LIFULL Creators Blog

LIFULL Creators Blogとは、株式会社LIFULLの社員が記事を共有するブログです。自分の役立つ経験や知識を広めることで世界をもっとFULLにしていきます。

SQL作成のコンペを通した業務効率とコミュニケーションの改善

エンジニアの松尾です。LIFULL HOME'S の売買領域を支えるエンジニアチームのマネジメントを担当しています。

私が所属する組織ではLIFULL HOME'Sからより良い価値を提供していくために、エンジニアの「業務効率化」と「コミュニケーション活性化」が課題となっています。今回はこれらを効率良く進めるために取り組んだ内容を紹介します。

組織の課題

業務効率化

プロダクトエンジニアリング部では、ユーザーへの価値をより早くより良く提供するために、常に業務プロセスの効率化を検討しています。KPIマネジメントを元に、どのような作業がボトルネックになっているかを適宜洗い出しながら着実に進めていきます。

ボトルネックの分析から「データベースからのデータ取得業務(SQL作成)に割いている時間が長そう」という結果が見えており、削減を検討していました。

コミュニケーション活性化

LIFULLでは部署やチームの結束を高めるために「総会」という形での場作りを行っており、プロダクトエンジニアリング部2ユニットでも月に一度のユニット総会を開催しています。

リモートワーク中心での業務では直接会話する機会も少なくなっているため、グループを超えたコミュニケーションの活性化は組織の課題となっています。

両立のための取り組み

そこで、(「業務効率化」につながる)SQLを作成するコンペを、(「コミュニケーション活性化」のために)ユニット総会の場で行うことにしました。

チームに分かれて、制限時間内に完成したSQLの数で競ってもらうことにします。

開催の準備

過去にあったデータ抽出の依頼やほかの職種のメンバーへのヒアリングを元に、「あれば今後の業務が楽になりそうなSQL」をイメージして作問しました。問題として成果物に期待される条件と、カラム名を与えるようにしています。

問題のサンプル
問題のサンプル

最終的に30問程度の問題を用意しましたが、すべての回答を用意するのは難しく(むしろ用意すると開催の意味がなくなるため)、正解は成果物の内容から軽いチェックで判断することにしました。※成果物のレビューについては後述します。

コンペ当日の流れ

開催が12月後半だったこともあり、グループを紅組と白組の2チームに分けて競ってもらう形式で実施しました。

参加者は人数が多かったため、チーム内でMeetでの部屋の分割やSlackのハドルを活用した分担を行いながら進めてくれていたようです。社歴でバランスを取ってペアを決めたり、「新築マンション関連は詳しいので任せてください」というような強みでチームをリードしたり、各チームで効率を考えながら取り組めていました。

開催の成果として多くのSQLができあがり、隣の部署のメンバーとの会話の機会も作れたことで、当初の目的は達成できたと感じています。

その後の取り組み

さまざまなデータを取得できるようにはなりましたが、「なぜこのテーブルから取得するのか」「なぜこの条件を絞るのか」という疑問が解消しきれていない箇所もあります。

そのため週に一度有志のメンバーが集まり、完成したSQLを一つずつ紐解きながらLIFULL HOME'Sの知識を蓄積していく勉強会を行っています。この会はレビューも兼ねており、これにより正確にデータを抽出できるしくみが整ってきています。

まとめ

SQL作成のコンペを通して、「業務効率化」と「コミュニケーション活性化」の両立に取り組んだ事例について紹介しました。今後もより良くユーザーへの価値提供を行っていくために、無駄を省き本質に集中できるしくみを作っていきたいと思います。

最後に、LIFULL ではともに成長していける仲間を募集しています。よろしければこちらのページもご覧ください。

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