既存システムにREST APIを組み込むライブラリ・フレームワークまとめ

既にWebシステムが稼働している中でREST APIを追加するというのは工数がかかります。そこで使える手段としては、

  • APIゲートウェイ製品・サービスの利用
  • RESTフレームワークの導入

という選択肢が考えられます。今回はその中でもRESTフレームワークを導入するのに使えるフレームワークを紹介します。

WordPress › WordPress REST API (Version 2) « WordPress Plugins

WordPress REST APIをインストールすることでWordPressにREST APIを追加することができます。WordPressをCMSとしてアプリから使ったり、フィードとは違って他のシステムからデータ投入もできます。元々WordPressではXML-RPCがありますが、ライブラリもそれほど多くないのでWordPress REST APIのが使いやすいでしょう。

cookpad/garage

GarageはRailsアプリケーションに組み込んで使います。リード/ライトアクセス制御であったり、簡単にRESTful APIを実装できるようになっています。ロジックは自分で書くのでより実践的なAPIが作れるようです。

API Guide | restify

node.jsアプリケーションにREST APIを追加するモジュールです。node.js向けWebアプリケーションフレームワークというとExpressが有名ですが、restifyはAPIに特化しているのがポイントです。

Django REST framework

Djangoで作ったシステムに手早くREST APIを組み込めるのがDjango REST frameworkです。既存のモデルをそのままAPI化する時に便利そうです。バージョニング、ページネーション、フィルターなどカスタマイズする機能もあります。

Tastypie - RESTful APIs for Django

TastypieもDjangoにRESTfulなAPIを追加するライブラリです。GET/POST/PUT/DELETE/PATCHをすべてサポートしています。やり取りするデータフォーマットとしてJSON/XML/YAML/bplistがサポートされています。

dingo/api

PHPのフレームワーク、LaravelにREST APIを手軽に追加できるライブラリです。REST APIだけでなく、OAuth 2.0の実装も可能で、JSON以外のフォーマットにも対応しています。API Blueprint対応のドキュメントも生成します。

Luracast/Restler

任意のPHPアプリケーション向けにRESTful APIを提供します。OAuth 2.0もプラグインで提供されています。APIの利用制限機能、JSONPサポートであったり、入出力フォーマットにJSON/XML/Yaml/Amf/Plistが選択できます。


RESTフレームワークは著名なソフトウェア(WordPressなど)やフレームワークごとに存在するようです。使っているフレームワークに合わせてライブラリの選択をすれば、WebシステムのAPI対応も素早くできるのではないでしょうか。

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