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【レポート】海外最先端デジタルトランスフォーメーション事情と日本での導入実例 - DELL Meetup #1

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【レポート】海外最先端デジタルトランスフォーメーション事情と日本での導入実例 - DELL Meetup #1

2017年11月29日(水)19時50分より、「【20代30代必見!インフラエンジニア向け勉強会】海外最先端デジタルトランスフォーメーション事情と日本での導入実例 - DELL Meetup #1 -」が開催されました。

デル株式会社が主催する本イベントのテーマは「デジタルトランスフォーメーション」。同社が国内外で持つ多くの事例が紹介されることもあり、20代から30代の若手インフラエンジニアを中心に参加者が集まりました。

当日の登壇者と内容は下記の通りです。

「米国発、デジタルトランスフォーメーションを正しく理解する」
デル株式会社 上原宏さん

「デジタルトランスフォーメーション時代における、ハードウェアベンダーの果たす役割を正しく理解する」
デル株式会社 瀧谷貴行さん

それでは内容をご紹介します!

米国発、デジタルトランスフォーメーションを正しく理解する

まずは、上原さんにデジタルトランスフォーメーションの概念を改めてご説明いただきます。

上原宏(うえはら・ひろし)/デル株式会社 執行役員 インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 製品本部 本部長。外資系ITベンダーを中心に、IT業界での経験は30年以上。2016年10月にデルへ入社し、2017年2月より現職。「サーバーを愛する男」を自称。

上原さんは導入として、「想像できることは実現できる」というSF作家ジュール・ヴェルヌの言葉を紹介。「『サイエンスフィクション』は『空想科学小説』のことだが、現代は『未来予測』へと変化している」と続けます。

「2045年にはシンギュラリティを迎えると言われています。つまり、AIの開発が人類による最後のイノベーションであるということなのです。さらにエリック・シュミットが指摘するように、私たちは消し去ることができないデジタルデータを持つ人類最初の世代でもあります。現代とのはこのような変革の時代なのです。」

こうした時代においては、もちろんビジネスも大きく変革します。上原さんはイノベーションがもたらした「交替」の代表的な事例として「Airbnb」「iTunes」「Amazon」「NETFLIX」「UBER」などを列挙。日本においても「公衆電話の設置数」と「携帯電話加入数」には負の相関があり、「数字でよくわかるデジタルトランスフォーメーションの一例」と紹介します。

「これらのデジタルトランスフォーメーションの事例のキーポイントは『デジタル資産』です。新たなビジネスプレイヤーは物理からデジタルへ、もしくはデジタルを上手く活用することで、既存のビジネスリーダーから地位を奪ってきたわけです。」

ただし、デジタルテクノロジーを活用するのは新しい企業だけではありません。

「例えば『フォード・モーター』や『ゼネラル・エレクトリック』といった伝統ある企業も、『自分たちはデジタルカンパニーだ』と捉えています。単なるビジネス活用のフェーズは越え、デジタルそのものが事業のコアになってきているのです。

これまでITに関わる人は、どちらかと言えば要求に対応するといった側面がありました。しかし、現代はエンジニアがビジネスを引っ張って、世の中を変える時代なのです。」

各産業のトップ33%が2018年までにデジタルトランスフォーメーションを活用する企業に駆逐されるという予測、2000年以降に「Fortune 500」の半数以上がデジタルトランスフォーメーションにより消えたという分析など、デジタルトランスフォーメーションの重要性を裏付けるデータが数多く出ています。

私たちデルは『デジタルトランスフォーメーション』を次のように捉えています。顧客の価値を高め、業務の効率を最適化し、新しい収益化の機会を創出するために、製品・サービス・プロセスに『デジタル機能』を適用する。これがデジタルトランスフォーメーションだと定義します。

このデジタルトランスフォーメーションは、まずビジネス開発から生まれます。そのビジネスを実現するためには新しいアプリやデバイスが必要になります。そして、そこからデータが蓄積され、蓄積されたデータからの気付きがビジネスの改善につながるのです。デジタルトランスフォーメーションにおけるこのサイクルを高速にまわすことが、ビジネスの生き残り、拡大につながるわけです。

『うちの規模、業種には関係ありませんね』という声も多いのですが、デジタルトランスフォーメーションはあらゆる業種にとってのゲームチェンジャーとなります。それは『絵に描いた餅』ではなく、『実際に行動を可能にする洞察』がデータ解析から得られるからです。

つまり、デジタルトランスフォーメーションの根底にあるのはデータです。従来までのようにいきなり洞察をするのではなく、データを分析した上で洞察することが必要な時代なんです。」

上原さんはデジタルトランスフォーメーションを実現するためには「データ、分析、アプリケーションの最適な活用法を判断する」「戦略的なビジネスの実行を推進する予測可能な洞察」「ソフトウェア開発のスピードアップ」が必須だと指摘。

そして、それぞれを実現するためには下記の手段を取るべきだと説明します。

■データ、分析、アプリケーションの最適な活用法を判断する
・戦略的なビジネスイニシアチブに関するビジネスとITのステークホルダーの調整
・データサイエンスのアプローチを活用して、現実的な計画を策定する

■戦略的なビジネスの実行を推進する予測可能な洞察
・現在のIT環境を評価し、将来あるべき姿のアーキテクチャを開発する
・分析ツールとプラットフォームを実装する
・データソースの取得と分析を実行する

■ソフトウェア開発のスピードアップ
・DevOpsを実装し、アプリケーションの計画とクラウド活用を検討する

続いて上原さんはデルの顧客によるデジタルトランスフォーメーションの事例を紹介します。

■大手通信プロバイダ
このプロバイダでは様々なベンダーによるデータウェアハウスは利用しており、データがサイロ化してしまっているという課題がありました。
デルでは、複数のデータウェアハウスからのデータをデータレイクに一元化。必要なデータを取り出して活用できる体制が整いました。

■大手保険会社
世界でもトップクラスのこの保険会社は、デジタルを活用した新興企業を大きな脅威だと捉えていました。
そこで、自身もデジタルトランスフォーメーションに踏み切ります。770のアプリケーションとその開発チームを対象とし、クラウドネイティブアプリケーションとDevOpsの導入を実施しました。

■電動工具メーカー
商材である工具の開発、製造、テスト、在庫管理、受発注をIoTを活用したアジャイル開発に移行。ソフトウェア開発期間は2年から90日に短縮されました。

■大手国際金融機関
新興企業の対等に対応できるビックでデータ分析プラットフォームの導入。ビジネスユーザーがセルフサービス型でアクセスできるプラットフォームを構築しました。

■南米の大手銀行
週末に2000台ものATMが攻撃され、データの改竄により700万ドルのもの被害が発生するなど、ATM網を守る対策が必要だという課題にこの銀行は直面していました。
この課題には単なるセキュリティ対策ではなく、デジタルトランスフォーメーションで対応。各ATM上のセンサーから生成される700以上のデータから、異常検知を行う予測型インテリジェンスを構築しました。

■カナダの大手電力会社 BCハイドロ
BCハイドロでは年間100億円相当の電気が盗まれているという問題を抱えていました。どの地域で電力が異常に使われているのかを特定するためにスマートメーターを活用したビジネス・アナリティクスを開発。大きな売上ロスを防止する見込みがたちました。

最後に上原さんは「売上の拡大、顧客満足度向上、リソースの軽減、時間の短縮、資産流出の防御。ビジネスにインパクトを与えるこれら全てがデジタルトランスフォーメーションで実現できるのです」とまとめました。

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