Transform team collaboration with Gemini in Google Chat and Meet(Google Cloud Next '25セッションレポート)

記事タイトルとURLをコピーする

G-gen の横澤です。本記事は Google Cloud Next '25 in Las Vegas の2日目に行われたブレイクアウトセッション「Transform team collaboration with Gemini in Google Chat and Meet」のレポートです。

他の Google Cloud Next '25 の関連記事は Google Cloud Next '25 カテゴリの記事一覧からご覧いただけます。

セッションの概要

本セッションでは、Google Workspace で利用できる、Google Meet と Google Chat の Gemini について、最新機能の紹介が行われました。

Google Meet

Take Notes for Me

すでに Google Workspace で利用できるようになっている最新機能の1つが、Take Notes for Meです。この機能を使えば、会議の議事録をワンクリックで自動生成し、Google カレンダーの予定に自動で添付されます。

議事録は Google ドキュメントとして保存され、会議で話された内容の要約やアクションアイテムが整理された状態で提供されます。Take Notes for Me は現在、日本語を含む8ヶ国語に対応しています。

Studio Effect

ビデオ会議の体験をさらに向上させるのが、Studio Effect と呼ばれる機能です。バーチャル背景を使用した際の髪の毛の自然な描写や、ネットワーク環境が不安定なときでも明瞭な音声を届ける機能、そして複数人が同じオフィス内でそれぞれのラップトップから参加してもエコーを防ぐ Adaptive Audio など、参加者全員が快適に会議に集中できるよう配慮されています。

Capture next steps and assign tasks

会議中に話された重要なタスクや ToDo を取りこぼさないよう、会議の発言内容を Gemini が自動的に分析し、アクションアイテムとして抽出してくれます(Capture next steps and assign tasks)。

ユーザーはワンクリックでそれらを Google タスクに追加することができ、記録と実行のギャップを埋めることができます。

In-Meeting Gemini

今後リリースが予定されている機能として、In-Meeting Gemini が紹介されました。この機能では、会議中に Gemini に直接質問したり、会議の要約をリアルタイムで取得したりすることが可能になります。

遅れて会議に参加した場合でも、Gemini に質問することで要点をすぐに把握でき、また会話の文脈を踏まえた上での用語解説や発言の背景情報も提供されます。

Google Chat

Gemini in the chat side panel

昨年の Next で発表された、Google Chat 内でのサイドパネル機能(Gemini in the chat side panel)が利用可能になりました。

Google Chat のサイドパネルにより、チームメンバーとの会話を要約したり、アクションアイテムを取得したり、Web から情報を取得することが可能になります。

Summaries in home

Google Chat のホーム画面で、未読の会話だけでなく、すべての会話の概要を要約することが可能になります(Summaries in home)。

これにより、Google Chat 内のすべての会話とすべての出来事を画面遷移することなく確認できます。

Translate for me

Translate for me 機能では、Google Chat 上で、120以上の言語間でのリアルタイム翻訳機能が提供されます。対応言語が拡張され、さらに7つの言語(スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、日本語、韓国語)が追加されました。

ホーム画面での翻訳機能も、今後数ヶ月以内に展開予定です。

Document Summaries

Google Chat で共有された Google Workspace ファイルの概要を、ファイルを開かずにサイドパネルで確認することが可能になります(Document Summaries)。

確認ができるファイルはアクセス権が付与されているものだけです。

Gemini joins the conversation

Google Chat 内で Gemini にメンションすることで、Gemini が会話に加わり、要約やアクションアイテムの整理、過去メッセージの重要情報の確認に役立てることができます(Gemini joins the conversation)。

チームごとにチャットスペースを作成している場合などに、チーム全体が Gemini の回答を見て、必要なアクションを取ることが可能になります。

顧客事例

セッションの後半では、Motorola Solutions の Jason Raps 氏が登壇し、実際の導入事例が共有されました。Gemini を早期からパイロット導入し、91%が高いインパクトを感じ、週あたり最大6時間の業務効率化を実現したというデータが紹介されました。特に会議に多く参加する社員が「Take Notes for Me」によって大幅に効率化されたようです。

現在、全従業員2万2千人に Gemini が展開され、わずか60日で67%という高い採用率を達成。チャット空間の数が膨大な中、Gemini がその情報を要約・整理することで、従業員が情報を見逃すことなくキャッチアップできるようになったとのことです。

関連記事

blog.g-gen.co.jp

横澤 綜一 (記事一覧)

事業開発部カスタマーサクセス課

英文学科からITの世界へ。Google Workspace 専任サポートから Google Workspace のカスタマーサクセスへロールが代わり日々奮闘中。週5でジムに通う。