G-gen の min です。Looker Studio レポートの共有先のドメイン名を制限する方法を解説します。
概要
Looker Studio のレポートを共有する際に、特定のドメイン(例 : g-gen.co.jp
)のユーザーに対してのみ共有を許可し、それ以外のドメインへの共有を禁止したい場合があります。
デフォルトでは、組織外のユーザーともレポートを共有できますが、Google Workspace または Cloud Identity の管理者は、管理画面の設定により、レポートを共有できるドメインを制限することができます。
設定方法
当手順を実施するには、Google Workspace または Cloud Identity の管理者権限が必要です。
- Google 管理コンソール(https://admin.google.com/)にアクセスします。
- [アプリ] > [その他の Google サービス] > [Looker Studio] を選択します。
- [共有設定] > [許可リスト登録済みドメインがオン] を選択します。
- 共有を許可するドメイン名(例 :
g-gen.co.jp
)を追加します。

検証
許可されたドメインに対して、Looker Studio レポートを共有します。ここでは例として、dev.g-gen.co.jp
組織で作成されたレポートを、g-gen.co.jp
に所属するアカウントに対して共有してみます。
g-gen.co.jp
は前述の管理画面の設定で許可されているため、以下のように共有が成功しました。なお、この検証では dev.g-gen.co.jp
と g-gen.co.jp
のように、サブドメインの関係にあるドメイン名を使っていますが、サブドメインは異なるドメインとして認識されます。


一方で、管理画面で許可されていないドメイン名(例 : reseller.co.jp
)への共有を試すと、以下の警告が表示され、共有できません。

お客様の組織では、指定されたユーザーまたはグループとの共有が制限されています。ハイライト表示された受信者を削除してからやり直すか、管理者にお問い合わせください。
なお公式ドキュメントには、許可対象のドメインの設定変更は、反映に最大で24時間かかる場合があると記載されています。検証では、1分程度で設定が反映されました。
- 参考 : 信頼できるドメイン外での共有を制限する
変更が反映されるまでには、最長で 24 時間ほどかかることがあります。その間は一時的に、古い設定と新しい設定の両方が適用される場合があります
佐々木 愛美 (min) (記事一覧)
クラウドソリューション部 データアナリティクス課。2024年7月 G-gen にジョイン。G-gen 最南端、沖縄県在住。最近覚えた島言葉は、「マヤー(猫)」。