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デザイン思考(デザインシンキング) とは 【まとめ】

技術広報のyayawowoです。

昨今、ビジネスシーンで『デザイン思考』という言葉をよく耳にするようになったのではないでしょうか?
では、『デザイン思考』が何なのかを説明できますか?

本記事では、デザイン思考の基本的や5つのプロセスの説明、おすすめの書籍をご紹介します!
最後までお読みいただき、『デザイン思考』について詳しくなっていただければ幸いです。

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デザイン思考とは

デザイン思考は、人々が持つ本当の問題を解決するための考え方です。
英語の「Design Thinking」を日本語にしたものであり、「Design」は「設計する」という意味で用いられています。
また、見た目や使い勝手の整理、綺麗な装飾を考え出すだけでなく、利用ユーザーを想定した人間中心の考え方という意味もあります。

なぜ必要なのか

ある書籍には以下のように書かれております。

「人」こそがサービスや製品、あるいはシステムの在り方・つくり方に影響を与える、非常に重要な要素となってきたからです。
 
引用元:実践 スタンフォード式 デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決 できるビジネスシリーズ
    第一章「なぜデザイン思考が必要なのか?」

少し昔までは、新製品が出ればすぐに売れる時代でした。
しかし、近年は時代の変化とともに便利なモノが増え、何か欲しいと思えばすぐにモノが手に入る時代です。
そのため、新製品が出ただけでは、ユーザーはすぐに購入を考えなくなりました。

皆さんはいかがでしょうか?
私の場合、一つモノを買うだけでもネットでの価格比較や口コミを確認、実際に売り物を確認等するため、購入まで時間を要します。
これらの行動は、自分の感性や感情にぴったりなモノを選んでいるためだと考えております。

ユーザー視点や行動を受け止めた上でデザイン(設計)していく考え方・・・
デザイン思考は、今のビジネスに必要だと言われています。

デザイン思考 5つのプロセス

デザイン思考は、まず「ペルソナ」設定を行います。
ペルソナとは、購入対象者やユーザーのことを指し、

  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 在住場所

などを具体的に決めます。
その後、そのペルソナのビジネス問題を5つのプロセスを経て、解決していきます。
では、デザイン思考の5つのプロセスについてご説明します!

① 共感(Empathize)

まず、ペルソナが抱えている問題やニーズを探すため、ユーザーと同じ商品を触ったり、観察したりします。
これにより、実際にその商品がどう使われているのかや、使ってみての所感を理解することができます。

「① 共感」のプロセスで大事なことは、固定概念をなくすことです。
ペルソナ且つ、ユーザーに共感できるほど、しっかりと理解することが大切です!

② 定義(Define)

「② 定義」では、「① 共感」で得られた情報を基に、ユーザーのニーズを定義します。
ニーズは、ユーザーの無意識的な行動や選択の根拠を考えながら、「本当に求めているものは何か?」を具体的に言語化していきましょう。

③ 概念化(Ideate)

「③ 概念化」では、定義したユーザーが求めているニーズを解決するために、
イデアやアプローチ方法を話し合います。

「③ 概念化」のプロセスで大事なことは、ずばり質より量です!
代表的な手法の一つであるブレーンストーミングを使ったりして、アイデアを創出しましょう。

④ 試作(Prototype)

イデアを創出したので、次の「④ 試作」では試作品を作っていきます。
試作品であるため、時間やコストを多くかける必要はありません。
一旦形にすることで、それまで見えてこなかった問題や課題を発見しましょう!

⑤ テスト(Test)

「④ 試作」で作成した試作品をユーザーに使ってもらうプロセスが、「⑤ テスト」になります。
試作品をユーザーに試してもらい、定義した課題が解決できるかの確認及び意見を募ります。
その意見を基に試作品のブラッシュアップを重ねることで、ユーザーの満足度が高い製品やサービスの完成を目指していきましょう!

メリットとは?

デザイン思考がもたらすメリットをご紹介します。

ユーザーが欲しい!と思える商品開発につながる

前述した通り、今の世の中は商品/サービスが数多く存在しています。
そのため、ユーザーの感性や感情にぴったりなモノを開発しなくてはなりません。

デザイン思考では、ユーザー視点の考え方を身につけるため、潜在ニーズに応えられる・・・
ユーザーが欲しい!と思える商品開発に繋げることができます。

多様な意見を受け入れられる

イデアを創出するにあたり、多様な立場の方に意見を聞きます。
それにより、異なる立場の意見に向き合うことや、お互いの合意形成を図ること等が可能となります。

多様な意見を受け入れることで、商品開発に繋げるだけでなく、自分自身の考え方を変えるメリットがあります。

イデア提案の習慣が身につく

デザイン思考では、実現性を問わず幅広いアイデアを募集します。
失敗したらどうしよう…と思う心配もありません。
まずは、多くのアイデアを出すのが第一です。

不安や心配もなく、アイデアを提案することができるので、自然と習慣化されるメリットがあります。

おすすめ書籍

『まんがでわかるデザイン思考』

「まんがでわかる」シリーズは、初学者におすすめの書籍となっております。
以下3つのプロセスについてが事例を踏まえて、分かりやすく説明してくれている1冊です!
①. 着想:潜在的ニーズを見つける
②. 発案:アイデアを創造・構築・検証する
③. 実現:市場に導入する

『実践 スタンフォード式 デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決』

デザイン思考を実際に試すことができるのが、本書になります。
「チーム内で1回デザイン思考を実践してみたいな・・・」という方は、是非こちらの1冊をご参考ください!
また、著者がスタンフォード大学d.schoolにて体験した話もあるため、デザイン思考の基本から~実践まで幅広く学ぶことができます。

『デザイン思考が世界を変える: イノベーションを導く新しい考え方』

デザインコンサルティングファームの先駆けである、IDEOの代表者が著者の書籍です。
数多くの企業事例だけでなく、デザイン思考の本質を具体的に紐解いてくれる一冊です。
分量は多めですが、読む価値ありです!

『エンジニアのためのデザイン思考入門』

新製品を世の中に生み出したいと思っているエンジニアや、マネージャー、また人材育成担当者をターゲットに書かれた書籍です。
東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクトに所属する学生が、デザイン思考のエッセンスを取り入れ、モノづくりを実践し、その学びを得ていく泥臭い過程を学ぶことができる1冊です!

終わりに

デザイン思考(デザインシンキング)のまとめは、いかがでしょうか?
最初は、クリエイティブな「デザイン」を想像した方も、デザイン思考とは何なのかを理解することが出来たのではないでしょうか。

ラクスのクリエイティブチームがアウトプットを作る上で意識づけし、取り組んでいる事例が以下の通りです。

① 認知変容
 →アウトプットを作る前にアウトプットを見た人が、どう思い、どういう行動をして欲しいか設定します。
② 記号として成立しているか 
 →作成したアウトプットが記号になっているか?
  矢印を見たら、その方向に進むんだと理解するように、そのような気持ちや行動をとっているかを確認します。

デザイン思考は、AppleGoogleなどのグローバル企業にて早くから積極的に取り入れられております。
是非、まだ取り入れていない方がおりましたら、まずはチーム内から実践してみてください!

改めまして、本内容が前例のない課題や問題に遭遇している方の一助となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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