涼しい部屋でArduino焼き芋の会【フードテック】

2021/07/31(土)19:00 〜 22:00 開催
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イベント内容

どうして焼き芋?

夏は焼き芋の季節!ではありませんが、最近スーパーでは夏でも焼き芋が売られていますよね。夏に焼き芋を冷やして食べるととても美味しいのです。焼き芋はふつう買って食べると思いますが、市販のトースターを改造してマイコンで温度制御することで、お店で売られているのと同じ焼き芋を作ることができます。さらにこのマイコン焼き芋機をAlexa対応にしちゃいました。デモをかねてその場で焼き芋を焼いてお出しします。暑いので冷やし焼き芋のご用意もありますのでご安心ください。

Alexa対応焼き芋機の動作の様子は以下をごらんください。
https://twitter.com/i/status/936583377750126594

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技術的なところは?

Alexa対応焼き芋機は、メインの制御基板にArduinoを使用しています。K型熱電対からの温度データをインプットに、PIDを使ってSSRでAC100Vを制御することで、2,000円程度の激安のトースターオーブンを任意の温度プロファイル(調理温度と調理時間の組み合わせ)で調理可能な高級調理器具に改造することができます。トースターオーブンは完全にマイコンの制御下におきたいため、タイマーおよび温度ヒューズを無効化してあります。

科学的なところは?

美味しい焼き芋を焼くには、芋の細胞に含まれるでんぷん分解酵素アミラーゼの活性至適温度(optimal temperature for β-amylase activity)に十分な時間芋を置くことが必要です。これによりでんぷんが分解され、でんぷんよりも甘みが強い麦芽糖が増え、食感はねっとりになり味は甘くなります。巷でよく見かける新聞紙やアルミホイルなどに包んで焼くというやり方は、芋内部の温度上昇カーブがこの至適温度を通過する時間を長くしているだけであり、最適な調理法とは言えません。さらにアルミホイルは遠赤外線を反射してしまうため、遠赤外線で芋内部から温めるというような記述はナンセンスであり、しかも遠赤外線は表面1mm以内で吸収されてしまうため、非常にトンチンカンなやりかたと言えるでしょう。

脇道にそれましたが最適な調理法とは、繰り返しになりますが、芋内部の温度をアミラーゼの活性至適温度(65℃)に十分な時間保った後に高温(160〜200℃)で焼き上げる、となります。他にもあるのですが、それはイベントで説明します。

ここで面白いのは、アミラーゼの活性至適温度に芋を長時間、たとえば10時間程度おいておくとどうなるか?ということです。こちらの答えもイベントでお伝えします。

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イベントの内容は?

焼き芋を焼きながら、熱電対による温度計測、PIDによる温度制御、おいしい焼き芋の焼き方、Alexa、などについてお話します。ハンズオンでわからなかったことの質問もokです。

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主催

IoTラボ

2015年時点でインターネットにつながるIoTデバイス(モノ)の数は154億個で、5年後年までにその数は倍の304億個まで増えるとされていました。

このような中、個人レベルでも実際にIoTデバイスを作ったり使ったりすることを通じ、日本のIoTの活性化に貢献できればとの想いから、2007年6月にIoTラボを立ち上げました。

ご要望に応じて法人様への出張レクチャー・ハンズオンも可能です。

スタッフ

Steve
AWS認定ソリューションアーキテクト。米国の大学・大学院卒。博士過程での研究内容はFORTRANプログラムを使ったタンパク質X線構造解析。新卒で日本電子株式会社(JEOL、電子顕微鏡メーカー)入社後、電子顕微鏡や核磁気共鳴装置、質量分析計の販促、中国駐在、IT企画等を経験。その後まい泉創業者の小出千代子氏のもとで住み込みとんかつ修行、オーランドのフライトスクール、世界一周旅行、Javaプログラミングスクール、ピザベンチャー立ち上げ、SIerを経て株式会社安川電機入社。ITおよび新規事業企画(ベンチャー投資)を担当したのち、音声AIのHmcomm株式会社入社。2017年5月にIoTラボを、2018年6月に品川ハッカースペースを立ち上げ。趣味は海外旅行と家電ハック。

お問い合わせ先

support@iotlab.me
050-7128-6590

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