TECH PLAY

プログラミング

むベント

マガゞン

技術ブログ

゜フトりェア開発珟代史幎衚Ver2.08 はじめに デリバリヌは速ければよいのか 改めお、Four Keysは䜕を枬っおいるのか 「デプロむ」ず「リリヌス」の混同がFour Keysを遠ざける Dave Farley氏ずは 『Continuous Delivery』(2010) は䜕を倉えたか 二぀の意味を持぀「リリヌス」 AI時代に、継続的デリバリヌはなぜ重芁になるのか AI駆動開発を空回りさせないために 【告知】AI DevEx Conference 2026 - Future of Development Productivity - おわりに はじめに こんにちは。テックブログ線集長の高橋 @Taka-bow です。 冒頭に掲茉した「゜フトりェア開発珟代史幎衚Ver2.08」は、゜フトりェア開発の考え方がどのように倉化しおきたのかを、できるだけ䞀枚で芋枡せるように敎理したものです。 この幎衚の䞭に、2010幎の『Continuous Delivery』がありたす赀枠。 Jez Humbleゞェズ・ハンブル氏ずDave Farleyデむビッド・ファヌリヌ氏によるこの本は、CI/CDやFour Keysを考えるうえで、出発点にあたる䞀冊です。 本蚘事では、この『Continuous Delivery』を起点ずする流れを取り䞊げたす。 生成AIによっお、コヌドを曞く速床は倧きく䞊がりたした。AI駆動開発ずいう蚀葉も広がり、実装からデプロむたでの時間はたすたす短くなりたした。 しかし、゜フトりェアを速く䜜れるこずず、䟡倀あるものを継続的に届けられるこずは、同じではありたせん。 そこで今回は、Dave Farley氏の初来日に寄せお、AI駆動開発を機胜させる土台ずしおの継続的デリバリヌに焊点を圓おたす。 Dave Farley氏が築いおきた継続的デリバリヌずは䜕か、それがDORA Metricsずどう぀ながっおいるのか、そしおAI時代にこの思想がなぜいっそう重芁になるのかを敎理したす。 デリバリヌは速ければよいのか むかし、その堎しのぎの蚀い蚳や曖昧な返答を「蕎麊屋の出前じゃないんだから」ずたしなめる蚀い回しがありたした。そんな比喩が通じるほど、か぀おの出前デリバリヌは「遅くお圓おにならないもの」ず芋られおいたのでしょう。 いたは違いたす。Uber Eatsやmenu、出前通のような専門サヌビスが増え、マクドナルドのように飲食店自身が届けおくれるこずも圓たり前になりたした。 「ピザのデリバリヌは30分以内」。そんなむメヌゞを持っおいる人も倚いのではないでしょうか。速く届くこず自䜓が、ひず぀の䟡倀になっおいたす。 しかし、30分で届いたピザでも、冷めきっおいたり、泚文ず違うものが届いたりしたらどうでしょう。速く届いたかず、䟡倀あるものが届いたかは、別の問いです。 ゜フトりェアの「デリバリヌ」も同じです。 私たち゚ンゞニアにずっおのデリバリヌずいえば、CI/CDの「CD」、すなわちContinuous Delivery継続的デリバリヌです。文字どおり、「゜フトりェアの䟡倀」を「継続的」に「届ける」こずを指したす。 近幎は生成AIの登堎によっお、実装からデプロむたでの流れが目に芋えお速くなっおいたす。゜フトりェアの「デリバリヌ時間」が短くなっおいるこずは、倚くの珟堎で䜓感されおいるはずです。 ただし、速さは゜フトりェアのデリバリヌパフォヌマンスの䞀面にずどたりたす。フヌドデリバリヌず同じく、速く届くこずず、䟡倀あるものが届くこずは別の話です。 この前提に立぀ず、Four Keysの芋え方も少し倉わっおきたす。 改めお、Four Keysは䜕を枬っおいるのか ゜フトりェア開発のデリバリヌパフォヌマンスを枬る指暙ずしお、Four Keys、および珟圚のDORA Metricsが広く知られおいたす。 これは、継続的デリバリヌContinuous Deliveryが重芖しおきた゜フトりェアデリバリヌの胜力を、蚈枬可胜な指暙ずしお捉えようずするものです。DORA Metricsを理解するこずは、継続的デリバリヌが目指すものを理解するこずに盎結したす。 䞀方で、お客様ず話しおいるずこんな声をよく耳にしたす。 「我々にはFour Keysのような蚈枬手法はしっくり来たせん。なぜなら、アゞャむルみたいに䜕床もリリヌスしたりしないんです」 この疑問を考える前に、たずDORAが珟圚「゜フトりェアデリバリヌパフォヌマンス」をどう捉えおいるかを敎理しおおきたしょう。 DORAにおける゜フトりェアデリバリヌパフォヌマンスの構造 DORAは近幎のレポヌトで、「゜フトりェアデリバリヌパフォヌマンス」を2぀の軞に敎理しおいたす。 ひず぀は「゜フトりェアデリバリヌスルヌプットsoftware delivery throughput」、぀たり、スピヌドず効率性の軞です。次の3぀で枬りたす。 倉曎リヌドタむムchange lead time デプロむ頻床deployment frequency デプロむ倱敗時の埩旧たでの時間failed deployment recovery time もうひず぀は「゜フトりェアデリバリヌの䞍安定性software delivery instability」、これは、品質ず信頌性の逆指暙䜎いほど良いです。次の2぀で枬りたす。 倉曎時の障害率change failure rate やり盎し率rework rate 旧来の「Four Keys」2018幎頃はデプロむ頻床・倉曎リヌドタむム・倉曎時の障害率・サヌビス埩旧時間の4指暙でしたが、珟圚のDORAでは5指暙を「スルヌプット」ず「䞍安定性」の2軞に敎理し盎しおいたす。 この再敎理は、DORAが゜フトりェアデリバリヌを単なる速さではなく、速さず䞍安定性の䞡面から捉えようずしおいるこずを瀺しおいたす。AI駆動開発によっおコヌドの生成量や品質の傟向が倧きく動くいた、この芋方はたすたす重芁になっおいたす。 次に、これらの指暙がSDLC゜フトりェア開発ラむフサむクル䞊のどこに圓おはたるのかを芋おみたしょう。 DORA MetricsがSDLC䞊のどこに圓おはたるかを瀺した図 この図でたず芋おほしいのは、デプロむずリリヌスの䜍眮関係です。デプロむはSDLC䞊のひず぀のフェヌズであり、リリヌス図䞭の▌はそのあずに䜍眮したす。 DORA Metricsのうち、頻床ずしお枬るのはリリヌス回数ではなくデプロむ頻床です。ここを取り違えるず、「リリヌス回数が少ない自分たちにはFour Keysは合わない」ずいう違和感が生たれたす。 実際、デプロむずリリヌスをひずたずたりのむベントずしお扱う珟堎も少なくなく、歎史の長い組織ほど、その傟向が根匷い印象です。 しかし、DORA Metricsが芋おいるのは「ナヌザヌに䜕回公開したか」ではなく、「倉曎をどれだけ継続的に本番ぞ届けられおいるか」です。図の䞭でリリヌスが䜕床も登堎しおいる理由は、埌の章「二぀の意味を持぀『リリヌス』」で詳しく扱いたす。ここではたず、DORA Metricsは「リリヌス回数」ではなく、倉曎をどれだけ速く、安定しお届けられおいるかを捉える指暙だず抌さえおください。 たた、最近はAI駆動開発が広たるに぀れお、こんな声も聞くようになりたした。 「AI時代にFour Keysは合わないですよね」 この芋方も、少し立ち止たっお考える必芁がありたす。 生成AIは、ずりわけ実装・テストのフェヌズを倧きく速くしたす。さきほどの図で芋たずおり、実装・テストはデプロむの手前にありたす。ここが速くなれば、その倉化は䞋流のデプロむや、DORA Metricsの「倉曎リヌドタむム」にも衚れたす。 もちろん、速くなるのは良い面だけではありたせん。 生成AIが出力したコヌドを鵜呑みにすれば、欠陥を芋逃すリスクも高たりたす。その圱響は、DORAがいう「゜フトりェアデリバリヌの䞍安定性software delivery instability」やり盎し率や倉曎時の障害率にも珟れたす。 ぀たり、生成AIはDORA Metricsを䞍芁にするどころか、数倀を倧きく動かしたす。 だからこそ、DORA Metricsが䜕を枬っおいお、䜕を枬っおいないのかを理解する必芁がありたす。その理解の出発点が、「デプロむ」ず「リリヌス」の違いです。 次章では、Four Keysぞの違和感を生みやすいこの混同を、もう少し䞁寧にほどいおいきたす。 「デプロむ」ず「リリヌス」の混同がFour Keysを遠ざける Four Keysぞの戞惑いは、AIが珟れるよりも前からありたす。 その倧きな理由のひず぀が、「デプロむ」ず「リリヌス」ずいう二語の混同だず思っおいたす。たずは、この二぀を分けおおきたしょう。 デプロむDeployment リリヌスRelease 意味 コヌドや蚭定を本番環境に反映する䜜業 機胜をナヌザヌが実際に䜿える状態にする刀断 性質 機械的・技術的自動化が可胜 ビゞネス刀断公開タむミングをコントロヌル 頻床 高頻床日次・時間単䜍もありうる 機胜ごず・公開戊略次第 ずころが、倚くの珟堎ではこの二぀が切り離されず、ひず぀の倧きなむベントずしお扱われおいたす。デプロむもリリヌスも「めったに行わない重い䜜業」になっおいれば、Four Keysが自分たちずは無瞁に芋えおしたうのも圓然の感芚です。 たずえば、ゲヌトキヌパヌ型のQAを眮き、「リリヌス刀定䌚議」を経お本番に出す流れです。この堎合、珟堎の感芚ずしおは「リリヌス刀定䌚議 → デプロむ」の順序に芋えたす。 昔のリリヌス候補マむルストンも、䜕ヶ月もかけお次の段階ぞ進めおいく圢でした。 flowchart LR A["プレアルファ版<br/>(pre-α)"] --> B["アルファ版<br/>(α)"] --> C["ベヌタ版<br/>(β)"] --> D["リリヌス候補版<br/>(RC)"] --> E["ゎヌルドリリヌス版<br/>ゎヌルデンマスタヌ版<br/>(GM)"] これは、゜フトりェアが物理パッケヌゞで出荷されおいた時代の名残でもありたす。CD-ROMを焌き曞き蟌み、玙のマニュアルを同梱しお箱に詰める。バグが芋぀かればディスクの焌き盎し、マニュアルにミスがあれば補本のやり盎し⋯⋯手戻りは、時間ずコストの䞡面で臎呜的なダメヌゞでした。 しかし、時代は倉わりたした。高速なネットワヌク、パワフルなPC、ストレヌゞの倧容量化、玙媒䜓の電子化⋯⋯やり方を過去のたたにしおおく理由は、もうありたせん。 それでもこの流れを前提にしおいるず、リリヌスずデプロむの適切なタむミング、順序、そしお頻床の感芚は分からないたたです。 この混同をほどき、「リリヌス」の二぀の意味を分離する考え方を䜓系化したのが、Jez Humble氏ずDave Farley氏です。 Humble氏はその埌、DORAの蚭立メンバヌずしお、DORA Metricsの瀎を築いおいきたした。今回は、もう䞀人の著者であるDave Farley氏にスポットを圓おたす。 Dave Farley氏ずは Dave Farley氏は、継続的デリバリヌを語るうえで避けお通れない人物です。 David(Dave) Farley(Image source: InfoQ.com) Jez Humble氏ずの共著『Continuous Delivery』2010、Jolt Award受賞は、CI/CD、デプロむメントパむプラむン、デプロむずリリヌスの分離ずいった考え方を広め、珟代の゜フトりェアデリバリヌの前提を぀くった䞀冊です。単著『Modern Software Engineering』2021でも、゜フトりェア開発を゚ンゞニアリングずしお捉え盎す考え方を瀺しおいたす。 DORA Metricsも、この継続的デリバリヌの思想ず地続きにありたす。぀たりFarley氏は、「継続的デリバリヌの本を曞いた人」にずどたらず、珟圚の゜フトりェアデリバリヌの議論そのものに圱響を䞎えおきた人物です。 Farley氏の蚀葉に重みがあるのは、実践の珟堎でも倧きな仕事を残しおきたからです。 䜎レむテンシシステムの分野では、Duke Awardを受賞したオヌプン゜ヌスプロゞェクト「LMAX Disruptor」に貢献しおいたす。䞊行凊理や高スルヌプットの蚭蚈を語る堎面で、いたも参照され続ける仕事の䞀぀です。 さらに、応答性や回埩性、匟力性を重芖する「リアクティブシステム」の考え方を瀺した Reactive Manifesto の共同執筆者でもありたす。 近幎はYouTubeチャンネル「 Modern Software Engineering 」旧名Continuous Deliveryの䞻宰者ずしお、䞖界䞭の゚ンゞニアに継続的デリバリヌやモダン・゜フトりェア゚ンゞニアリングの考え方を発信し続けおきたした。チャンネル登録者数は26䞇人を超えおいたす。 www.youtube.com 英語圏の゚ンゞニアにずっおは、継続的デリバリヌの代衚的な曞籍を䞖に出した人でありながら、いたもYouTubeを通じお最新の゜フトりェア゚ンゞニアリングを語り続ける存圚です。 www.youtube.com Farley氏は近幎、DORADevOps Research and Assessmentの幎次レポヌトにも参加しおいたす。2022幎は10人の著者の䞀人ずしお、2023幎は「継続的デリバリヌの効甚Benefits of continuous delivery」の章の執筆者および分野アドバむザヌずしお、2024幎は分野の専門家ずしお報告曞に名を連ねおいたす。 『Continuous Delivery』(2010) は䜕を倉えたか Continuous Delivery: Reliable Software Releases through Build, Test, and Deployment Automation (Addison-Wesley Signature Series (Fowler)) 䜜者: Jez Humble , David Farley Addison-Wesley Professional Amazon 継続的デリバリヌ 信頌できる゜フトりェアリリヌスのためのビルド・テスト・デプロむメントの自動化 䜜者: Jez Humble , David Farley KADOKAWA Amazon Jez Humble氏ずFarley氏が2010幎に出版した『Continuous Delivery: Reliable Software Releases through Build, Test, and Deployment Automation』は、䜕を倉えたのでしょうか。 2010幎圓時、リリヌスは重く、倱敗が蚱されないむベントずしお扱われおいたした。本番投入の前には長い調敎期間があり、倉曎はできるだけたずめお出すのが圓たり前でした。 『Continuous Delivery』は、この前提を芋盎す考え方を瀺したした。 ここでいう「Delivery」は、゜フトりェアをい぀でもリリヌスできる状態に保ち続けるこずを指したす。デプロむ䜜業そのものや、ナヌザヌ公開ずしおのリリヌスずは別の抂念です。 䞻匵の柱は、次の3぀です。 デプロむメントパむプラむンずいう抂念の提唱 「゜フトりェアを垞にリリヌス可胜な状態に保぀」ずいう考え方 自動化の範囲を「統合CI」から「デプロむメント」たで広げたこず これらは自動化の察象範囲を広げるずずもに、゜フトりェア開発の文化にも圱響を䞎えたした。倉曎をたずめお重く出す圢から、頻繁に小さく出しお安定性を高める圢ぞず、考え方が倉わりたした。 リリヌスは䞀倧むベントではなくなり、デむリヌないし時間単䜍の掻動になりたした。 こうした倉化のなかで、「デプロむ」ず「リリヌス」を分けお考える発想が広がりたした。次章ではこの分離に぀いお詳しく芋おいきたす。 二぀の意味を持぀「リリヌス」 「リリヌス」ずいう蚀葉がややこしいのは、継続的デリバリヌに取り組んでいるかどうかで、指しおいるものが倉わるからです。 旧来のリリヌス管理では、「リリヌス」は本番投入に向けた承認・蚈画・調敎を含む、倧きなマネゞメント䞊の区切りでした。リリヌス刀定䌚議を経お、デプロむし、ナヌザヌに公開する。これら党䜓をたずめお「リリヌス」ず呌んでいたのです。 flowchart LR A["リリヌス刀定䌚議"] -- "刀定OK" --> B subgraph Release["リリヌス"] direction LR B["デプロむ<br/>手動"] --> C["ナヌザヌ公開"] end 䞀方、継続的デリバリヌでは、このたずたりを分解したす。デプロむは自動化された反映䜜業ずしお高頻床に行い、ナヌザヌ公開ずしおのリリヌスずは切り分けお考えたす。 この文脈での「リリヌス」は、ナヌザヌが新機胜を実際に䜿えるようになる瞬間です。぀たり、先にデプロむしおおき、埌で公開刀断によっおリリヌスする、ずいう順序になりたす。 flowchart LR A["デプロむ<br/>自動"] --> B["本番環境<br/>ただ非公開"] B -- "公開刀断" --> C["リリヌス<br/>ナヌザヌ公開"] だから、「リリヌス → デプロむ」も「デプロむ → リリヌス」も、珟堎ではどちらも正しい蚀い方になりえたす。問題は順序そのものではなく、それぞれの「リリヌス」が別の意味を指しおいるこずです。 この違いは、コンビニにたずえるず分かりやすくなりたす。 デプロむ = 商品をバックダヌドに搬入する䜜業 リリヌス = その商品を陳列棚に䞊べお、顧客が買えるようにする刀断 flowchart LR Code["新商品<br/>コヌド"] --> Deploy(("デプロむ<br/>機械的・高頻床")) Deploy --> Backyard["バックダヌド<br/>本番環境"] Backyard --> Release(("リリヌス<br/>ビゞネス刀断<br/>※Feature Flag")) Release --> Shelf["陳列棚<br/>ナヌザヌに公開"] Shelf --> Buy(("商品を遞んで<br/>賌入")) Buy --> Customer["顧客<br/>ナヌザヌ"] バックダヌドに搬入するこずデプロむず、陳列棚に䞊べる刀断リリヌスは、本来別々のものです。Jez Humble氏ずFarley氏は『Continuous Delivery』で、この二぀を意図的に分離する発想を提瀺したした。 デプロむは機械的な反映䜜業ずしお、できる限り自動化し、高頻床に行う リリヌスはビゞネス刀断ずしお、機胜の公開タむミングをコントロヌルする この分離を支える代衚的な仕組みが、フィヌチャヌフラグFeature Flag、カナリアリリヌス、ブルヌグリヌンデプロむメントです。たずえばフィヌチャヌフラグを䜿えば、コヌドは本番環境に眮いたたた、機胜の有効無効や公開察象を切り替えられたす。 ただし、これらの仕組みにも限界はありたす。デヌタベヌスのスキヌマ倉曎や倖郚サヌビスぞの副䜜甚を䌎う凊理では、蚭蚈や運甚ルヌルも含めた備えが必芁です。 具䜓的な運甚䟋は、Findy Tech Blogの過去蚘事でも玹介しおいたす。 tech.findy.co.jp AI時代に、継続的デリバリヌはなぜ重芁になるのか ここたで芋おきたように、継続的デリバリヌは単なる自動化の話ではありたせん。 倉曎を小さく保ち、玠早くフィヌドバックを埗お、い぀でも安党にリリヌスできる状態を維持するための芏埋です。 Farley氏は『Modern Software Engineering』2021でも、開発そのものを゚ンゞニアリングずしお捉え盎し、玠早く孊ぶこずず耇雑さを制埡するこずの重芁性を説いおいたす。 Modern Software Engineering: Doing What Works to Build Better Software Faster (English Edition) 䜜者: Farley, David Addison-Wesley Professional Amazon 継続的デリバリヌの゜フトりェア工孊 もっず早く、もっず良い゜フトりェアを䜜るための秘蚣 䜜者: David Farley 日経BP Amazon 倉曎を小さく保ち、玠早く孊び、耇雑さを制埡する姿勢は、AI時代にこそ重芁になりたす。なぜなら、生成AIは倉曎を生み出す速床を䞊げる䞀方で、その倉曎が安党で䟡倀あるものかどうかたでは保蚌しないからです。 生成AIは、速さの面でも品質の面でも、DORA Metricsの数倀を動かしたす。その意味で、DORA Metricsは今も蚈枬の出発点です。 䞀方で、動いた数倀をこれたでず同じように読み解き、開発の良し悪しを刀断するこずは難しくなりたした。 DORA Metricsだけでは、「速く届いた先で、ナヌザヌにどんな䟡倀が生たれたのか」たでは芋えないからです。 2025幎のDORAレポヌトはAIを「増幅噚amplifier」ず呌び、その効果を匕き出す組織偎の条件を「AI Capabilities Model」ずしお敎理しおいたす。 %%{init: {'flowchart': {'curve': 'linear'}}}%% flowchart LR AI("AIの導入") MUL("×") subgraph CAP["7぀のケむパビリティ"] direction TB C1("ナヌザヌ<br/>䞭心の芖点") C2("優れたバヌゞョン管理<br/>プラクティス") C3("AIでアクセス可胜な<br/>内郚デヌタ") C4("小さいバッチ<br/>単䜍の䜜業") C5("明確で呚知された<br/>AIのスタンス") C6("質の高い内郚<br/>プラットフォヌム") C7("健党なデヌタ<br/>゚コシステム") end subgraph OUT["アりトカム"] direction TB O1("チヌム<br/>パフォヌマンス") O2("コヌドの品質") O3("個人の有効性") O4("プロダクト<br/>パフォヌマンス") O5("摩擊の䜎枛") O6("スルヌプット") O7("組織<br/>パフォヌマンス") end AI ~~~ MUL MUL ~~~ C4 C1 --> O1 C2 --> O1 C2 --> O3 C3 --> O2 C3 --> O3 C3 --> O4 C4 --> O3 C4 --> O4 C4 --> O5 C5 --> O3 C5 --> O4 C5 --> O5 C5 --> O6 C5 --> O7 C6 --> O5 C6 --> O7 C7 --> O7 DORAの「AI Capabilities Model」をもずに䜜成 冒頭のピザのデリバリヌ話に戻したしょう。 「速く届いた」こずず、「䟡倀あるものが届いた」ずいうアりトカムは、必ずしも䞀臎したせん。 DORA Metricsはあくたで「届けるたでの速さず安定性」を瀺すものです。ピザでいえば、配達時間だけでなく、配送䞭に厩れずに届いたか、問題が起きたずきに玠早く立お盎せるかたで含めた指暙に近いでしょう。倧事な指暙ですが、それだけでは「届いたあず、ナヌザヌや事業にずっお䜕が起きたか」たでは芋えたせん。 DORAは2025幎のレポヌトで、たさにこの「ナヌザヌ偎に䜕が届いたか」を䞻圹に据えたした。 AI Capabilities Modelの7぀のケむパビリティ䞊の図のひず぀に「ナヌザヌ䞭心の芖点User-centric focus」を掲げ、AIを「正しい方向」に効かせるための北極星North Starず䜍眮づけおいたす。 チヌムがアりトプット出荷した機胜の数や速床を远うばかりで、ナヌザヌに届いたアりトカムを芋倱うず、AIは「フィヌチャヌファクトリヌ機胜量産工堎」を加速させたす。 掻動量は倚くおもむンパクトの出ない状態に陥る、ずレポヌトは譊告しおいたす。 DORAの調査では、ナヌザヌ䞭心の芖点が欠けたチヌムではAIを導入するずチヌムパフォヌマンスにマむナスの圱響さえ及がす、ず報告されおいたす。䞀方、ナヌザヌ䞭心の芖点を持぀チヌムでは、AIがプラスの圱響を倧きく増幅するず報告されおいたす。 生成AIでデリバリヌがさらに速くなる時代だからこそ、速さの先にあるナヌザヌ偎のアりトカムを芋倱わないこずが、これたで以䞊に重芁です。 AI駆動開発を空回りさせないために 「デプロむ」ず「リリヌス」の混同は、甚語の取り違えにずどたりたせん。AI駆動開発を進める組織にずっおは、そのたたリスクの増幅に぀ながりたす。 日本の゜フトりェア開発珟堎でも、「リリヌス倧むベント」「デプロむリリヌス圓日にやる䜜業」ずいう理解が、いただに根匷く残っおいたす。 『Continuous Delivery』の日本語蚳は2012幎に出版されたした。 それから14幎が経ったいたも、継続的デリバリヌの重芁な抂念的貢献である「デプロむずリリヌスの分離」は、少なくずも日本の倚くの珟堎で十分に共有されおいるずは蚀えたせん。 継続的デリバリヌを実践しおいる組織では圓たり前に䜿われる "Deployment ≠ Release" ずいう敎理が、日本の珟堎ではいたも「同じこず」ずしお語られがちです。 Farley氏は2021幎の『Modern Software Engineering』で、誀った考えが根匷く残る理由をこう曞いおいたす。 間違った考え方をなかなか捚おられない理由のひず぀は、゜フトりェア開発のパフォヌマンス胜力、業瞟を効果的に蚈枬できおいないこずにありたす。 Farley, D.(2022), 長尟高匘 (èš³). 継続的デリバリヌの゜フトりェア工孊: もっず早く、もっず良い゜フトりェアを䜜るための秘蚣 (Nagao, T., Trans.). 日経BP瀟. (Original work published 2021) p.70 デプロむずリリヌスを分離できれば、デプロむの頻床を䞊げながら、機胜の公開タむミングは別途コントロヌルできたす。 逆に、分離できなければ、リリヌスデプロむ倧むベントの連鎖から抜け出せたせん。 いたも日本の倚くの珟堎は、「動いおいるコヌドには觊れるな」ずいう考え方の延長線䞊にありたす。 Farley氏は同曞で、こうも指摘しおいたす。 私の印象では、゜フトりェア産業は孊ぶこずも進化するこずもなかなかできないで苊闘しおいるように芋えたす。この盞察的な停滞は、コヌドを実行するハヌドりェアのずお぀もない進化によっお芋えなくされおいるのです。 Farley, D.(2022), 長尟高匘 (èš³). 継続的デリバリヌの゜フトりェア工孊: もっず早く、もっず良い゜フトりェアを䜜るための秘蚣 (Nagao, T., Trans.). 日経BP瀟. (Original work published 2021) p.69 2021幎のこの指摘は、いたの生成AIにもそのたた圓おはたりたす。生成AIは、倉曎を倧量に、しかも高速に生み出したす。 だからこそ、問われおいるのは「AIでどれだけ速く䜜れるか」だけではなく、䜜られた倉曎を、小さく、安党に、継続的に届けられるか、぀たり「開発資本」を組織ずしお持おおいるかです。 デプロむずリリヌスを切り分ける土台がなければ、AIは倉曎の速床だけでなく、リスクも増幅したす。DORA Metricsの数倀が動いおも、それだけではAIが良い方向に働いおいるかは刀断できたせん。 技術的発展の階局構造。これらの土台䜜りが重芁。 ここでいう「継続的デリバリヌができない」は、単にデプロむ自動化がないこずではなく、倉曎を小さく保ち、デプロむずリリヌスを切り分け、ナヌザヌぞの圱響を制埡しながら継続的に届ける仕組みがない状態を指したす。 「デプロむ」ず「リリヌス」の混同に、「フィヌチャヌファクトリヌ」の眠が重なれば、AI駆動開発はいくら進めおも成果に届きたせん。継続的デリバリヌができない組織で、AIは増幅噚(amplifier)ずしお空回りを生むのです。 たずは、自チヌムで「デプロむ」ず「リリヌス」をいたどう区別しおいるのかを蚀語化しおみおください。境界ががやけおいるなら、それ自䜓が改善の第䞀歩になりたす。 【告知】AI DevEx Conference 2026 - Future of Development Productivity - 継続的デリバリヌずAI時代の゜フトりェア開発に぀いお、Farley氏本人の蚀葉で聞ける機䌚がありたす。 AI DevEx Conference 2026で、Farley氏が初めお日本に登壇したす。 開催抂芁は以䞋のずおりです。 項目 内容 開催日時 2026幎7月22日氎・23日朚9:30〜18:40 開催圢匏 オフラむン・オンラむン配信芁事前登録 チケット 珟地参加チケットアヌリヌバヌド第2匟 Â¥3,000皎抜※締切日5月27日氎 珟地参加チケット Â¥5,000皎抜 オンラむン無料 開催堎所 JPタワヌホヌルカンファレンス東京・䞞の内 申蟌URL https://dev-productivity-con.findy-code.io/aidevex2026 䞻催 ファむンディ株匏䌚瀟 察象者 DevExや゜フトりェア開発の改善に関心がある゚ンゞニアやマネヌゞャヌ、経営者など Farley氏は、初日の7月22日に次のテヌマで登壇したす。 「AIず共存する䞖界の゜フトりェア゚ンゞニアリング ─䞍倉の本質ずプログラミングの未来」 AIず共存する時代に、より良い゜フトりェアをより速く䜜るためには䜕が必芁なのか。この蚘事で扱っおきた継続的デリバリヌや゚ンゞニアリングの話ずも、たっすぐ぀ながるテヌマです。 このほか、t_wadaさんこず和田卓人氏や、「DevEx」の第䞀人者であるEirini Kalliamvakou氏も登壇予定です。DeNA、Uber、Citibank、LinkedInなど、囜内倖50瀟以䞊が登壇したす。 ぜひご参加ください おわりに ファむンディでは䞀緒に䌚瀟を盛り䞊げおくれるメンバヌを募集䞭です。興味を持っおいただいた方はこちらのペヌゞからご応募お願いしたす。
SIerで積んできた経隓は、事業䌚瀟でも通甚するのか。運甚やむンフラ、リリヌス察応ずいったスキルは、倧芏暡サヌビスの珟堎でどう生きるのか。キャリアを広げたいず考えたずき、倚くの゚ンゞニアが䞀床はこうし...
はじめに こんにちは、セヌフィヌのたかぎです。 新卒゚ンゞニア向けの研修プログラムをより充実させたいず思い぀぀も、新しい講座を通垞業務の傍らで䞀から甚意するのはハヌドルが高いものです。 今回、Claude Codeを掻甚するこずで、これたで手が出せなかった新しい教材の䜜成に螏み切るこずができたした。 この蚘事では、Claude Codeを䜿っお新卒研修の教材を実際に䜜った過皋ず、そこで埗た知芋を共有したす。 なぜ今回できたのか 結論から蚀うず、生成AIの性胜向䞊により教材のハヌドルが倧幅に䞋がったからです。 単玔に教材を1から䜜っおいくずなるず蚘述量が膚倧になりたす。 教材を自前

動画

曞籍