株式会社LIFULL の技術ブログ

OpenAI Assistants APIを使わずに無限にスケールする汎用AI(仮)を開発した

KEELチーム の相原です。 前回のエントリ で我々KEELチームはKubernetesベースの内製PaaSであるKEELを開発・運用する傍ら、LLMという新たなパラダイムの台頭にあわせてベクトルデータベースの提供や周辺ソフトウェアを社内向けに開発していることを紹介しました。 www.lifull.blog あれから数ヶ月が経ち、現在私達はLIFULLのグループ会社全体に向けて汎用AI(仮)を提供しています。

ポストモーテム会を行って障害対応の改善を図った話

プロダクトエンジニアリング部の吉田と申します。 普段はRubyやTypeScriptといった言語を使ったサーバサイドエンジニアをしています。 今回、サイトの閲覧障害をきっかけに行ったポストモーテム会が個人的にとても有意義だと感じたので紹介させてください。 障害分析レポートの紹介 弊社では障害が起きた場合、障害分析レポートを書くという決まりがあります。 この

LIFULL HOME'Sのサイト速度を監視できるようにした話

エンジニアの寺井です。本記事では LIFULL HOME'S でのサイト高速化への取り組みについて紹介します。 今回の内容は高速化施策の一環で、サイト速度を計測して監視できるようにした話です。 LIFULL HOME'Sのサイト内の各URLのサイト速度を一覧で見られるようにして、遅い箇所の特定や改善に活用できるようにしました。この取り組みについてお話します。 はじめに ~なぜサ

売却査定サービスにおけるアクセシビリティ対応の取り組み

プロダクトエンジニアリング部の千葉です。 LIFULL HOME'S不動産査定 と ホームズマンション売却 の開発に携わっています。 この記事では、売却査定サービスにおけるアクセシビリティ対応の取り組みについて紹介していきます。 マンション査定シミュレーション input要素 コンボボックス 所在地選択ダイアログ キーボードフォーカス リストボックス 最後に マンション査

バージョンアップの取り組みとSolr v9.2.1へのバージョンアップの紹介

検索エンジンチームの加藤宏脩です。 今回は、LIFULLの検索エンジンであるSolrのバージョンアップについて紹介します。 Solrを含むミドルウェアの最新バージョンへのアップデートには多くの工夫と努力が必要です。 この記事では、私たちがLIFULL HOME`Sを支える物件検索エンジンのバージョンアップにどのように取り組んでいるのか、またv9.2.1へのバージョンアップ対応の

新規事業開発におけるUXリサーチの実践

こんにちは。フロントエンドエンジニアの根本です。 LIFULL HOME'Sのプロダクト開発と、スポーツ関連の新規事業開発に携わっています。 ちょうど1年前のブログ( UXエンジニアとは?新規事業での取り組み - LIFULL Creators Blog )では、UXエンジニアという職種と新規事業開発でどのような取り組みを実践して

今年はフルスタックなイベントに! iOSDC Japan 2023参加レポ

こんにちは!LIFULL HOME’S iOSアプリエンジニアの山川・佐藤です。 今回は、2023年の9月1日(金) 〜 9月3日(日)の3日間で開催された、iOSに関連した技術をコアテーマにしたテックカンファレンス「iOSDC Japan 2023」に参加してきました。この記事では、3日間で行われたセッションの中から我々の印象に残ったセッションやイベントの様子について振り返ります。 iOSDC Japan 2023につ

ベトナムの開発拠点とオンライン交流会(雑談会)を開催しました

プロダクトエンジニアリング部の二宮です。 私たちは「 強い個人・最高のチームになることで、価値創造を加速させ続ける 」というビジョンを掲げ、LIFULLのサービスをプロダクト開発でリードできる強い組織を目指しています。そして「最高のチーム」を目指すための取り組みをいくつか行なっています。 その活動の一環として、ベトナムの開発拠点の LFTV(LIFULL Tech Viet

Conventional Commitsをチームで導入して得た知見

こんにちは! LIFULLエンジニアの吉永です。 普段はLIFULL HOME'SのtoC向けCRMチームにてエンジニアリングマネージャをやっています。 本日はチームでGitのコミットメッセージ書式を Conventional Commits に準拠するようにしてから得た知見を紹介したいと思います。 コミットメッセージに書式を導入することでどんなメリットがあるのか?導入前後でどんな変化があったのか?今

よく使うStimulusコントローラの紹介 vol.1

アクセシビリティ推進グループの中島です。 過去同グループの発信した記事の中で、弊社がJavaScriptライブラリとしてStimulusを採用していると何度か紹介させていただきました。 www.lifull.blog 今回はその中で、どんな粒度で、どんな機能のStimulusコントローラを書いているのか少しばかり紹介しようと思います。 (全て書くととても長くなってしまうのでvol.1としてますが、vo

LIFULL HOME'S 賃貸基盤刷新におけるABテスト実施システムの構築

こんにちは。プロダクトエンジニアリング部の武井です。 普段はLIFULL HOME'Sの賃貸領域の開発をしています。 現在、LIFULL HOME'Sの賃貸領域ではシステムの基盤刷新を行っています。 詳細については 以前の記事 をご覧ください。 今回はこの基盤刷新に伴い、新たなABテスト実施システムを構築したので、その概要を紹介したいと思います。 LIFULL HOME'S におけるABテスト LIFULL

学会イベント「人工知能学会全国大会(JSAI 2023)」参加報告

こんにちは、AI戦略室の清田です。 2023年3月に岐阜で開催された DEIM 2023 に続き、6月に熊本で開催された人工知能学会全国大会(JSAI 2023)に参加いたしました。 www.ai-gakkai.or.jp 今年は、恒例の「不動産とAI」をテーマとした企画セッションにも関わりましたので、その内容も合わせて報告します。 生成AIブームがAI研究コミュニティにもたらした影響 今回のJSAI 2023は、過去

LLM活用促進に向けたPlatform Engineeringからのアプローチ

KEELチーム の相原です。 今回は流行に乗ってLLM(Large Language Models)の話です。 とは言うもののLLMは単なる流行ではなく新たなパラダイムと言っていいでしょう。 解けるタスクの幅は未だ底が知れず、機械学習とは求められる能力も多少異なることからソフトウェアエンジニアである私の周りでも大きな変化が起きていると感じます。 LIFULLでもこの変化をコーポレートメッセ

軽量で軽快!LIFULL HOME’SにおけるUX改善のためのWebP導入

こんにちは。エンジニアの渡邉です。普段はLIFULL HOME'Sの売買領域のエンジニアチームにて開発を担当しています。好きなGCPのサービスはCloudRunです。 今回は、LIFULL HOME'Sの物件画像を次世代画像フォーマット「WebP」形式に動的変換して配信できるようにした取り組みについて紹介します。 WebPとは WebP導入の背景 画像変換サーバの基盤刷新 主要なブラウザのWebPサポート 実

学会イベント「DEIM 2023」参加報告

こんにちは。AI戦略室 主席研究員の清田陽司です。 LIFULLが取り組んでいるさまざまな研究開発の課題を、より多くの社外の方々(とくに大学の研究者や学生)に共有することで、LIFULLだけではなし得ないより大きな研究成果につなげる、「産学連携」という活動を行っています。 実は、 LIFULL HOME'S 3D間取り というサービスも、産学連携の長年の取り組みの成果の一つです