Amazon Web Services ブログ

AWS Weekly Roundup: AWS Pi Day、Amazon Bedrock のマルチエージェントコラボレーション、Amazon SageMaker Unified Studio、Amazon S3 Tables など

3 月 14 日に開催された第 5 回 AWS Pi Day に参加してくださった皆様、ありがとうございました。2021 年から開催されている AWS Pi Day は、データ管理、分析、AI におけるクラウドテクノロジーの変革のパワーをハイライトする主要なイベントへと成長し、2025 年は Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) のリリース 15 周年を記念するイベントとなりました。

2025 年のバーチャルイベントでは、Amazon Web Services (AWS) の製品チームとの綿密なディスカッションで分析と AI ワークロードの向けの堅牢なデータ基盤の構築を支援するための継続的なイノベーションが紹介されました。

ライブイベントを見逃してしまったとしても心配ありません。 イベントページですべてのコンテンツにオンデマンドでアクセスできます。データレイクハウスの開発、AI モデルのトレーニング、生成 AI アプリケーションの作成、分析ワークロードの最適化など、進めている取り組みがどのようなものであっても、共有されたインサイトはデータの価値を最大化するのに役立ちます。

3 月 10 日週のリリース
3 月 10 日週のリリースの中から、私の目に留まったリリースをいくつかご紹介します。

Amazon Bedrock がマルチエージェントコラボレーションをサポートするようになりましたAmazon Bedrock でのマルチエージェントコラボレーションを利用して、スーパーバイザーエージェントのガイダンスに従って、通信と調整を行う特殊なエージェントのネットワークを構築できます。連携して複雑なマルチステップワークフローを効率的に実行する AI エージェントのネットワークを構築、デプロイ、管理することができます。

Amazon Bedrock でフルマネージド型 DeepSeek-R1 モデルを利用できるようになりました – AWS は DeepSeek-R1 をフルマネージド型の一般提供モデルとして提供した最初のクラウドサービスプロバイダー (CSP) です。Amazon Bedrock で、このフルマネージド型サービスを通して、単一の API で DeepSeek-R1 の機能を生成 AI アプリケーションに使用できます。

Amazon SageMaker Unified Studio の一般公開が開始されました – 組織のすべてのデータを検索してアクセスし、特定のニーズに最適なツールを使用してデータで作業できる単一のデータおよび AI 開発環境として Amazon SageMaker Unified Studio を使用できるようになりました。簡素化された新しいアクセス許可管理により、既存の AWS リソースを統合スタジオで簡単に利用できます。データやモデルから生成 AI アプリケーションまで、チームのコラボレーションで分析と AI アーティファクトの安全な構築と共有を行いながら、組織のデータと AI アセットの検索、アクセス、クエリが可能になります。

Amazon SageMaker Unified Studio 内での Amazon Bedrock の機能の一般提供が開始されました – SageMaker Unified Studio で、Amazon Bedrock の一部の機能が SageMaker で利用できるようになります。基盤モデル (FM) と、Amazon Bedrock のナレッジベースAmazon Bedrock ガードレールAmazon Bedrock エージェントAmazon Bedrock Flows などの高度な機能を使用して、迅速に生成 AI アプリケーションのプロトタイプ作成、カスタマイズ、共有を行って、要件と責任ある AI ガイドラインに沿ったカスタムソリューションを SageMaker 内で作成できるようになりました。

Amazon S3 Tables と Amazon SageMaker Lakehouse の統合の一般提供が開始されましたAmazon S3 TablesAmazon SageMaker Lakehouse とシームレスに統合するようになったので、S3 データレイク、Amazon Redshift データウェアハウス、サードパーティデータソースのデータでの S3 Tables のクエリと結合が簡単になりました。S3 Tables は、Apache Iceberg のサポートが組み込まれた初のクラウドオブジェクトストアを提供します。

Amazon S3 Tables で、Amazon Athena を使用して S3 コンソールからテーブルの作成とクエリの操作を直接行うことができるようになりました – Amazon S3 Tables で、S3 コンソールでのテーブルの作成とクエリのサポートが追加されました。この新しい機能では、Amazon Athena を使用して S3 コンソールからテーブルの作成、データの入力、クエリの実行を直接行うことができるようになるので、使用の開始と S3 テーブルバケット内のデータ分析がより簡単になります。

Amazon S3 での S3 オブジェクトのタグ付け料金が 35% 引き下げられました – Amazon S3 では、すべての AWS リージョンで S3 オブジェクトのタグ付け料金を 35% 引き下げられ、1 か月あたり 10,000 タグあたりの料金が 0.0065 USD になりました。オブジェクトタグは S3 オブジェクトに適用されるキーと値のペアで、オブジェクトの存続期間中いつでも作成、更新、削除できます。

Visual Studio Code で Serverless Land パターンが利用可能になりましたServerless Land の豊富なアプリケーションパターンライブラリが Visual Studio Code (VS Code) IDE で直接利用できるようになり、開発者はサーバーレスアプリケーションを簡単に構築できるようになりました。この統合により、ビルド済みのサーバーレスパターンを VS Code IDE で直接参照、検索、実装できるようになるため、サーバーレスアーキテクチャを構築する際に開発環境と外部リソースの間での切り替えを行う必要がなくなります。

Amplify ホスティングが Skew Protection のサポートを発表しましたAWS Amplify ホスティング で、複数の デプロイにわたってバージョンの一貫性を保証する機能である Skew Protection が提供されるようになりました。この機能により、フロントエンドのリクエストは常に正しいサーバーバックエンドバージョンにルーティングされるため、バージョンの歪みがなくなり、デプロイの信頼性が向上します。

Amazon Route 53 トラフィックフローで、DNS ポリシーの編集を改善するための新しいビジュアルエディタが導入されましたAmazon Route 53 トラフィックフローで、DNS トラフィックポリシーの編集を改善するためのユーザーインターフェイスが強化されました。今回のリリースでは、ビジュアルエディタの新機能を使用して、ユーザーとエンドポイント間のトラフィックのルーティング方法をより簡単に理解し、変更できるようになりました。

community.aws からの情報
community.aws からの私のお気に入りの記事をいくつかご紹介します。AWS ビルダー ID を作成して、有用な情報を共有し、他のビルダーとつながりましょう。ビルダー ID はユニバーサルログイン認証情報です。これにより、ユーザーは、AWS マネジメントコンソールだけでなく、600 を超える無料トレーニングコース、コミュニティ機能、Amazon Q Developer などのデベロッパーツールを始めとする AWS のツールやリソースにアクセスできます。

Seamless SQL Server Recovery on EC2 with AWS Systems Manager (Greg Vinton) – このガイドでは、AWSEC2-RestoreSqlServerDatabaseWithVss 自動化ランブックを使用して、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンス上の Microsoft SQL Server データベースを復元する方法について説明します。

Secure Deployment Strategies in Amazon EKS with Azure DevOps (Abhishek Nanda) – Azure DevOps を使用して、コンテナ化されたアプリケーションをビルドして Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS) にデプロイします。

Connect Your Favorite LLM Client to Bedrock (Qinjie Zhang) – 大規模言語モデル (LLM) モデルの使用を簡素化するために、MSTYChatbox AILM Studio などのデスクトップアプリケーションを使用するのが一般的です。このブログでは、お気に入りのローカル LLM クライアントを Amazon Bedrock に接続する方法をステップごとに説明します。

From PHP to Python with the help of Amazon Q Developer (Ricardo Sueiras) – このブログ記事では、Ricardo が Amazon Q Developer CLI を使用して、あるプログラミング言語から別のプログラミング言語にコードをリファクタリングする方法を紹介します。

近日開催される AWS イベント
カレンダーを確認して、近日開催予定の AWS イベントにサインアップしましょう:

AWS Community Day – 世界中の AWS エキスパートユーザーや業界リーダーが主導する技術的なディスカッション、ワークショップ、ハンズオンラボを特徴とする、コミュニティ主導のカンファレンスにご参加ください: ミラノ (イタリア) (4 月 2 日)、ベイエリア – セキュリティエディション (4 月 4 日)、ティミショアラ (ルーマニア) (4 月 10 日)、プラハ (チェコ共和国) (4 月 29 日)。

AWS Innovate: 生成 AI + データ – 生成 AI とデータイノベーションに焦点を当て、ラテンアメリカで 4 月 8 日に開催される無料のオンラインカンファレンスにご参加ください。

AWS Summits – AWS Summit の季節が近づいてきました! クラウドコンピューティングコミュニティがつながり、コラボレーションして、AWS について学ぶために一堂に会する無料のオンラインおよび対面イベントに参加しましょう。最寄りの都市のイベントにご登録ください: パリ (4 月 9 日)、アムステルダム (4 月 16 日)、ロンドン (4 月 30 日)、ポーランド (5 月 5 日)。

AWS re:Inforce (6 月 16~18 日) – AWS クラウドセキュリティに関するあらゆることに焦点を当てた毎年恒例の学習イベントがフィラデルフィア州ペンシルバニアで開催されます。登録の受付は 3 月に開始されます。5,000 人を超えるセキュリティビルダーやリーダーとともにご参加ください。

AWS DevDays は、デベロッパーがクラウドコンピューティングの極めてホットなトピックのいくつかについて学べる無料の技術イベントです。DevDays では、ハンズオンワークショップ、技術セッション、ライブデモ、AWS の技術エキスパートや同僚とのネットワーキングが提供されます。 登録してオンデマンドで AWS DevDays セッションにアクセスしてください。

3 月 17 日週のニュースは以上です。3 月 24 日週の月曜日に再びアクセスして、新たな Weekly Roundup をぜひお読みください!

Prasad

この記事は、Weekly Roundup シリーズの一部です。毎週、AWS からの興味深いニュースや発表を簡単にまとめてお知らせします!


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