【第32回AIセミナー】「物質をデザインする人工知能」

2019/03/20(水)15:00 〜 17:00 開催
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イベント内容

【第32回AIセミナー】「物質をデザインする人工知能」

産業技術総合研究所 人工知能研究センターでは、人工知能研究に関する情報交換を目的として、原則として月に一度、外部の方やセンター内研究者を講師とする人工知能セミナーを開催しています。

2019年3月は「人工知能が分子設計を格段に加速する」をテーマに、タンパク質をAIで紐解く最先端の研究についてご紹介いたします。

基本的にどなたでも無料でご参加いただけますが、事前申込が必要です。人工知能に興味のある方は奮ってご参加ください。多くの方々にご参加いただき活発な議論が行われることを期待しています。

要旨

タンパク質は生命活動を支える代表的な機能分子である。高温に耐えたり、強靭で壊れない、明るく光るといった産業的有用性を追求して分子を設計しようする取り組みが続けられているが、設計というより手探りの人海戦術とでも言うべき状況にある。いま人工知能によって分子設計をスマートに加速することが可能になりつつある。現在この分野を最先端でけん引する研究者がこの分野の今をひもとく。

基本情報

  • 名称:【第32回AIセミナー】「物質をデザインする人工知能」

  • 日時:2019年3月20日(水)15:00-17:00

  • 受付時間:14:20~17:00
    ※ 受付時間外に来られた場合には対応できないことがございます。

  • 場所:〒135-0064 東京都江東区青海二丁目5番10号 テレコムセンタービル東棟14階
    Asia startup office MONO

  • URL:https://mono.jpn.com/telecom-center-access/

  • 定員:200名

  • 参加費用:無料

  • 主催:産業技術総合研究所人工知能研究センター

  • 連絡先:人工知能セミナー窓口

  • 本セミナーは、国立研究開発法人新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)による委託事業「次世代人工知能・
    ロボット中核技術開発(次世代人工知能分野)」による活動となります。

注意事項

  • 他の方に参加の機会をお譲りするためにも、参加ができないと分かった場合は早めのキャンセルをお願いします。

  • 産総研は、お送りいただいた情報をセミナー運営以外の目的には使用しません。

  • 懇親会の予定はありません。

プログラム

15:00-16:00 「人工知能と実験の融合による生物工学研究」
齋藤 裕 (産総研 人工知能研究センターオーミクス情報研究チーム 研究員)
概要:
近年の生命科学において、人工知能やバイオインフォマティクスの重要性は広く認識されるようになった。しかし、理論系研究者(ドライ)と実験系研究者(ウェット)が連携して、その技術を融合させ、1つの目標を達成するにいたった事例は未だに少ないのが現状である。本発表では、理論系研究者である発表者が、生物工学の分野で実験系研究者と協力して行った研究について紹介する。

略歴:
1985年 東京都港区生まれ 2008年 慶應義塾大学理工学部生命情報学科卒業 2012年 慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了 2012年 産業技術総合研究所特別研究員(ポスドク) 2015年 産業技術総合研究所研究員(テニュアトラック)現在に至る 専門分野:人工知能・バイオインフォマティクス
16:00-17:00 「人工知能技術による機能分子・物質設計」
津田 宏治  (東京大学大学院 新領域創成科学研究科 教授)
概要:望みの機能を持つ新たな分子・物質を設計することは、科学的・産業的に大きな意義を持つ。重要な対象としては、核酸・タンパク質などの生体高分子や、金属・セラミック・ナ ノ粒子などの無機物質、創薬で重要な低分子有機化合物などが挙げられる。ベイズ最適化やモンテカルロ木探索などの人工知能技術を用いた自動設計は、近年注目を集めているが、未だ科学界・産業界に浸透しているとは言えない。 本講演では、様々な対象の設計問題が、ブラックボックス最適化という共通した数理基盤の上で扱えることを指摘する。さらに、データからの機械学習、膨大な空間を効率的に探索する離散アルゴリズム、物理法則から物性値を正確に予言する第一原理計算、ウエットラボにおける検証実験の強力な組み合わせにより、様々な分子・材料設計問題が解けることを示す。  


略歴:
1994年京都大学工学部情報工学科卒業。1996年同大学院工学研究科情報工学専攻修士課程修了。1998年同博士課程修了、電子技術総合研究所入所。2000年独GMD FIRST客員研究員。2003-2004独Max Planck研究所研究員。2006-2008同チームリーダー。現在、東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻教授。博士(工学)。物質・材料研究機構情報統合型物質・材料開発イニシアティブデータ科学チーム長、理化学研究所革新知能統合研究センター分子情報科学チーム長兼任。

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