JAWS DAYS 2016

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こんにちは、CTOをしている山田です。

JAWS DAYS2016参加してきました。何と参加者が1100名以上だったようで、すごい盛り上がりでした。 改めてコミュニティの凄さとそれを惹きつけるAWSの魅力を実感しております。また、隅々まで気配りが行き届いた本当に素晴らしいイベントでした。 運営者の皆様お疲れ様でした。

私はユーザートラックの「ユーザの本音、AWS入れてどうなった?」というパネルディスカッションにパネラーとして参加してきましたので、そこでお話した内容をまとめます。 このセッションは、これからAWSを導入、もしくは導入間もない方向けに、導入前後の変化や導入後に出た課題、次どういうことをしていくかというディスカッションでした。

まずは自己紹介を交えてお話しした内容です。

導入した目的

ビジネス側から要求を満たすために2つの大きな課題があり、どうしてもインフラがボトルネックになってしまうため、クラウドの採用は必然でした。

  • 開発のアジリティを大きく向上させる必要があった
  • 読めないトラフィックに対応する必要があった

提供されているサービスのカバー領域、情報量、コミュニティの存在、AWSのサポート体制、エンジニアの興味ということでAWSの採用に至りました。 なお、現在もですが、導入当時からクラスメソッド様にご支援頂いております。

どのように使っているか?

AWSを採用して2年になります。

  • 新規サービスはAWS
  • 稼働中のシステムの半分以上はAWS
  • 今後も継続されるサービスもEOSLを迎えるタイミングで移行
  • スパイクするアクセスのデータ処理はDynamoDB、イベントトリガーが処理する時はLambda、Push通知はSNS、データ集計はRedshift、操作ログ保存ではGlacierといったような、サービス毎の特性、仕様に合わせた使い方をしています。

どういった立場で使っているか?

プロダクトオーナーがKDDIの場合でも、medibaがインフラも含めた技術選定から開発、運用までシステムオーナーとして利用しています。

ここからディスカッションテーマになり、私が発言した部分について補足を加えて記載します。

導入後どうなりました?どんな変化がありましたか?

導入後は、アプリ開発の時間軸にインフラがついてこれるようになったのでアジリティが圧倒的に向上しましたし、キャパシティを柔軟に変更できるため読めないトラフィックによるビジネスへの制約を最小限に抑えることができるようになってきたと思います。

また、オンプレですとコストの制約から環境が貧弱だったり、節約のために相乗りさせてごった煮サーバができたりということもありましたし、リリース以降は商用の環境を再現することはできなかったのですが、開発の状況に応じて開発環境を柔軟に作り変えられることができることも非常に大きなメリットです。

では次は?(次へ取り組みことは?)

インフラチームのリソースも限られており、AWSにおいてはアプリエンジニア主導で進めてきました。AWSを中心としたクラウドによる技術的な変化もそうですし、フロントエンドもかなり技術的な変化が大きく、サービスを多く抱える弊社では、全員がフルスタックを目指すのは限界が見えているので、分業制を敷き、クラウド専任部隊を作り、ナレッジ、ノウハウを集約しクラウド専任メンバーをPJにアサインしていく組織として推進し始めました。

(専任部隊を置くことが、厳密なタスクの線引をしていくというよりも、どこに専門性を置くかということで、サッカーでのチームプレーに例えるとDFも時には攻め上がりますし、FWも前線からディフェンスもするように、専門的なところに主軸を置きそこだけに縛られずチームの状況に応じて業務を進めていくことを目指しています)

コミュニティが自分や社内に与えた影響

弊社メンバーもJAWSにお世話になっており、そこの空気感とか勢いを社内に持ち込んでくれてまして、社内の情報共有の活性化にも繋がりましたし、また社外への貢献していく姿勢ができ、ブログも始めるきっかけにもなりました。 何よりもコミュニティへの参加は楽しいですし、いい刺激になりますね。

最後に

medibaでは、今後もAWSに注力していきます。また、AWSだけでなく新しい技術を積極的に取り入れ、多くのお客様にご利用して頂けるサービスを提供していきます。 今回お話したAWSをメインにしたクラウドチーム、それ以外にもauサービス、新規サービス、広告システムと様々ポジションでエンジニアを募集しています。 ご興味がある方は、募集ページから応募してしてください。 面談という形で情報交換をするのでも大歓迎です。