Safie Engineers' Blog!

Safieのエンジニアが書くブログです

プログラミング経験ゼロ人間によるDataSpider Cloudのお話

こんにちは、はじめまして。セーフィー株式会社 業務システムグループの大山です。
業務系システムの開発・運用を行っております。

今回はセーフィーで使用している「DataSpider Cloud」についてお話しさせていただきます。

DataSpider Cloudとは

DataSpiderは複数のシステム同士を「つなぐ」ことに長けているツールです。
異なるシステム同士のデータを連携するには、各システムを理解している専門の技術者が必要でしたが、DataSpider Cloudを使用すると専門的な知識やプログラミング技術がなくても、ポイント&クリックで設定ができます。
開発や運用がしやすい事から、内製化しやすい、というメリットもあります。

できること

DataSpiderはとにかく様々なシステムをAPI経由で連携することができます。
(Salesforce、AWS、Google、Microsoft Azure、Microsoft Dynamics365等)
クラウドシステム間はもちろん、オンプレミスとクラウドをDataSpider Cloudを経由して連携し、DataSpider内でデータを移行することも可能です。

使い方

  • Salesforceからデータをエクスポートし、CSVファイルに書き出し

DataSpider Cloudの設定はデザイナ上で行います。こちらはデザイナ画面です。①のツールパレットからツールを探し、②のキャンバス上へドラッグ&ドロップして追加していきます。
キャンバスには「Start」と「End」がデフォルトで存在し、ツールパレットから追加したツールは、「Start」と「End」の間に配置し、最終的にすべてつなげる必要があります。

1. データ読み取り(クエリー)

ツールパレットから「データ読み取り(クエリー)」を選択して、キャンバス上にドラッグします。

ドロップすると、データ読み取り処理に関する詳細設定画面が表示されます。
「接続先」にはデータ読み取り先のSalesforce組織を選択します。
「テーブル名」にはデータを読み取る対象オブジェクトを指定します。

「スキーマの作成」から、データを読み取る対象項目を選択します。

特定条件のデータのみ読み取りたい場合は、「SOQLの作成」から条件を設定します。

設定が完了したら、「完了」をクリックして「データ読み取り(クエリー)」が1つ完成です。

2. CSVファイル書き込み

読み取ったデータをCSVファイルに書き込むため、次はツールパレットから「CSVファイル書き込み」を選択して、キャンバス上にドラッグします。

ドロップすると、データ読み取り処理に関する詳細設定画面が表示されます。
「ファイル」には、CSVファイルの置き場所を指定します。

「列一覧」には、CSVファイルのヘッダーを作成します。「追加」ボタンで列を追加し、「列名」に各列のヘッダー名を入力します。

「1行目に列名を挿入」にチェックを入れます。
※定期的に同じ処理を行う設定で、同じファイルに行を追加したい場合、「追加書き込み」や「ファイルが存在する場合は列名を挿入しない」にもチェックを入れます。

必要な設定が完了したら「完了」ボタンをクリックし、「CSVファイル書き込み」も完成です。

3. マッピング

「データ読み取り(クエリー)」と「CSVファイル書き込み」を設定しましたが、まだそれぞれ単体で存在しているだけなので、接続作業が必要です。

ツール同士を接続する時も、ドラッグ&ドロップで簡単にできます。
「データ読み取り(クエリー)」を「CSVファイル書き込み」にドラッグ&ドロップすると接続され、間にマッピング用のツールが自動で出現します。

「マッピング」をクリックすると、マッピングの設定画面が開きます。
「入力元」は「データ読み取り(クエリー)」、「出力先」は「CSVファイル書き込み」の情報になります。
「入力元」の「row」配下と、「出力先」の「row」配下が線でつながっていますが、これは「データ読み取り(クエリー)」で読み取る項目と、「CSVファイル書き込み」で書き込むヘッダーが自動マッピングされていることを表します。
※「CSVファイル書き込み」のヘッダー名を、読み取り項目のAPI名と合わせておくと、自動マッピングされやすくなります。
※自動マッピングされていない箇所があった場合、手動でのマッピングも可能です。その際は「入力先」から「出力先」の方向にドラッグ&ドロップします。

4. 完成

マッピング内容が問題なければ、最後に「Start」から「データ読み取り(クエリー)」、「CSVファイル書き込み」から「End」の方向につなげると、1つの処理設定が完成しました!

設定した処理は、即時実行はもちろん、「マイトリガー」という機能で実行スケジュールを設定することも可能です。

最後に

今回は非常にシンプルな処理のご案内で恐縮ですが、DataSpider Cloudは本当に様々な処理設定が可能です!
慣れてくると、複数のサービスが絡む複雑な設定もできるようになるので、使えば使うほどおもしろく感じるツールだと思います!
・・・と大きなことを言いましたが、私もまだまだ勉強中です。

セーフィーには、私のようなローコード開発経験者レベルから、高度な開発スキルを持つスペシャリストまで、幅広いエンジニアが在籍しています。
セーフィーではエンジニアを募集しています! 興味を持っていただけたらぜひ採用サイトも覗いてみてください。

safie.co.jp

© Safie Inc.