はじめに
こんにちは、プロダクト部SearchGの小野です。
スタンバイでは昨年末アドベントカレンダー※を開催し合計25本の記事を投稿しました!
本記事では、アドベントカレンダーを運営した経験をもとにスムーズに進めるための工夫や改善点を紹介します。
これからアドベントカレンダーを運営してみたい方や、社内での技術発信を活性化させたい方の参考になれば幸いです。
※ アドベントカレンダーとは?
毎年12月1日から25日までの期間限定で展開される記事投稿イベントです。
クリスマスまでの日数をカウントダウンするアドベントカレンダーの慣習にもとづいて、様々なテーマのカレンダーを埋めていく形で記事を投稿します。
📖参考: https://qiita.com/advent-calendar/2024
アドベントカレンダーの位置づけ
スタンバイでは、普段からテックブログで業務に関わる取り組みや学びについて発信しています。
アドベントカレンダーもその一環ですが、通常のテックブログとは異なり、業務と直接関係しない個人的な学びなどの発信も推奨しています。
これにより、執筆のハードルを下げ、多くの人がアウトプットを通じた学びや楽しさを体験できることを目指しました。
アドベントカレンダー運営の流れ
アドベントカレンダーの準備から公開までの流れは、以下のようになります。
📌 全体の流れ
- 準備(11月上旬): 運営チームの結成
- 参加者募集: 全体告知+個別勧誘
- 執筆・レビュー: 進捗管理
- 公開(12月1日〜25日): 記事を共有
1. 準備(11月上旬)
アドベントカレンダーは年に一度のイベントのため、前年の知見が失われやすいです。 そのため、ナレッジを引き継ぎやすくする仕組みを整えることが重要です。
📌 運営チームの役割 - 昨年からの引き継ぎ - スケジュールの確認 - アドベントカレンダーの作成 - 管理シートの作成 - レビュアーの選定・依頼
✅Tips1: 運用マニュアルの作成
運営チームがスムーズに動けるよう、以下の情報をまとめた運用マニュアルを作成しました。
- 参加者の集め方のTips
- 告知の文例
- 説明文のテンプレート作成
これにより、担当者の交代があった場合でも円滑に運営を引き継げるようになりました。
2.参加者募集
記事を投稿してくれる参加者を集めます。
全体告知に加えて、運営チームから個別に勧誘することがポイントです。
📌 募集の工夫
- 執筆のハードルを下げる:量や難易度は問わない
- 周囲を巻き込む:「みんなで一緒に書こう!」という雰囲気を作る
- 書くテーマの幅を広げる:技術だけでなく学びや経験談も歓迎
3. 執筆・レビュー
参加者がそれぞれ記事を作成し、公開前にレビューを依頼します。
運営側は執筆やレビューが余裕を持ったスケジュールで進むように進捗管理をします。
✅ Tips2: 進捗管理の自動化
元々はスプレッドシートを運営が目で見て進捗確認を個別にしていました。 締切管理リマインダーをGoogle App Script(GAS)を使って自動化しました。
📌 Googleスプレッドシートした項目
- 投稿予定日
- 担当者
- 記事の作成状況
- レビュー状況
🔔 GASを活用したリマインドの仕組み
- 記事公開の2週間前に、進捗状況に応じたリマインドを自動でSlackに通知
- 例:25日が公開日なら11日に「記事の準備状況はどうですか?」とリマインド
運営から「まだですか?」と催促するのは精神的にもきついですが、自動化のおかげで催促は不要になりました。
スタンバイではこの他にも多くの業務をGASで効率化しています。
関連記事: Google Apps Script を TypeScript に移行した話
4. 公開(12月1日〜25日)
記事は12月1日から順番に自動で公開されます。
スタンバイでは、Slackの RSS Readerを利用し、新しい記事が自動投稿されるようにしました。
📌 盛り上げの工夫
自動投稿に加えて、(今回はできませんでしたが)日替わりで運営メンバーや他の執筆者が記事を紹介すると、より活発な交流が生まれそうです。
次回に向けて
2024年のアドベントカレンダーは、多くの人の協力のおかげで無事に完走しました。
しかし、初めての運営ということもあり記事を埋めることに精一杯だった面もあります。
例えば、後半日程でレビュアーの負担が大きかったり、記事公開が始まってからの盛り上がりが足りなかったりと課題も見つかりました。
今後に向けて、持続的に開催できる仕組みや更に盛り上げるための仕掛けを整えていきたいと考えています。
📌 今後取り組みたいこと
✅ ピアレビューの導入(レビュアーの負担を軽減)
✅ リレー形式の紹介(執筆者同士で記事を紹介し合う)
おわりに
アドベントカレンダーの運営を通じて組織としての外部発信を推進する貴重な経験ができました。
年に一度のイベントではありますが、運営の負担を減らしつつ組織として更に盛り上げていきたいです。
まと、本記事がアドベントカレンダーの運営を考えている方の参考になれば幸いです!
これからもテックブログなどのスタンバイからの発信をご期待ください🎉
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