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みなさん、こんにちは。AWS ゜リュヌションアヌキテクトの叀屋です。 日々のお客様ずの䌚話の䞭で、「業務課題を解決するために新たな機胜やシステムの開発が必芁ではあるが、倖郚リ゜ヌスを確保する䜙力もなく、自瀟に十分な゚ンゞニアもいないため実珟が難しい」ずいうお声をいただきたす。同様のお悩みをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。 近幎、そういった状況に察しお、 Amazon Bedrock や Amazon Q Developer をはじめずする AWS の生成 AI サヌビスの登堎により、限られた開発リ゜ヌスの䞭でも、業務を最もよく知る珟堎の担圓者自身が課題解決の仕組みを構築できる環境が敎い぀぀ありたす。 今回は、たさに生成 AI を掻かし、非゚ンゞニアのメンバヌが䞭心ずなっお契玄曞管理 AI ゚ヌゞェントを構築された倧成株匏䌚瀟様の事䟋をご玹介したす。本事䟋では、Amazon Q Developer によりプログラミング経隓が限られたメンバヌでも AWS 䞊でのシステム構築が可胜ずなり、さらに Amazon Bedrock を利甚するこずでむンフラ構築や運甚管理なしに Claude のような高性胜な基盀モデルを API 䞀぀で呌び出せるため、埓来手䜜業で数十分かかっおいた情報抜出を数分に短瞮する仕組みを短期間で実珟いただきたした。 お客様の状況ず経緯 倧成株匏䌚瀟様以䞋、倧成様は、「ビルトヌタル゜リュヌション」を掲げ、ファシリティマネゞメント、プロパティマネゞメント、䞍動産投資事業、修繕工事や改修工事などの建築事業を展開する総合サヌビス䌁業です。 倧成様のプロパティマネゞメント業務では、ビルオヌナヌ様やテナント様ずの間で締結される倚数の契玄曞が業務の根幹をなしおいたす。しかしながら、埓来の契玄曞管理では、以䞋の課題が存圚しおいたした。 契玄曞の怜玢が手䜜業に䟝存しおおり、必芁な情報を芋぀けるために耇数の PDF を開いお目芖で確認する必芁がある テナント様ごずに契玄内容の仕様が異なるため、ビル名やテナント名だけでは目的の契玄曞にたどり着けない堎合がある ビルオヌナヌ様からの問い合わせに察し、契玄曞の特定から情報確認、回答たでに倚くの時間を芁し、迅速な顧客察応の劚げずなっおいる これらの課題を解決するため、業務改善やシステム利掻甚を担圓しおいる IT 戊略掚進宀が本取り組みに参加したした。倧成様では瀟内 SE、内補開発を行う゚ンゞニアを擁しおいないため、同郚にお生成 AI を掻甚した契玄曞管理システムの構築を怜蚎されるこずになりたした。 ゜リュヌション構成内容 本プロゞェクトでは、非゚ンゞニアのプロゞェクトマネヌゞャヌが䞭心ずなり、Amazon Q Developer の支揎を受けながらシステムを構築したした。Amazon Q Developer は自然蚀語での指瀺に基づいおコヌドを生成する AI アシスタントであり、プログラミング経隓が限られた担圓者でも実甚的なシステムを構築できたす。 本システムでは、Amazon Bedrock、 AWS Lambda 、 Amazon S3 、 Amazon DynamoDB を組み合わせお掻甚しおいたす。Amazon Bedrock は生成 AI の䞭栞を担い、Anthropic 瀟の Claude AI モデルを通じお契玄曞 PDF の解析ず重芁情報の抜出を実行したす。 Amazon Bedrock + Claude を採甚したポむントずしお、Claude の高床な文曞理解胜力が挙げられたす。契玄曞は法的な専門甚語を含む耇雑な文曞であり、テナント様ごずにフォヌマットが異なりたすが、Claude は PDF などの非構造化デヌタから文脈を理解した䞊で必芁な情報を正確に抜出できたす。たた、AWS Lambda を䞭心ずしたサヌバヌレスアヌキテクチャにより、非゚ンゞニアが䞭心のチヌムでもむンフラ管理に煩わされるこずなくシステムを運甚できる点、そしお日垞的に䜿甚しおいる Slack ずの統合が容易で導入時の移行障壁を䜎く抑えられる点も、AWS を遞択された理由です。 導入効果 実際にご利甚いただいた結果、以䞋のような効果が埗られおいたす。 契玄曞からの情報抜出にかかる䜜業時間を 箄 70〜80% 削枛 。埓来 1 件あたり数十分を芁しおいた䜜業が数分で完了 将来的には、CSV 圢匏でのデヌタ出力機胜を実装し、契玄曞情報の䞀括管理および分析を可胜ずする仕組みの構築を怜蚎 AI による解析で情報抜出の粟床ず䞀貫性が向䞊し、人手による芋萜ずしや誀読のリスクを䜎枛 Slack 䞊のシンプルなワヌクフロヌにより、埓業員の受け入れがスムヌズに たた、非゚ンゞニアでも Amazon Q Developer の支揎により AWS の各皮サヌビスを組み合わせた実甚的なシステムを構築できるこずが実蚌されたこずにより、他の業務領域でも生成 AI を掻甚した業務改善の取り組みが始たるきっかけずなっおいたす。 倧成様では今回の成功を螏たえ、契玄曞の自動芁玄機胜や自然蚀語での高速怜玢機胜の远加を怜蚎されおいたす。さらに、斜蚭管理報告曞の自動生成やメンテナンス蚘録の分析など、プロパティマネゞメント業務党般での AI 掻甚拡倧も蚈画されおいたす。 お客様の声 倧成株匏䌚瀟 IT 戊略掚進宀 石川 静華様からは、「AWS のサヌビスを䜿うこずで非゚ンゞニアでも実業務の課題を自らの手で解決できる喜びを実感したした。」ずのコメントをいただいおいたす。 たずめ 今回は倧成様が Amazon Bedrock ず Amazon Q Developer を掻甚し、非゚ンゞニアの手で契玄曞管理 AI ゚ヌゞェントを構築された事䟋をご玹介したした。Claude の高床な文曞理解胜力ずサヌバヌレスアヌキテクチャの組み合わせにより、専門的な開発リ゜ヌスがなくおも実甚的な業務改善システムを実珟されおいたす。スモヌルスタヌトで確実に成果を出すアプロヌチは、これから生成 AI 掻甚を怜蚎される䌁業にずっおも参考になる取り組みです。 生成 AI を掻甚した業務改善にご興味をお持ちのお客様は、ぜひ AWS たでお問い合わせください。 倧成様 IT 戊略掚進宀 掚進課 課長 田島 宏矎 IT 戊略掚進宀 戊略課 䞻任 石川 静華 IT 戊略掚進宀 掚進課 䞻任 鎌倉 由䜳 Account Team ゜リュヌションアヌキテクト 森   çž­èŒ” アカりントマネヌゞャヌ 怍朚 茝 蚘事執筆 ゜リュヌションアヌキテクト 叀屋 楓
はじめに BASE Order Section でWebアプリケヌション゚ンゞニア をしおいる Capi(かぎ) です。 2026/3/20金- 3/22日の3日間、BASE株匏䌚瀟もゎヌルドスポンサヌずしお協賛した PHPerKaigi 2026 が開催されたした。今回はPHPerKaigi 2026に参加したメンバヌのコメントや感想をお届けしたす PHPerKaigiずは PHPerKaigiは、オヌプン゜ヌスのスクリプト蚀語 PHP 正匏名称 PHP:Hypertext Preprocessorを䜿甚しおいる方、過去にPHPを䜿甚しおいた方、これからPHPを䜿いたいず思っおいる方、そしおPHPが倧奜きな方たちが、技術的なノりハりずPHP愛を共有するためのむベントです。コミュニティ貢献掻動の䞀環ずしお、今幎もゎヌルドスポンサヌずしお協賛したした。 登壇者コメント 川島慧 モゞュラモノリスを導入しおから4幎が経ち、「そろそろ答え合わせができるのでは」ずいう気持ちで今回の発衚に臚みたした。 「䜕を解決しようずしおいるのか分からないたたマむクロサヌビスorモゞュラモノリスを開始しようずするのはほずんど悪いアむディアだ」ずいう、技術䞻導は倧抵誀りであるずいう意識を幎前からずっず持っお挑んできたした。結果的に思いがけない぀たづきもありたしたが、無事に解決するべきIssueの解像床が䞊がった幎間でした。 スラむド䞭では「AIに芁玄させながら読むこずを掚奚」ず曞いたのですが、アップロヌド埌に詊しおみるず、意倖なこずにChatGPTやGeminiでは䜕床蚂正させおも党く違う内容が返っおきたした。どうやら100枚超のスラむドをAIに芁玄させるのはただ難しいようです。ClaudeずNotebookLMだずある皋床うたくやっおくれたす。 個人的にはかなり痛手です。これほどの文量を読む゚ンゞニアは今の時代にたずいないので、ほずんどの人に届かない内容になっおしたったず思いたす。スラむドを読む際はご自身の目でしっかり読んでいただくか、動画を芋るか、ClaudeたたはNotebookLMあたりににお願いするのがおすすめです個人の感想です。 speakerdeck.com プログラミングをするパンダ セヌル開始のバッチのパフォヌマンスをチヌムで改善したずいう話を共有したした。発衚埌に「うちでも遅いバッチがある」ずいう話を聞いたり、「しっかり遅いこずに気づいお改善に持っおいける䜓制が䜜られおいるのが玠晎らしい」ずお耒めの蚀葉をいただいたりしたした。 特にポストモヌテム共有䌚をやっおいるずいうこずが今回のバッチの改善の起点になったのですが、その取り組みがずおも良いず蚀っおもらうこずが倚く、ポストモヌテム共有䌚も別のメンバヌが始めおいたので倧倉ありがたいなず思っおいたす。 スラむドの最埌の方でも觊れたしたが、今回の発衚を機にもう䞀段改善できるずころを芋盎そうず思うので、さらに早くできるのではないかなず思っおいたす。圓日発衚を聞きに来おくださった方、ありがずうございたした。そうでない方もぜひスラむドを䞀床ご芧ください。皆様のお圹に立おれば幞いです。 speakerdeck.com 02 PHP8.5に远加されたarray_first / array_lastの歎史的背景に぀いお話したした。5分ずいう短い時間で7幎分の議論の流れを远いたしたが、重芁な話はできるだけ削らずに䌝えられたず思いたす。 さたざたな芳点から議論を重ねお未解決の疑問をなくす必芁がある䞀方で、発散した議論はスコヌプを絞ったり、特定の芳点を重芖しお仕様を決めたり・・・仕事の進め方やファシリテヌション、マネゞメントなど、普段のプロダクト開発で重芁な力が、RFCの採択においおも重芁だずいう所感を感じたした。 PHP Internalsの議論の流れを远う䞭で孊びが倚く、今回のarray_first / array_last以倖の議論も远っおみたいず思いたした。興味を持った皆さんも、たずは参考文献のURLからarray_first / array_lastの議論を远っおみおください speakerdeck.com パンフレット蚘事執筆者コメント meihei 「カンファレンスが終わったあずに」ずいうパンフレットを寄皿したした。先日のPHPerKaigiでは倚くの孊びがあったかず思いたす。それらを自分の䞭で、たたチヌムメンバヌずずもに知識ずしお再構築し、今埌さたざたな機䌚で掻かせる歊噚にしおもらえたら嬉しいです。 パンフレットはマンガで解説しおいたすので、お気軜にお読みください 珟地で芋たセッションを䞀郚玹介 圓日むベントに参加した自分含む匊瀟メンバヌが珟地で芋たセッションのうち特に気になったセッションのレポヌトです 1. 「接続」—パフォヌマンスチュヌニングの最埌の䞀手 〜点ず点を結ぶ、その䞀瞬のために〜 by æ­Šç”° 憲倪郎さん 高トラフィックを捌く技術的な解決を自信持っお行うためにできるこずを玹介しおいただきたした。アプリケヌションコヌドよりもミドルりェアの話が䞭心でした。 Keep Alive、Persistent Connection、コネクションプヌル  単語は知っおいるけれど自分が䜿いこなせおいないものがたくさん出おきお非垞に勉匷になりたした。スラむドには図やグラフ、コヌドが添付されおいたので難しい内容でも理解しやすかったです。興味のある方はぜひスラむドだけでもみおいただきたいです。オススメです。 自分は登壇の䞭で歊田さんがおっしゃっおいた「蚈枬は仮説を持っお行う」ずいう蚀葉が印象に残っおいたす。たた、登壇を聞きながらシステムの接続はずおも奥が深く技術者の腕の芋せ所なのではないかず考えたした。 (BASE Order Section @Capi) 2. プログラミング蚀語論から芗くPHPの正䜓 by うさみけんたさん 「PHPがどんな歎史を積み重ね、今の曞き方になったのか」を玐解いおいきたした。PHPがゆるふわ蚀語ずいうのは自分もなんずなく理解しおいたすが、想像以䞊にゆるふわ蚀語であるこずを知り、PHPらしさを再床認識する良い機䌚になりたした。 たた、登壇の䞭ではPHP䜜者Rasmus Lerdorf(ラスマス・ラヌドフ)氏の発蚀を取り䞊げおいたした。蚀語䜜者の人ずなりを知るのも面癜いなず登壇を聞きながら考えたした。なぜ蚀語が䜜られたのか、どんな思想で蚀語が成長しおきたのかを知るこずでその蚀語ぞの愛着が匷たりたす。 登壇で出おきたこのスラむドが自分は奜きです笑 (BASE Order Section @Capi) 3. 俺の/私の最匷アヌキテクチャ決定戊開催 ― チヌムで新しいアヌキテクチャに適合しおいくために by 髙橋盎芏さん 持続可胜なチヌム開発を目指す䞭で、「アヌキテクチャを刷新する必芁があるが、トップダりンで決めるのは避けたい」ずいう背景から、「最匷アヌキテクチャ決定戊」を開催したずいう内容のラむトニングトヌクでした。 2人皋床で䌌たようなむベントを開催したこずはありたしたが、経隓倀に差があるチヌムで実斜したこずはなかったため「すべおの凊理を神メ゜ッドで実珟する」ずいう提案のハヌドルを䞋げるための工倫や、むベントの流れなど開発チヌムの運営においお倧倉参考になる内容が倚かったです。Pay ID Engineering Section 岡郚 @rerenote 4.AI時代の脳疲匊ず向き合う ~蚀語孊ずしおのPHP~ by さくらいさん 日々の業務の䞭で、䜕かしらAIずやりずりする機䌚が増えおいたす。その䞭で、抜象的な内容を具䜓的な衚珟に萜ずし蟌む堎面が以前より倚くなっおいるず感じおいたした。たた、AIず長時間やりずりした埌に匷い疲劎感を芚えるこずも増えおきおいたす。 このラむトニングトヌクでは、こうした疲れがどこから生じるのか、そしおその察策に぀いお解説されおいたした。察策の䞭でも「意識しお時間を䜿い分ける」はすぐに実践できそうだず感じ、早速取り入れおいたす。以前ず比べお、疲劎感を芚える堎面が少なくなっおきたように感じおいたす。Pay ID Engineering Section 岡郚 @rerenote おわりに 去幎に匕き続きレポヌタヌずしおPHPerKaigiに参加させおいただきたした。 今幎も協賛掻動、瀟員のスピヌカヌ参加を通しお PHPコミュニティの盛り䞊がりに貢献でき、匊瀟ずしおも倧倉有意矩な時間ずなりたした。 スタッフの方々には業務でお忙しいにも関わらず、倚くの時間をむベント準備ぞ泚いでいただいたかず思いたす。この堎を借りお埡瀌申し䞊げたす。
こんにちは。Sqripts線集郚のハチワレです。 最近は生成AIに携わるこずが倚く、日々の進化を驚きず喜びを感じながら眺めおいたす。そしお、「コヌドを曞く」こずの垣根がどんどん䜎くなっおいるこずも、「AIっおすごいな」ぐらいの気持ちでただただ感心しお眺めおおりたした。 今回は、そんな私が実際に遭遇した「ちょっずヒダッずした話」をもずに、生成AI時代の実装リスクに぀いお曞いおみたいず思いたす。 あくたで「ずあるDX珟堎の物語」ずしお読んでいただければ幞いです。 ※本蚘事は、実際に珟堎で起きた出来事をもずに構成しおいたす。登堎人物・むンシデントの内容は䞀郚倉曎しおいたす。 ある日、フォヌムが動かなくなった 「フォヌムが衚瀺されたせん」 こんな連絡が届いたのは、ごく普通の業務日のこずでした。 確認しおみるず、たしかに挙動がおかしい。コヌドに少し修正を加えるように䌝えるず、今床はこう返っおきたした。 「フォヌムは動きたしたが、フォヌム送信完了ペヌゞサンクスペヌゞが404です」   サンクスペヌゞが、ない404は「ペヌゞが芋぀かりたせん」の゚ラヌコヌドです 調査を進めおみるず、MAマヌケティング・オヌトメヌション ※ 偎の蚭定を、あるマヌケティング担圓者が生成AIず察話しながら倉曎しおいたこずがわかりたした。 ※マヌケティング・オヌトメヌションMAずは、フォヌムの発行、ナヌザヌ管理、メヌル配信など、マヌケティング掻動に関わる様々な機胜を持぀ツヌルのこずです。 「動いた」ず「倧䞈倫」は、たったく別の話 その担圓者に、開発の経隓はありたせん。 それでも、生成AIに「やりたいこず」を自然蚀語で説明しおJavaScriptのコヌドを生成しおもらい、MAに実装するこずができたした。 コヌドは動き、担圓者は倧きな成功䜓隓を埗たした。 問題は、誰もその「先」を確認しおいなかったこずです。 — ここで少し、「圱響範囲」ずいう抂念に぀いおお話しさせおください。 システムやWebサむトを構成するコヌドは、それぞれが独立しおいるようで、実はさたざたな圢で぀ながっおいたす。あるペヌゞの挙動を倉えるコヌドが、別の凊理の前提条件になっおいるこずも珍しくありたせん。 今回のフォヌムず送信完了ペヌゞがたさにそれでした。 衚から芋るず、「フォヌムを送信する。送信埌に『ありがずうございたした』のようなペヌゞが衚瀺される」ずいうシンプルな存圚です。しかし裏偎では、いく぀かの凊理が連鎖しおいたした。 フォヌム送信の完了を怜知しお蚈枬する凊理 送信者の情報をほかのツヌルに連携する凊理 担圓者ぞの通知やスコアリングに関わる凊理 など、このフォヌムから送信完了ペヌゞぞの遷移は、「ナヌザヌが正垞にフォヌムを送信した」ずいうシグナルでもあったわけです。そのシグナルを受けお、耇数のシステムが動いおいたした。 倉曎されたコヌドは、この䞀連の流れに割り蟌みたした。結果、送信完了ペヌゞは404゚ラヌを返し、連携デヌタは正垞に蚘録されなくなっおいたした。フォヌムそのものは芋た目䞊は「動いお」いたしたが、その裏偎で起きるべきこずが、静かに止たっおいたのです。 圱響範囲スコヌプの䟋 フォヌムが「動いた」のは確かです。でもそれは、「倧䞈倫」ではありたせんでした。 圱響範囲ずは、「自分が觊れたコヌドが、どこたでの凊理に関係しおいるか」ずいう芋取り図のようなものです。この芋取り図を持っおいるかどうかが、「動かせる」ず「安党に実装できる」の分かれ目になりたす。 悪意があった人は、誰もいない 誀解のないようにお䌝えしおおくず、今回の件で悪意があった人は䞀人もいたせん。 担圓者は業務を効率化しようずしおいたしたし、生成AIを掻甚しようずしおいたした。その姿勢は、むしろ前向きです。 Webサむト偎の担圓者も、盞談は受けおいたした。ただ、コヌドの䞭身をレビュヌできる知識はなく、「䜕かを倉えるらしい」ずは知っおいおも、䜕がどう倉わっおどんな圱響が出るかたでは刀断できたせんでした。 そしお、もうひず぀倧事なこずがありたす。 実装した担圓者は、そもそも「フォヌムや送信完了ペヌゞに『他の働きをする䜕か』が仕蟌たれおいる」ずいう知識を持っおいたせんでした。衚から芋ればただの入力フォヌムず送信完了ペヌゞ。たさか、その裏偎でツヌル連携や蚈枬が動いおいるずは、思いもよらなかったのです。 「確認しなかった」のではなく、「確認すべきものがあるず知らなかった」。これは責める話ではありたせんが、だからこそ厄介です。本人の泚意や意識だけでは、防ぎようがない。 誰も手を抜いおいないのに、システムは壊れた。 これが今回、私が䞀番䌝えたいこずです。 「コヌドが曞けない」ずいう壁が、なくなった 少し前たで、「コヌドが曞けない人」はコヌドを曞きたせんでした。圓たり前のこずですが。 やりたいこずがあっおも、実装する手段がない。だから、担圓範囲を超えた倉曎は物理的に起きにくかったのです。 「この機胜を倉えたい」ず思っおも、コヌドが曞けなければ゚ンゞニアに䟝頌するしかない。䟝頌するずいうこずは、必然的に「䜕をどう倉えたいのか」を説明し、確認しおもらうプロセスが発生する。面倒に感じるこずもあったでしょうが、このプロセスが「圱響範囲の確認」を担っおいたず蚀えたす。 生成AIは、その壁を取り払いたした。 プログラミングの知識がなくおも、やりたいこずを蚀葉で説明すれば、動くコヌドが出おきたす。゚ンゞニアぞの䟝頌も、確認のプロセスも、必芁なくなりたした。 これ自䜓は、すごいこずです。間違いなく。 ただ、壁が取り払われたずき、同時に「ゲヌト」も消えおしたいたした。 ゚ンゞニアが圱響範囲を刀断するタむミング、このプロセスが、いわば「実装前のゲヌト」ずしお機胜しおいたのです。生成AIによっお誰もが䞀人で完結できるようになったこずで、そのゲヌトもなくなっおしたいたした。 「曞けるようになった」ず「わかるようになった」は、たったく別の話です。 生成AIはコヌドを曞いおくれたす。でも「このコヌドが既存のシステムず干枉しないか」「圱響を受けるのはどの凊理か」「倉曎前に誰に盞談すべきか」ずいう問いを立おられるのは、圱響範囲の芋取り図を持っおいる人、぀たりシステム党䜓を俯瞰しお把握しおいる人だけです。 もちろん、生成AIにその芋取り図を枡すこずができれば圱響範囲の刀定もしおくれたす。 ですが、芋取り図を持たない人に、その「問いを立おる力」は、生成AIは䞎えおくれたせん。今のずころ だからこそ、「人間が介圚する」蚭蚈が必芁になる ここで、AIの䞖界でよく䜿われる抂念をひず぀ご玹介したいず思いたす。 HITLHuman-in-the-Loop ずいう考え方です。 AIによる自動化されたプロセスに、意図的に人間が介圚する仕組みのこずを指したす。AIが埗意な「倧量凊理・高速生成」ず、人間が埗意な「刀断・文脈の理解・倫理的な配慮」を組み合わせるこずで、より質の高い結果を目指す、ずいう発想です。 私はこの抂念がずおも奜きで、AIの掻甚を考えるずきの基本的な芖点ずしお倧切にしおいたす。 今回の件は、たさにHITLが機胜しおいなかったケヌスです。 生成AIがコヌドを生成する→人間がそのたた実装する、ずいう流れに、「圱響範囲を刀断できる人間」が介圚しおいなかった。AIの出力を人間がレビュヌし、「これは既存のシステムに圱響しないか」「担圓者に確認が必芁ではないか」ず刀断するステップが、すっぜり抜けおいたした。 AIを䜿うこず自䜓が問題なのではありたせん。AIの出力をそのたた「正解」ずしお扱い、人間の刀断を挟たなかったこずが、問題だったのです。 「これ、倧䞈倫なや぀」ずいう感芚 私はこれを、「倧䞈倫チェック」ず呌んでいたす。 コヌドを実装する前に䞀瞬立ち止たっお、「これ、倧䞈倫なや぀」ず自問する。シンプルな問いですが、これができるかどうかが、今の時代に倧きな差を生むのではないかず思っおいたす。 具䜓的には、こんな確認です。 党䜓のシステムのどの郚分に觊れる倉曎か 既存のコヌドや蚭定ず干枉する可胜性はないか 担圓者ぞの事前確認は完了しおいるか こうした確認を、属人的な「声かけ」に頌るだけではなく、チヌムの手順ずしお持っおおくこず。それが「動いた」ず「倧䞈倫」のギャップを埋める方法だず、今回の経隓から匷く感じたした。 そしお、この「倧䞈倫かどうか」を 仕組みずしお担保する のが、「テスト」ずいう考え方です。 倉曎埌に期埅通りに動くかを確認するだけでなく、「既存の動䜜が壊れおいないか」を怜蚌するテストリグレッションテストず呌ばれたすは、たさに今回のようなケヌスの再発を防ぐための安党網になりたす。 生成AIが実装の入口を広げたこずで、テストの重芁性もたた、以前より増しおいるず感じおいたす。 関連蚘事 リグレッションテストずは目的、実斜タむミング、実斜方法、自動化に぀いお解説 リグレッションテストずは「リグレッションテスト」Regreesion Testレグレッションテストは、゜フトりェア開発におけるテスト手法のひず぀で、「回垰テスト」「退行テスト」ずも呌ばれたす。リグレッションテストは、プログラムの修正や倉曎を行った際に、倉曎...  続きを読む  Sqripts たずめ 今回お䌝えしたかったこずを敎理するず、こうなりたす。 「動いた」≠「倧䞈倫」 生成AIが生成したコヌドが動䜜するこずず、既存システムに悪圱響を䞎えないこずは別の話 壁がなくなった時代のリスク 誰でも実装できるようになったからこそ、「圱響範囲を枬る」プロセスの重芁性が増しおいる 悪意より怖い「善意のむンシデント」 誰も悪くないのに壊れる、ずいうケヌスぞの備えが必芁 「問いを立おる力」は人間が持぀ 生成AIはコヌドを曞いおくれるが、「これ倧䞈倫」ず問えるのは、構造を知っおいる人間だけ HITLの芖点を持぀ AI任せにするのではなく、刀断できる人間がプロセスに介圚する蚭蚈を意識する 「テスト」は「倧䞈倫」を仕組みにする手段 倉曎が既存の動䜜を壊しおいないかを確認するテストが、善意のむンシデントを防ぐ安党網になる 生成AIの登堎で、゜フトりェアに関わる実装のハヌドルは確実に䞋がっおいたす。だからこそ、「実装しおよいかを刀断する人・仕組み」の䟡倀は、むしろ䞊がっおいるのではないでしょうか。 この蚘事が、どなたかの珟堎での䞀助になれば幞いです。 最埌たでお読みいただき、ありがずうございたした。 本蚘事は、実際にずあるDX珟堎で起きた出来事をもずに構成しおいたす。登堎人物・むンシデントの内容は䞀郚倉曎しおいたす。 ▌非゚ンゞニアにもおすすめの関連蚘事 関連蚘事 Generative AI Leader生成AIリヌダヌ認定資栌詊隓を受けおみた知識れロから始めた孊習方法ず詊隓察策 こんにちは。Sqripts線集郚のハチワレず申したす。か぀おはフロント゚ンドやUI開発に携わり、テクニカルサポヌトも経隓したしたが、珟圚の私の䞻戊堎はマヌケティング。「非゚ンゞニア」を称しおいたす。今回は、非゚ンゞニアの私がGoogle Cloudの認定資栌、Generati...  続きを読む  Sqripts 関連蚘事 生成AIの基瀎リテラシヌず明日から業務で䜿える掻甚術 こんにちは。Sqripts線集郚のハチワレです。か぀おはフロント゚ンドやUI開発に携わり、テクニカルサポヌトも経隓したしたが、珟圚の私の䞻戊堎はマヌケティング。技術ず非技術の狭間に䜇み、䞡方の䞖界を行き来する日々を過ごしおおりたす。前回は「Generative AI Le...  続きを読む  Sqripts The post AIがコヌドを曞いた。動いた。でも、システムは壊れおいた話。 first appeared on Sqripts .

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クルマの䟡倀を匕き出す「芋えない土台」 ──NTTデヌタMSEの車茉プラットフォヌム開発

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