Amazon Web Services ブログ
週刊生成AI with AWS – 2025/3/17週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの木村です。
最近はコーディングする際に AI エージェントがもう手放せなくなってきています。
さて、6 月 25 日(水)、26 日(木)に開催される AWS Summit Japan 2025 のウェブサイトがオープンしました!最新情報を受け取る登録ができるので是非ご覧ください。
それでは、3 月 17 日週の生成 AI with AWS界隈のニュースを見ていきましょう。
さまざまなニュース
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- ブログ記事「Amazon Q Developer CLI での超高速な新しいエージェント型のコーディング体験」を公開
Amazon Q Developer は、インタラクティブなコーディング環境を提供する新しい CLI エージェントを 3 月 6 日に発表しました。本記事では、アプリの構築と Git への commit をエージェントに実行させるデモを通じて、CLI エージェントの使い方を解説しています。開発スタイルが大きく変わるような便利機能です。ぜひお試しください! - ブログ記事「Amazon Q Developer は Java 21 へのアップグレード対応を発表」を公開
Amazon Q Developer は、2 月 14 日に Java 21 へのアップグレード対応を発表しました。本記事では、Java アプリケーションを Java 21 に簡単にアップグレードする様子を紹介しています。アップグレード後には、変更内容の詳細なサマリーとさらなる改善に向けた推奨事項も提供されるようになっています。 - ブログ記事「一般提供が開始された Amazon SageMaker Unified Studio でのより迅速なコラボレーションと構築」を公開
これまでプレビューだった Amazon SageMaker Unified Studio の一般提供が 3 月 13 日に発表されました。Amazon SageMaker Unified Studio は、データ管理やモデル開発を 1 つの環境で実現する統合プラットフォームです。Amazon Bedrock や Amazon Q Developer との統合機能といった新機能について主に紹介をしています。 - ブログ記事「Amazon OpenSearch Service による検索ワークショップ(日本語版)のご紹介」を公開
Amazon OpenSearch Service の新しいハンズオンコンテンツ「Amazon OpenSearch Service 検索ワークショップ」が公開されました。生成 AI の文脈だと RAG (検索拡張生成) で使われることが多い Amazon OpenSearch Service ですが、ベクトル検索、スパース検索、ハイブリッド検索、リランキングなど複数の検索手法が体験できる内容となっています。
- ブログ記事「Amazon Q Developer CLI での超高速な新しいエージェント型のコーディング体験」を公開
サービスアップデート
サービスアップデート – 生成AIを組み込んだ構築済みアプリケーション
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- Amazon Q Business ブラウザ拡張機能の新機能を発表
Amazon Q Business ブラウザ拡張機能に関する複数の新機能を発表しました。新機能では、企業ナレッジへのアクセスや、画像などのマルチモーダルファイルの添付がサポートされ、幅広いデータソースからの質問に対応できるようになりました。また、コンテキストウィンドウが拡大し、より大きなウェブページやファイルを受け取ることができるようになりました。 - Amazon Q Business が AWS ヨーロッパ(アイルランド)リージョンで利用可能に
Amazon Q Business が AWS ヨーロッパリージョン(アイルランド)で利用可能になりました。 - Amazon Connect 管理者ウェブサイトから直接 Amazon Q in Connect を設定可能に
カスタマーサービス向けの生成 AI 搭載アシスタントである Amazon Q in Connect を、Amazon Connect 管理者ウェブサイトから簡単に設定できるようになりました。これにより、コンタクトセンター管理者が新製品発売時に AI プロンプトを更新したりすることがより容易にできるようになりました。
- Amazon Q Business ブラウザ拡張機能の新機能を発表
サービスアップデート – アプリケーション開発のためのツール
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- Amazon Bedrock Guardrailsが、責任あるAIのためのポリシーベースの強制機能を発表
Amazon Bedrock Guardrails にて、Identity and Access Management (IAM) ポリシーベースの強制機能が発表されました。IAM ポリシーの新しい条件キー bedrock:GuardrailIdentifier を設定することで Amazon Bedrock のモデル呼び出し時に Amazon Bedrock Guardrails の利用を強制することができます。これにより大規模に安全な生成 AI アプリケーションを構築しやすくなりました。現在 Bedrock Guardrails がサポートされているすべてのリージョンで利用可能です。 - Amazon NovaにてConverse APIのToolChoiceオプションを拡張
Amazon Nova は、Converse API における ToolChoice パラメータのオプションを拡張しました。ToolChoice とは Tool Use (Function Calling) にて Tool の選択方法を制御するためのパラメータです。既存の「Auto」モードに加えて、いずれかのToolが呼び出される「Any」モードと、特定のツールを指定する「Tool」モードがサポートされています。システム間の連携時に出力形式を強制するのに特に役に立つアップデートとなっています。 - Amazon Bedrock Model Evaluation LLM-as-a-judge 機能が一般提供開始
ユースケースに適したモデルの評価を行う Amazon Bedrock Model Evaluation にて、LLM-as-a-judge 機能が一般提供開始されました。LLM-as-a-judge 機能は、 人間の代わりに LLM がモデル評価を行うことで、モデル評価にかかるコストと時間を削減する機能です。また今回の一般提供開始に伴い「独自の推論レスポンスの持ち込み (bring your own inference responses)」に対応し、Amazon Bedrock 以外のモデルの評価もできるようになりました。 - Amazon Bedrock が RAG Evaluation 機能を一般提供開始
RAG の評価を行う RAG Evaluation 機能が一般提供開始されました。RAG Evaluation 機能では、Amazon Bedrock Knowledge Bases やその他の RAG に対し正確性や忠実性(ハルシネーション検出)などの評価が可能です。また前述した LLM-as-a-judge 機能と同様に「独自の推論レスポンスの持ち込み (bring your own inference responses)」にも対応しており、Bedrock Knowledge Base の呼び出しをせずとも評価ができるようになりました。
- Amazon Bedrock Guardrailsが、責任あるAIのためのポリシーベースの強制機能を発表