「ナナメウエをいく」という開発バリューについて

f:id:hamakou108:20210405123141j:plain

こんにちは。エンジニアの濱田( @hamakou108 )です。

今回は開発チームのバリューの一つ「ナナメウエをいく」について紹介したいと思います。

開発チームのバリュー

M&Aクラウドの開発チームでは行動指針として以下の三つのバリューを制定しています。

レバレッジ指向」と「全員インフルエンサー」の二つについては過去の記事で紹介していますので、是非そちらも読んでいただければと思います。

tech.macloud.jp

tech.macloud.jp

今回は最後の一つ、「ナナメウエをいく」について紹介します。

「ナナメウエをいく」とは?

M&Aクラウドは「2nd Priority」というコーポレートバリューを掲げています。

corp.macloud.jp

2nd Priority

顧客第一になろう。
それ以外の都合は2番目に置いておいて、まずはなによりユーザーを大事にすること。ユーザーが求めることに素直に応えること。
長期の視点ではユーザーにもっとも価値を提供できる会社が、必ず流通革命を起こす。自分たちの作ったサービスで、ユーザーが喜ぶ瞬間は最高の時間だ。
とにかく迷ったら自分達のことより、ユーザーのことを考えよう。

営業や M&A アドバイザーのようにお客様と対面で直接関わるメンバーにとっては比較的意識しやすいバリューかもしれません。 一方で開発者の場合、ユーザーと直接関わる機会は少なく、ややもすると画面の向こう側のユーザーよりも目の前の機能開発やバグ修正に目を奪われてしまします。

開発チームとしてどうすれば 2nd Priority を実践できるのか話し合った末、生まれたバリューがこの「ナナメウエをいく」です。

ユーザーにとって使いやすいもの、必要なものを作ることでユーザーのニーズを満たすことはできるかもしれない。 しかし我々は卓越したアイデアを出し、それをプロダクトとして具現化することで、ユーザーの想像のナナメウエをいく価値を届けたい。 そのためには顧客ヒアリングやビジネス・テクノロジーの理解を積極的に進めていこう。

このような意味がバリューに込められています。

バリュー体現に向けた取り組み

ユーザーを理解する

先ほど「顧客ヒアリング」という言葉が出てきましたが、開発チームのメンバーは定期的に商談やヒアリングなどに同行させていただいています。

同行を通して実感したことの一つは、各売り手・買い手企業様の M&A に対するスタンスの幅広さです。 最初から能動的に M&A を進めたいと思って仲介業者を探したりプラットフォームを訪れる方もいれば、そもそも自分の会社を売却するという選択肢に気づいていない方もいらっしゃいます。

ユーザーの属性が画一的でないことを理解するにつれて、日々の開発で意識することも少しずつ変化してきたように思います。 自分が開発している機能はどんなペルソナに向けて提供するのか、どんな価値を感じてもらえれば成功なのか、というようにプロダクトの意義を意識する重要性を感じています。

ナナメウエの UX を提供する

M&Aクラウドで売り手として本登録する際には会社や M&A に関する情報を幾つか入力していただいています。 そのうち会社 URL や従業員規模といった項目はその場ですぐに入力できないケースが多いのか、離脱が発生しやすい箇所となっていました。

この問題への対策として ST&E というツールを導入しました。 このツールの導入により、会社名の最初の数文字を入力すると会社名の候補が一覧表示され、自分の会社を選択すると会社 URL や従業員規模などの情報が自動で補完されるようになりました。

会社名の一部を入力し、候補一覧が表示された際のスクリーンショット
会社名の一部を入力すると、候補一覧が表示される

この効果はデータとしても現れており、会社 URL の離脱率が導入前後で 57% も減少しました! 「ナナメウエ」の UX を提供し、データからも分かるように明確に価値を向上させることができたと考えています。

カスタマーサポートの業務効率化への貢献

先ほどの自動補完機能の話には続きがあります。

自動補完の機能のリリースを全社に向けて発表したところ、カスタマーサポート(以下 CS と書きます)チームから法人番号などのデータも一緒に取得してほしいと要望がありました。 CS チームでは売り手企業様のデータを調査する際に法人番号を検索しており、この作業のコスト削減を狙っての起案でした。 会社の検索履歴のデータは(フォーム中では使用されなかった情報も含め)管理ツールから CSV 形式でエクスポートすることができるため、このデータ取得の方法を CS チームに情報共有しています。

2nd Priority の指す「ユーザー」は社外の関係者のみではなく、社内のメンバーも含んでいます。 結果論ではありますが、社内メンバーに対しても「ナナメウエ」の価値を届けることができた好例だったと思います。

まとめ

「ナナメウエをいく」という開発バリューとそれを体現するための取り組みについて紹介しました。 バリューが制定されてから日が浅く、事例はまだ少ないのですが、今回紹介したような活動を継続してより多くの「ナナメウエ」なユーザー価値を提供していきたいと思います。

最後に

M&Aクラウドでは「ナナメウエをいく」のバリューを体現したいデザイナーやエンジニアを募集中です! 少しでも興味を持っていただけましたら、是非お気軽にご連絡ください。

www.wantedly.com

www.wantedly.com

www.wantedly.com