こんにちは、エンジニアの椎葉です。私は2024年7月10日と11日に台北で開催された DevOpsDays Taipei 2024 に参加し、『Our Scrum without Estimates, and into the Trunk-based Development(見積もりをしないスクラム、そしてトランクベース開発へ)』というタイトルで登壇してきました!この記事では、DevOpsDays Taipei 2024の登壇レポートをお届けします。
↓スピーカー用のネームカード。Mitsuyukiだと呼びにくいのでMitzにしてます!
イベントの紹介と登壇のきっかけ
devopsdays は、世界中で開催されるDevOpsコミュニティのカンファレンスです。最新の技術やベストプラクティス、現場での実践例などが共有される場になっています。
台北で行われるDevOpsDays Taipeiは、その台湾版で今年は2日間にわたって開催されました。DevOpsDays Tokyo との交流も深く、今回はDevOpsDays Tokyoから3組の登壇があり、運営からも1人参加されていました。
私が登壇することになったのは、DevOpsDays Tokyo 2024でマネージャーの小田中さんと一緒に行ったセッション『Value Driven DevOps Team』がきっかけです。その後しばらくして運営の方から声をかけていただいて、DevOpsDays Taipeiへの参加が決まりました。小田中さんと相談して、今回は私が代表して登壇することにしました。
会場の様子
台北は日本より少し気温が高く、昼には35℃くらいになっていました。朝8時にホテルを出た時点ですでに日差しが強かったので、コーヒー屋さんで少し涼んでから会場に向かいました。会場に到着するとすでに受付には長蛇の列ができており、台湾でも最大級のテックイベントであることを実感しました。
会場のつくりも特徴的で、オープンなエリアに複数の建物があり、それぞれの建物内でセッションが行われていました。建物と建物のあいだの屋外スペースにスポンサーブースが並び、こちらも大変な活気に満ちていました。
↓受付の様子。活気がすごい!
↓会場のマップ。7つの建物に会場が分かれていて開放感がある。
キーノートセッション
最初のセッションは、継続的デリバリーやトランクベース開発で有名なPaul Hammantさんによる『Trunk-Based Development makes DevOps easy.』というタイトルのキーノートでした。リリースサイクルによって会社のタイプを4つに分類し、それぞれのタイプの会社がどのような特徴を持っているか、どのようなプラクティスを実践しているかについて説明してくれました。
1日に10回以上のデプロイが可能な会社は「Fast DevOps & CD」に分類されていて、そこではトランクベース開発が自然な選択になるとのことでした。私の所属するチームもトランクベース開発で1日に4,5回リリースすることがあるので、とても興味深い内容でした。
エクストリームなチームの話を聞くと、自分のチームとの差分やそのレベルに到達する必要があるのか、そこまでは求めないのか、それはなぜなのかといったことを考える良い機会になります。こうした比較を通じて自分のチームの強みや次のステップを考えられて、非常に刺激的でした。
セッションのスライドは Paulさんのセッション紹介ページ の「簡報下載」からダウンロードできます。
私のプレゼンテーション
私は2日目の午後に登壇しました。タイトルは『Our Scrum without Estimates, and into the Trunk-based Development』で、日本語にすると『見積もりをしないスクラム、そしてトランクベース開発へ』です。
最初は『見積もりをしないスクラム』について、そしてプランニングのための『スライスマップ』について、最後に『トランクベース開発をどのように実践しているか』について紹介しました。英語での登壇だったのもあってドキドキしていましたが、たくさんの人が見に来てくれてとてもありがたかったです。
キーノートスピーカーのPaulさんも見に来てくれていて、セッションが終わったあとには「すごくいいチームだね」と声をかけてくれたので大変光栄でした。また、他の参加者からも「見積もりが約束になると良くないのは本当にわかる。このセッションの内容を同僚に紹介したい」という声をいただき、非常に励みになりました。
↓たくさん見に来てくれてうれしい
はじめての台北
イベントを楽しむ一方で、はじめての台北(はじめての台湾)も満喫しました。九扮では赤い提灯が夕日に照らされてとてもキレイでした。別の日の夜には点心を食べに行ったり、朝には地元の朝ご飯を楽しんだりと、台湾の美味しい食べ物も満喫しました。
また、DevOpsDays TaipeiからFriendship Ambassadorとしてサポートしてくれる方がいました。気になったことや分からないことを質問すると、いつも丁寧にやさしく教えてくれてとても心強かったです。彼に「夜市に一緒に行きませんか?」と聞いてみたら予定を調整して寧夏夜市を案内してくれました。美味しい料理やオススメの食べ物を教えてくれたおかげで、はじめての夜市も楽しむことができました。
最後に
とにかく熱気にあふれた2日間でした。私も日本に帰ったらいろいろとがんばるぞー!という気持ちになりました。
今回の経験をとおして強く思ったのは、海外からのスピーカーが参加しているようなイベントでは、積極的に話しかけていきたいなということです。話しかけてもらえるととても嬉しかったので、日本でこのようなカンファレンスに参加したときには自分も話しかけていこうと思いました。
DevOpsDays Tokyoから一緒に参加したみなさんや、現地でばったりお会いして「えー!」ってなったみなさん、ありがとうございました。とくに運営から参加された方には、事前の調整からイベント中のサポートなど、何から何までお世話になりました。ありがとうございました。そして、Friendship Ambassadorとしてサポートしてくれた方に、心から感謝しています。
今度は家族と一緒に台湾観光に行きたいな。
参照
今回の私のセッションの元になった2つのセッション