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TMNA Swarm Hackathon参加レポート

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自己紹介

グローバル開発グループのBharath (バラト) です。
Global KINTO ID Platformチームとプロダクト・エンゲージメント・チームに所属しています。また、Technology PortalやUserPool管理画面など、アドホックなプロジェクトのサポートも行っています。
OpenID Connect (OIDC)とAWS Cognito関係に詳しいので、これらについてご相談があればいつでもお気軽に bharath.tv@kinto-technologies.com までご連絡ください。IDの話ができるのを楽しみにしております。

ハッカソンのテーマ

KINTOテクノロジーズは、海外グループ会社とのコネクションを作ること、グローバルな舞台で活躍する力を養うこと、グローバルテクノロジーカンパニーとしてさらに進化することを目的に、2022年7月、Toyota Motor North America(以下、TMNA)が主催したハッカソン「toyotaswarm」に参加しました。

私も日本からリモートで参加しましたので、今回の記事ではその時の様子をお伝えしたいと思います。

TMNA "SWARM" Hackathonについて

2回目の開催となる今年は、2022年7月27日~29日までの3日間、世界中のトヨタグループ各社から40チーム、総勢270名が参加しました。

今回のチャレンジは以下の3つでした。

  • #1 Safety(安全)
  • #2 Innovate to Carbon Neutral(カーボンニュートラル)
  • #3 Open Global Technology Innovation (オープンイノベーション)

もともと我々は「デジタルアイデンティティー」を大きなチャレンジと捉えており、私のチームは本業でもこれまでこのテーマに取り組んできたので、今回のハッカソンに参加することとなりました。

目指すべき姿

我々グローバル開発グループは、エンドユーザーがいかに簡単にモビリティーサービスを利用できるようにするか、を重視しています。例えば同グループで開発しているGlobal KINTO Appは、すべてのKINTOサービスをつなぐことを目指していますし、私の所属するGlobal KINTO IDチームは、エンドユーザーが一度サインアップするだけで世界中のあらゆるKINTOサービスを簡単に利用できるようにすることを目標としています。このハッカソンで解決したかった課題も同様で、「どのようにしてサービス間でエンドユーザーの情報を簡単に共有するか?」というものです。ユーザーが別のKINTOサービスを利用する度に、氏名等の情報を何度も入力しなければいけないのは効率的ではありません。そこで、ユーザーの同意を取得した上で、ユーザー情報を他のサービスと共有できるサービスのPoC(Proof of Concept)を行うことにしました。

ソリューション

チームについて

ビザの問題で、ダラス(USのテキサス州にあるTMNAの本社)現地で参加したメンバーは3名のみで、残りのメンバーは日本からリモートでサポートしました。

現地参加メンバー

  • キャプテン: Feng Xu (グループマネージャー)
  • PdM: Dai Sasaki
  • FE: Alex

リモート参加メンバー

  • FE: Chris.L
  • BE: Bharath

ハッカソンイベント中:

数日間で準備しコンセプトとその実現方法を決めました。現地には3人だけでしたが、大きな障壁とはなりませんでした。アイデアをチーム内でブラッシュアップし、9画面、11API、多くのAWSコンポーネントと1100以上のLoC (Lines of Code)を構築しました。

olympic

イベントの具体的な内容としては、まずオリンピック金メダリストであるエリン・ジャクソン選手が登壇し、オープニングを盛り上げてくれました。オリンピックのメダルを最も近い距離で見た瞬間です。

その後、各チームは別々のテーブルを与えられ、コンセプト作りに取りかかります。気合いの入ったチームが一斉に動き出したのは見ていて気持ちよかったです。一方、我々のチームはオフサイトメンバー数人が異なるタイムゾーンで作業をしていたため、作業完了までは少し苦労しました。各自が遂行すべきタスクは明確でしたが、すべてを合わせてしてワーキングモデルを作り上げなければならなかったので、そこに労力を費やしました。サーバーを異なるIPアドレスに接続したり、異なる地域のAWS CDNと連携したりといったよくある問題が発生しましたが、全体的にはうまく進めることが出来たと思います。

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結果、我々はラウンド1をクリアすることができました。ラウンド2を通過するのは全体の半分だけなので、さらに大変でした。我々もベストを尽くしましたが、残念ながらラウンド2を通過することはできませんでした。

event

印象に残ったのは、他チームのアイデアが、非常に完成度の高いものだったということです。たとえば、飲酒運転防止のアイデアやCO2排出量削減のアイデアがラウンド2を通過しました。この2つのアイデアは、いずれもソフトウェアだけでなく、ソフトとハードの両方を組み込んだソリューションでした。

イベント参加から学んだこと

TMNA役員の方々は常にハッカソン会場にいて、誰でも気軽に話しかけられたので、彼らをとても身近に感じることができ、また、彼らの想いをダイレクトに理解できました。私にとって素晴らしい経験でした。また、様々な国から来た参加者たちもとてもオープンで、親切に我々に接してくれ、他の参加企業とのコネクションを作るのにも非常に良い機会でした。このイベントから企業同士の相乗効果が生まれることを期待します。今後も、同イベントは定期的に開催される予定ですので、ぜひ次回も参加して、トヨタそして世界中にさらなる価値を提供したいです。

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