この記事はSafie Engineers' Blog! Advent Calendar 8日目の記事です
はじめに
こんにちは、第1開発部でサーバーサイドエンジニアをしている坂上(さかうえ)です。今回は2024年新卒エンジニア研修における成果発表と、その後についてお伝えします。
研修の成果発表
我々24新卒エンジニアは、エンジニア研修として「社内課題を解決するプロダクト開発」というテーマについて取り組みました。自身の体験や社員の方々へのユーザーインタビューを経て、異才ランチ(社員同士のランチ代を補助する制度)のマッチングをサポートするisai connectというプロダクトを開発しました。
プロダクトの詳細や、それまでの経緯に関する詳細は、今までの記事をご覧ください。
- 新卒研修の紹介とチーム開発前にやったこと
- 2024年新卒エンジニア研修-アジャイル開発編
- 2024年新卒エンジニア研修-isai connectについて
- 2024年新卒エンジニア研修-isai connect開発のアウトプット_サーバーサイド
- 2024年新卒エンジニア研修-フロントエンド開発編
- 2024年新卒エンジニア研修-インフラ構築編
- 2024年新卒エンジニア研修-isai connect開発のアウトプット_デバイス編
- 2024年新卒エンジニア研修-新卒研修の成果発表とその後 ←本記事
研修の成果であるisai connectの成果発表は、2つに分けて行いました。
1つ目は、セーフィー社員全体に向けた発表です。
2024年新卒エンジニアがisai connectを作ったというインパクトを残し、認知してもらうことが主な目的でした。isai connectが解決する課題とターゲットの説明やサービス方針を伝え、より多くのユーザーに使ってもらえるような発表をしました。
2つ目は、開発本部に向けた発表です。
isai connectの開発の中でも以下の3つの内容に絞り、より詳細に説明しました。
・2024年新卒エンジニアチームとしての開発の進め方
・isai connectに実装した機能に対する技術的に工夫したポイント
・研修を通して成長した点と今後の意気込み
2つの発表を振り返ると、改めて発表の難しさを実感しました。研修内容が非常に充実していた一方で、限られた時間の中でその内容を効果的に伝えるためには、発表の目的を明確に設定し、それを達成するために内容を厳選する必要がありました。この整理や意思決定には時間を要し、難しさを感じました。
また、発表では、直感的に理解しやすい工夫としてスライドだけでなく、動画も活用しました。その結果、多くの社員に興味を持ってもらい、「興味が湧いた」「使ってみたい」といった前向きな感想をいただくことができました。
こうした声をいただけたことで、今回の発表で設定した目的を達成できたと感じ、とても満足しています。
この経験を通じて、限られた時間で効果的に見せる大切さを改めて学ぶことができました。
以降の章ではサービス運用と研修後の勉強会について説明します。
サービス運用
運用方針
isai connectを実際にセーフィーで使ってもらうために、サービス方針を定めました。
この運用方針で進めるにあたって、配属先であるグループの上長に許可をもらう形で、業務として運用していく形としました。
主な業務内容としては、以下5つです。
- isai connect定例ミーティング
- 隔週30分
- 議題
- サービスの利用状況確認
- 各自の取り組んだことの進捗確認
- 相談事項の確認
- 新規機能開発
- ユーザーからの要望や開発メンバーからのアイデアを元に、新規機能についてSlackで開発メンバーと共有し、実装すべきとなった場合にチケットとして発行する
- バグ修正のチケットの優先順位を加味して、実装していく
- バグ修正
- 発生したバグやユーザーからあった要望、そして新たに開発したい機能をチケットとしてまとめ、スクラムマスターが優先順位づけを行ったものを、上から処理していく
- 主当番
- 2週間ごとに交代制
- お問い合わせ対応
- Slackの専用チャンネルを設け、isai connectの利用者からの不具合の報告や要望の一次対応をする
- 副当番
- 2週間ごとに交代制
- 主当番のお問い合わせ対応の補佐
- 従業員名簿更新作業(※月の最初の週の場合)
- セーフィーの社員名簿が月初に新しくなるに伴い、更新作業を行う
- 定期リリース作業(※月の最後の週の場合)
- 2週間で実装した内容をリリースする
運用開始後
サービス運用を開始すると実際に使用したユーザーから感想を多数いただきました。
- isai connectがなければ、関わりがなかったであろう人とランチにいく良い機会になりました
- 誘いがきた時に、自己紹介が見れるので、事前知識があって嬉しいです
さらに、この機能があったらもっと良いなというフィードバックまでいただくことができました。
- 日程調整の機能までついていたら、さらに手軽になる
- 誘う時に、誘われる側が異才ランチに行きたい気持ちがあるかどうか、わかるとより誘いやすい
一方、それと同時に以下のような障害対応にも追われました。
- isai connectのアカウント作成時に利用規約に同意しようとすると画面が真っ白になってしまう
- 異才ランチが成立した時に、作成したSlackグループDMの文言が間違っている
- デバイスの電源を常につけておくと、フリーズしてしまう
このように、実装の不備に加え、実際に運用することで初めてわかるような想定以上の不具合に追われ、配属先の業務と並行して対応を行いました。サービス運用を継続しながら引き続き改善を続けています。
また、2024年新卒エンジニアに運用の感想を聞いたところ、ポジティブな意見としては以下のような声がありました。
- いろんな方から使ったよと言ってもらえて嬉しい
- 自分が開発した機能が、他の人に使われている様子が見れて、達成感がある
一方、今後の改善点としては以下のような声がありました。
- 本業務の合間にまとまった時間を取るのが難しい
- 開発中には出てこなかった問題が浮き彫りになる
- 研修時に担当していた分野以外のチケットを取りたかったが、運用となるとハードルが上がってしまう
運用開始から5ヶ月が経とうとしていますが、月に10件弱の異才ランチの実施がisai connectを通じて行われています。
今後は、本来の目的である価値を発揮するために、これまでの運用で得られたフィードバックや障害対応を活かし、更なる機能改善と安定性向上に注力していきます。また、運用を担うチーム体制の見直しを行い、各メンバーが無理なく役割を果たせるよう、業務の分担や支援体制を整えていきます。
ナレッジ共有会
無事にエンジニア研修を終えた後、配属先での実務が本格的に始まりました。研修を通じて築いた2024年新卒エンジニアのつながりを活用するため、私たちからの提案で「ナレッジ共有会」を隔週で開催しております。配属先で学んだ知識や経験を共有して、早く新しい環境に適応し、エンジニアとして成長することが目的です。
この会では、各回で2人の発表者が発表資料を準備し、1人15分ずつ、合計30分間のプレゼンテーションを隔週で行っています。テーマは配属先で得た知見や学びを中心とし、実務で役立つ技術的な内容から、業務効率化の工夫や課題解決のアプローチまで幅広く設定しています。
ナレッジ共有会は、新卒エンジニア同士のつながりを強化するだけでなく、他のメンバーの知識や経験から刺激を受け、新しいアイデアを得る場としても機能しています。今後もこの取り組みを継続し、互いに支え合いながら成長していきます。
最後に
2024年新卒エンジニアのメンバーは、多様なバックグラウンドを持つ仲間が集まりました。その中で、意見が食い違ったり、進め方がなかなか決まらなかったりと、数多くの困難にも直面しました。しかし、チームで協力しながら乗り越え、一つのプロダクトとして形にすることができたことに大きな達成感を感じています。同時に、isai connectをさらに成長させ、多くの方々に価値を届けられるサービスへと進化させていきたいという思いも抱いています。
また、このプロジェクトを通じて築いた仲間とのつながりを大切にし、互いに切磋琢磨しながら成長を続けていきたいと思っています。これからも挑戦を重ね、セーフィーの一員としてさらなる価値を創出していきます。