初めまして。
エンタープライズ第一本部の佐藤悠です。
本記事ではAWS Solution Architect Associate(以下:SAA)を受験料のみで取得した経験談を紹介します。
読者想定としてはCloud Practitionerを取得した後にSAAの取得を考えているかつコスパ良く学習したい人向けです。
目次
著者の経歴
- 大学や院ではほとんど情報をやっていない
- 基本情報取得(入社後)
- 新人1年目
- インフラ業務にまつわるOJT課題を1か月間実施
- Cloud Practitionerを取得
- 勉強は苦手
- 資格取得の勉強にかかる金額は安く済ませたい!
OJT課題は、EC2/RDSインスタンスを作成しCloudWatchで監視してSNSで通知するというような環境をInfrastructure as a Code(以下:IaC)で作成した内容ですが、この経験で大きく合格に近づくかといったらそうでもないです。2~3日、初心者向けハンズオンでGUIを触るとすぐに相応の知識は取得できます。
どんなハンズオンかというと以下が良いと思います。
Create and Connect to a Microsoft SQL Server Database with Amazon RDS
AWS 環境のセットアップ
https://aws.amazon.com/jp/getting-started/guides/setup-environment/?ref=gsrchandson
当然無料です。
Cloud Practitionerは可能なら取得しておいてください。後述しますがSAAに対しては段階的なアプローチが必須だと思います。
IaC
余談ですがIaCはその可搬性や再現性に意味があり、コード一発で同質のインフラが構築できたり、修正もコードベースで管理しているので簡単にできたりなどの強みがあります。このロジックを理解することはインフラを理解するにあたって重要です。ただ、再三ですがこの内容はまれにCloudFormationの部分で似た概念が出題されるかも?のレベルなのでIaCに関する知識を深堀りすることが合格の要因にはならないです。
受験の理由
Cloud Practitionerは点的な知識の連続であり、相互の連携が要求されるインフラ業務にはもう一段踏み込んだ学習が必要だなと感じたためです。
特にAWSではすべてをハンズオンでやっていると無料枠や、個人利用の規模感から逸脱してしまって大変なので試験対策を通じて体系的に理解したいと思いました。
合格後は自分が期待した通りの知識を獲得できていたので取得して正解でした。
あれ?案件のインフラ構成図が理解できる!!!(感動)
火垂るの墓くらい泣けます。
学習方法
- 試験概要
- 内容
- サービス間連携と以下を満たすソリューションの選択
- コスト最適化
- 運用上の優秀性
- セキュリティ
- 信頼性
- サービス間連携と以下を満たすソリューションの選択
- 出題形式
- 選択肢から単一または複数の選択をする形式
- 時間
- 130分
- 問題数
- 65問
- 合格点
- 7割
- 内容
公式に従うと1年の実務期間が取得者の目安らしいです。
これを学習のみで詰め込むと最低50時間は絶対に確保する必要があります。試験のバージョンがC-03になってからはSAAの難しさが段違いで現在勉強中のSAProとの差が小さいように感じます。
先述したCloud Practitioner取得を勧めるのはこの理由からです。実務経験がない場合は、多分全てがわからない状態で始まるので、最低限の知識なしにいきなりこのレベルにあたるのはハードルが高いです。
学習教材(無料の教材を知りたい人向け)
以下のサイトがとても良いです。
無料の会員登録で勉強できるのですが、出題数を絞ったり進行度合いを表示してくれたりと、なんで無料なんだろうと思うくらいです。丁寧な解説も回答の途中で見られるので適当にチェックつけて正解したから、あとで見返せないという心配も必要ない。
これは最強の名にふさわしいです。
ありがとう...「ping-t」...本当にそれ以外の言葉が見つからない。
こちらの「【試験レベル】Well-Architected Frameworkに基づいた設計」の部分を5問単位で切って解きなおしのスパンを短くすることでストレスなくできます。
私は間違いをメモに丁寧にまとめながら2周で合格しました。
テスト当日
テストセンタで受けました。自宅受験を考えている人はおすすめしません(1敗)。
試験時間は長いのでトイレに行くことと、問題を半分解いたら休憩することをお勧めします。
あと解答に自信がない場合はチェックマークを付けて最後に見直すと他の問題の文脈で語られていたサービスをヒントに解けることがあるので、やってみてください。
まとめ
この試験はAWSサービス間の連携など、体系的で意味ある単位での学びになるいい機会だと思います。日常のアイディアがAWSのこのサービスで実現できそう!とかなんで動かないの?に対して予測をつけるのにかなり役立ちます。
試験取得後に自分が実感した変化は、困りごと解決の選択肢が浮かぶようになったことです。
例として、今持っているPCのGPUのスペックが足りないんだけど、これクラウド側でレンダリングできないかな?とか、EventBridgeがStepFunctionをキックしないのは権限許可あたりかな?など着想や思考の幅が広がりました。
AWSについて詳しくなりたい人は是非、取得を検討してみてください!
最後にping-tは最強です。これは繰り返し言いたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
一人でも多くAWSに興味を持っていただけたら嬉しいです。
そして試験合格を祈ります。
私たちは一緒に働いてくれる仲間を募集しています!
電通総研 新卒採用サイト執筆:@sato.yu、レビュー:@yamashita.tsuyoshi
(Shodoで執筆されました)