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週刊生成AI with AWS – 2025/3/17週

みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの木村です。

最近はコーディングする際に AI エージェントがもう手放せなくなってきています。

さて、6 月 25 日(水)、26 日(木)に開催される AWS Summit Japan 2025 のウェブサイトがオープンしました!最新情報を受け取る登録ができるので是非ご覧ください。

それでは、3 月 17 日週の生成 AI with AWS界隈のニュースを見ていきましょう。

さまざまなニュース

サービスアップデート

サービスアップデート – 生成AIを組み込んだ構築済みアプリケーション

サービスアップデート – アプリケーション開発のためのツール

    •  Amazon Bedrock Guardrailsが、責任あるAIのためのポリシーベースの強制機能を発表
      Amazon Bedrock Guardrails にて、Identity and Access Management (IAM) ポリシーベースの強制機能が発表されました。IAM ポリシーの新しい条件キー bedrock:GuardrailIdentifier を設定することで Amazon Bedrock のモデル呼び出し時に Amazon Bedrock Guardrails の利用を強制することができます。これにより大規模に安全な生成 AI アプリケーションを構築しやすくなりました。現在 Bedrock Guardrails がサポートされているすべてのリージョンで利用可能です。
    • Amazon NovaにてConverse APIのToolChoiceオプションを拡張
      Amazon Nova は、Converse API における ToolChoice パラメータのオプションを拡張しました。ToolChoice とは Tool Use (Function Calling) にて Tool の選択方法を制御するためのパラメータです。既存の「Auto」モードに加えて、いずれかのToolが呼び出される「Any」モードと、特定のツールを指定する「Tool」モードがサポートされています。システム間の連携時に出力形式を強制するのに特に役に立つアップデートとなっています。
    • Amazon Bedrock Model Evaluation LLM-as-a-judge 機能が一般提供開始
      ユースケースに適したモデルの評価を行う Amazon Bedrock Model Evaluation にて、LLM-as-a-judge 機能が一般提供開始されました。LLM-as-a-judge 機能は、 人間の代わりに LLM がモデル評価を行うことで、モデル評価にかかるコストと時間を削減する機能です。また今回の一般提供開始に伴い「独自の推論レスポンスの持ち込み (bring your own inference responses)」に対応し、Amazon Bedrock 以外のモデルの評価もできるようになりました。
    • Amazon Bedrock が RAG Evaluation 機能を一般提供開始
      RAG の評価を行う RAG Evaluation 機能が一般提供開始されました。RAG Evaluation 機能では、Amazon Bedrock Knowledge Bases やその他の RAG に対し正確性や忠実性(ハルシネーション検出)などの評価が可能です。また前述した LLM-as-a-judge 機能と同様に「独自の推論レスポンスの持ち込み (bring your own inference responses)」にも対応しており、Bedrock Knowledge Base の呼び出しをせずとも評価ができるようになりました。

著者について

Naoto Kimura

木村 直登(Naoto Kimura)

AWS Japan のソリューションアーキテクトとして、製造業のお客様に対しクラウド活用の技術支援を行なっています。最近は生成 AI と毎日戯れており、特にコード生成と LLM エージェントに注目しています。好きなうどんは’かけ’です。