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思い切って人生初登壇した振り返り

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こんにちは、データ戦略部 データプロダクト課の永野です。

技術者コミュニティでは日々技術に関する情報を共有するイベントが開催されており、登壇してみたいけど…というハードルを高く感じている方も多いのではないでしょうか。

私自身も今回初めての登壇でしたので、初登壇について振り返りたいと思います。

イベントレポート

白金鉱業Meetupについて

今回、ブレインパッドさんが主催されている白金鉱業Meetupというイベントに招待いただきました。

白金鉱業 Meetup Vol.17@六本木(データマネジメント) (2025/02/20 19:00〜)

まずは、自分を含めた登壇者が話していた概要をレポートします。

登壇概要

作りっぱなしにしない!BIツールの運用ポイント 〜Looker Studio編〜

まずは私が話した内容を簡単に説明します。

登壇のテーマは大きく2つの構成に分けてお伝えしました。

  1. DMBOKでどのようにBIが語られているのか
  2. バンダイナムコネクサスでの事例

DMBOKではDAMAホイール図という概念があり、11の知識領域に分けられています。

その中でもBIは「データウェアハウジングとビジネスインテリジェンス」の章で語られています。

ただ、実際にBIを運用するためには、その領域だけではなく、他の領域とも兼ねあいながら運用していく必要があります。

バンダイナムコネクサスでは、BIのダッシュボードが乱立されているという課題がありました。

課題を対応するアナリティクスエンジニア(以降AE)チームを組成し、課題に対して原因を掘り下げたところ、以下のような結論になりました。

  • オーナーが決まっていない
  • データマートが乱立している
  • 利用頻度を監視していない
  • 権限管理を都度、担当者の判断で実施している

そこで、それに対して以下のステップで対応策を実施しました。

  1. ダッシュボードを一覧化
  2. ダッシュボードのメタデータ(クエリ実行者、運用担当者等)を整備
  3. ダッシュボードで使っているデータマートと作成ツールの洗い出し
  4. レポートにGAを埋め込んで計測可能な状態にした
  5. 運用ルールの制定・コミュニケーションラインの整備

運用ルールの一例ですが、Looker StudioはオーナーになっているユーザーのGoogleアカウントが削除されると、紐づいているダッシュボードが全て消える(厳密に言うとアカウント削除時に移行することも可能です)という仕様があるので、共通アカウントをレポートオーナーにすることでオペレーションミスによるダッシュボード削除を行わないようにしました。

他登壇者の発表概要

あるDSのデータマネジメントとの向き合い方(ブレインパッド 浅野さん)

https://speakerdeck.com/brainpadpr/bai-jin-kuang-ye-meetup-vol-dot-17-arudetasaienteisutonodetamanezimentotonoxiang-kihe-ifang

浅野さんは、データの質を高めるためには「データマネジメント」が不可欠であると強調されました。そのうえで、データサイエンティストが特に押さえておきたい取り組みとして、次のポイントを挙げています。

  • 三層構造を取り入れる
  • データに関する知見を蓄積する
  • 分析から得た知見をメタデータとして整理する
  • データに関する課題をデータソース側にフィードバックし、源流から整備する

こうしたデータマネジメントの推進にあたっては、「この苦しみを自分の世代で断ち切る」という強い想いが原動力となっており、データに関わる全員が取り組むことで、データサイエンティストはその恩恵を最も大きく受けられる立場である、と述べられていました。

30分でわかるデータ分析者のためのディメンショナルモデリング(風音屋 ゆずたそさん)

https://speakerdeck.com/kazaneya/20250120

ゆずたそさんの発表では、ビジネスにおけるデータ分析の本質と、それを実現するための手法としてディメンショナルモデリングの重要性が説かれました。意思決定に必要な指標を定量化し、比較するプロセスを支えるのがディメンショナルモデリングであり、これは「集計対象をどの分析軸で整理するのか」という点を明確にする技術です。

この手法を理解することで、データ分析の進め方や新たなヒントを得られれば嬉しい、というメッセージが込められていました。

データマネジメントで実現したいビジョンと課題(stable 宮﨑さん)

https://speakerdeck.com/ikkimiyazaki/detamanezimentonotoredoohunili-tixiang-kau

宮﨑さんの発表は、データマネジメントによって実現したいのは、データ活用のサイクルを早く回し、さらに誤ったデータに基づく意思決定を防ぐことである。ただし、この2つはトレードオフの関係にあり、両立させるためにはバランスを取りながら進める必要があります。そこで、以下の1~8の取り組みを行いながら、データ活用を支援しているという内容でした。

https://speakerdeck.com/ikkimiyazaki/detamanezimentonotoredoohunili-tixiang-kau?slide=22

登壇について

登壇を決めた理由

今までこうした外部登壇の経験がなかったので、機会があれば登壇したいと思っていました。

理由としては、インプットばかりでアウトプットする機会がないなと常々思っていたことや、自身もイベントの参加や、他の方のイベントの発表内容を目にして学ぶことが多かったので、自分が学んだことが誰かの業務の役に立てばいいなと思っていたことが大きいです。

そんな中で良い機会をもらったので、思い切って登壇するという決断ができました。

どうやってテーマを決めたのか

登壇にあたっては、まずイベントのテーマを踏まえたうえで、自分の業務とどのように重なるかを振り返りました。すると自然と「BIガバナンス」に焦点が定まりました。

今回のイベントは「データマネジメント」がメインテーマだったため、ダッシュボードでの分析手法を中心に語るのではなく、その背後にあるガバナンスの重要性を取り上げることで、より多面的な視点を提供できるのではないかと考え、テーマを決定することにしました。

登壇の感想

初めてということもあり、スライド作成に膨大な時間が掛かりましたし、発表練習した際の音声を文字起こししたらたどたどしい内容で絶望したり、色々準備が大変でしたが、やってみて良かったです。

発表内容に真新しいものがなく、参加されている方全てがご存知の内容だったらどうしようと考えていたのですが、イベント後の懇親会でLooker Studioの運用や、それ以外のBIツールの運用について議論できたり、「初めて知る内容で勉強になりました」とコメントをいただいたり、恐れず飛び込んでみる・アウトプットしてみることが重要だなと考えさせられました。

また、データマネジメントというテーマについて理解するためにDMBOKを読み込むことが多く、アウトプットする側ではあったものの、発表を通して自分自身もデータマネジメントに対しての理解が深まったと感じています。

余談ではありますが、今回の登壇に当たって今までお世話になった方々に声を掛けたところ、業務の合間を縫って来ていただいた方も多く、同窓会的な嬉しさがありました。

これはオフラインイベントならではの良さだなと思っています。

実は次回の登壇イベントが既に決まっていまして、この記事が公開される頃には登壇が終わっていると思います。

ぜひ次回はオンラインイベントの良さを感じたいなと思っています。

実例から学ぶ!データアナリストのためのデータ基盤構築・運用ガイド データマネジメントの勘所【アイスタイル×バンダイナムコネクサス×ドコモバイクシェア】|IT勉強会・イベントならTECH PLAY[テックプレイ]

末筆にはなりますが、今回イベントを主催いただいたブレインパッドさん、ご一緒に登壇させていただいた皆さん、イベントに参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました!

また、この記事を読んだ皆様も、是非登壇にチャレンジしましょう!

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