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IoTのサーバー以外について語ってみる

2023/12/18に公開

※この記事はLuup Advent Calendarの18日目の記事です。

こんにちは。IoTチームの岡谷です。

12/1のAdvent Calendarの記事でIoT辛い話をしたのですが、そこから更に深堀りして、IoTに関係する要素について共有させて頂こうと思います。

要素が多くて辛い話からの引用

辛いその1

IoT辛い話で上記のスライドの絵を紹介させて頂きました
今日はSIMと車両について少しLuupがどうなっているかについて少し深堀りさせてもらおうかと考えています

SIMについて

通常のモバイルだけで完結するサービスにはSIMという考慮ポイントは存在しません。
お客様が持っているモバイル端末にSIMは内包されており、お客様の持ち物であるためです。
Luupの場合はキックボードや自転車にSIMが入っており、このSIMによって解錠、施錠などの機能を遠隔で実行することが可能になっています。
つまりLuupは車両の数だけSIMの回線を持っているのです。

LuupではSORACOMを利用しており、すべてSORACOMの回線になっています。なぜSORACOMを利用しているかについてですが、それについては こちらの記事 で言及されていますので、ぜひご覧になって下さい。
記事中で言及されている2つの選択理由の一つであるSORACOM Beamですが、現状これがないとサービスが成り立たないものになっています。
Luupに限らず、IoT機器はスペック的に貧弱なものが多く、計算リソースを必要とするSSL通信を嫌うことが多いです。
IoT側でSSL通信が行えないとなると、セキュリティを担保するには閉域網を使う必要があるのですが、これにはコストがかかります。
コストは専用回線を用いるという回線側のコストとマネージドなクラウドサービスが閉域網とつながる形で動かすことは出来ないことが多く、自前でホスティングするような構成としなければならないことが多くなります。
閉域網を使う、となるとトタンにコストがかかるような状態になってしまうのです。それに対してSORACOM Beamは我々のユースケースにうまいことマッチしてくれていました。

車両について

車両についてはLuupはODM生産としています。メーカー側でハードウェア、ソフトウェア合わせて開発してもらう形になっています。
ODM開発に関しては実際のところ、会社ごとに発注側と受注側の責務分担は結構変わるようです。
IoTチームとしては通信プロトコルが興味事項ですが、ここに関しては変更要求が掛けられるものの、少しの変更でもリードタイムはかかり、Webの開発のようなサイクルではリリースできません。また作ったソフトウェアはLuupの責務において各車両での更新をしていかなければなりません。

SIMについての際に少し言及しましたが、車両側でソフトウェアを動かすためのコンピューターリソースが潤沢ではありません。
金かけた方がいいんじゃない?という話はありますが、購入単位が例えば数千となると、少しメモリやRAMを追加するだけでもかなりのコストになります。そのため必然的にIoT側のコンピューターリソースにコストをかけられなくなるのです。

また車両などのIoT機器はハードウェアとソフトウェアで構成されますが、ハードウェアが交換不可に近いですし、ソフトウェアの更新についても、OTAができる場合でも個別に管理が必要となり、困難が伴います。

結果として、IoTを含めたアーキテクチャを考える際には、なるべくIoT側のコストをクラウド側にもってこれるようにサービスの組み合わせを考える必要があるのです。Luupの場合、その解決策がSORACOM Beamでした。

さいごに

今回は文章ばかりになってしまいましたが、通常のモバイルサービス開発との違いを少しでも感じて頂けたら何より嬉しいです。

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