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はじめに
こんにちは、ドウミョウ と申します。
2024年12月、人生で初めて AWS re:Invent に参加してきました。
「はじめてのアメリカとre:Invent」として、順次、体験記をポストしています。
他の体験記については、私の記事一覧からチェックしてみてください。
本ポストでお伝えしたいこと
本ポストでは、re:Inventに参加する前の「こころがまえ」で意識しておくことをお伝えしたいと思います。
- re:Invent 参加の目的、目標を決める
- 目的に応じて、セッションを選ぶ
- 準備は、半年前(6〜7月頃)から始める
- 英語は、割と何とかなる
- 体力、装備、乾燥対策、超大事
かなりの長文となりました。早速、順番に触れていきます。
re:Invent に参加する前の「こころがまえ」
re:Invent 参加の目的、目標を決める
まずは re:Invent に参加する目的や、目標を設定する必要があると思います。
何よりも自分自身が何をしたいのか、何を成し遂げたいのかをロジカルに整理しておくことは大事です。会社の費用で行くのであれば、何かを持ち帰ることや、何らかのアウトプットを求められるはずです。ご自身のロールや、会社からのミッションなどを整理し、周囲にも説明できるレベルで、目的を設定しましょう。
参考程度に、私自身の自分語りをします
私は現在、社内のロールとして「プロジェクトマネージャー/プログラムマネージャー」と「お客様からのAWS利用に関するご相談を承る窓口」を担っています。
個別プロジェクトを回すことは当たり前とし、それ以上に、AWSの魅力を世間に伝え、お客様のビジネスを加速することがミッションだと思っています。
上記の背景を踏まえ、今回は「今後、エンジニアの立場で、お客様を re:Invent にアテンドする役目を担えるようにする」ことを、re:Invent 参加の目標としました。
そして、上記の目標を実現するために、以下のアクションを設定しました。
- re:Invent の会場となるホテルは一通り、全部回る
- セッションについては、今回は Breakout Session を中心に組む
- EXPOを一通り回る(SWAGは集めない)
- 新サービスの情報を、いち早く現地で掴む
- re:Inventの体験を、社のブログで発信する
- (余裕があれば)ラスベガスの街に慣れ、詳しくなる
今振り返ってみると、、、ちょっと低めの目標だったかもしれません。
それでも、色んなことが初体験すぎて、ラスベガスの街を観光するまでの余裕は無かったですね。
他、セッション参加についても諸々の反省点がありました。
次回に活かすための反省点については、別ポストにて記載します。
目的に応じて、セッションを選ぶ
ご自身の目的に応じて、セッションを選ぶように心がけましょう。
その際には、セッションの種別を押さえておいた上で、re:Invent 現地でしか体験できないことを最優先とするのが良いと感じました。
セッションには種別がある
まず、あらかじめ、セッションの種類を知っておく必要があります。
AWSのイベントに良く参加される方であればお馴染みかもしれませんが、「聞くだけのタイプのセッション」「議論を交わしながら進むセッション」「黙々と1人で作業をこなすセッション」など、様々なタイプのセッションがありますので、各セッションの種別を抑えておきましょう。
Keynote、Breakout Session、Innovation Talks、Builder's Session、Gameday、Workshop、Chalk Talk、Code Talk といった表記が、セッションの種別を表します。
各セッションがどのような雰囲気かは、弊社ブログ内の体験記を参照頂けると幸いです。
ライブかオンデマンドか
Keynote や Breakout Sessionは、近年、後日にオンデマンド配信される傾向のようですので、その辺りは視野に入れておいても良いかもしれません。
私は、ライブ感は本当に大事だと思っていますし、世界中から多くの人が1つの場所に集まり、同じテーマに耳を傾ける空気感は、現地ライブででしか体験できないと考えています。言語化しにくい一面はありますが、そういった空気感から摂取できる成分は必ずあることは、お伝えしておきます。
ちなみに私は、どうしてもどうしても、生で、ワーナー博士が見たかったので、現地でKeynoteに参加しました。
柔軟に考えることも大事
F1があるぞ!?
「現地で予定を変更することは、ままある」前提で、柔軟に対応することも必要になります。
現地で足を運ぶうちに、気になる催し物に寄り道したり、休憩などに時間を割くようなこともあるでしょう。
さらに、新サービスに関するセッションについては、re:Invent 開催直前に内容を伏せてセッション予約が始まり、現地でサービス発表後に詳細発表となるものも、相当数出てきます。
(この件については、弊社のメンバが触れているポストがありますので、そちらを参照下さい)
事前に予定を組むことも大事ではありますが、現地でしか分からないこともある前提で、柔軟に対応できるよう、心がけておきましょう。
準備は、半年前(6〜7月頃)から始める
re:Inventに行くんだ!と決心したら「準備」は概ね半年前から始めましょう。
日本国内での大きなAWSのイベント「AWS Summit Japan」は、概ね初夏くらいには開催されると思います。「AWS Summit Japanの後くらいから、じわじわ準備を始める」くらいの心構えが良いかと思います。
そして、「準備」と一言で言っても、これまた色々なことがあると思います。
多くの人にとって、re:Inventに参加するためには、色々な交渉が必要になってくると思います。会社、上司、お客様、家族などなど…。交渉事は3ヶ月前では遅いです。早めに早めに周囲に伝えて、交渉していくのが良いかと思います。
ちなみに私は、「どうしても一度、re:Invent に行きたいんです!!」とアピールし続けし続けし続け、相当に無理を言って参加させて頂きました。会社と上司に大感謝です。
準備のTIPSをいくつか
ラスベガス到着時の夜景
買い物は早めに、少しずつ行うのが良さそうです。
1週間近い旅程になるはずです。現地に持っていく物などの準備も必要になってくると思います。直前になって慌てて買い物に走ることになると、誤った判断をしがちです。本当に必要なものを見極め、じわじわと買い集めましょう。
re:Invent のセッション予約は、10月頃から始まります。
人気のセッションは数時間程度で埋まります。目的に応じたセッションを予約できるよう心がけましょう。
これだけは言っておきたい
re:Invent中は、日本国内の通常業務を行わないで良いように、調整/準備をしましょう。
日本との時差は17時間です。ラスベガス現地が夜19時のとき、日本は昼12時。
re:Invent で歩きづめでクタクタになり、夜、ホテルに戻ってきてから、日本に残してきた仕事に手を付けると、意外と通常通りこなせることに気付きます。勘違いしてはいけません。そこにあるのはいつもの通常業務だからです。そして気がつくと、夜中の2時まで仕事することになります。朝7時からセッションがあるのに!
夜、ホテルに帰ってきてから行うべきことは、その日の re:Invent のアウトプット、まとめです。
re:Invent 参加のために、お金を払い、時間を使い、ラスベガスにいることを忘れないようにしましょう。
そういったことができるように、予め、自身の業務調整、チーム体制作り、お客様への調整などを行いましょう。すぐにできることではありません。半年かけて準備しましょう。
英語は割と何とかなる
はじめてのアメリカでしたが、英語は、まぁ何とかなるなという印象でした。
英語が不安であっても、現地に飛び込む勇気の方が大事と感じました。
もし「英語が不安だから re:Invent 行くのはちょっとな」と悩まれている方がいらっしゃるなら、その悩みは一旦、横に置いておくのが良いと思います。
アメリカの方々は「英語が上手く喋れない」というシチュエーションに慣れているようでした。「もう1回言って?」「もう少し、ゆっくり喋って?」とお願いすると、多くの方は対応してくれます。
また、Keynoteでは同時通訳が聞けるレシーバーがありますし、Breakout Session では、喋った内容がリアルタイムに文字起こしされる画面もありました。
待ち時間の会場BGMの歌詞を拾って表示している図
「英語に自信なかったけど、とりあえず Workshop や Gameday 出てみたら、何とかなったし楽しかった」という声も、社内でたくさん聞きました。
そして、re:Invent へは日本人も多く参加しており、そこかしこで日本人を見かけますし、日本語もどこから聞こえてくることが多いです。
本当に困った時にでも、これは何とかなりそうだな、という印象を持ちました。
最終的に、現地に飛び込むことで、英語をもっと勉強しなきゃというモチベーションが爆上がりすることは、お伝えしておきます。マジです。
体力、服装、乾燥対策、超大事
私の腕時計で測定した、re:Invent 中の ある1日の活動量記録です
re:Inventでは、1日 20000歩 歩く前提で準備が必要です。
そのために事前の体力作りは意識しておいた良いと思います。
アメリカは、根本的にスケールが大きいです。まず、会場となるラスベガスの街が色んな意味で大きいですし、会場間の移動にはバスを使う必要がありますし、会場となるホテルに着いても、ホテル自体がデカいので、相当に歩くことになります。
現地には、履き慣れた運動靴や服装で臨んで下さい。
ラスベガスの12月の気候としては、近年は東京の冬と同じくらいのようです。
ただ、昼夜で寒暖差が大きく、昼間は少し暑いくらいの気候でした。
昼間はTシャツにハーフパンツの方も見かけましたが、夜は耐えられないと思います。
着脱しやすい服装が良いかと思います。
また、ラスベガスは砂漠の真ん中にある街のため、非常に乾燥しています。
各種乾燥対策は必須であると感じました。
私の場合、リップや目薬、ハンドクリームなどは準備していたのですが、鼻や喉をやられてしまいました。
持ちもの周りについても、別のポストで深堀りして触れたいと思います。
何よりも re:Invent を楽しむ「こころがけ」を
いかがでしたでしょうか。かなり長くなりましたが、これらのこころがけは、何よりも re:Invent を全力で楽しむ!ためのものです。
事前の「こころがまえ」は相当に大事であると考えたゆえに、この文量となりました。
具体的な対策や、もう少し踏み込んだ私の反省については、別のポストで触れていこうと思います。
AWS re:Invent 2024については、私の記事一覧や、弊社ブログの re:Invent 2024 カテゴリをチェックしてみてください。