株式会社ZOZO の技術ブログ

Alexaを支えるAWS - アラートと分析とCloudFormation

こんにちは。音声UIの開発を担当している武田です。Alexaのスキル「 コーデ相談 by WEAR 」はスキルの応答から分析まで、ほぼ全てAmazon Web Services(以下、AWS)のみを使って構成されています。今回は処理の種類ごとにAWSの構成の内容を、 CloudFormation のコードとともに紹介していきます。 ユーザーに応答を返す AWS Lambda Amazon DynamoDB Amazon CloudWatch Amazon S3 CloudFormation 問題があっ

OpenCV, GoCV, Go言語における画像処理のパフォーマンスの比較

Gopher's design for Ryuta Tezuka( @Tzone99 ) こんにちは、ZOZOテクノロジーズ開発部の池田( @ikeponsu )です。 本記事では、 Go言語における画像処理の可能性を、ベンチマークを通して探ってみたいと思います。 はじめに 業務内でGo言語での画像処理を行う機会があり、Goの標準パッケージやGoCVについて調べていました。 ただ、画像処理に関する記述はまだまだ少なく、実装して

Ruby on Lambdaを使ってRubyKaigi用のデモアプリを作った話

こんにちは、開発部の塩崎です。 最近はCloudFormation・Embulk・Digdagを使った仕事をすることが多く、一番使う言語がYAMLになりました。 今年福岡で開催されたRubyKaigi 2019ではZOZOテクノロジーズはRubyスポンサーとして協賛させていただきました。 カンファレンス中のスポンサーブースの出し物として、DroidKaigi 2019と同様にファッションチェックアプリの展示を行いました。 Dro

Scala Days 2019に行ってきました!Scala 3の最新情報を一挙公開! 

こんにちは!ZOZOテクノロジーズでバックエンド開発をしている @acjustplay です。 実は!この前!世界で一番大きいScalaカンファレンス Scala Days に行ってきました! 今年のScala Daysはスイスのローザンヌで、6/11〜13の3日間の開催でした。今まではアメリカとヨーロッパのどちらかでの開催が多かったですが、ちょうど今年がScala誕生15周年とScala Days開催10周年が重なり、特別

Alexa Presentation Languageに秩序を生む3つの方法

こんにちは。音声UIの開発を担当している武田です。 前回の記事 ではAlexa Presentation Language(以下、APL)でどんなことができるかを説明しました。今回はどうやってコードの治安を保ちつつ、APLを書いていくかというお話をします。 APLをJavaScriptのオブジェクトで管理する ディレクティブを関数で生成する パーツを切り分ける 最後に APLをJavaScriptのオブジェクトで管理する

CES Asia 2019参加レポート 【スマートテクノロジー革命】と【アジア最先端のテクノロジー事情】

こんにちは! 6月11日から13日にかけて開催された「 CES Asia 2019 」に弊社から3名(白木、中村、新井)が参加しました。本記事ではキーノートやトークセッションの内容、印象的だった展示をご紹介します。 CES Asiaとは? 米国で開催されるテクノロジーショー「CES(Consumer Electronics Show)」のアジア版として、2015年から開催され今回で5回目となります。自動運転を中心とす

Kubernetes CronJobを使ったクラウドSQL Databaseの監視と運用

こんにちは。ZOZOテクノロジーズ リプレイスチームの杉山です。 本記事では、ZOZOTOWNリプレースで行っている「マルチクラウド環境への移行」を目指したデータベースの監視システムを「Kubernetes CronJob」と、監視SaaS「Datadog」を使用して構築した事例をご紹介したいと思います。 マルチクラウドを見据えた設計と監視システムの構築 弊社のリプレースプロジェクトでは、

WWDC19参加レポート - UI Design Labのフィードバック公開とAltConf登壇の様子をお伝えします!

こんにちは!  開発部の名取と西山です。 今年のWWDCはSwiftUIをはじめ、Apple Developerの未来を変えそうなおもしろい発表が目白押しでした。 現地時間の2019/6/3-7にアメリカのカリフォルニア州サンノゼ、マッケンリーコンベンションセンターにて行われたWWDC19にZOZOテクノロジーズからは8名が参加してきました。 ZOZOテクノロジーズでは海外カンファレンスへの参加が推奨・

Amazon re:MARS参加レポート - Amazon社のAIやロボットへの取り組みを体感してきました

こんにちは、開発部の茨木( @niba1122 )です。主に新規事業系の開発に携わっています。6/4〜6/7にかけて、ビジネスリーダー・開発者向けのAIカンファレンスである Amazon re:MARS に参加してきました。本記事では、筆者が実際に参加して面白かったセッションやワークショップに関して、開発者寄りの視点で書きます。 Opening Remarks & Keynotes Opening Remarks Keynote(day2) Keynote

Azure Automationを利用してSQL Databaseをオートスケールしコスト削減させた話

こんにちは、開発部の鶴見です。 ZOZOTOWNのリプレースを担当しています。 ZOZOTOWNリプレースですが、オンプレからクラウドに単純に置き換えるのでなく「運用が楽になる」などメリットを考えながら作り替えています。 主にデータベースは、AzureのRDBである SQL Database を利用しています。 先日までSQL Databaseのパフォーマンスとコストがネックになっていました。そこでAzure

ZOZOTOWNのバックオフィスシステムのレスポンスが突発的に低下する問題を解決した話

こんにちは。開発部の廣瀬です。 本記事では、ZOZOTOWNを裏側から支えているバックオフィスシステムにおけるトラブルシューティング事例をご紹介したいと思います。 尚、今回の話題はバックオフィスシステムで使用しているVBScript言語がメインとなります。WebサーバーはIIS、DBMSはSQL Serverを使っている環境です。 ZOZOTOWNのバックオフィスシステムについて ZOZOTOWNのバック

Androidエンジニア/Webエンジニア/PMのGoogle I/O 2019おすすめセッションまとめ

こんにちは! Google I/O 2019から3週間ほど経ちましたが、全国各地でGoogle I/O報告会が行われておりまだまだGoogle I/O熱はまだまだ続きそうですね。 Google I/Oには弊社からも3名( @rllllho , @ysk_ur 、山田)が参加しました。 参加レポートはすでに多くあるため、この記事では実際に参加したメンバーがGoogle I/Oのおすすめのセッションをピックアップしてご紹介します! Android関連

VRChat配信の仕組みを用いた社員総会登壇の試み 〜バーチャル空間へのオフィス完全再現とリアル映像合成の裏側〜

こんにちは、R&Dのプロジェクトマネージャーをしている 新井 です。 先日ZOZOテクノロジーズで半期に一度の 全社員総会「ZOZO Technologies Compass」 を開催しました。 代表取締役CINO(Chief Innovation Officer)金山はバーチャルキャラクターの箱猫カナヤマックス *1 で登場し、社員向けにプレゼンテーションを行いました。 今回はバーチャルキャラクターを使ってのプレゼン企

Fargate x Railsで考慮したassets配信・ログ・秘匿情報管理・モニタリングについて

こんにちは。WEARリプレイスチームの id:takanamito です。 先日、社内で初めてAWS Fargate上でRailsを動かす環境をつくったので、その事例報告をしようと思います。 Fargate導入のきっかけ コンテナ環境で動かすにあたって考慮したこと assets配信 ログ出力 秘匿情報の注入 リソース監視 苦労した点 まとめ Fargate導入のきっかけ WEAR では先日RubyKaigi 2019のスポンサーセッションでお

KubeCon + CloudNativeCon Europe 2019参加レポート:CERNによるKubernetesを使ったヒッグス粒子のシミュレーションと、Spotifyの障害復旧話

こんにちは! SREチームでコンテナやパブリッククラウドを使ったインフラの構築や運用などを行っている @_inductor_ です。スペインのご飯が美味しすぎて日本に帰るのがつらい気持ちになっています。 本記事は、5月20日から23日にかけて行われているKubeCon + CloudNativeCon Europe 2019(以下KubeConまたはKubeCon EUと表記します)の参加レポートです。 昨年12月にシアトルにて開催さ