この記事は約3分で読めます。
こんにちは!AWS Backupでアイテムレベルでのリストアができるようになったとのこと
なので実際にやってみました。
概要
以下が実際のアップデート内容です。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/12/aws-backup-search-item-level-recovery/
https://docs.aws.amazon.com/aws-backup/latest/devguide/backup-search.html
Amazon EBSのスナップショットか、Amazon S3のバックアップから検索および アイテムレベルのリカバリ(ILR)を実施できるようですね。 (1/25時点では日本語翻訳のドキュメントはありませんでした)
さっそく使ってみる
今回はAmazon EBSのILRを実施してみたいと思います。
ロールの作成
ILRを利用するには以下の権限が必要です。
- backup:ListIndexedRecoveryPointsForSearch
- backup:SearchRecoveryPoint
これらの権限は、以下のマネージドポリシーに含まれています。
- AWSBackupServiceRolePolicyForItemRestores
- AWSBackupServiceRolePolicyForIndexing
このポリシーは、AWS Backupを利用する際のデフォルトのロールには含まれていません。
そのため、今回は新しくロールを作成します。
バックアップの実施
今回はオンデマンドバックアップを利用します。
- バックアップインデックスの作成にチェックを入れることで、IRLが可能になります
- IAMロールの先ほど作ったロールに設定します(今回はbackup-roleと作成しています)
バックアップインデックスが作成されているか見てみましょう。
[ボールド]の[復旧ポイント]にスナップショットが作成されているので確認してみます。
[アクティブ]になっていれば正常です。
また、すでに作成しているスナップショットから復元したい場合は [バックアップインデックスの作成]を実施すれば可能です。
アイテムの検索
バックアップデータの中からアイテムを検索します。
[検索バックアップ]から[検索を作成]画面に移動できます。
アイテムプロパティはファイルパス・ファイルサイズ・ファイルの作成日から指定できます。
[検索を開始する]をクリックすると、検索が始まります。 検索が終わると、一覧にアイテムが並びます。
アイテムの復元
対象アイテムの復元を実施します。復元したいアイテムを選択し、[復元]ボタンをクリックします。
- [ファイルレベルのリストア]になっていることを確認して、EBSのファイルパスを入力します。
- [宛先バケット]に復元先のバケット名を入れ、復元開始します。
復元ジョブのステータスが[保留中]→[実行中]→[完了]になれば復元完了です。 完了すれば、S3バケットに指定したアイテム・フォルダのみが復元されます。
まとめ
アイテムレベルの復元に関しては、今まで対応していなかったため(Amazon EFSを除く)、
サードパーティ製品を使う方も多かったのではないでしょうか。
このアップデートで、サードパーティ製品を使わずに済むケースもありそうですね。
Backupを利用する方には嬉しいアップデートだなと思います。