au Webポータルチームにおけるチームビルディングの取り組み

こんにちは。テクノロジーセンターの森竹です。

バックエンド開発を担当しています。その他にはアジャイル開発の推進や BIT VALLEY -INSIDE- のコミュニティ運営に参画しています。

今回は私が担当しているプロダクトである au Webポータル のチームで取り組んでいるチームビルディングの取り組みについて、記事にさせて頂きました。

前提

2020年3月より会社的にリモートワーク指示な状況となり、au Webポータルチームのメンバー全員がリモートワークに移行しました。また2020年4月に組織変更があり、au Webポータルチームのメンバー約半分が入れ替わる状況となりました。同タイミングで新たなプロジェクトが始まることもあり、チームビルディングに取り組む良いタイミングだと考えました。

なぜチームビルディングなのか

チームビルディングの取り組みを通じて、チームの成長段階の概念である タックマンモデル の各段階を進みつつ、成果を出すまでの時間を早期に押し上げたいと考えました。

リモートワークな状況ではありますが、チームメンバーのお互いのことを知りながら信頼関係を築き、そこから混乱や意見の対立を乗り越えて、チームとして成果を出していけるよう成長出来ればと考えています。

チームビルディングの取り組みの内容

偏愛マップ

自分の好きなものを1枚に書き込んだものが偏愛マップです。自己紹介を通じてお互いを知り合ったり、共通点を見つけたりします。書き方は自由でマインドマップ形式でも手書きでも構いません。作成した偏愛マップをチーム内で共有して雑談することで、コミュニケーションの量や質を上げる取り組みです。

今回はお二人の偏愛マップを紹介します。

一人目はプロダクトオーナー(PO)の偏愛マップです。手書きの温かみを感じたのと、自分もクリームソーダ好きだなーと気付きがあったのが印象的でした。

PO偏愛マップ

二人目はフロントエンドエンジニア(FE)の偏愛マップです。マインドマップ形式であるのと、改めて海外旅行の偏愛っぷりが想像以上だったのが印象的でした。

FE偏愛マップ

ニコニコカレンダー

チームメンバーのコンディションや気持ち、モチベーションを見える化します。出社/退社時の1日2回入力する方針で運用しています。ニコニコカレンダーを俯瞰することで、チームメンバー個人やチーム全体の状況が把握できます。

今回はGoogle スプレッドシートを使用して作成しましたが、入力しづらい、忘れてしまうという課題がありました。ある時チームメンバーのデータアナリスト(DA)が、入力をサポートするGoogle フォームを作成してくれ、入力のしづらさをカイゼンすることができました。更にSlackのリマインダー通知も設定することで、入力を忘れてしまう課題もカイゼンしました。このようなカイゼンがチームメンバーから生まれてくることに、チームの成長を感じました。

将来的にはポストモーテムなどでタイムラインによる振り返りを行う際に、ニコニコカレンダーのデータを活用した取り組みをしたいと考えています。

ニコニコカレンダー

星取り表(スキルマップ)

チームメンバーのスキルを見える化します。個人で作るのではなく、チーム全員で作り上げます。また一度作って終わりではなく、継続的にアップデートすることで、チームの成長度を測ります。

星取表(スキルマップ)を俯瞰したり、プロダクト開発に必要なスキルとのDIFFを取ることで、チームの強みや弱みが見えてきます。チームの弱みや足りない領域に関しては、チームで補完して行く取り組みを行います。

具体的にはau WebポータルのWebアプリケーションの一部で Node.js を採用しているのですが、星取表(スキルマップ)から Node.js のスキルがあるメンバーが少ないことが見えてきました。 Node.js アプリケーション部分の改修が頻繁であることを鑑みて、 Node.js に関する勉強会をチームで開催し、プロダクト開発に必要なスキルを身に付けて行く取り組みを始めました。

またバッチアプリケーションの一部に Go を採用しているのですが、バッチアプリケーションの改修が稀であることから、習得希望者が多い状況ではありましたが Node.js のスキルを身に付けることを優先しました。

星取表

ドラッカー風エクササイズ

期待マネジメントの取り組みで、チームにおける期待を見える化して、すり合わせます。下記1.〜4.の質問を付箋紙などに書きながら共有します。

  1. ⾃分は何が得意なのか

  2. ⾃分はどうやって貢献するつもりか

  3. ⾃分が⼤切に思う価値は何か

  4. チームメンバーは⾃分にどんな成果を
期待していると思うか


最後に自分以外のチームメンバーから5.の質問に対して、5段階でフィードバックをしてもらいます。

  1. その期待は合っているか
    1. 完全に合っていない
    2. あまり合っていない
    3. ふつう
    4. だいたい合っている
    5. 完全に合っている

個人的には5.の質問に対するフィードバックからチームで対話することに価値があると感じました。またドラッカー風エクササイズを通じて目的を再確認することが出来たことが大きな収穫と感じました。

最後に

au Webポータルチームにおけるチームビルディングの取り組みを紹介しました。このような取り組みを一緒に推進してくれたスクラムマスター(SM)、取り組みに参加してくれた au Webポータルチームのみんなに感謝しています。

いわゆるチームビルディング三種の神器である インセプションデッキ は今後実施予定となりますが、今回紹介した取り組みは一度やって終わりではなく、継続的に実施する必要があると考えています。

また目的はチームビルディングの取り組みをすることではなく、チームで成果を上げることです。目的を見失わず、行動して行きたいと思っています。