KAKEHASHI Tech Blog

カケハシのEngineer Teamによるブログです。

久しぶりに転職してわかった企業文化とオンボーディングプログラムの重要さ

この記事は カケハシ Advent Calendar 2024 の 22日目の記事です。 adventar.org

こんにちは、カケハシで技術広報を担当している櫛井です。
2024年の6月にカケハシに入社したので半年が経過しました。20年ぶりの転職だったので、今回の記事では久しぶりに転職してわかった企業文化とオンボーディングプログラムの重要さについてご紹介したいと思います。

これは現在150名くらいのメンバーが所属している開発組織向け社内イベントの様子です。真面目パートあり、交流パートありでとっても盛り上がりました。

カケハシの魅力

たくさんのよいところがありますが、今回は大きく以下の3点を取り上げたいと思います。

  • プロフェッショナルでありつつも穏やか
  • MVVが浸透している
  • 事業ドメインへのOJTが充実している

プロフェッショナルでありつつも穏やか

スタートアップは圧倒的なスピード感であらゆるものが変化していきます。カケハシには大手企業で働いていた経験豊富な方や、いくつかの会社で大きな成果を出してカケハシに辿り着いたという方が沢山います。それぞれがプロフェッショナルとして自らの能力をいかんなく発揮しつつ、コミュニケーションは穏やかであることに驚きました。

リモートワークを前提に創業された会社ということもあり、全国に同僚がいて今後もそういった状況が続くと思っていますが、リモートワークに慣れたメンバーが多いというのも特徴です。子育て中のメンバーが多く、「ちょっと子どもの迎えに行きますね」といったやり取りが日常的に交わされています。仕事ではプロフェッショナルとして互いに信頼し合いながら、家庭やプライベートにも配慮する姿勢が自然に根付いています。忙しさの中にあっても自分もそうあり続けたいと思っているので、これはとてもよい雰囲気だなと思いますし、なんというか結果的にみな一様に優しいなと感じてます。

具体的な例として、わたしの入社時のエピソードを1つ紹介させてください。
私が入社を決めたきっかけの一つに、CTOの湯前さんとの面談があります。2回の面談を通じて、会社やプロダクトが抱える課題をどう解決していくか、そして技術コミュニティへの感謝や恩返しをどう実現するかについて聞いていくうちに、大局をみている視点と熱意を強く感じました。「素晴らしいプロダクトを作るだけでは業界は急に変わらない」といった現実を踏まえつつも、論理と感情のバランスを保ちながら仕事に向き合う姿勢を見て、「ここには信頼できるプロフェッショナルたちがいる」と確信しました。そして実際に入社してからも、その印象は変わっていません。

社内イベントでLTの銅鑼パーソンを担当してくださったCTO、みんな笑顔で最高ですね!

湯前さんのインタビューからプロフェッショナルな側面と情熱の一端を読み取ることができます、ぜひご一読ください。 findy-code.io

MVVが浸透している

MVVはMission(ミッション)、Vision(ビジョン)、Value(バリュー)の略で、頭文字をとってMVVと呼ばれることが多いです。スタートアップではこのMVVに示される価値観にどのくらいマッチしているかが重要視される傾向が強く、ヘルステックスタートアップであるカケハシにもMVVがあります。

Mission(ミッション)

日本の医療体験を、しなやかに。

Vision(ビジョン)

明⽇の医療の基盤となる、エコシステムの実現。

Value(バリュー)

  • 高潔
  • 価値貢献
  • カタチにする
  • 無知の知
  • 変幻自在
  • 情報対称性

入社時はMissionにどのくらい本気で向き合っているのかを面接官全員が熱く語り、Valueについては具体的な内容を例を出しながら説明されたりします。個人的な事情でいうと数年前に自分自身が指定難病患者になったこともあり「日本の医療をリデザインする」という主旨のMissionには痺れるものがありました。

入社後のOJTでは「カケハシのバリューにかける想い」というセッションがあり、CEO自ら新入社員に向けて時間をとってValueについてディスカッションする機会もありました。ちなみに私が参加したパートでは全員が高潔が一番気に入っていると言っていました。高潔を一番最初に掲げる会社、ありませんよね。

半期ごとの評価でも「この人がValueを体現していたと思う振る舞いや行動をあげてください」と、明確に評価基準になっています。直近の評価で、嬉しいことに私の振る舞いについて書いていただいたものがあるので一部ご紹介します(投稿者本人の了承を得ています)

■高潔
櫛井さんは、課題に対して見て見ぬふりをしない高潔さがあります。組織の中でおかしいとおもったことを問題提起する、発揮するべきパフォーマンスが発揮できていない同僚への率直なフィードバックといった行動は組織を良くしていくうえで大切なものですが、気後れしてしまう人も多くいます。ここをしっかりやっていけるのは素晴らしいなと感じています。

■変幻自在
猛烈な勢いで周囲の仕事を巻きとり、高品質に仕上げる力があります。

■情報対称性
入社時から日報を書いていたり、技術広報のタスクをSlackのリスト化したりと、情報対称性を自分のみならず周囲も巻き込んで実践してらっしゃいます。


このように、カケハシではMVVに基づいて皆が働いています。詳しい内容はこちらのKAKEHASHI Company Deckにまとまっているのでぜひ読んでみてください。
speakerdeck.com

事業ドメインへのOJTが充実している

カケハシが提供している薬局向けのプロダクトは、メインとなるユーザーは調剤薬局の薬剤師の方達です。医療という専門的な領域で、調剤薬局の業務を理解し、自分たちが提供しているプロダクトがどのように使われているのかはなかなか理解することが難しいです。

カケハシでは入社したメンバー向けに「カケハシ大学」という社内限定のプログラムが準備されており、以下の内容の研修を受けることができます。会社として社員に対しても「業務知識を得ること、理解すること」を大切にしている姿勢であることがよくわかります。

  • 医薬品業界や調剤薬局のオペレーションを知る
  • 自社プロダクトを理解し、操作できるようになる
  • 薬局に行ってどのように使われているか見学する
  • プロダクト導入時に顧客むけに行われているOJTを学ぶ

オンラインの座学がメインで、途中でオンラインのテストがあり自身の理解度を振り返る機会があります。特徴的なのは「自分が先輩の薬剤師となって新入社員に使い方を教える」という、コースの途中で実地訓練のようなものがあることです。

こちらはカケハシが提供しているMusubiを導入いただく調剤薬局さま向けに提供されているOJTプログラム「Ki-Manabi」です。カケハシ大学での受講プログラムの一部になっています。

カケハシ大学のコースは難易度ごとにわかれているので実地訓練をしない場合もありますが、私はフルコースを完走しました。3ヶ月くらいかけてみっちりと業界や自社プロダクトについての受講をするので、社内での共通語をいち早く理解することができました。とても素晴らしい取り組みです。


以上となります。
カケハシの魅力はここで紹介したもの以外にも沢山あり、チャレンジしがいのある課題も沢山あります。これからも、日本の医療体験をより良いものにするため、そして開発組織としてさらに成長し続けるために、魅力的な会社・プロダクトを共に築いていきたいと思います!