Windowsインスタンスの仮想化ドライバをアップデート

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Windowsファンのみなさん、こんにちは。
テクニカルグループの宮澤です。

みなさんも、AWS上でバッチファイルの作成などを行うためのWindows環境を持っているかと思います。
しかし、2013年の3月26日にWindows ServerのAMIにアップデートで、最新のWindows ServerのPara Virtual DriverがCitrix製のモノに切り替わっています。
それ以前のモノは、RedHat製のPara Virtual Driverが使用されており、若干ですがパフォーマンスに差が出るようです。
今回は、旧タイプのRedHat製のDriverから、Citrix製のモノにアップデートする手順を紹介していきます。

なお、今回の作業は危険が伴いますので、必ずAMIの作成を行ってから作業を行うようお願いします。
※今回の手順はWindows Server 2008 R2を使用して行います。

 

1. Windows Serverに接続してドライバの確認

リモートデスクトップクライアントを使って対象のWindows Serverにログインします。

サーバーマネージャー→デバイスマネージャーから確認すると、RHEL用のドライバが使われています。

2. Driver Upgrade Scriptsをダウンロード

以下のURLからドライバをダウンロードします。

http://aws.amazon.com/developertools/2187524384750206

ダウンロードしたZipファイルを展開すると、以下のようになります。

 

3. Upgrade Scriptを実行

先ほど解凍したファイルの中に"Upgrade.bat"があるので実行します。

バッチファイルを実行すると、DOS窓で以下のように実行されます。

バッチの実行中に以下の警告が出るので、"はい"を押します。

バッチ処理が完了すると以下のように確認がされるので"はい"を押します。
※"はい"を押すと再起動が行われます。

4. ドライバの更新を確認

再起動が行われているので、マネジメントコンソールで該当のWindowsインスタンスのシステムログを確認します。
以下のように"Windows is Ready to use"と表示されていればリモートデスクトップでログインできるので、ログインします。

ログインするとRedHatのダイアログが開かれているので、これが終了するまで待ちます。

終了したらログを確認して、正常終了していることを確認します。
正常に終了すると以下のようなログが出力されます。

デバイスマネージャーを確認すると、以下のように変更がされています。

 

5. まとめ

今回の手順でドライバを更新することで、ネットワークやディスクのI/Oが少なからず改善されるようです。
また、アタッチ可能なEBS数の上限が25個になります。
ただし、手順で説明した通りWindowsでよくある再起動が必要になるため、本番適応をする際は計画を立てて行ってください。