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「カジュアル面談」に関わることになったら考えること

こんにちは! モバファクで採用担当として働く@overallfactoryです。 毎週土曜日は「良いモノ」を作る技術というテーマで、モバファクの非エンジニアが知見やTipsをお届けします。今回の記事では、「良いモノ」=「良い組織」と捉えてエンジニア採用について紹介します。

具体的に紹介していくのはカジュアル面談について。 私が面談時にどのような準備を行い、どのような時間の使い方をしているのかについて記事にまとめました。

近年では、現場で働くエンジニアもカジュアル面談に関わることが増えてきているかと思います。個人の考えではありますが、少しでも参考になれば、嬉しいです。

カジュアル面談とは?

カジュアル面談とは、選考の前に求職者と企業の担当者が情報を交換し合う場のことです。 企業側としては、求人の詳細や企業情報についての説明を行い、求職者に興味を持ってもらうことを目的としています。 注意しないといけないのは、選考ではないということ。決して合否を判定する場にしてはいけません。

モバファクの採用では、基本的に面接前にカジュアル面談を実施しており、会社について理解していただいた上で選考に進んでいただいております。

カジュアル面談の心構え

カジュアル面談を行うに当たって、特に大切にしている心構えについて3つ紹介します。 一見、非効率的と感じるかもしれませんが、5年以上の採用経験をする中で、効率的な採用において非常に重要な考え方だと思っています。

①カジュアル面談では興味を獲得すべし!

カジュアル面談では「候補者に魅力を伝え、選考に進んでいただく」ことを第一に考えています。 モバファクは上場企業とはいえども、名前を聞いたことがないという人はとても多いです。 だからこそ、最初の面談は超重要。1時間程度の面談で「面談/面接に何度でも足を運びたい!」と思ってもらわないといけません。 面談をする限りは色々と聞いてみたいことがあると思いますが、まずは全力で宣伝を行い、「とりあえず受けてみよう!」と求職者に思ってもらいましょう。話はそこからです!

②嘘や適当な発言はしない

わからないことは「わからない」と回答をすることも大切です。 私はエンジニアではないので、込み入った技術の話には答えられません。 回答が難しい質問があれば、「わからない」と正直に答えた上で、「メールで返答する」「別途エンジニアと面談の機会を作る」など真摯に対応をすることを心がけています。 その場を誤魔化そうと、知ったかぶりをしても、信頼を失うだけです。

③会社の魅力を理解すべし

自社のどんなカルチャー/事業が他社に比べて秀でているかを常に考えましょう。 例え優れた制度やカルチャーが自社にあったとしても、求職者が見ている企業でも同様に存在するものであれば、伝えてもあまり効果はありません。 せっかく魅力を伝えるのであれば、求職者の人に「おっ!今までになかった魅力的な企業だな!」と、思ってもらいたいものです。 短い時間で効率的に自社の魅力を伝えるためにも、常に他社の状況に目を向け、自社がどういう強みを持っているのかを客観的に知ることがとても大切です。

カジュアル面談前に準備すること

「面談/面接の質は事前準備で決まる」という考えを、モバファク採用チームでは大切にしています。 面談の質を高めるために、私の場合は大きく2つのことを事前に行っています。

①求職者の情報を知る

事前に求職者の情報をもらっている場合は、必ず丁寧に目を通すようにしています。 面談に慣れているといっても、準備がないと面談がスムーズにいかないことが多いです。 面談をスムーズに回すためにも、事前にどんな質問をするかを10個以上は書き出すようにしています。 また、求職者にとっても企業が事前に情報を読み込んできてくれることに、悪い気はしないはずです!

②カジュアル面談のストーリーを考える

どのような流れで、どんな話を伝えるのかを細かくまとめます。 事前に履歴書を見ている場合は、「技術的に成長ができる環境を求めているから、勉強会制度や学習支援制度の話をしてみよう」など、どうやって魅力を訴求するかも詳細に決めておきます。 大事なのは一本槍にならないこと。仮に勉強会制度の話に共感してもらえなかった場合、社員のキャリアモデルの話をするなど、一歩先のことも考えておくと面談が円滑に進みます。

求職者の情報が事前に見れないときは、どういった話の流れで就活の軸や将来像を聞き、回答によってどんな話をするか、場合分けをしておきます。

カジュアル面談の流れ

では、実際にカジュアル面談でどのような話をどのような流れで行っているのかを紹介します! 例外もありますが、私の場合以下のような流れで進めることが多いです。 (カジュアル面談は基本的には60分で実施しています。)

①アイスブレイク

カジュアル面談の目的には、ミスマッチを防ぐことも含まれます。 だからこそ、お互いに本音で話し合うことが理想的。 初対面ということもあるので限界はありますが、砕けた会話を冒頭ですることで、カジュアルな雰囲気づくりを意識しています。 事前に求職者から情報をいただいている場合は、出身地の話や趣味の話などに触れることが多いです。

②目的/流れの説明

個人的には、目的の説明が最も大事だと思っています。 目的がふわっとした面談を防ぐためには、カジュアル面談が面接の場ではなく、求職者側が企業を選ぶ場であるということを明確にすることが何よりも大切です。 具体的には、「カジュアル面談の目的は何なのか?」「この面談で何を判断していただきたいのか?」について丁寧に説明をするようにしています。

目的と流れの説明を怠ると、認識の齟齬から「会社説明だと思ったら、質問攻めにされてしまった」など、不信感を求職者に抱かせてしまう場合があるのでご注意を!

③求職者へのヒアリング

会社の説明に移る前に、必ず簡単なヒアリングを行うようにしています。 求職者が就活において求めていることがわからないと、訴求すべき点も見えてきません。 だからこそ、何に興味を持っていて、どんな軸で就職活動をしているのか、そして将来的にはどんなスキルを身につけていきたいのかは、かなり具体的に聞くようにしています。

また、これまでの経歴、開発物についてもヒアリングを行っています。 モバファクが求める人材は「プログラミングが大好きな人」。社員やカルチャーとのマッチングを知るために、どのようなモチベーションで開発を行ってきたかなどを伺います。志向性等で気になるポイントがあれば、具体的にその旨をお伝えし、認識の齟齬がないようにしています。

④会社の説明

ヒアリングで伺った就活の軸や将来像に対して、会社の魅力を訴求していきます。 求職者によって流れはまちまちで、勉強会などの文化を求めてる人には、会社のカルチャーについて。裁量を求める人には、会社の方針や1、2年目のキャリアモデルをメインに。 サービス面に興味が強い方には、サービスの詳細や各サービスのやりがいについて説明をしていきます。 合わせて、求職者の希望に応えられそうにない点についても丁寧に説明を行います。 不信感を抱かせないためにも、できないことは「できない」と正直に伝えるようにしています。

⑤選考の案内

面談の終わりに「会社説明を受けて、選考へ進みたいと思ってくれたか?」と聞き、「進みたい」と言ってくれた方には、選考のご案内を行います。

注意点としては、冒頭の目的の説明時に、「選考に進むか否かを最後に判断して欲しい」という旨を伝えておくこと。 事前に伝えておかないと、求職者側に強制的な印象を与えてしまうかもしれません。 ミスマッチを防ぐためにも「No!」と言えるような雰囲気を作っておきましょう。

最後に

カジュアル面談について記載をさせていただきました。 個人的に意識していることなので、正解ではないと思います。 ですが、これからカジュアル面談に関わるみなさまにとって、何かしらのヒントになっていれば、嬉しいです。

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