AWS Backupでアイテムレベルの復元を試してみた

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こんにちは!AWS Backupでアイテムレベルでのリストアができるようになったとのこと
なので実際にやってみました。

概要

以下が実際のアップデート内容です。

Amazon EBSのスナップショットか、Amazon S3のバックアップから検索および アイテムレベルのリカバリ(ILR)を実施できるようですね。 (1/25時点では日本語翻訳のドキュメントはありませんでした)

さっそく使ってみる

今回はAmazon EBSのILRを実施してみたいと思います。

ロールの作成

ILRを利用するには以下の権限が必要です。

  • backup:ListIndexedRecoveryPointsForSearch
  • backup:SearchRecoveryPoint

これらの権限は、以下のマネージドポリシーに含まれています。

  • AWSBackupServiceRolePolicyForItemRestores
  • AWSBackupServiceRolePolicyForIndexing

このポリシーは、AWS Backupを利用する際のデフォルトのロールには含まれていません。
そのため、今回は新しくロールを作成します。

ロールの設定

バックアップの実施

今回はオンデマンドバックアップを利用します。

  • バックアップインデックスの作成にチェックを入れることで、IRLが可能になります
  • IAMロールの先ほど作ったロールに設定します(今回はbackup-roleと作成しています)

バックアップの作成

バックアップインデックスが作成されているか見てみましょう。
[ボールド]の[復旧ポイント]にスナップショットが作成されているので確認してみます。
[アクティブ]になっていれば正常です。

バックアップの確認

また、すでに作成しているスナップショットから復元したい場合は [バックアップインデックスの作成]を実施すれば可能です。

バックアップインデックスの作成

アイテムの検索

バックアップデータの中からアイテムを検索します。

[検索バックアップ]から[検索を作成]画面に移動できます。

バックアップの検索

アイテムプロパティはファイルパス・ファイルサイズ・ファイルの作成日から指定できます。

検索プロパティ

[検索を開始する]をクリックすると、検索が始まります。 検索が終わると、一覧にアイテムが並びます。

検索一覧

アイテムの復元

対象アイテムの復元を実施します。復元したいアイテムを選択し、[復元]ボタンをクリックします。

アイテムの復元

  • [ファイルレベルのリストア]になっていることを確認して、EBSのファイルパスを入力します。
  • [宛先バケット]に復元先のバケット名を入れ、復元開始します。

復元プロパティ

復元ジョブのステータスが[保留中]→[実行中]→[完了]になれば復元完了です。 完了すれば、S3バケットに指定したアイテム・フォルダのみが復元されます。

アイテムの確認

まとめ

アイテムレベルの復元に関しては、今まで対応していなかったため(Amazon EFSを除く)、 サードパーティ製品を使う方も多かったのではないでしょうか。
このアップデートで、サードパーティ製品を使わずに済むケースもありそうですね。
Backupを利用する方には嬉しいアップデートだなと思います。