SMARTCAMP Engineer Blog

スマートキャンプ株式会社(SMARTCAMP Co., Ltd.)のエンジニアブログです。業務で取り入れた新しい技術や試行錯誤を知見として共有していきます。

エンジニアブログの担当を引き継いで1周年なのでここ1年を振り返ってみる

スマートキャンプエンジニアの中川です。
このブログが開設されてから、今日でちょうど 2 年が経ちます。
また、私は去年のこの時期、つまり開設されてから 1 年時点でこのブログを引き継ぎ、以来今まで 1 年間運営してきました。
そこで、この記事ではこの 1 年間でブログがどう変わってきたかを振り返ってみようと思います。
ブログやその記事自体もそうですが、社内でテックブログを存続・発展させるためにやってきた取り組みなどに関してもご紹介します。

また、開設から 1 年間の出来事は以下の記事にまとめられていますので、ご興味のある方はこちらもあわせてご覧ください。

エンジニアブログを開設して1年でなにが起きたかすべてオープンにする - SMARTCAMP Engineer Blog

ブログの数値を振り返る

はじめに、このブログの数値が 1 年でどのように成長したかを振り返ります。

こちらが去年の数値。 f:id:mkt0225:20201224231810p:plain

そしてこちらが今年の数値です。 f:id:mkt0225:20201224231833p:plain

アクセスが 3 倍弱、読者が 3 倍強(いつもありがとうございます 🙏)、総ブックマーク数が 2 倍強といった結果になりました。
もちろんこれらが直接的に会社のテックブログの成長を測れるものではないものの、少なくとも成長に寄与するものではあるので、素直に嬉しいです。
運営のバトンを受け取ってから、今後どういう記事を出していこうかを試行錯誤した時期もあったりしたなかで、倍以上に数値を伸ばせたことはありがたいことだと感じています。
いつも記事を書いてくれるメンバー、見てくださってるみなさま、ありがとうございます!

ブログの記事を振り返る

今年は計 50 本の記事を公開しましたが、そのなかでも特に以下の記事がよく読まれました。

tech.smartcamp.co.jp

tech.smartcamp.co.jp

tech.smartcamp.co.jp

tech.smartcamp.co.jp

tech.smartcamp.co.jp

純粋な技術記事もあればポエム記事もあるのがこのブログの特徴で、それが顕著に現れている結果かなと思います。
特にはじめに挙げた記事は反響が大きく、Twitter 上で数多く言及されていたり、社外の Podcast で紹介されたりしていました。
また、そういったいわゆる「バズ」が発生した際は、いただいた反響を逐一 slack で共有するなどしてメンバー全員で盛り上がることができたのも良い思い出です。

ブログの運営を振り返る

次に、ここ 1 年のブログ運営についてです。
運営のバトンを渡されてから試行錯誤してきたなかで、特に良かった試みについてご紹介したいと思います。
次に紹介する 2 つの取り組みはどちらも今年始めたものですが、今となっては運営に欠かせない仕組みになっています。

執筆者の書き始めをサポートする

当ブログは弊社のエンジニアや PdM に持ち回りの当番制で記事を執筆してもらっています。
ブログを執筆する行為は業務にあたり、業務時間を使って執筆することも当然 OK なのですが、やはり「文章を書く」ということへの感じ方や得手不得手は各人によりけりです。
執筆が苦手なメンバーにかかる負荷を減らすことこそがスムーズに当番制が機能する鍵だと考え、なにかサポートできることはないだろうかと模索した末にたどり着いたのがこの取り組みです。

具体的には、執筆するにあたってかならず最初にブチ当たる「テーマを考える・記事のアウトラインを考える」ハードルを下げるために、通称「召喚定例」というものを始めました。
これは、私を含めた運営メンバー 2 名 + その時々の執筆予定者 の座組で上記のテーマ・アウトライン決めをする会議です。

毎週異なる執筆者を呼んで時間調整をすることになるので多少の事務的なコストはかかりますが、執筆者が何を書こうか一人で悩んでしまいなかなか書き始められないなどといったことが減りました。
また、執筆者が事前にテーマを考えていた場合には、運営メンバーが一読者としてどういうことが知りたいかを打ち返すなど、一種の壁打ちとしても活用してもらえています。
嬉しい誤算としては、このことによって「記事を執筆してもらったものの、こちらが想定していた内容と違ってどう指摘したものか頭を悩ませる」のような悲しい事態も防げるようになりました。

GitHub を利用した記事のレビュー体制をつくる

こちらは記事のクオリティを上げるために始めた取り組みです。
この取り組みを始めるまで、執筆者にははてなブログで書いた記事を下書き保存してもらい、そのプレビュー URL を発行してもらうことで内容を見ながら、slack 上でレビューするようなフローでレビューしていました。
手軽で良い面もあるのですが、やはり slack 上だと複数個の指摘をするのが億劫になってしまったり、記事中のどこを指しているのかが曖昧になってしまったりといった課題がありました。

そこで、GitHub に記事をやり取りするためのリポジトリを作成し、そのリポジトリに対するプルリクエストの形で執筆した記事(markdown)を投げてもらう仕組みに変更しました。
この形であれば、レビューコメントが複数発生しても問題ありませんし、記事の特定の行に対して指摘をすることも容易です。
さらに、記事に対する指摘をする際に、たとえば誤字脱字程度の簡単な修正であれば、GitHub のサジェスト機能を使うことで、執筆者はサジェストを確認して良ければ取り込むだけでよくなり、指摘対応の手間も削減できました。

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実際のサジェスト付きコメント

当初狙っていた記事のクオリティを上げる効果は明らかに出始めたのですが、最終的に記事を公開するためにはてなブログに記事をコピペしたり画像をアップロードするなど、人力の作業が発生してしまっているイケてない部分が現状の課題です。
来年はここらへんを GitHub Actions を使うなどして自動化していけるとより手間のかからない運用にしていけるかなと思っています。

まとめ

以上が、当テックブログ運営担当者としての今年の振り返りでした!
こうして振り返ってみると、執筆する側の負担を減らして無理なく継続していける仕組みに注力した一年だったなと思います。
来年も改善を繰り返して、より読みごたえのある記事を公開する手助けをしていきたいです!