はじめに
AWS(Amazon Web Services)は、クラウドコンピューティングサービスのリーダーであり、 多くの企業や開発者に利用されています。 AWSは新しいユーザー向けに無料利用枠を提供しており、 これを利用することでコストをかけずにAWSのさまざまなサービスを学ぶことができます。 本記事では、AWS無料利用枠を使ったおおまかな学習方法について紹介します。
AWS無料利用枠とは?
AWS無料利用枠は、新規ユーザーがAWSのサービスを無料で試すことができるプログラムです。 無料利用枠には、以下の3つのカテゴリーがあります。
- 12ヶ月間無料:アカウント作成から12ヶ月間利用できるサービス。
- 常に無料:期間に関係なく無料で利用できるサービス。
- トライアル:一定期間無料で利用できるサービス。
無料利用枠の主なサービス
以下は、無料利用枠で利用できる主なサービスの一覧です。
- Amazon EC2:750時間/月のt2.microまたはt3.microインスタンス
- Amazon S3:5GBの標準ストレージ
- Amazon RDS:750時間/月のdb.t2.microまたはdb.t3.microインスタンス
- Amazon DynamoDB:25GBのストレージ
- AWS Lambda:100万リクエスト/月
学習のステップ
1. AWSアカウントの作成
まず、AWSの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。 クレジットカード情報が必要ですが、無料利用枠を超えない限り課金されることはありません。
手順
- AWSの公式サイトにアクセスします。
- 「アカウントを作成」ボタンをクリックします。
- 必要な情報(名前、メールアドレス、パスワードなど)を入力します。
- クレジットカード情報を入力します。
※これは本人確認のためであり、無料利用枠を超えない限り課金されません。 - アカウント作成が完了したら、AWSマネジメントコンソールにログインします。
2. AWSマネジメントコンソールの使い方を学ぶ
AWSマネジメントコンソールは、AWSのサービスを管理するためのウェブインターフェースです。 まずは、コンソールの基本的な使い方を学びましょう。
手順
- AWSマネジメントコンソールにログインします。
- 左上の「サービス」メニューから、利用したいサービスを選択します。
- 各サービスのダッシュボードにアクセスし、基本的な操作方法を確認します。
- ドキュメントやチュートリアルを参照して、各サービスの詳細な使い方を学びます。
3. EC2インスタンスの作成
Amazon EC2は、仮想サーバーを提供するサービスです。 無料利用枠を使って、t2.microまたはt3.microインスタンスを作成し、基本的な操作を学びます。
手順
- AWSマネジメントコンソールで「EC2」を選択します。
- 「インスタンスを起動」ボタンをクリックします。
- インスタンスの設定画面で、t2.microまたはt3.microを選択します。
- 必要な設定(AMIの選択、インスタンスタイプの選択、セキュリティグループの設定など)を行います。
- インスタンスを起動し、SSHやRDPで接続して基本的な操作を学びます。
4. S3バケットの作成とファイルのアップロード
Amazon S3は、オブジェクトストレージサービスです。 S3バケットを作成し、ファイルのアップロードやアクセス制御の設定を学びます。
手順
- AWSマネジメントコンソールで「S3」を選択します。
- 「バケットを作成」ボタンをクリックします。
- バケット名とリージョンを指定してバケットを作成します。
- 作成したバケットにファイルをアップロードします。
- アクセス制御リスト(ACL)やバケットポリシーを設定して、アクセス権限を管理します。
5. RDSデータベースの作成
Amazon RDSは、リレーショナルデータベースサービスです。 無料利用枠を使って、db.t2.microまたはdb.t3.microインスタンスを作成し、 データベースの基本操作を学びます。
手順
- AWSマネジメントコンソールで「RDS」を選択します。
2.「データベースを作成」ボタンをクリックします。 - データベースエンジン(MySQL、PostgreSQLなど)を選択します。
- インスタンスタイプとしてdb.t2.microまたはdb.t3.microを選択します。
- データベースの設定(DBインスタンス識別子、マスターユーザー名、パスワードなど)を行います。
- データベースを作成し、接続して基本的な操作を学びます。
6. Lambda関数の作成
AWS Lambdaは、サーバーレスコンピューティングサービスです。 無料利用枠を使って、簡単なLambda関数を作成し、イベント駆動型のプログラムを学びます。
手順
- AWSマネジメントコンソールで「Lambda」を選択します。
- 「関数の作成」ボタンをクリックします。
- 関数名とランタイム(Node.js、Pythonなど)を指定して関数を作成します。
- 関数のコードを編集し、イベントソース(API Gateway、S3など)を設定します。
- 関数をデプロイし、トリガーを実行して動作を確認します。
まとめ
無料利用枠を活用することで、コストをかけずにAWSの基本的な操作やサービスの使い方を学ぶことができます。 サービス内容やURLは変更される可能性があるため、実際に利用する前に最新の情報を確認してください。