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テスト設計支援ツール「TD(Test Designer)」の目的とメリットとは?
こんにちは。SHIFTのCATエヴァンジェリスト・石井優でございます。
(情報)テスト設計支援ツール「TD」ってなに? 現在SHIFTが提供するTDとは、テストケースの設計時にパターンの網羅性担保やテスト観点・必要なテスト群を素早く参照利用できるようにする設計支援ツールです。設計の生産性を40%向上させるパワフルなツールです。詳しいご紹介はぜひ製品HP をご確認ください。フリープランもあるのでおためしあれ!
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今回は弊社のテスト設計支援ツール「TD(Test Designer)」について、このツールの目的とメリットを紹介します。
TDは、弊社のマニュアルテストを支援・管理するツール群の一つです。兄弟ツールには、テスト実行フェーズの進捗と品質を管理する「CAT」があります。
TDは主にテスト設計者を支援し、次のような目的を持っています。
テストケースや観点のデータベース化
テスト設計という業務は非常に属人化しやすい性質を持っています。長年、1つのプロダクトに対して特定のチームやメンバーがテスト設計を行っていると、次のような情報が暗黙の知見となり、共有できる資産として残りづらいことがほとんどです。
どのようなテスト観点でテストをしているのか?
テストする機能が他のどの機能に影響があるか
どのようなテストケースをどのくらい実施しているのか
その結果、新しく入ったメンバーや設計業務を引き継いだメンバーが、これまでのテストケースや観点を正しく引き継げず、1からテストケースの設計を行うことになります。これがテストケースの漏れや品質の低下につながります。
こうした問題を解消するために、TDはテスト設計のナレッジをデータベース化し、流用できるようにすることを目的の一つとしています。
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データベースを基にテスト設計を行うことで、新しいメンバーでも均質かつ高品質なテスト設計を早く行うことができます。
テストパターンやシナリオテストの設計を使いやすい適した表現で行う
TDでは、機能テスト設計書とシナリオテスト設計書という2つの表現方法をサポートしています。
機能テスト設計書では、因子・水準とそれに対する確認項目・期待値をパターンとして表現できます。
パターンは二因子間網羅、全網羅(制約付きも可)で自動生成でき、パターンを素早く生成できます。パターンの過不足の確認やレビューがしやすくなります。
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シナリオテスト設計書では、シナリオテストの工程、手順、因子、水準とそれに対する確認項目と期待値をまとめて記載できます。
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外部結合テストフェーズなど、複数の画面を跨いだテストなどにおいて、シナリオの数やバリエーションを整理して表現できます。
機能テスト設計書、シナリオテスト設計書ともに、展開をしてCATに取り込むことで、すぐにテスト実行できる形で展開できます。
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コラボレーション
作成したテスト設計書はTD上で効率的にレビューできます。
設計書の項目に対してレビュー時のコメントを登録し、そのコメントに対する対応状況や対応履歴も残すことができます。
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設計書を作成した後、見返す必要があった場合でも、どのような経緯で作成や修正がされてきたかを確認できます。
設計の進捗、品質管理
ここまでは主に設計者をターゲットにした目的でした。しかし、TDはプロジェクトや品質管理を行うメンバーにも利点があります。
設計における進捗や品質をサマリーの情報から次のようなことが把握できます。
予定のテストケース数に対して少なすぎ、多すぎないか
予定の規模に対して時間をかけすぎていないか
レビュー時の差し戻しが多くなっていないか
不要な観点でのテストがされていないか
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従来、テスト設計フェーズでの進捗情報や品質情報はブラックボックス化しやすく、確認したい場合にはこまめなヒアリングや成果物の提出などが必要でした。
TD上でテスト設計を行うと、作業状況が可視化され、進捗・品質をリアルタイムに把握することができます。
こまめな確認ができるようになれば、設計完了後にスコープ外のテストケースの作りすぎや設計作業の行き詰まりなどを早期に察知し、迅速に解決に繋げることができます。
設計完了後に意図しない設計作業が行われていたといった課題を大きく減らすことができます。
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この様に、TD(Test Designer)ではテスト設計フェーズを効率・品質を向上させるための支援機能を取り揃えています。
実際に弊社で計測した結果よりスプレッドシートツールでのテスト設計よりも60%の生産性向上が見込めることを確認しています。このことは次のブログ記事にて紹介しています。
(リンク)テスト設計支援ツール TD(Test Designer)は60%の生産性向上を実現!
製品サイトにてTDのフリープランやトライアルも公開していますので、ぜひご確認いただければ幸いです。
ではでは!
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私の担当するテスト管理ツールのCATもよろしくお願いします!公式HP
執筆者プロフィール:石井 優
倉庫事業企業のシステム部門にて、基幹システムの開発・保守・導入及び大規模基幹システム移行への参画を経験し、2015年SHIFTへ入社。 CATエヴァンジェリストとして、ツールだけでなくプロジェクト管理プロセスに関する紹介や提案など幅広く活動中。CATやTDのことに興味があればいつでもご連絡ください!
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