazon Q Developer is now generally available 
      Amazon Q Developerが一般利用開始になりました。これはソフトウェア開発のライフサイクル全体にわたる開発者体験を変革する生成AIによるアシスタント機能です。Amazon Q Developerには、マネジメントコンソールでのQ&Aや一般的なエラー診断、データ統合パイプラインの構築、コード生成や、コード変換を行うAmazon Q Developer Agentなどが含まれています。詳細についてはFAQブログ記事をご覧ください。
    • Amazon Q data integration in AWS Glue is now generally available
      Amazon Q data integrationが一般利用開始になりました。これを利用すると、自然言語による指示に基づいてAWS Glueによるデータ統合パイプランを構築する機能で、Amazon Q Developerの一部として提供されます。一般提供開始になったタイミングで機能強化が行われており、複数のデータソースやデータ変換を含む複雑なジョブを構築できるようになっています。ドキュメントブログ記事もどうぞ。
    • AWS announces Amazon Q in QuickSight
      Amazon Q in QuickSightが一般利用開始になりました。Amazon Q in QuickSightは自然言語を利用してデータを分析することが可能にします。これによって、ビジネスユーザーが自分の考えやアイデアに基づいてデータを参照する敷居を下げることにつながります。詳細についてはブログ記事をご覧ください。
    • Amazon Titan Text Embeddings V2 now available in Amazon Bedrock
      Amazon Titan Text Embeddings V2がAmazon Bedrockで一般利用開始になりました。このモデルはテキストデータをエンベディングと呼ばれる数値ベクトルで表現するもので、自然言語処理で利用されます。例えば、情報検索、質疑応答のためのチャットボット、分類、パーソナライズされた推奨事項の提示などに活用可能です。
    • Amazon Q launches subscription management with AWS IAM Identity Center integration
      Amazon QにはAmazon Q Business Pro, Amazon Q Business Lite, Amazon Q Developer Proなどのサブスクリプションプランが用意されています。今回新たに、ユーザ毎にサブスクリプションを管理するための機能が提供されるようになりました。AWS IAM Identity Centerと統合されており、IDプロバイダーで管理されるユーザやグループに対してサブスクリプションを適用することも可能です。
    • Amazon Redshift announces support for Multi-AZ deployment with zero-ETL integration
      Amazon RedshiftのRA3クラスターにおいて、Multi-AZ配置利用時にもzero-ETLインテグレーション機能を利用できるようになりました。高い可用性が求められるワークロードにおいてもzero-ETLによるリアルタイムに近いデータ分析を実行できることがメリットです。
  • 5/1(水)
    • Amazon EMR Serverless introduces Shuffle-optimized disks delivering improved performance for I/O intensive workloads
      Amazon EMR Serverlessでシャッフル最適化ディスク(Shuffle-optimized disks)が利用できるようになりました。特にI/O負荷の高いワークロードでパフォーマンスの向上が期待できます。Apache SparkやApache Hiveのジョブでは、並列計算の為にデータを再分散・再編成するシャッフルという操作が含まれます。大規模なデータセットに対してシャッフルを行う場合はディスク容量とI/O性能が重要になるため、それに適した容量・性能を提供するストレージオプションによってワークロード処理を効率化することができるようになります。
    • Amazon EC2 now protects your AMIs from accidental deregistration
      Amazon EC2で利用するAmazon Machine Image(AMI)に対する保護機能として、登録解除(削除)をできないようにする設定が可能になりました。さらなる保護として、保護設定を無効化した後も24時間は登録解除ができないようにするクールダウン期間を設けることも可能です。
    • Amazon EC2 simplifies visibility into your active AMIs
      Amazon EC2インスタンスの起動にはAMIを利用しますが、AMIが最後に利用された日時を簡単に確認できるようになりました。AMIに対してdescribe操作を行うことで最後に利用された日時が出力されるようになり、アクティブに利用されているAMIを識別することが容易になります。
  • 5/2(木)
    • Knowledge Bases for Amazon Bedrock now supports MongoDB Atlas for vector storage
      社内のデータソースと安全に接続し検索拡張生成(RAG)を実現するKnowledge Bases for Amazon Bedrockが、MongoDB Atlasのベクトルストレージをサポートしました。なお、MongoDB Atlasと統合する際はインターネットも利用可能ですが、AWS PrivateLinkによる通信路も利用できます。
  • 5/3(金)
    • AWS announces a new Amazon EC2 API to retrieve the public endorsement key from NitroTPM
      Amazon EC2インスタンスで利用されるNitro Trusted Platform Module(NitroTPM)のパブリックエンドースメントキー(EkPub)を取得するためのEC2 APIが利用可能になりました。
    • Amazon DynamoDB introduces configurable maximum throughput for On-demand tables
      Amazon DynamoDBのオンデマンドテーブルにおいて、読み書きスループットの上限を設定できるようになりました。従来はAWSアカウント全体に適用されるスループット上限のみが存在していましたが、テーブル毎に読み書き上限を設定することで発生するコストを制御したり、特定のテーブルが大量にスループットを消費することで同じAWSアカウントに存在する他のテーブルに影響を及ぼすことを回避できるようになります。

ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)