中途入社エンジニア向けのオンボーディングプログラムを始めました

こんにちは、テクノロジーセンターオンボーディングチームメンバーです。

皆さんの会社では、オンボーディングプログラムをどのように運営していますか?

medibaでは、テクノロジーセンターに入った従業員向けの教育プログラム『中途社員向けオンボーディング』を実施しています。

今回は、テクノロジーセンターの有志のメンバーが教育プログラムを構築し、実施し改善した活動についてお話しようと思います。社歴が長い人も入社したての人も、異なる職種のメンバーが集まり、限られた短い時間の中で取り組みました。

エンジニア向けにオンボーディングを構築する上で少しでもご参考になれば幸いです。

なぜオンボーディングプログラムを作ったのか

数年前から、全社の組織構造が事業型からマトリクス型へ変わりました。現在は、エンジニアが所属するテクノロジーセンターと、プロダクトごとのプロダクトチームが交差する組織構造となっています。

これまではテクノロジーセンターでのオンボーディングがなく、以下のような課題がありました。

  • 情報が足りていない、まとまっていない、検索しにくい
  • 入社者は、何からはじめたらよいかわからない
  • プロジェクトに入ればプロダクトのオンボーディングがあるが、人となりや保有技術がわからず誰に聞いたらいいかわからない
  • 担当によって教えることにばらつきがあり、OJT担当者に負荷がかかっている

オンボーディングプログラムの目指すべき姿

そこで、オンボーディングプログラムがどうあるべきなのか、ヒアリングを実施し、下記を目指すことにしました。

  • 中途入社の方が即戦力として活躍できる環境を作る
  • 活躍できない、既存メンバーに負荷がかかるなどの理由での退職を防ぐ
  • プロジェクトや人に依存しない仕組みを作る

課題解決のために何をやったか

上記の課題を解決するために、オンボーディングプログラムとして、入社時に知っておくと良いリンク集「まとめページ」を作成しました。入社者には「まとめページ」にそって自習していただき「チェックシート」で各項目が把握できたかを記載し共有します。分からないことは「よろず相談」へ問い合わせてもらいます。そして、下記のようなタスクを作り、半年間運営してみました。

  • 入社時に知っておくと良いリンク集「まとめページ」と入社者用「チェックシート」の作成
  • 入社翌日に30分ほど説明会と、オンボーディングメンバーの紹介
  • 問い合わせ場所「よろず相談」で分からないこと・ご意見お伺い
  • 入社者向けアンケート自動化
  • 入社者の質問に伴い「まとめページ」を随時更新し継続的改善
  • 上長、OJT担当向けにヒアリング
  • テクノロジーセンター向けアンケートでオンボーディング活動の価値をお伺い
  • 来期活動の課題を抽出
  • 人事と連携して入社情報をキャッチアップ

実は、進める上で苦労したこと

知ってもらいたい情報量が多すぎて、スコープが決まらず、情報の重要度と粒度を決めるのが大変でした。そこで、半年でプログラムの実施及び検証を前提に開始予定日を決め、「中途エンジニアが組織で活躍するために必要な情報」として、エンジニアがオンボーディングで触れておきたい項目を下記の3つに絞って整理することにしました。

  1. 知っていないと業務開始できない・・・開発に関する知識
  2. 業務が深くなったり領域が広がった時知らないと困る・・・センターに関する情報
  3. 長く会社にいると必要になってくる・・・会社全体の情報

結果はどうだったか

半年で「まとめページ」の作成、半年でオンボーディングプログラムの運営を行ってみての結果は、アンケートやヒアリング結果を分析したところ、当初課題の6割がたは解決できました。また、今回の活動の内容をより多くの人に知ってもらうために、社内報告会を行いました。

それぞれいただいた意見は下記のような内容でした。

<ポジティブな意見>

  • 入社者が感じる「情報が足りていない」「何からはじめたらよいかわからない」は解決できた
  • オンボーディングプログラムによる受入部門の負担は減った
  • 入社者からの質問は、まとめページの改善につながる

<まだまだ改善が必要な点>

    • 先輩との交流の機会をもっとつくってもらえないか
    • もっと「人」がわかる仕組みが欲しい
  • 情報
    • まとめページのブラッシュアップ
    • 情報メンテナンスの文化をつくってもらいたい
  • フォロー体制
    • 目標や評価は自分で読んで理解するには限界あり
    • 「開発に関する知識」の情報は見ていただいているが、「会社全体の情報」は見られていない傾向にある

最後に

まだ課題は残っているのですが、今回のオンボーディングプログラムを実施した方からは好意的なご意見をもらえました。 受け入れるプロダクトの方の負担も減り、オンボーディングの活動自体に価値を感じました。 これからも活動を継続して残っている課題を解決していき、今後入社される方の助けになることができればと思います。

テクノロジーセンターでは、いろんな視点のいろんな職種のメンバがアイディアを出し合って、「いいものを作り続ける」マインドでオンボーディングプログラムを運営しています。

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