今回は、メール配信やメールマガジンサービスにおいてAPIが提供されているサービスをまとめました。メールマーケティングは今なお根強く使われている手法で、API連携によってマーケティングオートメーション、ワントゥワンマーケティングが実現できます。
WEBCAS
WEBCASは、毎時300万通にも及ぶ大量高速メール配信が可能なメール配信システムです。既存システムに連携するためのAPIも用意しているため、想定のシステム構成に合わせて自由に設計が可能です。
WEBCASのAPIではバッチ処理がサポートされており、顧客リストを自動で取得し、任意のタイミングでWEBCAS管理画面からメール配信できます。その結果、業務処理の効率化が実現できます。
配信データ連携として、メール配信リストの取り込みや、CSVデータ形式でもアドレスを一括登録できるようです。その他、メール配信だけではなく、メールマーケティングにも利用できる機能があり、非常によく考えられたシステムです。
クルメル
クルメルは、自社システム等の顧客情報などからAPI連携を行います。機能としては、顧客リストのアップロード、メール情報や配信エラーなどAPI連携を中心に基本機能を抑え、マーケティングに必要な情報も取得できるので、既存CRMとの連携も設計しやすそうです。
※ 無料トライアルもあるようです。
Cuenote FC
会員データーベースと連携してメールを送ることはもちろん、レコメンド機能やDMPなど外部連携も可能となっています。
メール配信としては配信リスト登録、メール文書登録、配信予約などとなっており、これらの機能は外部システムから制御可能です。
既存の会員データベースをCSVインポート機能を利用して連携できるので、初期の導入には手間が掛からないのではないでしょうか。
※ 試用版があるようです。
スリーメール
既存システムや独自データベースとの連携が可能で、通信はXMLで行います。他にも、基本的な配信機能に加えて添付ファウルウィルスチェックなどセキュリティも充実しており、最大で時間当たり100万通の高速配信を実現します。
クライゼル
クライゼルのメール配信APIは、CRMシステムがベースとなっていて、メールマーケティングを組み合わせて利用することで威力を発揮します。
他にもCRM機能へのAPIもありますが、メールAPIとしては、会員登録、メールアップロード、配信予約と基本的な機能がそろいます。
コンビーズメールプラス
既存のシステム構成にコンビーズからもAPI連携を行うことで、メール送信等を行うシステムです。そのため、既存のシステムに合わせて自由に設計できるAPIとなっているのですが、逆にカスタマイズする必要もあるでしょう。
また、APIはβ版とあるので、開発時には注意が必要です。機能的には読者登録はもちろん、予約配信、配信状況、配信グループの設定などの機能があり、メールAPIとしての基本的な機能がそろっています。
開封率の確認などもできるので、メールマーケティングにおいても有用でしょう。
auto-mail
auto-mailは、メール配信を外部システムから簡単に連携できるシステムです。XMLでの配信を行い、必要な情報もそこに含めて送信するのでAPI通信といっても特に複雑な開発は必要ないようです。
また、メールアドレスの個人情報なども90日で自動削除してくれる機能がついてます。最近では情報セキュリティで問題になる事も多くなっていますので、この機能はメール管理者としては嬉しいのではないでしょうか?
いかがでしょうか。各サービスともに基本機能はほぼカバーしており、後は既存システムとの設計の柔軟性、価格と機能の割り切りかたで、ほぼ絞られるかと思います。
自社システムはもちろんですが、企業戦略上の相性が問われるでしょう。ぜひ本記事を参考にしてください。