初めまして。QA(Quality Assurance)を担当しております、えがさ(仮名)と申します。
QAエンジニアとして、主にBtoC向けWebサービスサイトや、プリンタ、
携帯電話などのテスティングや、雑誌の原稿作成のお手伝いなどをしておりました。
ユーザベースに参加してからだいたい半年になります。
SPEEDAの簡単な概要
私は、SPEEDAのWebサイト部分がメインの担当ですが、SPEEDAとは。
一言で表すと、「企業情報などを多角的に取り出せるデータベース」です。
お客様がSPEEDAを活用して新たな価値を生み出すための
ベースを支えるのがミッションです。
SPEEDAって・・・。
このお仕事をして製品を触るうちに、私はあることを思いつきました。
SPEEDAって・・・まるでお弁当みたいだな、と。
お客様にお出しするためのお弁当箱:インフラ があり
お客様にコアバリューを提供するデータ:主食 があり
データをおいしく加工するためのおかず:Webサイト があり。
全部がそろって活用できる。
しかしお弁当は温かいほうがよりおいしくいただけます。
ホットな情報には賞味期限もあります。
そのためにアジャイルでの開発が行われています。
と こ ろ が
アジャイルのQAはウォーターフォールの開発とは
発想が真逆になることもあり。
最初は目が点になることも多々ありました。
見る間にリリースされるスケジュール感。
クライテリアの基準。
IEEE829? ISO9001?
既存のモデルはアジャイルにそのまま適用できません。
できればテストケースも使いまわしたい。
漏れなく効率よくまわしたい。
しかし納期と品質という相反する要素をどうやって折り合いを付けるのか?
のんびりしていると冷めたおいしくないお弁当になってしまいます。
残念なお弁当の一例
ケンカでもしましたか?
お弁当にする意味が・・・。
ゼリーを弁当と言い張る弱さ。
・・・こんなお弁当を出荷するわけにはいきません。
そこで、まだ和書では少ないアジャイルQAの本や各種勉強会などで勉強を進めつつ
(KindlePCが日本でも使えるようになったので洋書の
QA本が買いやすくなりました!これは嬉しい。)
既存のモデルをSPEEDA向けにアレンジして以下のセットを
作りおきすることにしました。
お弁当作り置き
基礎(下ごしらえ)
- 要求分析→既存製品でしたので簡素化しました。
- ユースケース
- 機能分析
- 問題分析(魚の骨)
SPEEDAの冷蔵庫です
機能の影響範囲をチェックリストにしたがって見ていけば
基本的なテストケースまでができあがります。
案件毎のテストセット作成(おかずづくり)
基礎をベースに、プロジェクト毎のテスト要件定義は、
- マインドマップ:テスト観点の洗い出し
ブラウザのマインドマップ
- ユースケース:テスト範囲・開発範囲、影響の見積もり
- シーケンス図:実務の考慮漏れ対策
- 状態遷移図:シナリオテストのヒントにする
- デシジョンテーブル:パターン洗い出し
などを用意してテストセットに落としています。
どれも目新しいものではありませんが、
再利用もしやすく時間もかからず重宝しています。
盛り付け(テストラン)
- テスト(お弁当を詰める)
UT:単体テスト
SIT:結合テスト 直交表やシナリオなど - 体制(料理人の皆様)
こうして、温かいうちに召し上がっていただけるように
こつこつ資産化しています。
召し上がれ!
お弁当QAを体験してみたいエンジニアの皆さん、おいでませ^-^

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