本記事は
技術広報Week
4日目の記事です。
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喜早です。 今回は技術広報チームによるブログイベントということで、私からは技術広報活動を行う中で感じた、SIerにとっての技術広報の意味について書いていこうと思います。
技術広報チームのミッション
NRIネットコムの技術広報は2021年の3月半ばに始まりました。ミッションとしては、NRIネットコムのケイパビリティやカルチャーについて、社外の方々へ認知拡大、理解の深化を促していくことです。そしてその結果として、新規のお客様や新卒・中途問わず求職者の方に当社に対して興味を持っていただければと思っています。この活動は我々のようなSIerと呼ばれる業態にとっては、自社の特徴をより際立たせるための重要な活動と捉えています。
特徴を出すのが難しいSIer
たとえば、開発パートナーを新しく探している企業さんがあったとします。最初にやることは、求めている技術要素での検索でヒットした会社さんや、名前を知っている会社さんのコーポレートサイトを見ると思います。コーポレートサイトにはその企業の理念や得意とする技術などといった企業概要が書かれているので、何ができるか、得意でありそうか、ということは把握することができるでしょう。ただ、その技術に対してどれだけ成熟しているか、その技術を用いてどのようなシステムを作ってきたか、というような具体的な実績に関することまで触れられていることはそう多くないと思います。その結果、技術的なことの説明は抽象度が高かったり、書いてあることが似通ったりしてしまいがちになります。これはSIerの業態がお客様のシステムを構築するということが主たる業務であり、多種多様なシステムを開発していてもお客様との契約上それを外部に公開できないことが多いためです。これが自社でサービスを展開している企業であればサービス内容からどんなシステムを作っているのかをイメージしてもらいやすいのですが、SIer、こと我々のような中規模サイズの企業はそうは行きません。
社外に対しての自社の立ち位置の明確化
そこで、培ったナレッジを外部に発信することでこの部分を補おうというのが技術広報の活動となります。SIerは開発力やプロジェクトマネジメント力、提案力なども含めた広い意味での技術力が価値であるので、このあたりをしっかり世の中に伝えていくことで会社の立ち位置を明確にしていけると思います。といっても技術広報メンバーは裏方として、発信の主役は社員の皆さんにご協力いただいています(※当然、公開前のチェックで顧客の機密情報が含まれていないかなどには細心の注意を払ってます)。自身の磨いたナレッジを自ら発信してもらうことで、発信している内容にも説得力がにじみ出てきます。内容がコーポレートサイトに書いてあることとリンクすれば、それに対しての裏付けの強化にもなります。また、会社は中で働く人の個性の集まりです。いろんな社員に発信してもらうことで、会社のカルチャーや雰囲気を発信物に触れた人に感じ取ってもらえるようになると思っています。
社内に対する効果
ここまでは社外に対しての狙いについて話してきましたが、一方で社内に対しても効果があると考えています。実際にアウトプットをする人にとっては、人に正しく自分の考えを伝える、という意味で、発信する内容について自分自身の知識の整理を改めて整理したり、さらなる理解を深めたりと、より一層のブラッシュアップをする機会にもなります。技術が一番磨かれるのはそれをアウトプットするときです。そういう意味で、外部に発信していくことは、先程述べたSIerの価値である技術力を磨く場の一つとしても有効だと思います。また、外部に対して発信したものは当然、社内のメンバーも見ることができます。たとえば、社員がブログの記事を読んで「あ、この人はこんなナレッジを持っているんだ」と知ることができ、同じ技術で困ったときに相談できたりします。ご時世柄、当社もご多分に漏れず、テレワークが多くなっており、以前よりも横のコミュニケーションが希薄になり易い状況です。このような発信がそれを補う効果を副次的にもたらしてくれたりしています。
まとめ
ということで、SIerにとっての技術広報の活動の効能について私の思うところをつらつらと書いてきました。当社の技術広報はこのブログの開設から始まって、Twitterアカウント開設や採用サイトの特集ページの企画、最近では勉強会も動き出しました。どれもなかなか一朝一夕には効果は出ないので地道に続けていく必要がありますが、技術広報の活動自体は社員の皆さんのナレッジや考えを知ることができるのでとても楽しくやれています。引き続き、この分野でやれることを探してもっと当社の魅力を知ってもらえる活動をしていきたいなと思っています。
最後に、この記事を読んだ当社の社員の方がいらしたら、ブログ執筆や勉強会登壇立候補のご連絡、お待ちしています(笑)