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株式会社メドレー

株式会社メドレー の技術ブログ

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「2020 年 9 月に調剤薬局向けのプロダクトをリリースする」 この プレスリリース が発表されたのは、COVID-19 の感染拡大に端を発する緊急事態宣言が発令されていた 2020 年 4 月半ば。その 1 ヶ月後、私はリモートワーク下でのオンライン MTG になじめない状態のまま、調剤薬局向けプロダクトのブランディングについて役員陣や主要プロジェクトメンバーにプレゼンを行っていた。 今回は当時のプレゼン資料をたどりながら Pharms のブランド設計について説明していこうと思う。 医薬分業のルーツとは デザイナーとして前田がメドレーに入社してから、オンライン診療や電子カルテなど、主に医療機関向けのプロダクトデザインを担当していたものの、調剤薬局のプロダクトデザインは未知の領域。ブランディングを検討する上で、薬の処方を行う医師と調剤を実施する薬剤師が分担して行う医薬分業のルーツついて調べることからはじめた。 医薬分業は、毒殺を恐れたフリードリヒ 2 世が主治医の処方した薬を、毒が盛られてないか他者にチェックさせたのが始まりとされている。 (参考: 公益社団法人 日本薬剤師会 HP |医薬分業とは ) 医療プラットフォームの未来を見据えたブランド定義 次に、調剤に関する法制度や競合などの外部要因、メドレーとしてのブランド力や開発力などの内部要因について簡易な SWOT 分析を行い、調剤薬局のプロジェクトの妥当性を検証。メドレーが取り組む医療プラットフォーム事業(※)に、あらたに調剤薬局プロジェクトが加わることによる他のプロダクトとのバランスも考慮しながらブランドネーミング検討を行っていった。 ※) 医療プラットフォーム事業では、患者と医療領域の業務システムを SaaS プロダクトでつなぎ、患者と医療機関双方にとって、テクノロジーの恩恵を受けることのできるプラットフォームづくりを行っている。主要サービスはクラウド診療支援システム「CLINICS」やオンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS」。 メドレーのこれまでの歴史を振り返ると、プロダクト内容を明確かつ端的に表したネーミングが多く、メドレーらしさ = 「中央突破なネーミング」ということを定義し、ネーミングを検討していった。 最終的に調剤薬局を表す「Pharmacies(ファーマシーズ)」と「Pharms(ファームス)」の 2 案に絞込み、それぞれのメリット・デメリットを整理していった。 当時、社内では調剤薬局システム = Pharmacies と呼ばれており、その中央突破なネーミングが最有力候補であった。一方で、ブランドで体現すべきアイデンティティの欠如や、呼びづらさなどが課題として散見された。さらには医療プラットフォーム全体を見据えたブランド構築という観点から考慮すると、バランス面での課題が浮き彫りになり、それら課題をクリアにして誕生したのが Pharms(ファームス)である。 ヴィジュアル・アイデンティティの設計 ブランド名が固まれば、あとはヴィジュアル・アイデンティティを突き詰めていくのみ。視認性や可読性を考慮したフォントフェイスの検証や調剤薬局と想起させるブランドカラーの選定、またシンボルの設計などに取り掛かっていく。 ブランドカラーの選定においては、なんとなく「緑」というイメージがチーム内でもあったが、より精緻化するため、薬の起源や調剤薬局本来の役割を踏まえ詳細に落とし込んでいった。 ロゴにシンボルを含めるか、含めないかも検討のひとつであったが、医療プラットフォーム事業にある CLINICS のロゴがシンボルマーク付きであるため、医療プラットフォームに関連するプロダクト = シンボルを定義するというルールを策定しシンボルも設計。シンボルは薬の構造式に利用される「ハニカム構造」をモチーフとし、ブランドカラーと合わせて詳細に作り込んでいった。 また、Pharms の製品紹介用ランディングページやプロダクトデザインのモックアップを作成し、ロゴとのバランスなども考慮しながら調整を行っていった。 最終的に、患者・調剤薬局・医療機関の 3 者のつながりを三角形で表現しつつ、中心を先述した「ハニカム構造」をモチーフとした形状と、Pharms の頭文字「P」をカプセルと錠剤で表現して、調剤薬局システムとしてシンボルマークに命を吹き込んだ。 まとめ このような過程を経て、Pharms のブランドが完成したのだが、これらは調剤薬局システムの開発としては氷山の一角でしかない。本丸はプロダクトデザイン。一般的にはロゴとプロダクトデザインは別プロジェクトで進行したり、担当するデザイナーが別だったりすることも多いのではないだろうか。 Pharms はブランド設計、プロダクトデザイン、マーケティング資材といったデザイン領域をすべて私が担当していくことになるのだが、それ故に事業全体を俯瞰し理解しながらデザインや UI デザインに魂を込めて携わることができた。デザイナーキャリアとしてもここまで幅広く携われたことは非常に貴重な経験を得ることができたと自負している。 続いてプロダクトデザイン開発の秘話について語りたいところだが、現在 Pharms 以外の医療プラットフォーム事業に関連する新たなプロダクト開発に注力しているため、その話はまたの機会に。 医療プラットフォーム事業に関連するプロダクトをこれからも創出し成長させていく面白い時期にあり、現在デザイナーを積極採用中です。カジュアルに話を聞きたい、医療領域のデザインに興味があるといったデザイナーの方は、ぜひ こちら までご連絡いただけると幸いです。 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
「2020 年 9 月に調剤薬局向けのプロダクトをリリースする」 この プレスリリース が発表されたのは、COVID-19 の感染拡大に端を発する緊急事態宣言が発令されていた 2020 年 4 月半ば。その 1 ヶ月後、私はリモートワーク下でのオンライン MTG になじめない状態のまま、調剤薬局向けプロダクトのブランディングについて役員陣や主要プロジェクトメンバーにプレゼンを行っていた。 今回は当時のプレゼン資料をたどりながら Pharms のブランド設計について説明していこうと思う。 医薬分業のルーツとは デザイナーとして前田がメドレーに入社してから、オンライン診療や電子カルテなど、主に医療機関向けのプロダクトデザインを担当していたものの、調剤薬局のプロダクトデザインは未知の領域。ブランディングを検討する上で、薬の処方を行う医師と調剤を実施する薬剤師が分担して行う医薬分業のルーツついて調べることからはじめた。 医薬分業は、毒殺を恐れたフリードリヒ 2 世が主治医の処方した薬を、毒が盛られてないか他者にチェックさせたのが始まりとされている。 (参考: 公益社団法人 日本薬剤師会 HP |医薬分業とは ) 医療プラットフォームの未来を見据えたブランド定義 次に、調剤に関する法制度や競合などの外部要因、メドレーとしてのブランド力や開発力などの内部要因について簡易な SWOT 分析を行い、調剤薬局のプロジェクトの妥当性を検証。メドレーが取り組む医療プラットフォーム事業(※)に、あらたに調剤薬局プロジェクトが加わることによる他のプロダクトとのバランスも考慮しながらブランドネーミング検討を行っていった。 ※) 医療プラットフォーム事業では、患者と医療領域の業務システムを SaaS プロダクトでつなぎ、患者と医療機関双方にとって、テクノロジーの恩恵を受けることのできるプラットフォームづくりを行っている。主要サービスはクラウド診療支援システム「CLINICS」やオンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS」。 メドレーのこれまでの歴史を振り返ると、プロダクト内容を明確かつ端的に表したネーミングが多く、メドレーらしさ = 「中央突破なネーミング」ということを定義し、ネーミングを検討していった。 最終的に調剤薬局を表す「Pharmacies(ファーマシーズ)」と「Pharms(ファームス)」の 2 案に絞込み、それぞれのメリット・デメリットを整理していった。 当時、社内では調剤薬局システム = Pharmacies と呼ばれており、その中央突破なネーミングが最有力候補であった。一方で、ブランドで体現すべきアイデンティティの欠如や、呼びづらさなどが課題として散見された。さらには医療プラットフォーム全体を見据えたブランド構築という観点から考慮すると、バランス面での課題が浮き彫りになり、それら課題をクリアにして誕生したのが Pharms(ファームス)である。 ヴィジュアル・アイデンティティの設計 ブランド名が固まれば、あとはヴィジュアル・アイデンティティを突き詰めていくのみ。視認性や可読性を考慮したフォントフェイスの検証や調剤薬局と想起させるブランドカラーの選定、またシンボルの設計などに取り掛かっていく。 ブランドカラーの選定においては、なんとなく「緑」というイメージがチーム内でもあったが、より精緻化するため、薬の起源や調剤薬局本来の役割を踏まえ詳細に落とし込んでいった。 ロゴにシンボルを含めるか、含めないかも検討のひとつであったが、医療プラットフォーム事業にある CLINICS のロゴがシンボルマーク付きであるため、医療プラットフォームに関連するプロダクト = シンボルを定義するというルールを策定しシンボルも設計。シンボルは薬の構造式に利用される「ハニカム構造」をモチーフとし、ブランドカラーと合わせて詳細に作り込んでいった。 また、Pharms の製品紹介用ランディングページやプロダクトデザインのモックアップを作成し、ロゴとのバランスなども考慮しながら調整を行っていった。 最終的に、患者・調剤薬局・医療機関の 3 者のつながりを三角形で表現しつつ、中心を先述した「ハニカム構造」をモチーフとした形状と、Pharms の頭文字「P」をカプセルと錠剤で表現して、調剤薬局システムとしてシンボルマークに命を吹き込んだ。 まとめ このような過程を経て、Pharms のブランドが完成したのだが、これらは調剤薬局システムの開発としては氷山の一角でしかない。本丸はプロダクトデザイン。一般的にはロゴとプロダクトデザインは別プロジェクトで進行したり、担当するデザイナーが別だったりすることも多いのではないだろうか。 Pharms はブランド設計、プロダクトデザイン、マーケティング資材といったデザイン領域をすべて私が担当していくことになるのだが、それ故に事業全体を俯瞰し理解しながらデザインや UI デザインに魂を込めて携わることができた。デザイナーキャリアとしてもここまで幅広く携われたことは非常に貴重な経験を得ることができたと自負している。 続いてプロダクトデザイン開発の秘話について語りたいところだが、現在 Pharms 以外の医療プラットフォーム事業に関連する新たなプロダクト開発に注力しているため、その話はまたの機会に。 医療プラットフォーム事業に関連するプロダクトをこれからも創出し成長させていく面白い時期にあり、現在デザイナーを積極採用中です。カジュアルに話を聞きたい、医療領域のデザインに興味があるといったデザイナーの方は、ぜひ こちら までご連絡いただけると幸いです。 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
「2020 年 9 月に調剤薬局向けのプロダクトをリリースする」 この プレスリリース が発表されたのは、COVID-19 の感染拡大に端を発する緊急事態宣言が発令されていた 2020 年 4 月半ば。その 1 ヶ月後、私はリモートワーク下でのオンライン MTG になじめない状態のまま、調剤薬局向けプロダクトのブランディングについて役員陣や主要プロジェクトメンバーにプレゼンを行っていた。 今回は当時のプレゼン資料をたどりながら Pharms のブランド設計について説明していこうと思う。 医薬分業のルーツとは デザイナーとして前田がメドレーに入社してから、オンライン診療や電子カルテなど、主に医療機関向けのプロダクトデザインを担当していたものの、調剤薬局のプロダクトデザインは未知の領域。ブランディングを検討する上で、薬の処方を行う医師と調剤を実施する薬剤師が分担して行う医薬分業のルーツついて調べることからはじめた。 医薬分業は、毒殺を恐れたフリードリヒ 2 世が主治医の処方した薬を、毒が盛られてないか他者にチェックさせたのが始まりとされている。 (参考: 公益社団法人 日本薬剤師会 HP |医薬分業とは ) 医療プラットフォームの未来を見据えたブランド定義 次に、調剤に関する法制度や競合などの外部要因、メドレーとしてのブランド力や開発力などの内部要因について簡易な SWOT 分析を行い、調剤薬局のプロジェクトの妥当性を検証。メドレーが取り組む医療プラットフォーム事業(※)に、あらたに調剤薬局プロジェクトが加わることによる他のプロダクトとのバランスも考慮しながらブランドネーミング検討を行っていった。 ※) 医療プラットフォーム事業では、患者と医療領域の業務システムを SaaS プロダクトでつなぎ、患者と医療機関双方にとって、テクノロジーの恩恵を受けることのできるプラットフォームづくりを行っている。主要サービスはクラウド診療支援システム「CLINICS」やオンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS」。 メドレーのこれまでの歴史を振り返ると、プロダクト内容を明確かつ端的に表したネーミングが多く、メドレーらしさ = 「中央突破なネーミング」ということを定義し、ネーミングを検討していった。 最終的に調剤薬局を表す「Pharmacies(ファーマシーズ)」と「Pharms(ファームス)」の 2 案に絞込み、それぞれのメリット・デメリットを整理していった。 当時、社内では調剤薬局システム = Pharmacies と呼ばれており、その中央突破なネーミングが最有力候補であった。一方で、ブランドで体現すべきアイデンティティの欠如や、呼びづらさなどが課題として散見された。さらには医療プラットフォーム全体を見据えたブランド構築という観点から考慮すると、バランス面での課題が浮き彫りになり、それら課題をクリアにして誕生したのが Pharms(ファームス)である。 ヴィジュアル・アイデンティティの設計 ブランド名が固まれば、あとはヴィジュアル・アイデンティティを突き詰めていくのみ。視認性や可読性を考慮したフォントフェイスの検証や調剤薬局と想起させるブランドカラーの選定、またシンボルの設計などに取り掛かっていく。 ブランドカラーの選定においては、なんとなく「緑」というイメージがチーム内でもあったが、より精緻化するため、薬の起源や調剤薬局本来の役割を踏まえ詳細に落とし込んでいった。 ロゴにシンボルを含めるか、含めないかも検討のひとつであったが、医療プラットフォーム事業にある CLINICS のロゴがシンボルマーク付きであるため、医療プラットフォームに関連するプロダクト = シンボルを定義するというルールを策定しシンボルも設計。シンボルは薬の構造式に利用される「ハニカム構造」をモチーフとし、ブランドカラーと合わせて詳細に作り込んでいった。 また、Pharms の製品紹介用ランディングページやプロダクトデザインのモックアップを作成し、ロゴとのバランスなども考慮しながら調整を行っていった。 最終的に、患者・調剤薬局・医療機関の 3 者のつながりを三角形で表現しつつ、中心を先述した「ハニカム構造」をモチーフとした形状と、Pharms の頭文字「P」をカプセルと錠剤で表現して、調剤薬局システムとしてシンボルマークに命を吹き込んだ。 まとめ このような過程を経て、Pharms のブランドが完成したのだが、これらは調剤薬局システムの開発としては氷山の一角でしかない。本丸はプロダクトデザイン。一般的にはロゴとプロダクトデザインは別プロジェクトで進行したり、担当するデザイナーが別だったりすることも多いのではないだろうか。 Pharms はブランド設計、プロダクトデザイン、マーケティング資材といったデザイン領域をすべて私が担当していくことになるのだが、それ故に事業全体を俯瞰し理解しながらデザインや UI デザインに魂を込めて携わることができた。デザイナーキャリアとしてもここまで幅広く携われたことは非常に貴重な経験を得ることができたと自負している。 続いてプロダクトデザイン開発の秘話について語りたいところだが、現在 Pharms 以外の医療プラットフォーム事業に関連する新たなプロダクト開発に注力しているため、その話はまたの機会に。 医療プラットフォーム事業に関連するプロダクトをこれからも創出し成長させていく面白い時期にあり、現在デザイナーを積極採用中です。カジュアルに話を聞きたい、医療領域のデザインに興味があるといったデザイナーの方は、ぜひ こちら までご連絡いただけると幸いです。 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
「2020 年 9 月に調剤薬局向けのプロダクトをリリースする」 この プレスリリース が発表されたのは、COVID-19 の感染拡大に端を発する緊急事態宣言が発令されていた 2020 年 4 月半ば。その 1 ヶ月後、私はリモートワーク下でのオンライン MTG になじめない状態のまま、調剤薬局向けプロダクトのブランディングについて役員陣や主要プロジェクトメンバーにプレゼンを行っていた。 今回は当時のプレゼン資料をたどりながら Pharms のブランド設計について説明していこうと思う。 医薬分業のルーツとは デザイナーとして前田がメドレーに入社してから、オンライン診療や電子カルテなど、主に医療機関向けのプロダクトデザインを担当していたものの、調剤薬局のプロダクトデザインは未知の領域。ブランディングを検討する上で、薬の処方を行う医師と調剤を実施する薬剤師が分担して行う医薬分業のルーツついて調べることからはじめた。 医薬分業は、毒殺を恐れたフリードリヒ 2 世が主治医の処方した薬を、毒が盛られてないか他者にチェックさせたのが始まりとされている。 (参考: 公益社団法人 日本薬剤師会 HP |医薬分業とは ) 医療プラットフォームの未来を見据えたブランド定義 次に、調剤に関する法制度や競合などの外部要因、メドレーとしてのブランド力や開発力などの内部要因について簡易な SWOT 分析を行い、調剤薬局のプロジェクトの妥当性を検証。メドレーが取り組む医療プラットフォーム事業(※)に、あらたに調剤薬局プロジェクトが加わることによる他のプロダクトとのバランスも考慮しながらブランドネーミング検討を行っていった。 ※) 医療プラットフォーム事業では、患者と医療領域の業務システムを SaaS プロダクトでつなぎ、患者と医療機関双方にとって、テクノロジーの恩恵を受けることのできるプラットフォームづくりを行っている。主要サービスはクラウド診療支援システム「CLINICS」やオンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS」。 メドレーのこれまでの歴史を振り返ると、プロダクト内容を明確かつ端的に表したネーミングが多く、メドレーらしさ = 「中央突破なネーミング」ということを定義し、ネーミングを検討していった。 最終的に調剤薬局を表す「Pharmacies(ファーマシーズ)」と「Pharms(ファームス)」の 2 案に絞込み、それぞれのメリット・デメリットを整理していった。 当時、社内では調剤薬局システム = Pharmacies と呼ばれており、その中央突破なネーミングが最有力候補であった。一方で、ブランドで体現すべきアイデンティティの欠如や、呼びづらさなどが課題として散見された。さらには医療プラットフォーム全体を見据えたブランド構築という観点から考慮すると、バランス面での課題が浮き彫りになり、それら課題をクリアにして誕生したのが Pharms(ファームス)である。 ヴィジュアル・アイデンティティの設計 ブランド名が固まれば、あとはヴィジュアル・アイデンティティを突き詰めていくのみ。視認性や可読性を考慮したフォントフェイスの検証や調剤薬局と想起させるブランドカラーの選定、またシンボルの設計などに取り掛かっていく。 ブランドカラーの選定においては、なんとなく「緑」というイメージがチーム内でもあったが、より精緻化するため、薬の起源や調剤薬局本来の役割を踏まえ詳細に落とし込んでいった。 ロゴにシンボルを含めるか、含めないかも検討のひとつであったが、医療プラットフォーム事業にある CLINICS のロゴがシンボルマーク付きであるため、医療プラットフォームに関連するプロダクト = シンボルを定義するというルールを策定しシンボルも設計。シンボルは薬の構造式に利用される「ハニカム構造」をモチーフとし、ブランドカラーと合わせて詳細に作り込んでいった。 また、Pharms の製品紹介用ランディングページやプロダクトデザインのモックアップを作成し、ロゴとのバランスなども考慮しながら調整を行っていった。 最終的に、患者・調剤薬局・医療機関の 3 者のつながりを三角形で表現しつつ、中心を先述した「ハニカム構造」をモチーフとした形状と、Pharms の頭文字「P」をカプセルと錠剤で表現して、調剤薬局システムとしてシンボルマークに命を吹き込んだ。 まとめ このような過程を経て、Pharms のブランドが完成したのだが、これらは調剤薬局システムの開発としては氷山の一角でしかない。本丸はプロダクトデザイン。一般的にはロゴとプロダクトデザインは別プロジェクトで進行したり、担当するデザイナーが別だったりすることも多いのではないだろうか。 Pharms はブランド設計、プロダクトデザイン、マーケティング資材といったデザイン領域をすべて私が担当していくことになるのだが、それ故に事業全体を俯瞰し理解しながらデザインや UI デザインに魂を込めて携わることができた。デザイナーキャリアとしてもここまで幅広く携われたことは非常に貴重な経験を得ることができたと自負している。 続いてプロダクトデザイン開発の秘話について語りたいところだが、現在 Pharms 以外の医療プラットフォーム事業に関連する新たなプロダクト開発に注力しているため、その話はまたの機会に。 医療プラットフォーム事業に関連するプロダクトをこれからも創出し成長させていく面白い時期にあり、現在デザイナーを積極採用中です。カジュアルに話を聞きたい、医療領域のデザインに興味があるといったデザイナーの方は、ぜひ こちら までご連絡いただけると幸いです。 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
「2020 年 9 月に調剤薬局向けのプロダクトをリリースする」 この プレスリリース が発表されたのは、COVID-19 の感染拡大に端を発する緊急事態宣言が発令されていた 2020 年 4 月半ば。その 1 ヶ月後、私はリモートワーク下でのオンライン MTG になじめない状態のまま、調剤薬局向けプロダクトのブランディングについて役員陣や主要プロジェクトメンバーにプレゼンを行っていた。 今回は当時のプレゼン資料をたどりながら Pharms のブランド設計について説明していこうと思う。 医薬分業のルーツとは デザイナーとして前田がメドレーに入社してから、オンライン診療や電子カルテなど、主に医療機関向けのプロダクトデザインを担当していたものの、調剤薬局のプロダクトデザインは未知の領域。ブランディングを検討する上で、薬の処方を行う医師と調剤を実施する薬剤師が分担して行う医薬分業のルーツついて調べることからはじめた。 医薬分業は、毒殺を恐れたフリードリヒ 2 世が主治医の処方した薬を、毒が盛られてないか他者にチェックさせたのが始まりとされている。 (参考: 公益社団法人 日本薬剤師会 HP |医薬分業とは ) 医療プラットフォームの未来を見据えたブランド定義 次に、調剤に関する法制度や競合などの外部要因、メドレーとしてのブランド力や開発力などの内部要因について簡易な SWOT 分析を行い、調剤薬局のプロジェクトの妥当性を検証。メドレーが取り組む医療プラットフォーム事業(※)に、あらたに調剤薬局プロジェクトが加わることによる他のプロダクトとのバランスも考慮しながらブランドネーミング検討を行っていった。 ※) 医療プラットフォーム事業では、患者と医療領域の業務システムを SaaS プロダクトでつなぎ、患者と医療機関双方にとって、テクノロジーの恩恵を受けることのできるプラットフォームづくりを行っている。主要サービスはクラウド診療支援システム「CLINICS」やオンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS」。 メドレーのこれまでの歴史を振り返ると、プロダクト内容を明確かつ端的に表したネーミングが多く、メドレーらしさ = 「中央突破なネーミング」ということを定義し、ネーミングを検討していった。 最終的に調剤薬局を表す「Pharmacies(ファーマシーズ)」と「Pharms(ファームス)」の 2 案に絞込み、それぞれのメリット・デメリットを整理していった。 当時、社内では調剤薬局システム = Pharmacies と呼ばれており、その中央突破なネーミングが最有力候補であった。一方で、ブランドで体現すべきアイデンティティの欠如や、呼びづらさなどが課題として散見された。さらには医療プラットフォーム全体を見据えたブランド構築という観点から考慮すると、バランス面での課題が浮き彫りになり、それら課題をクリアにして誕生したのが Pharms(ファームス)である。 ヴィジュアル・アイデンティティの設計 ブランド名が固まれば、あとはヴィジュアル・アイデンティティを突き詰めていくのみ。視認性や可読性を考慮したフォントフェイスの検証や調剤薬局と想起させるブランドカラーの選定、またシンボルの設計などに取り掛かっていく。 ブランドカラーの選定においては、なんとなく「緑」というイメージがチーム内でもあったが、より精緻化するため、薬の起源や調剤薬局本来の役割を踏まえ詳細に落とし込んでいった。 ロゴにシンボルを含めるか、含めないかも検討のひとつであったが、医療プラットフォーム事業にある CLINICS のロゴがシンボルマーク付きであるため、医療プラットフォームに関連するプロダクト = シンボルを定義するというルールを策定しシンボルも設計。シンボルは薬の構造式に利用される「ハニカム構造」をモチーフとし、ブランドカラーと合わせて詳細に作り込んでいった。 また、Pharms の製品紹介用ランディングページやプロダクトデザインのモックアップを作成し、ロゴとのバランスなども考慮しながら調整を行っていった。 最終的に、患者・調剤薬局・医療機関の 3 者のつながりを三角形で表現しつつ、中心を先述した「ハニカム構造」をモチーフとした形状と、Pharms の頭文字「P」をカプセルと錠剤で表現して、調剤薬局システムとしてシンボルマークに命を吹き込んだ。 まとめ このような過程を経て、Pharms のブランドが完成したのだが、これらは調剤薬局システムの開発としては氷山の一角でしかない。本丸はプロダクトデザイン。一般的にはロゴとプロダクトデザインは別プロジェクトで進行したり、担当するデザイナーが別だったりすることも多いのではないだろうか。 Pharms はブランド設計、プロダクトデザイン、マーケティング資材といったデザイン領域をすべて私が担当していくことになるのだが、それ故に事業全体を俯瞰し理解しながらデザインや UI デザインに魂を込めて携わることができた。デザイナーキャリアとしてもここまで幅広く携われたことは非常に貴重な経験を得ることができたと自負している。 続いてプロダクトデザイン開発の秘話について語りたいところだが、現在 Pharms 以外の医療プラットフォーム事業に関連する新たなプロダクト開発に注力しているため、その話はまたの機会に。 医療プラットフォーム事業に関連するプロダクトをこれからも創出し成長させていく面白い時期にあり、現在デザイナーを積極採用中です。カジュアルに話を聞きたい、医療領域のデザインに興味があるといったデザイナーの方は、ぜひ こちら までご連絡いただけると幸いです。 https://www.medley.jp/jobs/designer-new.html
はじめまして。メドレーでセキュリティエンジニアをしている三浦です。 私はメドレーには今年(2021 年)の 2 月に入社し、このブログを執筆している時点で入社 4 ヶ月目となります。現在、全社的なセキュリティを担当しています。 今回のブログは以下のような構成でお届けします。 目次 自己紹介と、本ブログのテーマについて 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 セキュリティエンジニア募集中! 自己紹介と、本ブログのテーマについて 私は前職でセキュリティ専業会社のセキュリティエンジニアとして脆弱性診断やペネトレーションテストのほか、セキュリティ研修の講師、ファイアウォールや Web アプリケーションファイアウォール(WAF)と呼ばれる機器の導入支援などに携わっていました。 このなかでも脆弱性診断の案件に多く関わっていたこともあり、最後には脆弱性診断のサービスオーナーとしてサービスに関わるすべてを取りまとめる立場でした。 今では事業会社のセキュリティエンジニアとして活動しているわけですが、このブログではセキュリティエンジニアとしての活動内容や役割にどのような変化があり、その変化により直面している自分自身の課題や苦労について書いていきます。 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 先述のとおり前職では脆弱性診断に関わることが多かったため、ここでは脆弱性診断について取り上げます。 脆弱性診断はスポット案件として実施することがほとんどでしたので、案件の流れという観点で仕事内容を整理すると以下のようになります。 営業フォロー(同行や Q&A など) スケジュールや診断対象などについてお客様にヒアリング a. ここで診断用環境の準備をお願いすることが多い 診断対象の調査、クロール作業 スケジュール感や制限事項についてお客様とすり合わせ 計画書を作成 社内で計画書レビュー、お客様へ送付 診断作業 a. 自動診断ツールの調整 a. 手動診断の実施 a. 出力結果の精査、再現性の確認 a. 速報があれば当日中に整理して送付 診断結果のエビデンス整理 報告書の下書き、リスク度合いの検討 社内で報告書レビュー お客様へ報告書を納品 報告会の実施 このなかで、特に診断担当者の技術的スキルが問われたのが「手動診断の実施」と「出力結果の精査、再現性の確認」で、全体のうち約 4 割ほど。残りはドキュメント作成、レビュー、ミーティング、業務改善といった定型業務が占めていました。 私は「この 4 割の部分に対して付加価値を提供したい」というエンジニアとしての気負いと、個人的な関心という 2 つの理由から、寝る時間を削っては脆弱性の悪用(Exploit)手法の習得と、知識的な補強としての資格取得に明け暮れる時期がありました。 結局、寝不足が続いたことが原因で肺炎を発症し、入院一歩前まで炎症マーカーが悪化するという自分自身の脆弱性が露呈することになったのですが。ちゃんと夜は寝ましょう。 話がすこし脱線しましたが、脆弱性診断や SI 案件などは年度末にピークを迎えるものの年間を通じて五月雨で受注することも多く、一定の品質を維持しながらも納期を守るために目の前の案件で必死だったというのが今までの仕事のスタイルでした。 目の前の案件をひたすらこなし、組織に対して「報告書を提出して終わり」の関わり方に対して『これで社会の役に立っているのだろうか』という疑問が生まれたことが、メドレーに入社する転機になっています。 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 さて、セキュリティサービスを提供する側で案件に追われていた私がメドレーでセキュリティエンジニアとして活動することになっているわけですが、具体的に今なにをしているのか?というと、大きくは以下の 6 つが挙げられます。 自社サービスに対する脆弱性診断 脅威情報や脆弱性情報の収集、周知 全社的な業務プロセス上のリスク調査 全社システムの BCP 整備、保守 ISMS 運用 セキュリティ相談 自社サービスに対する脆弱性診断というのは「脆弱性診断の内製化」で、脆弱性診断を外部の業者にお願いするのではなく自社内で実施して開発にフィードバックする形です。 内製による診断であっても、基本的な流れはすでにご紹介した流れで進めていますが、対象サービスをクロールしてから診断対象を確定させるまでの主要なポイントでは、操作手順に漏れがないかなどの観点で開発からのレビューを挟むようにしています。これは内製であるからこそ実現できているアプローチだと思います。 内製で実施している診断対象一覧の例 なお、ここまで脆弱性診断について書いてきましたが、これは現在の業務のほんの一部で、このほかには ISMS の運用(事務局)としての活動のほか、コーポレート IT メンバーと共に事業継続計画(BCP)整備なども並行して進めなければなりません。とにかく関わる範囲が広く、そして、とても地道な活動です。 ですが、会社全体を俯瞰してセキュリティのことを意識して物事を考え続けられる立場というのはセキュリティ会社では経験できないことで、自社にとっての最適解は何か?を探求し続けることの新たな面白さを見いだすことができています。 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 ここまでの内容でお気づきの方もいるかと思いますが、現在の業務は ISMS 運用を初めとしてリスクマネジメントの分野も多く、実務的なバックグラウンドのない業務も出てきています。 システム的なセキュリティに関しても「どうやって悪用できるか…好物の BOF*は無いのか..BOF はどこだ…」という攻撃観点の思考回路のみで判断するのではなく、「どのようなソリューションや仕組み、またはルールでリスク低減できるのか、そして、それをなるべく自動で運用できるようにはどうするか」という守る側にとっての実務的な課題を考えなければなりません。 * バッファオーバーフローのこと このほかに、私が実際に感じているセキュリティエンジニアとしての気づきや考え方の変化を挙げていくと、以下のようなものがあります。 攻撃手法の理解を踏まえ、(社内リソースを鑑みた)現実的に運用しうる対策の仕組みを提案できなければならないことを痛感した 仕組み化やルール化するにも、エンジニアではない従業員の存在を考慮するようになった 脆弱性単体の影響範囲や度合いではなく、システムの利用方法や情報の種類など、社内だからこそ持てる視点を持って評価するようになった 「アップデートしたくてもできない」問題が生じないシステム設計が肝要であることを改めて認識した これらの変化への対応については、すべてソリューションや自動化に対して私の知見がまだまだ不足しているため、これからは「攻撃者目線」の考え方に加えて「ソリューションと自動化」の知見を補完しながら、メドレーのセキュリティ向上に貢献し続けていきたいと考えています。 セキュリティエンジニア募集中! 最後となりますが、セキュリティエンジニアは関わる業務の幅広さに加え、絶対的な正解が存在しない問題にソリューションを提供することも多い仕事です。 メドレーでの内製による脆弱性診断や全社セキュリティに興味がある方はぜひジョインしてください。いつでもお待ちしています! 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでセキュリティエンジニアをしている三浦です。 私はメドレーには今年(2021 年)の 2 月に入社し、このブログを執筆している時点で入社 4 ヶ月目となります。現在、全社的なセキュリティを担当しています。 今回のブログは以下のような構成でお届けします。 目次 自己紹介と、本ブログのテーマについて 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 セキュリティエンジニア募集中! 自己紹介と、本ブログのテーマについて 私は前職でセキュリティ専業会社のセキュリティエンジニアとして脆弱性診断やペネトレーションテストのほか、セキュリティ研修の講師、ファイアウォールや Web アプリケーションファイアウォール(WAF)と呼ばれる機器の導入支援などに携わっていました。 このなかでも脆弱性診断の案件に多く関わっていたこともあり、最後には脆弱性診断のサービスオーナーとしてサービスに関わるすべてを取りまとめる立場でした。 今では事業会社のセキュリティエンジニアとして活動しているわけですが、このブログではセキュリティエンジニアとしての活動内容や役割にどのような変化があり、その変化により直面している自分自身の課題や苦労について書いていきます。 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 先述のとおり前職では脆弱性診断に関わることが多かったため、ここでは脆弱性診断について取り上げます。 脆弱性診断はスポット案件として実施することがほとんどでしたので、案件の流れという観点で仕事内容を整理すると以下のようになります。 営業フォロー(同行や Q&A など) スケジュールや診断対象などについてお客様にヒアリング a. ここで診断用環境の準備をお願いすることが多い 診断対象の調査、クロール作業 スケジュール感や制限事項についてお客様とすり合わせ 計画書を作成 社内で計画書レビュー、お客様へ送付 診断作業 a. 自動診断ツールの調整 a. 手動診断の実施 a. 出力結果の精査、再現性の確認 a. 速報があれば当日中に整理して送付 診断結果のエビデンス整理 報告書の下書き、リスク度合いの検討 社内で報告書レビュー お客様へ報告書を納品 報告会の実施 このなかで、特に診断担当者の技術的スキルが問われたのが「手動診断の実施」と「出力結果の精査、再現性の確認」で、全体のうち約 4 割ほど。残りはドキュメント作成、レビュー、ミーティング、業務改善といった定型業務が占めていました。 私は「この 4 割の部分に対して付加価値を提供したい」というエンジニアとしての気負いと、個人的な関心という 2 つの理由から、寝る時間を削っては脆弱性の悪用(Exploit)手法の習得と、知識的な補強としての資格取得に明け暮れる時期がありました。 結局、寝不足が続いたことが原因で肺炎を発症し、入院一歩前まで炎症マーカーが悪化するという自分自身の脆弱性が露呈することになったのですが。ちゃんと夜は寝ましょう。 話がすこし脱線しましたが、脆弱性診断や SI 案件などは年度末にピークを迎えるものの年間を通じて五月雨で受注することも多く、一定の品質を維持しながらも納期を守るために目の前の案件で必死だったというのが今までの仕事のスタイルでした。 目の前の案件をひたすらこなし、組織に対して「報告書を提出して終わり」の関わり方に対して『これで社会の役に立っているのだろうか』という疑問が生まれたことが、メドレーに入社する転機になっています。 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 さて、セキュリティサービスを提供する側で案件に追われていた私がメドレーでセキュリティエンジニアとして活動することになっているわけですが、具体的に今なにをしているのか?というと、大きくは以下の 6 つが挙げられます。 自社サービスに対する脆弱性診断 脅威情報や脆弱性情報の収集、周知 全社的な業務プロセス上のリスク調査 全社システムの BCP 整備、保守 ISMS 運用 セキュリティ相談 自社サービスに対する脆弱性診断というのは「脆弱性診断の内製化」で、脆弱性診断を外部の業者にお願いするのではなく自社内で実施して開発にフィードバックする形です。 内製による診断であっても、基本的な流れはすでにご紹介した流れで進めていますが、対象サービスをクロールしてから診断対象を確定させるまでの主要なポイントでは、操作手順に漏れがないかなどの観点で開発からのレビューを挟むようにしています。これは内製であるからこそ実現できているアプローチだと思います。 内製で実施している診断対象一覧の例 なお、ここまで脆弱性診断について書いてきましたが、これは現在の業務のほんの一部で、このほかには ISMS の運用(事務局)としての活動のほか、コーポレート IT メンバーと共に事業継続計画(BCP)整備なども並行して進めなければなりません。とにかく関わる範囲が広く、そして、とても地道な活動です。 ですが、会社全体を俯瞰してセキュリティのことを意識して物事を考え続けられる立場というのはセキュリティ会社では経験できないことで、自社にとっての最適解は何か?を探求し続けることの新たな面白さを見いだすことができています。 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 ここまでの内容でお気づきの方もいるかと思いますが、現在の業務は ISMS 運用を初めとしてリスクマネジメントの分野も多く、実務的なバックグラウンドのない業務も出てきています。 システム的なセキュリティに関しても「どうやって悪用できるか…好物の BOF*は無いのか..BOF はどこだ…」という攻撃観点の思考回路のみで判断するのではなく、「どのようなソリューションや仕組み、またはルールでリスク低減できるのか、そして、それをなるべく自動で運用できるようにはどうするか」という守る側にとっての実務的な課題を考えなければなりません。 * バッファオーバーフローのこと このほかに、私が実際に感じているセキュリティエンジニアとしての気づきや考え方の変化を挙げていくと、以下のようなものがあります。 攻撃手法の理解を踏まえ、(社内リソースを鑑みた)現実的に運用しうる対策の仕組みを提案できなければならないことを痛感した 仕組み化やルール化するにも、エンジニアではない従業員の存在を考慮するようになった 脆弱性単体の影響範囲や度合いではなく、システムの利用方法や情報の種類など、社内だからこそ持てる視点を持って評価するようになった 「アップデートしたくてもできない」問題が生じないシステム設計が肝要であることを改めて認識した これらの変化への対応については、すべてソリューションや自動化に対して私の知見がまだまだ不足しているため、これからは「攻撃者目線」の考え方に加えて「ソリューションと自動化」の知見を補完しながら、メドレーのセキュリティ向上に貢献し続けていきたいと考えています。 セキュリティエンジニア募集中! 最後となりますが、セキュリティエンジニアは関わる業務の幅広さに加え、絶対的な正解が存在しない問題にソリューションを提供することも多い仕事です。 メドレーでの内製による脆弱性診断や全社セキュリティに興味がある方はぜひジョインしてください。いつでもお待ちしています! 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでセキュリティエンジニアをしている三浦です。 私はメドレーには今年(2021 年)の 2 月に入社し、このブログを執筆している時点で入社 4 ヶ月目となります。現在、全社的なセキュリティを担当しています。 今回のブログは以下のような構成でお届けします。 目次 自己紹介と、本ブログのテーマについて 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 セキュリティエンジニア募集中! 自己紹介と、本ブログのテーマについて 私は前職でセキュリティ専業会社のセキュリティエンジニアとして脆弱性診断やペネトレーションテストのほか、セキュリティ研修の講師、ファイアウォールや Web アプリケーションファイアウォール(WAF)と呼ばれる機器の導入支援などに携わっていました。 このなかでも脆弱性診断の案件に多く関わっていたこともあり、最後には脆弱性診断のサービスオーナーとしてサービスに関わるすべてを取りまとめる立場でした。 今では事業会社のセキュリティエンジニアとして活動しているわけですが、このブログではセキュリティエンジニアとしての活動内容や役割にどのような変化があり、その変化により直面している自分自身の課題や苦労について書いていきます。 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 先述のとおり前職では脆弱性診断に関わることが多かったため、ここでは脆弱性診断について取り上げます。 脆弱性診断はスポット案件として実施することがほとんどでしたので、案件の流れという観点で仕事内容を整理すると以下のようになります。 営業フォロー(同行や Q&A など) スケジュールや診断対象などについてお客様にヒアリング a. ここで診断用環境の準備をお願いすることが多い 診断対象の調査、クロール作業 スケジュール感や制限事項についてお客様とすり合わせ 計画書を作成 社内で計画書レビュー、お客様へ送付 診断作業 a. 自動診断ツールの調整 a. 手動診断の実施 a. 出力結果の精査、再現性の確認 a. 速報があれば当日中に整理して送付 診断結果のエビデンス整理 報告書の下書き、リスク度合いの検討 社内で報告書レビュー お客様へ報告書を納品 報告会の実施 このなかで、特に診断担当者の技術的スキルが問われたのが「手動診断の実施」と「出力結果の精査、再現性の確認」で、全体のうち約 4 割ほど。残りはドキュメント作成、レビュー、ミーティング、業務改善といった定型業務が占めていました。 私は「この 4 割の部分に対して付加価値を提供したい」というエンジニアとしての気負いと、個人的な関心という 2 つの理由から、寝る時間を削っては脆弱性の悪用(Exploit)手法の習得と、知識的な補強としての資格取得に明け暮れる時期がありました。 結局、寝不足が続いたことが原因で肺炎を発症し、入院一歩前まで炎症マーカーが悪化するという自分自身の脆弱性が露呈することになったのですが。ちゃんと夜は寝ましょう。 話がすこし脱線しましたが、脆弱性診断や SI 案件などは年度末にピークを迎えるものの年間を通じて五月雨で受注することも多く、一定の品質を維持しながらも納期を守るために目の前の案件で必死だったというのが今までの仕事のスタイルでした。 目の前の案件をひたすらこなし、組織に対して「報告書を提出して終わり」の関わり方に対して『これで社会の役に立っているのだろうか』という疑問が生まれたことが、メドレーに入社する転機になっています。 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 さて、セキュリティサービスを提供する側で案件に追われていた私がメドレーでセキュリティエンジニアとして活動することになっているわけですが、具体的に今なにをしているのか?というと、大きくは以下の 6 つが挙げられます。 自社サービスに対する脆弱性診断 脅威情報や脆弱性情報の収集、周知 全社的な業務プロセス上のリスク調査 全社システムの BCP 整備、保守 ISMS 運用 セキュリティ相談 自社サービスに対する脆弱性診断というのは「脆弱性診断の内製化」で、脆弱性診断を外部の業者にお願いするのではなく自社内で実施して開発にフィードバックする形です。 内製による診断であっても、基本的な流れはすでにご紹介した流れで進めていますが、対象サービスをクロールしてから診断対象を確定させるまでの主要なポイントでは、操作手順に漏れがないかなどの観点で開発からのレビューを挟むようにしています。これは内製であるからこそ実現できているアプローチだと思います。 内製で実施している診断対象一覧の例 なお、ここまで脆弱性診断について書いてきましたが、これは現在の業務のほんの一部で、このほかには ISMS の運用(事務局)としての活動のほか、コーポレート IT メンバーと共に事業継続計画(BCP)整備なども並行して進めなければなりません。とにかく関わる範囲が広く、そして、とても地道な活動です。 ですが、会社全体を俯瞰してセキュリティのことを意識して物事を考え続けられる立場というのはセキュリティ会社では経験できないことで、自社にとっての最適解は何か?を探求し続けることの新たな面白さを見いだすことができています。 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 ここまでの内容でお気づきの方もいるかと思いますが、現在の業務は ISMS 運用を初めとしてリスクマネジメントの分野も多く、実務的なバックグラウンドのない業務も出てきています。 システム的なセキュリティに関しても「どうやって悪用できるか…好物の BOF*は無いのか..BOF はどこだ…」という攻撃観点の思考回路のみで判断するのではなく、「どのようなソリューションや仕組み、またはルールでリスク低減できるのか、そして、それをなるべく自動で運用できるようにはどうするか」という守る側にとっての実務的な課題を考えなければなりません。 * バッファオーバーフローのこと このほかに、私が実際に感じているセキュリティエンジニアとしての気づきや考え方の変化を挙げていくと、以下のようなものがあります。 攻撃手法の理解を踏まえ、(社内リソースを鑑みた)現実的に運用しうる対策の仕組みを提案できなければならないことを痛感した 仕組み化やルール化するにも、エンジニアではない従業員の存在を考慮するようになった 脆弱性単体の影響範囲や度合いではなく、システムの利用方法や情報の種類など、社内だからこそ持てる視点を持って評価するようになった 「アップデートしたくてもできない」問題が生じないシステム設計が肝要であることを改めて認識した これらの変化への対応については、すべてソリューションや自動化に対して私の知見がまだまだ不足しているため、これからは「攻撃者目線」の考え方に加えて「ソリューションと自動化」の知見を補完しながら、メドレーのセキュリティ向上に貢献し続けていきたいと考えています。 セキュリティエンジニア募集中! 最後となりますが、セキュリティエンジニアは関わる業務の幅広さに加え、絶対的な正解が存在しない問題にソリューションを提供することも多い仕事です。 メドレーでの内製による脆弱性診断や全社セキュリティに興味がある方はぜひジョインしてください。いつでもお待ちしています! 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでセキュリティエンジニアをしている三浦です。 私はメドレーには今年(2021 年)の 2 月に入社し、このブログを執筆している時点で入社 4 ヶ月目となります。現在、全社的なセキュリティを担当しています。 今回のブログは以下のような構成でお届けします。 目次 自己紹介と、本ブログのテーマについて 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 セキュリティエンジニア募集中! 自己紹介と、本ブログのテーマについて 私は前職でセキュリティ専業会社のセキュリティエンジニアとして脆弱性診断やペネトレーションテストのほか、セキュリティ研修の講師、ファイアウォールや Web アプリケーションファイアウォール(WAF)と呼ばれる機器の導入支援などに携わっていました。 このなかでも脆弱性診断の案件に多く関わっていたこともあり、最後には脆弱性診断のサービスオーナーとしてサービスに関わるすべてを取りまとめる立場でした。 今では事業会社のセキュリティエンジニアとして活動しているわけですが、このブログではセキュリティエンジニアとしての活動内容や役割にどのような変化があり、その変化により直面している自分自身の課題や苦労について書いていきます。 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 先述のとおり前職では脆弱性診断に関わることが多かったため、ここでは脆弱性診断について取り上げます。 脆弱性診断はスポット案件として実施することがほとんどでしたので、案件の流れという観点で仕事内容を整理すると以下のようになります。 営業フォロー(同行や Q&A など) スケジュールや診断対象などについてお客様にヒアリング a. ここで診断用環境の準備をお願いすることが多い 診断対象の調査、クロール作業 スケジュール感や制限事項についてお客様とすり合わせ 計画書を作成 社内で計画書レビュー、お客様へ送付 診断作業 a. 自動診断ツールの調整 a. 手動診断の実施 a. 出力結果の精査、再現性の確認 a. 速報があれば当日中に整理して送付 診断結果のエビデンス整理 報告書の下書き、リスク度合いの検討 社内で報告書レビュー お客様へ報告書を納品 報告会の実施 このなかで、特に診断担当者の技術的スキルが問われたのが「手動診断の実施」と「出力結果の精査、再現性の確認」で、全体のうち約 4 割ほど。残りはドキュメント作成、レビュー、ミーティング、業務改善といった定型業務が占めていました。 私は「この 4 割の部分に対して付加価値を提供したい」というエンジニアとしての気負いと、個人的な関心という 2 つの理由から、寝る時間を削っては脆弱性の悪用(Exploit)手法の習得と、知識的な補強としての資格取得に明け暮れる時期がありました。 結局、寝不足が続いたことが原因で肺炎を発症し、入院一歩前まで炎症マーカーが悪化するという自分自身の脆弱性が露呈することになったのですが。ちゃんと夜は寝ましょう。 話がすこし脱線しましたが、脆弱性診断や SI 案件などは年度末にピークを迎えるものの年間を通じて五月雨で受注することも多く、一定の品質を維持しながらも納期を守るために目の前の案件で必死だったというのが今までの仕事のスタイルでした。 目の前の案件をひたすらこなし、組織に対して「報告書を提出して終わり」の関わり方に対して『これで社会の役に立っているのだろうか』という疑問が生まれたことが、メドレーに入社する転機になっています。 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 さて、セキュリティサービスを提供する側で案件に追われていた私がメドレーでセキュリティエンジニアとして活動することになっているわけですが、具体的に今なにをしているのか?というと、大きくは以下の 6 つが挙げられます。 自社サービスに対する脆弱性診断 脅威情報や脆弱性情報の収集、周知 全社的な業務プロセス上のリスク調査 全社システムの BCP 整備、保守 ISMS 運用 セキュリティ相談 自社サービスに対する脆弱性診断というのは「脆弱性診断の内製化」で、脆弱性診断を外部の業者にお願いするのではなく自社内で実施して開発にフィードバックする形です。 内製による診断であっても、基本的な流れはすでにご紹介した流れで進めていますが、対象サービスをクロールしてから診断対象を確定させるまでの主要なポイントでは、操作手順に漏れがないかなどの観点で開発からのレビューを挟むようにしています。これは内製であるからこそ実現できているアプローチだと思います。 内製で実施している診断対象一覧の例 なお、ここまで脆弱性診断について書いてきましたが、これは現在の業務のほんの一部で、このほかには ISMS の運用(事務局)としての活動のほか、コーポレート IT メンバーと共に事業継続計画(BCP)整備なども並行して進めなければなりません。とにかく関わる範囲が広く、そして、とても地道な活動です。 ですが、会社全体を俯瞰してセキュリティのことを意識して物事を考え続けられる立場というのはセキュリティ会社では経験できないことで、自社にとっての最適解は何か?を探求し続けることの新たな面白さを見いだすことができています。 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 ここまでの内容でお気づきの方もいるかと思いますが、現在の業務は ISMS 運用を初めとしてリスクマネジメントの分野も多く、実務的なバックグラウンドのない業務も出てきています。 システム的なセキュリティに関しても「どうやって悪用できるか…好物の BOF*は無いのか..BOF はどこだ…」という攻撃観点の思考回路のみで判断するのではなく、「どのようなソリューションや仕組み、またはルールでリスク低減できるのか、そして、それをなるべく自動で運用できるようにはどうするか」という守る側にとっての実務的な課題を考えなければなりません。 * バッファオーバーフローのこと このほかに、私が実際に感じているセキュリティエンジニアとしての気づきや考え方の変化を挙げていくと、以下のようなものがあります。 攻撃手法の理解を踏まえ、(社内リソースを鑑みた)現実的に運用しうる対策の仕組みを提案できなければならないことを痛感した 仕組み化やルール化するにも、エンジニアではない従業員の存在を考慮するようになった 脆弱性単体の影響範囲や度合いではなく、システムの利用方法や情報の種類など、社内だからこそ持てる視点を持って評価するようになった 「アップデートしたくてもできない」問題が生じないシステム設計が肝要であることを改めて認識した これらの変化への対応については、すべてソリューションや自動化に対して私の知見がまだまだ不足しているため、これからは「攻撃者目線」の考え方に加えて「ソリューションと自動化」の知見を補完しながら、メドレーのセキュリティ向上に貢献し続けていきたいと考えています。 セキュリティエンジニア募集中! 最後となりますが、セキュリティエンジニアは関わる業務の幅広さに加え、絶対的な正解が存在しない問題にソリューションを提供することも多い仕事です。 メドレーでの内製による脆弱性診断や全社セキュリティに興味がある方はぜひジョインしてください。いつでもお待ちしています! 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでセキュリティエンジニアをしている三浦です。 私はメドレーには今年(2021 年)の 2 月に入社し、このブログを執筆している時点で入社 4 ヶ月目となります。現在、全社的なセキュリティを担当しています。 今回のブログは以下のような構成でお届けします。 目次 自己紹介と、本ブログのテーマについて 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 セキュリティエンジニア募集中! 自己紹介と、本ブログのテーマについて 私は前職でセキュリティ専業会社のセキュリティエンジニアとして脆弱性診断やペネトレーションテストのほか、セキュリティ研修の講師、ファイアウォールや Web アプリケーションファイアウォール(WAF)と呼ばれる機器の導入支援などに携わっていました。 このなかでも脆弱性診断の案件に多く関わっていたこともあり、最後には脆弱性診断のサービスオーナーとしてサービスに関わるすべてを取りまとめる立場でした。 今では事業会社のセキュリティエンジニアとして活動しているわけですが、このブログではセキュリティエンジニアとしての活動内容や役割にどのような変化があり、その変化により直面している自分自身の課題や苦労について書いていきます。 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 先述のとおり前職では脆弱性診断に関わることが多かったため、ここでは脆弱性診断について取り上げます。 脆弱性診断はスポット案件として実施することがほとんどでしたので、案件の流れという観点で仕事内容を整理すると以下のようになります。 営業フォロー(同行や Q&A など) スケジュールや診断対象などについてお客様にヒアリング a. ここで診断用環境の準備をお願いすることが多い 診断対象の調査、クロール作業 スケジュール感や制限事項についてお客様とすり合わせ 計画書を作成 社内で計画書レビュー、お客様へ送付 診断作業 a. 自動診断ツールの調整 a. 手動診断の実施 a. 出力結果の精査、再現性の確認 a. 速報があれば当日中に整理して送付 診断結果のエビデンス整理 報告書の下書き、リスク度合いの検討 社内で報告書レビュー お客様へ報告書を納品 報告会の実施 このなかで、特に診断担当者の技術的スキルが問われたのが「手動診断の実施」と「出力結果の精査、再現性の確認」で、全体のうち約 4 割ほど。残りはドキュメント作成、レビュー、ミーティング、業務改善といった定型業務が占めていました。 私は「この 4 割の部分に対して付加価値を提供したい」というエンジニアとしての気負いと、個人的な関心という 2 つの理由から、寝る時間を削っては脆弱性の悪用(Exploit)手法の習得と、知識的な補強としての資格取得に明け暮れる時期がありました。 結局、寝不足が続いたことが原因で肺炎を発症し、入院一歩前まで炎症マーカーが悪化するという自分自身の脆弱性が露呈することになったのですが。ちゃんと夜は寝ましょう。 話がすこし脱線しましたが、脆弱性診断や SI 案件などは年度末にピークを迎えるものの年間を通じて五月雨で受注することも多く、一定の品質を維持しながらも納期を守るために目の前の案件で必死だったというのが今までの仕事のスタイルでした。 目の前の案件をひたすらこなし、組織に対して「報告書を提出して終わり」の関わり方に対して『これで社会の役に立っているのだろうか』という疑問が生まれたことが、メドレーに入社する転機になっています。 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 さて、セキュリティサービスを提供する側で案件に追われていた私がメドレーでセキュリティエンジニアとして活動することになっているわけですが、具体的に今なにをしているのか?というと、大きくは以下の 6 つが挙げられます。 自社サービスに対する脆弱性診断 脅威情報や脆弱性情報の収集、周知 全社的な業務プロセス上のリスク調査 全社システムの BCP 整備、保守 ISMS 運用 セキュリティ相談 自社サービスに対する脆弱性診断というのは「脆弱性診断の内製化」で、脆弱性診断を外部の業者にお願いするのではなく自社内で実施して開発にフィードバックする形です。 内製による診断であっても、基本的な流れはすでにご紹介した流れで進めていますが、対象サービスをクロールしてから診断対象を確定させるまでの主要なポイントでは、操作手順に漏れがないかなどの観点で開発からのレビューを挟むようにしています。これは内製であるからこそ実現できているアプローチだと思います。 内製で実施している診断対象一覧の例 なお、ここまで脆弱性診断について書いてきましたが、これは現在の業務のほんの一部で、このほかには ISMS の運用(事務局)としての活動のほか、コーポレート IT メンバーと共に事業継続計画(BCP)整備なども並行して進めなければなりません。とにかく関わる範囲が広く、そして、とても地道な活動です。 ですが、会社全体を俯瞰してセキュリティのことを意識して物事を考え続けられる立場というのはセキュリティ会社では経験できないことで、自社にとっての最適解は何か?を探求し続けることの新たな面白さを見いだすことができています。 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 ここまでの内容でお気づきの方もいるかと思いますが、現在の業務は ISMS 運用を初めとしてリスクマネジメントの分野も多く、実務的なバックグラウンドのない業務も出てきています。 システム的なセキュリティに関しても「どうやって悪用できるか…好物の BOF*は無いのか..BOF はどこだ…」という攻撃観点の思考回路のみで判断するのではなく、「どのようなソリューションや仕組み、またはルールでリスク低減できるのか、そして、それをなるべく自動で運用できるようにはどうするか」という守る側にとっての実務的な課題を考えなければなりません。 * バッファオーバーフローのこと このほかに、私が実際に感じているセキュリティエンジニアとしての気づきや考え方の変化を挙げていくと、以下のようなものがあります。 攻撃手法の理解を踏まえ、(社内リソースを鑑みた)現実的に運用しうる対策の仕組みを提案できなければならないことを痛感した 仕組み化やルール化するにも、エンジニアではない従業員の存在を考慮するようになった 脆弱性単体の影響範囲や度合いではなく、システムの利用方法や情報の種類など、社内だからこそ持てる視点を持って評価するようになった 「アップデートしたくてもできない」問題が生じないシステム設計が肝要であることを改めて認識した これらの変化への対応については、すべてソリューションや自動化に対して私の知見がまだまだ不足しているため、これからは「攻撃者目線」の考え方に加えて「ソリューションと自動化」の知見を補完しながら、メドレーのセキュリティ向上に貢献し続けていきたいと考えています。 セキュリティエンジニア募集中! 最後となりますが、セキュリティエンジニアは関わる業務の幅広さに加え、絶対的な正解が存在しない問題にソリューションを提供することも多い仕事です。 メドレーでの内製による脆弱性診断や全社セキュリティに興味がある方はぜひジョインしてください。いつでもお待ちしています! 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでセキュリティエンジニアをしている三浦です。 私はメドレーには今年(2021 年)の 2 月に入社し、このブログを執筆している時点で入社 4 ヶ月目となります。現在、全社的なセキュリティを担当しています。 今回のブログは以下のような構成でお届けします。 目次 自己紹介と、本ブログのテーマについて 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 セキュリティエンジニア募集中! 自己紹介と、本ブログのテーマについて 私は前職でセキュリティ専業会社のセキュリティエンジニアとして脆弱性診断やペネトレーションテストのほか、セキュリティ研修の講師、ファイアウォールや Web アプリケーションファイアウォール(WAF)と呼ばれる機器の導入支援などに携わっていました。 このなかでも脆弱性診断の案件に多く関わっていたこともあり、最後には脆弱性診断のサービスオーナーとしてサービスに関わるすべてを取りまとめる立場でした。 今では事業会社のセキュリティエンジニアとして活動しているわけですが、このブログではセキュリティエンジニアとしての活動内容や役割にどのような変化があり、その変化により直面している自分自身の課題や苦労について書いていきます。 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 先述のとおり前職では脆弱性診断に関わることが多かったため、ここでは脆弱性診断について取り上げます。 脆弱性診断はスポット案件として実施することがほとんどでしたので、案件の流れという観点で仕事内容を整理すると以下のようになります。 営業フォロー(同行や Q&A など) スケジュールや診断対象などについてお客様にヒアリング a. ここで診断用環境の準備をお願いすることが多い 診断対象の調査、クロール作業 スケジュール感や制限事項についてお客様とすり合わせ 計画書を作成 社内で計画書レビュー、お客様へ送付 診断作業 a. 自動診断ツールの調整 a. 手動診断の実施 a. 出力結果の精査、再現性の確認 a. 速報があれば当日中に整理して送付 診断結果のエビデンス整理 報告書の下書き、リスク度合いの検討 社内で報告書レビュー お客様へ報告書を納品 報告会の実施 このなかで、特に診断担当者の技術的スキルが問われたのが「手動診断の実施」と「出力結果の精査、再現性の確認」で、全体のうち約 4 割ほど。残りはドキュメント作成、レビュー、ミーティング、業務改善といった定型業務が占めていました。 私は「この 4 割の部分に対して付加価値を提供したい」というエンジニアとしての気負いと、個人的な関心という 2 つの理由から、寝る時間を削っては脆弱性の悪用(Exploit)手法の習得と、知識的な補強としての資格取得に明け暮れる時期がありました。 結局、寝不足が続いたことが原因で肺炎を発症し、入院一歩前まで炎症マーカーが悪化するという自分自身の脆弱性が露呈することになったのですが。ちゃんと夜は寝ましょう。 話がすこし脱線しましたが、脆弱性診断や SI 案件などは年度末にピークを迎えるものの年間を通じて五月雨で受注することも多く、一定の品質を維持しながらも納期を守るために目の前の案件で必死だったというのが今までの仕事のスタイルでした。 目の前の案件をひたすらこなし、組織に対して「報告書を提出して終わり」の関わり方に対して『これで社会の役に立っているのだろうか』という疑問が生まれたことが、メドレーに入社する転機になっています。 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 さて、セキュリティサービスを提供する側で案件に追われていた私がメドレーでセキュリティエンジニアとして活動することになっているわけですが、具体的に今なにをしているのか?というと、大きくは以下の 6 つが挙げられます。 自社サービスに対する脆弱性診断 脅威情報や脆弱性情報の収集、周知 全社的な業務プロセス上のリスク調査 全社システムの BCP 整備、保守 ISMS 運用 セキュリティ相談 自社サービスに対する脆弱性診断というのは「脆弱性診断の内製化」で、脆弱性診断を外部の業者にお願いするのではなく自社内で実施して開発にフィードバックする形です。 内製による診断であっても、基本的な流れはすでにご紹介した流れで進めていますが、対象サービスをクロールしてから診断対象を確定させるまでの主要なポイントでは、操作手順に漏れがないかなどの観点で開発からのレビューを挟むようにしています。これは内製であるからこそ実現できているアプローチだと思います。 内製で実施している診断対象一覧の例 なお、ここまで脆弱性診断について書いてきましたが、これは現在の業務のほんの一部で、このほかには ISMS の運用(事務局)としての活動のほか、コーポレート IT メンバーと共に事業継続計画(BCP)整備なども並行して進めなければなりません。とにかく関わる範囲が広く、そして、とても地道な活動です。 ですが、会社全体を俯瞰してセキュリティのことを意識して物事を考え続けられる立場というのはセキュリティ会社では経験できないことで、自社にとっての最適解は何か?を探求し続けることの新たな面白さを見いだすことができています。 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 ここまでの内容でお気づきの方もいるかと思いますが、現在の業務は ISMS 運用を初めとしてリスクマネジメントの分野も多く、実務的なバックグラウンドのない業務も出てきています。 システム的なセキュリティに関しても「どうやって悪用できるか…好物の BOF*は無いのか..BOF はどこだ…」という攻撃観点の思考回路のみで判断するのではなく、「どのようなソリューションや仕組み、またはルールでリスク低減できるのか、そして、それをなるべく自動で運用できるようにはどうするか」という守る側にとっての実務的な課題を考えなければなりません。 * バッファオーバーフローのこと このほかに、私が実際に感じているセキュリティエンジニアとしての気づきや考え方の変化を挙げていくと、以下のようなものがあります。 攻撃手法の理解を踏まえ、(社内リソースを鑑みた)現実的に運用しうる対策の仕組みを提案できなければならないことを痛感した 仕組み化やルール化するにも、エンジニアではない従業員の存在を考慮するようになった 脆弱性単体の影響範囲や度合いではなく、システムの利用方法や情報の種類など、社内だからこそ持てる視点を持って評価するようになった 「アップデートしたくてもできない」問題が生じないシステム設計が肝要であることを改めて認識した これらの変化への対応については、すべてソリューションや自動化に対して私の知見がまだまだ不足しているため、これからは「攻撃者目線」の考え方に加えて「ソリューションと自動化」の知見を補完しながら、メドレーのセキュリティ向上に貢献し続けていきたいと考えています。 セキュリティエンジニア募集中! 最後となりますが、セキュリティエンジニアは関わる業務の幅広さに加え、絶対的な正解が存在しない問題にソリューションを提供することも多い仕事です。 メドレーでの内製による脆弱性診断や全社セキュリティに興味がある方はぜひジョインしてください。いつでもお待ちしています! 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでセキュリティエンジニアをしている三浦です。 私はメドレーには今年(2021 年)の 2 月に入社し、このブログを執筆している時点で入社 4 ヶ月目となります。現在、全社的なセキュリティを担当しています。 今回のブログは以下のような構成でお届けします。 目次 自己紹介と、本ブログのテーマについて 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 セキュリティエンジニア募集中! 自己紹介と、本ブログのテーマについて 私は前職でセキュリティ専業会社のセキュリティエンジニアとして脆弱性診断やペネトレーションテストのほか、セキュリティ研修の講師、ファイアウォールや Web アプリケーションファイアウォール(WAF)と呼ばれる機器の導入支援などに携わっていました。 このなかでも脆弱性診断の案件に多く関わっていたこともあり、最後には脆弱性診断のサービスオーナーとしてサービスに関わるすべてを取りまとめる立場でした。 今では事業会社のセキュリティエンジニアとして活動しているわけですが、このブログではセキュリティエンジニアとしての活動内容や役割にどのような変化があり、その変化により直面している自分自身の課題や苦労について書いていきます。 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 先述のとおり前職では脆弱性診断に関わることが多かったため、ここでは脆弱性診断について取り上げます。 脆弱性診断はスポット案件として実施することがほとんどでしたので、案件の流れという観点で仕事内容を整理すると以下のようになります。 営業フォロー(同行や Q&A など) スケジュールや診断対象などについてお客様にヒアリング a. ここで診断用環境の準備をお願いすることが多い 診断対象の調査、クロール作業 スケジュール感や制限事項についてお客様とすり合わせ 計画書を作成 社内で計画書レビュー、お客様へ送付 診断作業 a. 自動診断ツールの調整 a. 手動診断の実施 a. 出力結果の精査、再現性の確認 a. 速報があれば当日中に整理して送付 診断結果のエビデンス整理 報告書の下書き、リスク度合いの検討 社内で報告書レビュー お客様へ報告書を納品 報告会の実施 このなかで、特に診断担当者の技術的スキルが問われたのが「手動診断の実施」と「出力結果の精査、再現性の確認」で、全体のうち約 4 割ほど。残りはドキュメント作成、レビュー、ミーティング、業務改善といった定型業務が占めていました。 私は「この 4 割の部分に対して付加価値を提供したい」というエンジニアとしての気負いと、個人的な関心という 2 つの理由から、寝る時間を削っては脆弱性の悪用(Exploit)手法の習得と、知識的な補強としての資格取得に明け暮れる時期がありました。 結局、寝不足が続いたことが原因で肺炎を発症し、入院一歩前まで炎症マーカーが悪化するという自分自身の脆弱性が露呈することになったのですが。ちゃんと夜は寝ましょう。 話がすこし脱線しましたが、脆弱性診断や SI 案件などは年度末にピークを迎えるものの年間を通じて五月雨で受注することも多く、一定の品質を維持しながらも納期を守るために目の前の案件で必死だったというのが今までの仕事のスタイルでした。 目の前の案件をひたすらこなし、組織に対して「報告書を提出して終わり」の関わり方に対して『これで社会の役に立っているのだろうか』という疑問が生まれたことが、メドレーに入社する転機になっています。 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 さて、セキュリティサービスを提供する側で案件に追われていた私がメドレーでセキュリティエンジニアとして活動することになっているわけですが、具体的に今なにをしているのか?というと、大きくは以下の 6 つが挙げられます。 自社サービスに対する脆弱性診断 脅威情報や脆弱性情報の収集、周知 全社的な業務プロセス上のリスク調査 全社システムの BCP 整備、保守 ISMS 運用 セキュリティ相談 自社サービスに対する脆弱性診断というのは「脆弱性診断の内製化」で、脆弱性診断を外部の業者にお願いするのではなく自社内で実施して開発にフィードバックする形です。 内製による診断であっても、基本的な流れはすでにご紹介した流れで進めていますが、対象サービスをクロールしてから診断対象を確定させるまでの主要なポイントでは、操作手順に漏れがないかなどの観点で開発からのレビューを挟むようにしています。これは内製であるからこそ実現できているアプローチだと思います。 内製で実施している診断対象一覧の例 なお、ここまで脆弱性診断について書いてきましたが、これは現在の業務のほんの一部で、このほかには ISMS の運用(事務局)としての活動のほか、コーポレート IT メンバーと共に事業継続計画(BCP)整備なども並行して進めなければなりません。とにかく関わる範囲が広く、そして、とても地道な活動です。 ですが、会社全体を俯瞰してセキュリティのことを意識して物事を考え続けられる立場というのはセキュリティ会社では経験できないことで、自社にとっての最適解は何か?を探求し続けることの新たな面白さを見いだすことができています。 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 ここまでの内容でお気づきの方もいるかと思いますが、現在の業務は ISMS 運用を初めとしてリスクマネジメントの分野も多く、実務的なバックグラウンドのない業務も出てきています。 システム的なセキュリティに関しても「どうやって悪用できるか…好物の BOF*は無いのか..BOF はどこだ…」という攻撃観点の思考回路のみで判断するのではなく、「どのようなソリューションや仕組み、またはルールでリスク低減できるのか、そして、それをなるべく自動で運用できるようにはどうするか」という守る側にとっての実務的な課題を考えなければなりません。 * バッファオーバーフローのこと このほかに、私が実際に感じているセキュリティエンジニアとしての気づきや考え方の変化を挙げていくと、以下のようなものがあります。 攻撃手法の理解を踏まえ、(社内リソースを鑑みた)現実的に運用しうる対策の仕組みを提案できなければならないことを痛感した 仕組み化やルール化するにも、エンジニアではない従業員の存在を考慮するようになった 脆弱性単体の影響範囲や度合いではなく、システムの利用方法や情報の種類など、社内だからこそ持てる視点を持って評価するようになった 「アップデートしたくてもできない」問題が生じないシステム設計が肝要であることを改めて認識した これらの変化への対応については、すべてソリューションや自動化に対して私の知見がまだまだ不足しているため、これからは「攻撃者目線」の考え方に加えて「ソリューションと自動化」の知見を補完しながら、メドレーのセキュリティ向上に貢献し続けていきたいと考えています。 セキュリティエンジニア募集中! 最後となりますが、セキュリティエンジニアは関わる業務の幅広さに加え、絶対的な正解が存在しない問題にソリューションを提供することも多い仕事です。 メドレーでの内製による脆弱性診断や全社セキュリティに興味がある方はぜひジョインしてください。いつでもお待ちしています! 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでセキュリティエンジニアをしている三浦です。 私はメドレーには今年(2021 年)の 2 月に入社し、このブログを執筆している時点で入社 4 ヶ月目となります。現在、全社的なセキュリティを担当しています。 今回のブログは以下のような構成でお届けします。 目次 自己紹介と、本ブログのテーマについて 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 セキュリティエンジニア募集中! 自己紹介と、本ブログのテーマについて 私は前職でセキュリティ専業会社のセキュリティエンジニアとして脆弱性診断やペネトレーションテストのほか、セキュリティ研修の講師、ファイアウォールや Web アプリケーションファイアウォール(WAF)と呼ばれる機器の導入支援などに携わっていました。 このなかでも脆弱性診断の案件に多く関わっていたこともあり、最後には脆弱性診断のサービスオーナーとしてサービスに関わるすべてを取りまとめる立場でした。 今では事業会社のセキュリティエンジニアとして活動しているわけですが、このブログではセキュリティエンジニアとしての活動内容や役割にどのような変化があり、その変化により直面している自分自身の課題や苦労について書いていきます。 前職でのセキュリティエンジニアとしての仕事 先述のとおり前職では脆弱性診断に関わることが多かったため、ここでは脆弱性診断について取り上げます。 脆弱性診断はスポット案件として実施することがほとんどでしたので、案件の流れという観点で仕事内容を整理すると以下のようになります。 営業フォロー(同行や Q&A など) スケジュールや診断対象などについてお客様にヒアリング a. ここで診断用環境の準備をお願いすることが多い 診断対象の調査、クロール作業 スケジュール感や制限事項についてお客様とすり合わせ 計画書を作成 社内で計画書レビュー、お客様へ送付 診断作業 a. 自動診断ツールの調整 a. 手動診断の実施 a. 出力結果の精査、再現性の確認 a. 速報があれば当日中に整理して送付 診断結果のエビデンス整理 報告書の下書き、リスク度合いの検討 社内で報告書レビュー お客様へ報告書を納品 報告会の実施 このなかで、特に診断担当者の技術的スキルが問われたのが「手動診断の実施」と「出力結果の精査、再現性の確認」で、全体のうち約 4 割ほど。残りはドキュメント作成、レビュー、ミーティング、業務改善といった定型業務が占めていました。 私は「この 4 割の部分に対して付加価値を提供したい」というエンジニアとしての気負いと、個人的な関心という 2 つの理由から、寝る時間を削っては脆弱性の悪用(Exploit)手法の習得と、知識的な補強としての資格取得に明け暮れる時期がありました。 結局、寝不足が続いたことが原因で肺炎を発症し、入院一歩前まで炎症マーカーが悪化するという自分自身の脆弱性が露呈することになったのですが。ちゃんと夜は寝ましょう。 話がすこし脱線しましたが、脆弱性診断や SI 案件などは年度末にピークを迎えるものの年間を通じて五月雨で受注することも多く、一定の品質を維持しながらも納期を守るために目の前の案件で必死だったというのが今までの仕事のスタイルでした。 目の前の案件をひたすらこなし、組織に対して「報告書を提出して終わり」の関わり方に対して『これで社会の役に立っているのだろうか』という疑問が生まれたことが、メドレーに入社する転機になっています。 メドレーでのセキュリティエンジニアの仕事 さて、セキュリティサービスを提供する側で案件に追われていた私がメドレーでセキュリティエンジニアとして活動することになっているわけですが、具体的に今なにをしているのか?というと、大きくは以下の 6 つが挙げられます。 自社サービスに対する脆弱性診断 脅威情報や脆弱性情報の収集、周知 全社的な業務プロセス上のリスク調査 全社システムの BCP 整備、保守 ISMS 運用 セキュリティ相談 自社サービスに対する脆弱性診断というのは「脆弱性診断の内製化」で、脆弱性診断を外部の業者にお願いするのではなく自社内で実施して開発にフィードバックする形です。 内製による診断であっても、基本的な流れはすでにご紹介した流れで進めていますが、対象サービスをクロールしてから診断対象を確定させるまでの主要なポイントでは、操作手順に漏れがないかなどの観点で開発からのレビューを挟むようにしています。これは内製であるからこそ実現できているアプローチだと思います。 内製で実施している診断対象一覧の例 なお、ここまで脆弱性診断について書いてきましたが、これは現在の業務のほんの一部で、このほかには ISMS の運用(事務局)としての活動のほか、コーポレート IT メンバーと共に事業継続計画(BCP)整備なども並行して進めなければなりません。とにかく関わる範囲が広く、そして、とても地道な活動です。 ですが、会社全体を俯瞰してセキュリティのことを意識して物事を考え続けられる立場というのはセキュリティ会社では経験できないことで、自社にとっての最適解は何か?を探求し続けることの新たな面白さを見いだすことができています。 セキュリティエンジニアとしての活動内容や役割の違いと気づき、課題 ここまでの内容でお気づきの方もいるかと思いますが、現在の業務は ISMS 運用を初めとしてリスクマネジメントの分野も多く、実務的なバックグラウンドのない業務も出てきています。 システム的なセキュリティに関しても「どうやって悪用できるか…好物の BOF*は無いのか..BOF はどこだ…」という攻撃観点の思考回路のみで判断するのではなく、「どのようなソリューションや仕組み、またはルールでリスク低減できるのか、そして、それをなるべく自動で運用できるようにはどうするか」という守る側にとっての実務的な課題を考えなければなりません。 * バッファオーバーフローのこと このほかに、私が実際に感じているセキュリティエンジニアとしての気づきや考え方の変化を挙げていくと、以下のようなものがあります。 攻撃手法の理解を踏まえ、(社内リソースを鑑みた)現実的に運用しうる対策の仕組みを提案できなければならないことを痛感した 仕組み化やルール化するにも、エンジニアではない従業員の存在を考慮するようになった 脆弱性単体の影響範囲や度合いではなく、システムの利用方法や情報の種類など、社内だからこそ持てる視点を持って評価するようになった 「アップデートしたくてもできない」問題が生じないシステム設計が肝要であることを改めて認識した これらの変化への対応については、すべてソリューションや自動化に対して私の知見がまだまだ不足しているため、これからは「攻撃者目線」の考え方に加えて「ソリューションと自動化」の知見を補完しながら、メドレーのセキュリティ向上に貢献し続けていきたいと考えています。 セキュリティエンジニア募集中! 最後となりますが、セキュリティエンジニアは関わる業務の幅広さに加え、絶対的な正解が存在しない問題にソリューションを提供することも多い仕事です。 メドレーでの内製による脆弱性診断や全社セキュリティに興味がある方はぜひジョインしてください。いつでもお待ちしています! https://www.medley.jp/jobs/
はじめまして。メドレーでデザイナーをしているおおのです。わたしはメドレーには昨年(2020 年)の 6 月に入社し、現在老人ホーム・介護施設の検索サイト「 介護のほんね 」を担当しています。 介護のほんねは昨年リニューアルを行いました。今回は、そのリニューアルプロジェクトの中で自分が取り組んだこと(主にサイトトップのリニューアルについて)についてお話しようと思います。 目次 介護のほんねとは リニューアルの背景 プロジェクトについて プロジェクトとの関わりについて サイトトップの制作 プロジェクトを終えて 介護のほんねとは 介護のほんねは、納得できる老人ホーム・介護施設探しができる検索サイトです。介護のほんねには、全国にある多くの施設が掲載されています。予算やエリアなどお好みの条件で施設を検索したり、気になった施設へ見学予約や資料請求などお問い合わせができます。また社内の入居相談員による施設に関する資料送付や条件にあった施設紹介、施設見学の日程調整などのサポートにも対応しています。 リニューアルの背景 介護のほんねは 2014 年にローンチされました。しかし、長い間の運用の中で古いデザインと新しいデザインが入り混じっている部分があったり、SEO の観点での強化が必要だったり、今後の成長に向けて手直しする部分が積もり始めていました。また、2019 年に「医療につよい老人ホーム検索サイト」にコンセプトを変更しましたが、より多くの方にご利用いただくためにも、医療につよいというコンセプトからさらに一歩進み、様々な状況のお客様に向き合い、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添うことのできるサービスにしていきたいという思いから今回のリニューアルが始まりました。 プロジェクトについて リニューアルプロジェクトは昨年 5 月頃から始まり、外部のデザイン制作会社と連携して進められました。制作会社の方には、デザイン業務の支援をお願いしつつ、週 1〜2 回の定例で進捗報告や業務内容の確認を行っていました。 プロジェクトとの関わりについて 自分が入社したのが昨年 6 月後半だったので、デザインや開発も部分的に進んでいる状況でした。介護領域の勉強や、担当サービス、競合調査、リニューアルプロジェクトや介護のほんねのこれまでの歩みについてなどのキャッチアップと並行してリニューアルのデザインのことも考えていました。 そこで次のようなことを意識して動きました。 プロジェクトに対して 社内のメンバーといつでもコミュニケーションがとれることを活かし、外注先とも相談して自分自身も手を動かしながらデザインをブラッシュアップすること 社内に対して サービスに対するメンバーの思いを確認しつつ、これまでのサービスの歩みを尊重して動くこと 社内のデザイナーの先輩など頼れる人には頼ること サイトトップの制作 プロジェクトにジョイン後、主にサービスの顔であるサイトトップについて、アイデア出しやデザインをしました。 サイトトップにどのようなコンテンツを掲載するのか、また、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添いたいというサービスの思いをどのように表現すればよいか考えていきました。 掲載するコンテンツに関しては、サイトトップを誰に向けて作るのかという部分を介護施設探しが初めての人に設定し、このサイトでは施設が探せることを伝えてサービスのコア機能を全面に出しつつ、介護のほんねでの施設探しの魅力ポイントや、介護や施設探しに関するコラムや Q&A などお役立ち情報も掲載するようにしました。 ▼ リニューアル前のサイトトップ また、当時のサイトトップは上に貼ったキャプチャの通りで、落ち着いた青を基調としたクリーンで誠実そうな印象がありました。これまで築き上げてきたプロダクトのイメージや印象は、リニューアル後も受け継いで残していきたいなと思いました。 それをふまえた上で、サイトトップの新しいキャッチコピーやキービジュアルをどういうものにするのかプロジェクトのメンバーとアイデアを出しながら考えました。しかし、「どのアイデアも間違ってないけどもっといいのがありそうだな」という気持ちが拭えず、なかなか決まりませんでした。 そこで、改めて原点に帰って情報を整理するために次のことに取り組みました。 ユーザーを知る 介護のほんねが提供する価値を整理する 信頼できる情報から納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 ユーザーを知る まずはじめに介護のほんねのユーザーデータを 1 件 1 件見ていきました。そこにはお客様の情報や施設を探している理由など様々な情報がまとまっています。それらのデータを見ていくと、おおよそ 4 つのパターンにわけられることがわかりました。 ① 退院後の施設を探したい 転倒など何かしらの理由で入院している家族の退院期限が迫っており、退院後に在宅での介護ではなく施設にいれる必要があるケース ② 施設を移動しないといけなくなった 介護度があがったことで施設の受け入れ可能範囲から外れた場合や、施設の中でトラブルがあるなどの事情により施設を移る必要があるケース ③ 今後に備えて早めに動きたい 今すぐ介護施設に入れる必要があるわけではないものの、親が高齢でひとり暮らしをしていて不安なためまだ自分で動けるうちに施設にいれておきたいケース ④ 在宅介護では限界がきてしまった 自分自身も高齢になってきたため、仕事や家事に加えて介護の両立が難しくなってきた方が施設を探しているケース このようなお客様のデータを見ていると、事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの、離れても家族が幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい、という思いが伝わってきました。 ▼ ユーザーの大まかなパターン 介護のほんねが提供する価値を整理する 次に、ユーザーの方に対して介護のほんねができることはどういうことかを整理しました。 介護のほんねは「老人ホーム・介護施設の検索サイト」ということからもわかるように、施設を探すことができ、プロの入居相談員が施設探しから実際の入居までサポートするサービスです。また介護のほんねとしては、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない施設探しができるよう寄り添いたいという思いがあります。そこで、介護のほんねの価値を機能的なものと情緒的なものにわけて整理してみました。 機能的価値=すぐに納得できる施設が見つかること 情緒的価値=家族のために、いろんな思いをもって施設探しをしているユーザーに寄り添うこと ユーザーデータから見えてきた「事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの離れても幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい」、そのようなユーザーに介護のほんねは寄り添って、後悔することなく納得できる施設がすぐに見つかるようにサポートしていくことを伝えたいなと思いました。 納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす ユーザーやサービスの提供価値について整理をしたところで、新しいコンセプトをサイトトップのキャッチコピーにどう落とし込むのかを考えました。 そもそもサイトトップのキャッチコピーですので、前提として「サービス概要、コンセプトが端的に伝わること」は大事にしたいと思いました。サービス概要は、繰り返しになりますが老人ホーム・介護施設の検索サイトです。そして端的にサービス価値を伝えるためにも、先程述べたサービスの機能的価値である「すぐに納得できる施設がみつかること」をキャッチコピーに盛り込もうと考えました。 色々アイデアを出した結果、「老人ホームが見つかる」というサービスのコア機能に加え、介護のほんねならではの「すぐに」見つかるということや、後悔のない納得いく施設選びができるというエッセンスを入れて、最終的に「納得できる老人ホームがすぐ見つかる」というコピーになりました。 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 キャッチコピーはサービスの機能やできることをわかりやすく伝えるものにしたため、キービジュアルは先程述べたサービスの情緒的価値のエッセンスをいれたいと思いました。それを踏まえ、いろんな思いを持った相談者の方に寄り添い、ご家族が施設に入居されてから始まる新しい生活を前向きに捉えられるようなビジュアルにしようと思いました。 キービジュアルの選定にあたり、チーム内で意見を集めながら、色々アイデアが出ました。入居後のイメージやサービス概要が伝わりやすい老人ホームの屋内風景の写真、入居後の楽しい生活が期待できそうな施設のスタッフと入居者の笑顔の写真や、サービスの寄り添うスタンスを抽象的に伝える手を握り合うような写真など、たくさんの写真をあてはめて検討を繰り返しました。 ▼ イメージ選定 車椅子が写りこんでいると、自立度が高い状態で施設を探している方(※介護の必要がない元気な方向けの施設もあり、元気なうちから施設に入られる方もいらっしゃいます)にとって自分が使っていいサービスではないのかとマイナスなイメージにならないか? 施設スタッフと入居者が笑顔で写っている人が写ったモデル風の綺麗な写真だと素材感が出すぎて嘘っぽくならないか? 手を包みこむなどモチーフが抽象的すぎるとかえって何も伝わらないのではないか? 写真を選ぶ中でチーム内でも相談しながら、小さな違和感をひとつずつつぶしていきました。そして、最終的に下のようなキービジュアルになりました。 ▼ リニューアル前とリニューアル後 これからの新しい生活がポジティブなものに捉えられるような、スタッフと笑顔で生活する入居者が写っており、背景に程よく雑多感が残る素材感を抑えた写真を選びました。写真に写っているのは入居者と入居者に寄り添うスタッフですが、介護のほんねも同じように、施設探しをしている方に寄り添う姿勢がこの写真から間接的に伝われば嬉しいなと思っています。 プロジェクトを終えて プロジェクトは一段落しましたが、スタートラインにたったところなので、まだまだ追加したい機能や磨き込みたい部分も山積みだなと感じています。 今回、自分のデザインに納得感をだすためにサービスや介護の知識、チームのメンバーが考えていることへの理解を深めながら並行してリニューアルのデザインを手掛けたことは、とてもやりがいのあるものでした。 また、リニューアルをきっかけに改めてサービスの価値や目指したい世界を整理できたのはとても良かったです。これからも介護のほんねの目指したい姿を見据えながら、より多くの方につかってもらえるようなサービスにしていきたいと思っています。 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでデザイナーをしているおおのです。わたしはメドレーには昨年(2020 年)の 6 月に入社し、現在老人ホーム・介護施設の検索サイト「 介護のほんね 」を担当しています。 介護のほんねは昨年リニューアルを行いました。今回は、そのリニューアルプロジェクトの中で自分が取り組んだこと(主にサイトトップのリニューアルについて)についてお話しようと思います。 目次 介護のほんねとは リニューアルの背景 プロジェクトについて プロジェクトとの関わりについて サイトトップの制作 プロジェクトを終えて 介護のほんねとは 介護のほんねは、納得できる老人ホーム・介護施設探しができる検索サイトです。介護のほんねには、全国にある多くの施設が掲載されています。予算やエリアなどお好みの条件で施設を検索したり、気になった施設へ見学予約や資料請求などお問い合わせができます。また社内の入居相談員による施設に関する資料送付や条件にあった施設紹介、施設見学の日程調整などのサポートにも対応しています。 リニューアルの背景 介護のほんねは 2014 年にローンチされました。しかし、長い間の運用の中で古いデザインと新しいデザインが入り混じっている部分があったり、SEO の観点での強化が必要だったり、今後の成長に向けて手直しする部分が積もり始めていました。また、2019 年に「医療につよい老人ホーム検索サイト」にコンセプトを変更しましたが、より多くの方にご利用いただくためにも、医療につよいというコンセプトからさらに一歩進み、様々な状況のお客様に向き合い、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添うことのできるサービスにしていきたいという思いから今回のリニューアルが始まりました。 プロジェクトについて リニューアルプロジェクトは昨年 5 月頃から始まり、外部のデザイン制作会社と連携して進められました。制作会社の方には、デザイン業務の支援をお願いしつつ、週 1〜2 回の定例で進捗報告や業務内容の確認を行っていました。 プロジェクトとの関わりについて 自分が入社したのが昨年 6 月後半だったので、デザインや開発も部分的に進んでいる状況でした。介護領域の勉強や、担当サービス、競合調査、リニューアルプロジェクトや介護のほんねのこれまでの歩みについてなどのキャッチアップと並行してリニューアルのデザインのことも考えていました。 そこで次のようなことを意識して動きました。 プロジェクトに対して 社内のメンバーといつでもコミュニケーションがとれることを活かし、外注先とも相談して自分自身も手を動かしながらデザインをブラッシュアップすること 社内に対して サービスに対するメンバーの思いを確認しつつ、これまでのサービスの歩みを尊重して動くこと 社内のデザイナーの先輩など頼れる人には頼ること サイトトップの制作 プロジェクトにジョイン後、主にサービスの顔であるサイトトップについて、アイデア出しやデザインをしました。 サイトトップにどのようなコンテンツを掲載するのか、また、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添いたいというサービスの思いをどのように表現すればよいか考えていきました。 掲載するコンテンツに関しては、サイトトップを誰に向けて作るのかという部分を介護施設探しが初めての人に設定し、このサイトでは施設が探せることを伝えてサービスのコア機能を全面に出しつつ、介護のほんねでの施設探しの魅力ポイントや、介護や施設探しに関するコラムや Q&A などお役立ち情報も掲載するようにしました。 ▼ リニューアル前のサイトトップ また、当時のサイトトップは上に貼ったキャプチャの通りで、落ち着いた青を基調としたクリーンで誠実そうな印象がありました。これまで築き上げてきたプロダクトのイメージや印象は、リニューアル後も受け継いで残していきたいなと思いました。 それをふまえた上で、サイトトップの新しいキャッチコピーやキービジュアルをどういうものにするのかプロジェクトのメンバーとアイデアを出しながら考えました。しかし、「どのアイデアも間違ってないけどもっといいのがありそうだな」という気持ちが拭えず、なかなか決まりませんでした。 そこで、改めて原点に帰って情報を整理するために次のことに取り組みました。 ユーザーを知る 介護のほんねが提供する価値を整理する 信頼できる情報から納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 ユーザーを知る まずはじめに介護のほんねのユーザーデータを 1 件 1 件見ていきました。そこにはお客様の情報や施設を探している理由など様々な情報がまとまっています。それらのデータを見ていくと、おおよそ 4 つのパターンにわけられることがわかりました。 ① 退院後の施設を探したい 転倒など何かしらの理由で入院している家族の退院期限が迫っており、退院後に在宅での介護ではなく施設にいれる必要があるケース ② 施設を移動しないといけなくなった 介護度があがったことで施設の受け入れ可能範囲から外れた場合や、施設の中でトラブルがあるなどの事情により施設を移る必要があるケース ③ 今後に備えて早めに動きたい 今すぐ介護施設に入れる必要があるわけではないものの、親が高齢でひとり暮らしをしていて不安なためまだ自分で動けるうちに施設にいれておきたいケース ④ 在宅介護では限界がきてしまった 自分自身も高齢になってきたため、仕事や家事に加えて介護の両立が難しくなってきた方が施設を探しているケース このようなお客様のデータを見ていると、事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの、離れても家族が幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい、という思いが伝わってきました。 ▼ ユーザーの大まかなパターン 介護のほんねが提供する価値を整理する 次に、ユーザーの方に対して介護のほんねができることはどういうことかを整理しました。 介護のほんねは「老人ホーム・介護施設の検索サイト」ということからもわかるように、施設を探すことができ、プロの入居相談員が施設探しから実際の入居までサポートするサービスです。また介護のほんねとしては、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない施設探しができるよう寄り添いたいという思いがあります。そこで、介護のほんねの価値を機能的なものと情緒的なものにわけて整理してみました。 機能的価値=すぐに納得できる施設が見つかること 情緒的価値=家族のために、いろんな思いをもって施設探しをしているユーザーに寄り添うこと ユーザーデータから見えてきた「事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの離れても幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい」、そのようなユーザーに介護のほんねは寄り添って、後悔することなく納得できる施設がすぐに見つかるようにサポートしていくことを伝えたいなと思いました。 納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす ユーザーやサービスの提供価値について整理をしたところで、新しいコンセプトをサイトトップのキャッチコピーにどう落とし込むのかを考えました。 そもそもサイトトップのキャッチコピーですので、前提として「サービス概要、コンセプトが端的に伝わること」は大事にしたいと思いました。サービス概要は、繰り返しになりますが老人ホーム・介護施設の検索サイトです。そして端的にサービス価値を伝えるためにも、先程述べたサービスの機能的価値である「すぐに納得できる施設がみつかること」をキャッチコピーに盛り込もうと考えました。 色々アイデアを出した結果、「老人ホームが見つかる」というサービスのコア機能に加え、介護のほんねならではの「すぐに」見つかるということや、後悔のない納得いく施設選びができるというエッセンスを入れて、最終的に「納得できる老人ホームがすぐ見つかる」というコピーになりました。 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 キャッチコピーはサービスの機能やできることをわかりやすく伝えるものにしたため、キービジュアルは先程述べたサービスの情緒的価値のエッセンスをいれたいと思いました。それを踏まえ、いろんな思いを持った相談者の方に寄り添い、ご家族が施設に入居されてから始まる新しい生活を前向きに捉えられるようなビジュアルにしようと思いました。 キービジュアルの選定にあたり、チーム内で意見を集めながら、色々アイデアが出ました。入居後のイメージやサービス概要が伝わりやすい老人ホームの屋内風景の写真、入居後の楽しい生活が期待できそうな施設のスタッフと入居者の笑顔の写真や、サービスの寄り添うスタンスを抽象的に伝える手を握り合うような写真など、たくさんの写真をあてはめて検討を繰り返しました。 ▼ イメージ選定 車椅子が写りこんでいると、自立度が高い状態で施設を探している方(※介護の必要がない元気な方向けの施設もあり、元気なうちから施設に入られる方もいらっしゃいます)にとって自分が使っていいサービスではないのかとマイナスなイメージにならないか? 施設スタッフと入居者が笑顔で写っている人が写ったモデル風の綺麗な写真だと素材感が出すぎて嘘っぽくならないか? 手を包みこむなどモチーフが抽象的すぎるとかえって何も伝わらないのではないか? 写真を選ぶ中でチーム内でも相談しながら、小さな違和感をひとつずつつぶしていきました。そして、最終的に下のようなキービジュアルになりました。 ▼ リニューアル前とリニューアル後 これからの新しい生活がポジティブなものに捉えられるような、スタッフと笑顔で生活する入居者が写っており、背景に程よく雑多感が残る素材感を抑えた写真を選びました。写真に写っているのは入居者と入居者に寄り添うスタッフですが、介護のほんねも同じように、施設探しをしている方に寄り添う姿勢がこの写真から間接的に伝われば嬉しいなと思っています。 プロジェクトを終えて プロジェクトは一段落しましたが、スタートラインにたったところなので、まだまだ追加したい機能や磨き込みたい部分も山積みだなと感じています。 今回、自分のデザインに納得感をだすためにサービスや介護の知識、チームのメンバーが考えていることへの理解を深めながら並行してリニューアルのデザインを手掛けたことは、とてもやりがいのあるものでした。 また、リニューアルをきっかけに改めてサービスの価値や目指したい世界を整理できたのはとても良かったです。これからも介護のほんねの目指したい姿を見据えながら、より多くの方につかってもらえるようなサービスにしていきたいと思っています。 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでデザイナーをしているおおのです。わたしはメドレーには昨年(2020 年)の 6 月に入社し、現在老人ホーム・介護施設の検索サイト「 介護のほんね 」を担当しています。 介護のほんねは昨年リニューアルを行いました。今回は、そのリニューアルプロジェクトの中で自分が取り組んだこと(主にサイトトップのリニューアルについて)についてお話しようと思います。 目次 介護のほんねとは リニューアルの背景 プロジェクトについて プロジェクトとの関わりについて サイトトップの制作 プロジェクトを終えて 介護のほんねとは 介護のほんねは、納得できる老人ホーム・介護施設探しができる検索サイトです。介護のほんねには、全国にある多くの施設が掲載されています。予算やエリアなどお好みの条件で施設を検索したり、気になった施設へ見学予約や資料請求などお問い合わせができます。また社内の入居相談員による施設に関する資料送付や条件にあった施設紹介、施設見学の日程調整などのサポートにも対応しています。 リニューアルの背景 介護のほんねは 2014 年にローンチされました。しかし、長い間の運用の中で古いデザインと新しいデザインが入り混じっている部分があったり、SEO の観点での強化が必要だったり、今後の成長に向けて手直しする部分が積もり始めていました。また、2019 年に「医療につよい老人ホーム検索サイト」にコンセプトを変更しましたが、より多くの方にご利用いただくためにも、医療につよいというコンセプトからさらに一歩進み、様々な状況のお客様に向き合い、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添うことのできるサービスにしていきたいという思いから今回のリニューアルが始まりました。 プロジェクトについて リニューアルプロジェクトは昨年 5 月頃から始まり、外部のデザイン制作会社と連携して進められました。制作会社の方には、デザイン業務の支援をお願いしつつ、週 1〜2 回の定例で進捗報告や業務内容の確認を行っていました。 プロジェクトとの関わりについて 自分が入社したのが昨年 6 月後半だったので、デザインや開発も部分的に進んでいる状況でした。介護領域の勉強や、担当サービス、競合調査、リニューアルプロジェクトや介護のほんねのこれまでの歩みについてなどのキャッチアップと並行してリニューアルのデザインのことも考えていました。 そこで次のようなことを意識して動きました。 プロジェクトに対して 社内のメンバーといつでもコミュニケーションがとれることを活かし、外注先とも相談して自分自身も手を動かしながらデザインをブラッシュアップすること 社内に対して サービスに対するメンバーの思いを確認しつつ、これまでのサービスの歩みを尊重して動くこと 社内のデザイナーの先輩など頼れる人には頼ること サイトトップの制作 プロジェクトにジョイン後、主にサービスの顔であるサイトトップについて、アイデア出しやデザインをしました。 サイトトップにどのようなコンテンツを掲載するのか、また、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添いたいというサービスの思いをどのように表現すればよいか考えていきました。 掲載するコンテンツに関しては、サイトトップを誰に向けて作るのかという部分を介護施設探しが初めての人に設定し、このサイトでは施設が探せることを伝えてサービスのコア機能を全面に出しつつ、介護のほんねでの施設探しの魅力ポイントや、介護や施設探しに関するコラムや Q&A などお役立ち情報も掲載するようにしました。 ▼ リニューアル前のサイトトップ また、当時のサイトトップは上に貼ったキャプチャの通りで、落ち着いた青を基調としたクリーンで誠実そうな印象がありました。これまで築き上げてきたプロダクトのイメージや印象は、リニューアル後も受け継いで残していきたいなと思いました。 それをふまえた上で、サイトトップの新しいキャッチコピーやキービジュアルをどういうものにするのかプロジェクトのメンバーとアイデアを出しながら考えました。しかし、「どのアイデアも間違ってないけどもっといいのがありそうだな」という気持ちが拭えず、なかなか決まりませんでした。 そこで、改めて原点に帰って情報を整理するために次のことに取り組みました。 ユーザーを知る 介護のほんねが提供する価値を整理する 信頼できる情報から納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 ユーザーを知る まずはじめに介護のほんねのユーザーデータを 1 件 1 件見ていきました。そこにはお客様の情報や施設を探している理由など様々な情報がまとまっています。それらのデータを見ていくと、おおよそ 4 つのパターンにわけられることがわかりました。 ① 退院後の施設を探したい 転倒など何かしらの理由で入院している家族の退院期限が迫っており、退院後に在宅での介護ではなく施設にいれる必要があるケース ② 施設を移動しないといけなくなった 介護度があがったことで施設の受け入れ可能範囲から外れた場合や、施設の中でトラブルがあるなどの事情により施設を移る必要があるケース ③ 今後に備えて早めに動きたい 今すぐ介護施設に入れる必要があるわけではないものの、親が高齢でひとり暮らしをしていて不安なためまだ自分で動けるうちに施設にいれておきたいケース ④ 在宅介護では限界がきてしまった 自分自身も高齢になってきたため、仕事や家事に加えて介護の両立が難しくなってきた方が施設を探しているケース このようなお客様のデータを見ていると、事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの、離れても家族が幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい、という思いが伝わってきました。 ▼ ユーザーの大まかなパターン 介護のほんねが提供する価値を整理する 次に、ユーザーの方に対して介護のほんねができることはどういうことかを整理しました。 介護のほんねは「老人ホーム・介護施設の検索サイト」ということからもわかるように、施設を探すことができ、プロの入居相談員が施設探しから実際の入居までサポートするサービスです。また介護のほんねとしては、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない施設探しができるよう寄り添いたいという思いがあります。そこで、介護のほんねの価値を機能的なものと情緒的なものにわけて整理してみました。 機能的価値=すぐに納得できる施設が見つかること 情緒的価値=家族のために、いろんな思いをもって施設探しをしているユーザーに寄り添うこと ユーザーデータから見えてきた「事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの離れても幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい」、そのようなユーザーに介護のほんねは寄り添って、後悔することなく納得できる施設がすぐに見つかるようにサポートしていくことを伝えたいなと思いました。 納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす ユーザーやサービスの提供価値について整理をしたところで、新しいコンセプトをサイトトップのキャッチコピーにどう落とし込むのかを考えました。 そもそもサイトトップのキャッチコピーですので、前提として「サービス概要、コンセプトが端的に伝わること」は大事にしたいと思いました。サービス概要は、繰り返しになりますが老人ホーム・介護施設の検索サイトです。そして端的にサービス価値を伝えるためにも、先程述べたサービスの機能的価値である「すぐに納得できる施設がみつかること」をキャッチコピーに盛り込もうと考えました。 色々アイデアを出した結果、「老人ホームが見つかる」というサービスのコア機能に加え、介護のほんねならではの「すぐに」見つかるということや、後悔のない納得いく施設選びができるというエッセンスを入れて、最終的に「納得できる老人ホームがすぐ見つかる」というコピーになりました。 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 キャッチコピーはサービスの機能やできることをわかりやすく伝えるものにしたため、キービジュアルは先程述べたサービスの情緒的価値のエッセンスをいれたいと思いました。それを踏まえ、いろんな思いを持った相談者の方に寄り添い、ご家族が施設に入居されてから始まる新しい生活を前向きに捉えられるようなビジュアルにしようと思いました。 キービジュアルの選定にあたり、チーム内で意見を集めながら、色々アイデアが出ました。入居後のイメージやサービス概要が伝わりやすい老人ホームの屋内風景の写真、入居後の楽しい生活が期待できそうな施設のスタッフと入居者の笑顔の写真や、サービスの寄り添うスタンスを抽象的に伝える手を握り合うような写真など、たくさんの写真をあてはめて検討を繰り返しました。 ▼ イメージ選定 車椅子が写りこんでいると、自立度が高い状態で施設を探している方(※介護の必要がない元気な方向けの施設もあり、元気なうちから施設に入られる方もいらっしゃいます)にとって自分が使っていいサービスではないのかとマイナスなイメージにならないか? 施設スタッフと入居者が笑顔で写っている人が写ったモデル風の綺麗な写真だと素材感が出すぎて嘘っぽくならないか? 手を包みこむなどモチーフが抽象的すぎるとかえって何も伝わらないのではないか? 写真を選ぶ中でチーム内でも相談しながら、小さな違和感をひとつずつつぶしていきました。そして、最終的に下のようなキービジュアルになりました。 ▼ リニューアル前とリニューアル後 これからの新しい生活がポジティブなものに捉えられるような、スタッフと笑顔で生活する入居者が写っており、背景に程よく雑多感が残る素材感を抑えた写真を選びました。写真に写っているのは入居者と入居者に寄り添うスタッフですが、介護のほんねも同じように、施設探しをしている方に寄り添う姿勢がこの写真から間接的に伝われば嬉しいなと思っています。 プロジェクトを終えて プロジェクトは一段落しましたが、スタートラインにたったところなので、まだまだ追加したい機能や磨き込みたい部分も山積みだなと感じています。 今回、自分のデザインに納得感をだすためにサービスや介護の知識、チームのメンバーが考えていることへの理解を深めながら並行してリニューアルのデザインを手掛けたことは、とてもやりがいのあるものでした。 また、リニューアルをきっかけに改めてサービスの価値や目指したい世界を整理できたのはとても良かったです。これからも介護のほんねの目指したい姿を見据えながら、より多くの方につかってもらえるようなサービスにしていきたいと思っています。 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでデザイナーをしているおおのです。わたしはメドレーには昨年(2020 年)の 6 月に入社し、現在老人ホーム・介護施設の検索サイト「 介護のほんね 」を担当しています。 介護のほんねは昨年リニューアルを行いました。今回は、そのリニューアルプロジェクトの中で自分が取り組んだこと(主にサイトトップのリニューアルについて)についてお話しようと思います。 目次 介護のほんねとは リニューアルの背景 プロジェクトについて プロジェクトとの関わりについて サイトトップの制作 プロジェクトを終えて 介護のほんねとは 介護のほんねは、納得できる老人ホーム・介護施設探しができる検索サイトです。介護のほんねには、全国にある多くの施設が掲載されています。予算やエリアなどお好みの条件で施設を検索したり、気になった施設へ見学予約や資料請求などお問い合わせができます。また社内の入居相談員による施設に関する資料送付や条件にあった施設紹介、施設見学の日程調整などのサポートにも対応しています。 リニューアルの背景 介護のほんねは 2014 年にローンチされました。しかし、長い間の運用の中で古いデザインと新しいデザインが入り混じっている部分があったり、SEO の観点での強化が必要だったり、今後の成長に向けて手直しする部分が積もり始めていました。また、2019 年に「医療につよい老人ホーム検索サイト」にコンセプトを変更しましたが、より多くの方にご利用いただくためにも、医療につよいというコンセプトからさらに一歩進み、様々な状況のお客様に向き合い、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添うことのできるサービスにしていきたいという思いから今回のリニューアルが始まりました。 プロジェクトについて リニューアルプロジェクトは昨年 5 月頃から始まり、外部のデザイン制作会社と連携して進められました。制作会社の方には、デザイン業務の支援をお願いしつつ、週 1〜2 回の定例で進捗報告や業務内容の確認を行っていました。 プロジェクトとの関わりについて 自分が入社したのが昨年 6 月後半だったので、デザインや開発も部分的に進んでいる状況でした。介護領域の勉強や、担当サービス、競合調査、リニューアルプロジェクトや介護のほんねのこれまでの歩みについてなどのキャッチアップと並行してリニューアルのデザインのことも考えていました。 そこで次のようなことを意識して動きました。 プロジェクトに対して 社内のメンバーといつでもコミュニケーションがとれることを活かし、外注先とも相談して自分自身も手を動かしながらデザインをブラッシュアップすること 社内に対して サービスに対するメンバーの思いを確認しつつ、これまでのサービスの歩みを尊重して動くこと 社内のデザイナーの先輩など頼れる人には頼ること サイトトップの制作 プロジェクトにジョイン後、主にサービスの顔であるサイトトップについて、アイデア出しやデザインをしました。 サイトトップにどのようなコンテンツを掲載するのか、また、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添いたいというサービスの思いをどのように表現すればよいか考えていきました。 掲載するコンテンツに関しては、サイトトップを誰に向けて作るのかという部分を介護施設探しが初めての人に設定し、このサイトでは施設が探せることを伝えてサービスのコア機能を全面に出しつつ、介護のほんねでの施設探しの魅力ポイントや、介護や施設探しに関するコラムや Q&A などお役立ち情報も掲載するようにしました。 ▼ リニューアル前のサイトトップ また、当時のサイトトップは上に貼ったキャプチャの通りで、落ち着いた青を基調としたクリーンで誠実そうな印象がありました。これまで築き上げてきたプロダクトのイメージや印象は、リニューアル後も受け継いで残していきたいなと思いました。 それをふまえた上で、サイトトップの新しいキャッチコピーやキービジュアルをどういうものにするのかプロジェクトのメンバーとアイデアを出しながら考えました。しかし、「どのアイデアも間違ってないけどもっといいのがありそうだな」という気持ちが拭えず、なかなか決まりませんでした。 そこで、改めて原点に帰って情報を整理するために次のことに取り組みました。 ユーザーを知る 介護のほんねが提供する価値を整理する 信頼できる情報から納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 ユーザーを知る まずはじめに介護のほんねのユーザーデータを 1 件 1 件見ていきました。そこにはお客様の情報や施設を探している理由など様々な情報がまとまっています。それらのデータを見ていくと、おおよそ 4 つのパターンにわけられることがわかりました。 ① 退院後の施設を探したい 転倒など何かしらの理由で入院している家族の退院期限が迫っており、退院後に在宅での介護ではなく施設にいれる必要があるケース ② 施設を移動しないといけなくなった 介護度があがったことで施設の受け入れ可能範囲から外れた場合や、施設の中でトラブルがあるなどの事情により施設を移る必要があるケース ③ 今後に備えて早めに動きたい 今すぐ介護施設に入れる必要があるわけではないものの、親が高齢でひとり暮らしをしていて不安なためまだ自分で動けるうちに施設にいれておきたいケース ④ 在宅介護では限界がきてしまった 自分自身も高齢になってきたため、仕事や家事に加えて介護の両立が難しくなってきた方が施設を探しているケース このようなお客様のデータを見ていると、事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの、離れても家族が幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい、という思いが伝わってきました。 ▼ ユーザーの大まかなパターン 介護のほんねが提供する価値を整理する 次に、ユーザーの方に対して介護のほんねができることはどういうことかを整理しました。 介護のほんねは「老人ホーム・介護施設の検索サイト」ということからもわかるように、施設を探すことができ、プロの入居相談員が施設探しから実際の入居までサポートするサービスです。また介護のほんねとしては、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない施設探しができるよう寄り添いたいという思いがあります。そこで、介護のほんねの価値を機能的なものと情緒的なものにわけて整理してみました。 機能的価値=すぐに納得できる施設が見つかること 情緒的価値=家族のために、いろんな思いをもって施設探しをしているユーザーに寄り添うこと ユーザーデータから見えてきた「事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの離れても幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい」、そのようなユーザーに介護のほんねは寄り添って、後悔することなく納得できる施設がすぐに見つかるようにサポートしていくことを伝えたいなと思いました。 納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす ユーザーやサービスの提供価値について整理をしたところで、新しいコンセプトをサイトトップのキャッチコピーにどう落とし込むのかを考えました。 そもそもサイトトップのキャッチコピーですので、前提として「サービス概要、コンセプトが端的に伝わること」は大事にしたいと思いました。サービス概要は、繰り返しになりますが老人ホーム・介護施設の検索サイトです。そして端的にサービス価値を伝えるためにも、先程述べたサービスの機能的価値である「すぐに納得できる施設がみつかること」をキャッチコピーに盛り込もうと考えました。 色々アイデアを出した結果、「老人ホームが見つかる」というサービスのコア機能に加え、介護のほんねならではの「すぐに」見つかるということや、後悔のない納得いく施設選びができるというエッセンスを入れて、最終的に「納得できる老人ホームがすぐ見つかる」というコピーになりました。 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 キャッチコピーはサービスの機能やできることをわかりやすく伝えるものにしたため、キービジュアルは先程述べたサービスの情緒的価値のエッセンスをいれたいと思いました。それを踏まえ、いろんな思いを持った相談者の方に寄り添い、ご家族が施設に入居されてから始まる新しい生活を前向きに捉えられるようなビジュアルにしようと思いました。 キービジュアルの選定にあたり、チーム内で意見を集めながら、色々アイデアが出ました。入居後のイメージやサービス概要が伝わりやすい老人ホームの屋内風景の写真、入居後の楽しい生活が期待できそうな施設のスタッフと入居者の笑顔の写真や、サービスの寄り添うスタンスを抽象的に伝える手を握り合うような写真など、たくさんの写真をあてはめて検討を繰り返しました。 ▼ イメージ選定 車椅子が写りこんでいると、自立度が高い状態で施設を探している方(※介護の必要がない元気な方向けの施設もあり、元気なうちから施設に入られる方もいらっしゃいます)にとって自分が使っていいサービスではないのかとマイナスなイメージにならないか? 施設スタッフと入居者が笑顔で写っている人が写ったモデル風の綺麗な写真だと素材感が出すぎて嘘っぽくならないか? 手を包みこむなどモチーフが抽象的すぎるとかえって何も伝わらないのではないか? 写真を選ぶ中でチーム内でも相談しながら、小さな違和感をひとつずつつぶしていきました。そして、最終的に下のようなキービジュアルになりました。 ▼ リニューアル前とリニューアル後 これからの新しい生活がポジティブなものに捉えられるような、スタッフと笑顔で生活する入居者が写っており、背景に程よく雑多感が残る素材感を抑えた写真を選びました。写真に写っているのは入居者と入居者に寄り添うスタッフですが、介護のほんねも同じように、施設探しをしている方に寄り添う姿勢がこの写真から間接的に伝われば嬉しいなと思っています。 プロジェクトを終えて プロジェクトは一段落しましたが、スタートラインにたったところなので、まだまだ追加したい機能や磨き込みたい部分も山積みだなと感じています。 今回、自分のデザインに納得感をだすためにサービスや介護の知識、チームのメンバーが考えていることへの理解を深めながら並行してリニューアルのデザインを手掛けたことは、とてもやりがいのあるものでした。 また、リニューアルをきっかけに改めてサービスの価値や目指したい世界を整理できたのはとても良かったです。これからも介護のほんねの目指したい姿を見据えながら、より多くの方につかってもらえるようなサービスにしていきたいと思っています。 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでデザイナーをしているおおのです。わたしはメドレーには昨年(2020 年)の 6 月に入社し、現在老人ホーム・介護施設の検索サイト「 介護のほんね 」を担当しています。 介護のほんねは昨年リニューアルを行いました。今回は、そのリニューアルプロジェクトの中で自分が取り組んだこと(主にサイトトップのリニューアルについて)についてお話しようと思います。 目次 介護のほんねとは リニューアルの背景 プロジェクトについて プロジェクトとの関わりについて サイトトップの制作 プロジェクトを終えて 介護のほんねとは 介護のほんねは、納得できる老人ホーム・介護施設探しができる検索サイトです。介護のほんねには、全国にある多くの施設が掲載されています。予算やエリアなどお好みの条件で施設を検索したり、気になった施設へ見学予約や資料請求などお問い合わせができます。また社内の入居相談員による施設に関する資料送付や条件にあった施設紹介、施設見学の日程調整などのサポートにも対応しています。 リニューアルの背景 介護のほんねは 2014 年にローンチされました。しかし、長い間の運用の中で古いデザインと新しいデザインが入り混じっている部分があったり、SEO の観点での強化が必要だったり、今後の成長に向けて手直しする部分が積もり始めていました。また、2019 年に「医療につよい老人ホーム検索サイト」にコンセプトを変更しましたが、より多くの方にご利用いただくためにも、医療につよいというコンセプトからさらに一歩進み、様々な状況のお客様に向き合い、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添うことのできるサービスにしていきたいという思いから今回のリニューアルが始まりました。 プロジェクトについて リニューアルプロジェクトは昨年 5 月頃から始まり、外部のデザイン制作会社と連携して進められました。制作会社の方には、デザイン業務の支援をお願いしつつ、週 1〜2 回の定例で進捗報告や業務内容の確認を行っていました。 プロジェクトとの関わりについて 自分が入社したのが昨年 6 月後半だったので、デザインや開発も部分的に進んでいる状況でした。介護領域の勉強や、担当サービス、競合調査、リニューアルプロジェクトや介護のほんねのこれまでの歩みについてなどのキャッチアップと並行してリニューアルのデザインのことも考えていました。 そこで次のようなことを意識して動きました。 プロジェクトに対して 社内のメンバーといつでもコミュニケーションがとれることを活かし、外注先とも相談して自分自身も手を動かしながらデザインをブラッシュアップすること 社内に対して サービスに対するメンバーの思いを確認しつつ、これまでのサービスの歩みを尊重して動くこと 社内のデザイナーの先輩など頼れる人には頼ること サイトトップの制作 プロジェクトにジョイン後、主にサービスの顔であるサイトトップについて、アイデア出しやデザインをしました。 サイトトップにどのようなコンテンツを掲載するのか、また、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添いたいというサービスの思いをどのように表現すればよいか考えていきました。 掲載するコンテンツに関しては、サイトトップを誰に向けて作るのかという部分を介護施設探しが初めての人に設定し、このサイトでは施設が探せることを伝えてサービスのコア機能を全面に出しつつ、介護のほんねでの施設探しの魅力ポイントや、介護や施設探しに関するコラムや Q&A などお役立ち情報も掲載するようにしました。 ▼ リニューアル前のサイトトップ また、当時のサイトトップは上に貼ったキャプチャの通りで、落ち着いた青を基調としたクリーンで誠実そうな印象がありました。これまで築き上げてきたプロダクトのイメージや印象は、リニューアル後も受け継いで残していきたいなと思いました。 それをふまえた上で、サイトトップの新しいキャッチコピーやキービジュアルをどういうものにするのかプロジェクトのメンバーとアイデアを出しながら考えました。しかし、「どのアイデアも間違ってないけどもっといいのがありそうだな」という気持ちが拭えず、なかなか決まりませんでした。 そこで、改めて原点に帰って情報を整理するために次のことに取り組みました。 ユーザーを知る 介護のほんねが提供する価値を整理する 信頼できる情報から納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 ユーザーを知る まずはじめに介護のほんねのユーザーデータを 1 件 1 件見ていきました。そこにはお客様の情報や施設を探している理由など様々な情報がまとまっています。それらのデータを見ていくと、おおよそ 4 つのパターンにわけられることがわかりました。 ① 退院後の施設を探したい 転倒など何かしらの理由で入院している家族の退院期限が迫っており、退院後に在宅での介護ではなく施設にいれる必要があるケース ② 施設を移動しないといけなくなった 介護度があがったことで施設の受け入れ可能範囲から外れた場合や、施設の中でトラブルがあるなどの事情により施設を移る必要があるケース ③ 今後に備えて早めに動きたい 今すぐ介護施設に入れる必要があるわけではないものの、親が高齢でひとり暮らしをしていて不安なためまだ自分で動けるうちに施設にいれておきたいケース ④ 在宅介護では限界がきてしまった 自分自身も高齢になってきたため、仕事や家事に加えて介護の両立が難しくなってきた方が施設を探しているケース このようなお客様のデータを見ていると、事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの、離れても家族が幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい、という思いが伝わってきました。 ▼ ユーザーの大まかなパターン 介護のほんねが提供する価値を整理する 次に、ユーザーの方に対して介護のほんねができることはどういうことかを整理しました。 介護のほんねは「老人ホーム・介護施設の検索サイト」ということからもわかるように、施設を探すことができ、プロの入居相談員が施設探しから実際の入居までサポートするサービスです。また介護のほんねとしては、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない施設探しができるよう寄り添いたいという思いがあります。そこで、介護のほんねの価値を機能的なものと情緒的なものにわけて整理してみました。 機能的価値=すぐに納得できる施設が見つかること 情緒的価値=家族のために、いろんな思いをもって施設探しをしているユーザーに寄り添うこと ユーザーデータから見えてきた「事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの離れても幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい」、そのようなユーザーに介護のほんねは寄り添って、後悔することなく納得できる施設がすぐに見つかるようにサポートしていくことを伝えたいなと思いました。 納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす ユーザーやサービスの提供価値について整理をしたところで、新しいコンセプトをサイトトップのキャッチコピーにどう落とし込むのかを考えました。 そもそもサイトトップのキャッチコピーですので、前提として「サービス概要、コンセプトが端的に伝わること」は大事にしたいと思いました。サービス概要は、繰り返しになりますが老人ホーム・介護施設の検索サイトです。そして端的にサービス価値を伝えるためにも、先程述べたサービスの機能的価値である「すぐに納得できる施設がみつかること」をキャッチコピーに盛り込もうと考えました。 色々アイデアを出した結果、「老人ホームが見つかる」というサービスのコア機能に加え、介護のほんねならではの「すぐに」見つかるということや、後悔のない納得いく施設選びができるというエッセンスを入れて、最終的に「納得できる老人ホームがすぐ見つかる」というコピーになりました。 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 キャッチコピーはサービスの機能やできることをわかりやすく伝えるものにしたため、キービジュアルは先程述べたサービスの情緒的価値のエッセンスをいれたいと思いました。それを踏まえ、いろんな思いを持った相談者の方に寄り添い、ご家族が施設に入居されてから始まる新しい生活を前向きに捉えられるようなビジュアルにしようと思いました。 キービジュアルの選定にあたり、チーム内で意見を集めながら、色々アイデアが出ました。入居後のイメージやサービス概要が伝わりやすい老人ホームの屋内風景の写真、入居後の楽しい生活が期待できそうな施設のスタッフと入居者の笑顔の写真や、サービスの寄り添うスタンスを抽象的に伝える手を握り合うような写真など、たくさんの写真をあてはめて検討を繰り返しました。 ▼ イメージ選定 車椅子が写りこんでいると、自立度が高い状態で施設を探している方(※介護の必要がない元気な方向けの施設もあり、元気なうちから施設に入られる方もいらっしゃいます)にとって自分が使っていいサービスではないのかとマイナスなイメージにならないか? 施設スタッフと入居者が笑顔で写っている人が写ったモデル風の綺麗な写真だと素材感が出すぎて嘘っぽくならないか? 手を包みこむなどモチーフが抽象的すぎるとかえって何も伝わらないのではないか? 写真を選ぶ中でチーム内でも相談しながら、小さな違和感をひとつずつつぶしていきました。そして、最終的に下のようなキービジュアルになりました。 ▼ リニューアル前とリニューアル後 これからの新しい生活がポジティブなものに捉えられるような、スタッフと笑顔で生活する入居者が写っており、背景に程よく雑多感が残る素材感を抑えた写真を選びました。写真に写っているのは入居者と入居者に寄り添うスタッフですが、介護のほんねも同じように、施設探しをしている方に寄り添う姿勢がこの写真から間接的に伝われば嬉しいなと思っています。 プロジェクトを終えて プロジェクトは一段落しましたが、スタートラインにたったところなので、まだまだ追加したい機能や磨き込みたい部分も山積みだなと感じています。 今回、自分のデザインに納得感をだすためにサービスや介護の知識、チームのメンバーが考えていることへの理解を深めながら並行してリニューアルのデザインを手掛けたことは、とてもやりがいのあるものでした。 また、リニューアルをきっかけに改めてサービスの価値や目指したい世界を整理できたのはとても良かったです。これからも介護のほんねの目指したい姿を見据えながら、より多くの方につかってもらえるようなサービスにしていきたいと思っています。 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでデザイナーをしているおおのです。わたしはメドレーには昨年(2020 年)の 6 月に入社し、現在老人ホーム・介護施設の検索サイト「 介護のほんね 」を担当しています。 介護のほんねは昨年リニューアルを行いました。今回は、そのリニューアルプロジェクトの中で自分が取り組んだこと(主にサイトトップのリニューアルについて)についてお話しようと思います。 目次 介護のほんねとは リニューアルの背景 プロジェクトについて プロジェクトとの関わりについて サイトトップの制作 プロジェクトを終えて 介護のほんねとは 介護のほんねは、納得できる老人ホーム・介護施設探しができる検索サイトです。介護のほんねには、全国にある多くの施設が掲載されています。予算やエリアなどお好みの条件で施設を検索したり、気になった施設へ見学予約や資料請求などお問い合わせができます。また社内の入居相談員による施設に関する資料送付や条件にあった施設紹介、施設見学の日程調整などのサポートにも対応しています。 リニューアルの背景 介護のほんねは 2014 年にローンチされました。しかし、長い間の運用の中で古いデザインと新しいデザインが入り混じっている部分があったり、SEO の観点での強化が必要だったり、今後の成長に向けて手直しする部分が積もり始めていました。また、2019 年に「医療につよい老人ホーム検索サイト」にコンセプトを変更しましたが、より多くの方にご利用いただくためにも、医療につよいというコンセプトからさらに一歩進み、様々な状況のお客様に向き合い、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添うことのできるサービスにしていきたいという思いから今回のリニューアルが始まりました。 プロジェクトについて リニューアルプロジェクトは昨年 5 月頃から始まり、外部のデザイン制作会社と連携して進められました。制作会社の方には、デザイン業務の支援をお願いしつつ、週 1〜2 回の定例で進捗報告や業務内容の確認を行っていました。 プロジェクトとの関わりについて 自分が入社したのが昨年 6 月後半だったので、デザインや開発も部分的に進んでいる状況でした。介護領域の勉強や、担当サービス、競合調査、リニューアルプロジェクトや介護のほんねのこれまでの歩みについてなどのキャッチアップと並行してリニューアルのデザインのことも考えていました。 そこで次のようなことを意識して動きました。 プロジェクトに対して 社内のメンバーといつでもコミュニケーションがとれることを活かし、外注先とも相談して自分自身も手を動かしながらデザインをブラッシュアップすること 社内に対して サービスに対するメンバーの思いを確認しつつ、これまでのサービスの歩みを尊重して動くこと 社内のデザイナーの先輩など頼れる人には頼ること サイトトップの制作 プロジェクトにジョイン後、主にサービスの顔であるサイトトップについて、アイデア出しやデザインをしました。 サイトトップにどのようなコンテンツを掲載するのか、また、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添いたいというサービスの思いをどのように表現すればよいか考えていきました。 掲載するコンテンツに関しては、サイトトップを誰に向けて作るのかという部分を介護施設探しが初めての人に設定し、このサイトでは施設が探せることを伝えてサービスのコア機能を全面に出しつつ、介護のほんねでの施設探しの魅力ポイントや、介護や施設探しに関するコラムや Q&A などお役立ち情報も掲載するようにしました。 ▼ リニューアル前のサイトトップ また、当時のサイトトップは上に貼ったキャプチャの通りで、落ち着いた青を基調としたクリーンで誠実そうな印象がありました。これまで築き上げてきたプロダクトのイメージや印象は、リニューアル後も受け継いで残していきたいなと思いました。 それをふまえた上で、サイトトップの新しいキャッチコピーやキービジュアルをどういうものにするのかプロジェクトのメンバーとアイデアを出しながら考えました。しかし、「どのアイデアも間違ってないけどもっといいのがありそうだな」という気持ちが拭えず、なかなか決まりませんでした。 そこで、改めて原点に帰って情報を整理するために次のことに取り組みました。 ユーザーを知る 介護のほんねが提供する価値を整理する 信頼できる情報から納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 ユーザーを知る まずはじめに介護のほんねのユーザーデータを 1 件 1 件見ていきました。そこにはお客様の情報や施設を探している理由など様々な情報がまとまっています。それらのデータを見ていくと、おおよそ 4 つのパターンにわけられることがわかりました。 ① 退院後の施設を探したい 転倒など何かしらの理由で入院している家族の退院期限が迫っており、退院後に在宅での介護ではなく施設にいれる必要があるケース ② 施設を移動しないといけなくなった 介護度があがったことで施設の受け入れ可能範囲から外れた場合や、施設の中でトラブルがあるなどの事情により施設を移る必要があるケース ③ 今後に備えて早めに動きたい 今すぐ介護施設に入れる必要があるわけではないものの、親が高齢でひとり暮らしをしていて不安なためまだ自分で動けるうちに施設にいれておきたいケース ④ 在宅介護では限界がきてしまった 自分自身も高齢になってきたため、仕事や家事に加えて介護の両立が難しくなってきた方が施設を探しているケース このようなお客様のデータを見ていると、事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの、離れても家族が幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい、という思いが伝わってきました。 ▼ ユーザーの大まかなパターン 介護のほんねが提供する価値を整理する 次に、ユーザーの方に対して介護のほんねができることはどういうことかを整理しました。 介護のほんねは「老人ホーム・介護施設の検索サイト」ということからもわかるように、施設を探すことができ、プロの入居相談員が施設探しから実際の入居までサポートするサービスです。また介護のほんねとしては、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない施設探しができるよう寄り添いたいという思いがあります。そこで、介護のほんねの価値を機能的なものと情緒的なものにわけて整理してみました。 機能的価値=すぐに納得できる施設が見つかること 情緒的価値=家族のために、いろんな思いをもって施設探しをしているユーザーに寄り添うこと ユーザーデータから見えてきた「事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの離れても幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい」、そのようなユーザーに介護のほんねは寄り添って、後悔することなく納得できる施設がすぐに見つかるようにサポートしていくことを伝えたいなと思いました。 納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす ユーザーやサービスの提供価値について整理をしたところで、新しいコンセプトをサイトトップのキャッチコピーにどう落とし込むのかを考えました。 そもそもサイトトップのキャッチコピーですので、前提として「サービス概要、コンセプトが端的に伝わること」は大事にしたいと思いました。サービス概要は、繰り返しになりますが老人ホーム・介護施設の検索サイトです。そして端的にサービス価値を伝えるためにも、先程述べたサービスの機能的価値である「すぐに納得できる施設がみつかること」をキャッチコピーに盛り込もうと考えました。 色々アイデアを出した結果、「老人ホームが見つかる」というサービスのコア機能に加え、介護のほんねならではの「すぐに」見つかるということや、後悔のない納得いく施設選びができるというエッセンスを入れて、最終的に「納得できる老人ホームがすぐ見つかる」というコピーになりました。 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 キャッチコピーはサービスの機能やできることをわかりやすく伝えるものにしたため、キービジュアルは先程述べたサービスの情緒的価値のエッセンスをいれたいと思いました。それを踏まえ、いろんな思いを持った相談者の方に寄り添い、ご家族が施設に入居されてから始まる新しい生活を前向きに捉えられるようなビジュアルにしようと思いました。 キービジュアルの選定にあたり、チーム内で意見を集めながら、色々アイデアが出ました。入居後のイメージやサービス概要が伝わりやすい老人ホームの屋内風景の写真、入居後の楽しい生活が期待できそうな施設のスタッフと入居者の笑顔の写真や、サービスの寄り添うスタンスを抽象的に伝える手を握り合うような写真など、たくさんの写真をあてはめて検討を繰り返しました。 ▼ イメージ選定 車椅子が写りこんでいると、自立度が高い状態で施設を探している方(※介護の必要がない元気な方向けの施設もあり、元気なうちから施設に入られる方もいらっしゃいます)にとって自分が使っていいサービスではないのかとマイナスなイメージにならないか? 施設スタッフと入居者が笑顔で写っている人が写ったモデル風の綺麗な写真だと素材感が出すぎて嘘っぽくならないか? 手を包みこむなどモチーフが抽象的すぎるとかえって何も伝わらないのではないか? 写真を選ぶ中でチーム内でも相談しながら、小さな違和感をひとつずつつぶしていきました。そして、最終的に下のようなキービジュアルになりました。 ▼ リニューアル前とリニューアル後 これからの新しい生活がポジティブなものに捉えられるような、スタッフと笑顔で生活する入居者が写っており、背景に程よく雑多感が残る素材感を抑えた写真を選びました。写真に写っているのは入居者と入居者に寄り添うスタッフですが、介護のほんねも同じように、施設探しをしている方に寄り添う姿勢がこの写真から間接的に伝われば嬉しいなと思っています。 プロジェクトを終えて プロジェクトは一段落しましたが、スタートラインにたったところなので、まだまだ追加したい機能や磨き込みたい部分も山積みだなと感じています。 今回、自分のデザインに納得感をだすためにサービスや介護の知識、チームのメンバーが考えていることへの理解を深めながら並行してリニューアルのデザインを手掛けたことは、とてもやりがいのあるものでした。 また、リニューアルをきっかけに改めてサービスの価値や目指したい世界を整理できたのはとても良かったです。これからも介護のほんねの目指したい姿を見据えながら、より多くの方につかってもらえるようなサービスにしていきたいと思っています。 募集の一覧 | 株式会社メドレー メドレーの採用情報はこちらからご確認ください。 www.medley.jp
はじめまして。メドレーでデザイナーをしているおおのです。わたしはメドレーには昨年(2020 年)の 6 月に入社し、現在老人ホーム・介護施設の検索サイト「 介護のほんね 」を担当しています。 介護のほんねは昨年リニューアルを行いました。今回は、そのリニューアルプロジェクトの中で自分が取り組んだこと(主にサイトトップのリニューアルについて)についてお話しようと思います。 目次 介護のほんねとは リニューアルの背景 プロジェクトについて プロジェクトとの関わりについて サイトトップの制作 プロジェクトを終えて 介護のほんねとは 介護のほんねは、納得できる老人ホーム・介護施設探しができる検索サイトです。介護のほんねには、全国にある多くの施設が掲載されています。予算やエリアなどお好みの条件で施設を検索したり、気になった施設へ見学予約や資料請求などお問い合わせができます。また社内の入居相談員による施設に関する資料送付や条件にあった施設紹介、施設見学の日程調整などのサポートにも対応しています。 リニューアルの背景 介護のほんねは 2014 年にローンチされました。しかし、長い間の運用の中で古いデザインと新しいデザインが入り混じっている部分があったり、SEO の観点での強化が必要だったり、今後の成長に向けて手直しする部分が積もり始めていました。また、2019 年に「医療につよい老人ホーム検索サイト」にコンセプトを変更しましたが、より多くの方にご利用いただくためにも、医療につよいというコンセプトからさらに一歩進み、様々な状況のお客様に向き合い、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添うことのできるサービスにしていきたいという思いから今回のリニューアルが始まりました。 プロジェクトについて リニューアルプロジェクトは昨年 5 月頃から始まり、外部のデザイン制作会社と連携して進められました。制作会社の方には、デザイン業務の支援をお願いしつつ、週 1〜2 回の定例で進捗報告や業務内容の確認を行っていました。 プロジェクトとの関わりについて 自分が入社したのが昨年 6 月後半だったので、デザインや開発も部分的に進んでいる状況でした。介護領域の勉強や、担当サービス、競合調査、リニューアルプロジェクトや介護のほんねのこれまでの歩みについてなどのキャッチアップと並行してリニューアルのデザインのことも考えていました。 そこで次のようなことを意識して動きました。 プロジェクトに対して 社内のメンバーといつでもコミュニケーションがとれることを活かし、外注先とも相談して自分自身も手を動かしながらデザインをブラッシュアップすること 社内に対して サービスに対するメンバーの思いを確認しつつ、これまでのサービスの歩みを尊重して動くこと 社内のデザイナーの先輩など頼れる人には頼ること サイトトップの制作 プロジェクトにジョイン後、主にサービスの顔であるサイトトップについて、アイデア出しやデザインをしました。 サイトトップにどのようなコンテンツを掲載するのか、また、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない選択ができるよう寄り添いたいというサービスの思いをどのように表現すればよいか考えていきました。 掲載するコンテンツに関しては、サイトトップを誰に向けて作るのかという部分を介護施設探しが初めての人に設定し、このサイトでは施設が探せることを伝えてサービスのコア機能を全面に出しつつ、介護のほんねでの施設探しの魅力ポイントや、介護や施設探しに関するコラムや Q&A などお役立ち情報も掲載するようにしました。 ▼ リニューアル前のサイトトップ また、当時のサイトトップは上に貼ったキャプチャの通りで、落ち着いた青を基調としたクリーンで誠実そうな印象がありました。これまで築き上げてきたプロダクトのイメージや印象は、リニューアル後も受け継いで残していきたいなと思いました。 それをふまえた上で、サイトトップの新しいキャッチコピーやキービジュアルをどういうものにするのかプロジェクトのメンバーとアイデアを出しながら考えました。しかし、「どのアイデアも間違ってないけどもっといいのがありそうだな」という気持ちが拭えず、なかなか決まりませんでした。 そこで、改めて原点に帰って情報を整理するために次のことに取り組みました。 ユーザーを知る 介護のほんねが提供する価値を整理する 信頼できる情報から納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 ユーザーを知る まずはじめに介護のほんねのユーザーデータを 1 件 1 件見ていきました。そこにはお客様の情報や施設を探している理由など様々な情報がまとまっています。それらのデータを見ていくと、おおよそ 4 つのパターンにわけられることがわかりました。 ① 退院後の施設を探したい 転倒など何かしらの理由で入院している家族の退院期限が迫っており、退院後に在宅での介護ではなく施設にいれる必要があるケース ② 施設を移動しないといけなくなった 介護度があがったことで施設の受け入れ可能範囲から外れた場合や、施設の中でトラブルがあるなどの事情により施設を移る必要があるケース ③ 今後に備えて早めに動きたい 今すぐ介護施設に入れる必要があるわけではないものの、親が高齢でひとり暮らしをしていて不安なためまだ自分で動けるうちに施設にいれておきたいケース ④ 在宅介護では限界がきてしまった 自分自身も高齢になってきたため、仕事や家事に加えて介護の両立が難しくなってきた方が施設を探しているケース このようなお客様のデータを見ていると、事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの、離れても家族が幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい、という思いが伝わってきました。 ▼ ユーザーの大まかなパターン 介護のほんねが提供する価値を整理する 次に、ユーザーの方に対して介護のほんねができることはどういうことかを整理しました。 介護のほんねは「老人ホーム・介護施設の検索サイト」ということからもわかるように、施設を探すことができ、プロの入居相談員が施設探しから実際の入居までサポートするサービスです。また介護のほんねとしては、お客様が介護に対して前向きに、そして後悔のない施設探しができるよう寄り添いたいという思いがあります。そこで、介護のほんねの価値を機能的なものと情緒的なものにわけて整理してみました。 機能的価値=すぐに納得できる施設が見つかること 情緒的価値=家族のために、いろんな思いをもって施設探しをしているユーザーに寄り添うこと ユーザーデータから見えてきた「事情が事情だけになるべく急いで施設を探しているものの離れても幸せに暮らせるように慎重に施設を探したい」、そのようなユーザーに介護のほんねは寄り添って、後悔することなく納得できる施設がすぐに見つかるようにサポートしていくことを伝えたいなと思いました。 納得できる介護サービスと出会えることをキャッチコピーに落とす ユーザーやサービスの提供価値について整理をしたところで、新しいコンセプトをサイトトップのキャッチコピーにどう落とし込むのかを考えました。 そもそもサイトトップのキャッチコピーですので、前提として「サービス概要、コンセプトが端的に伝わること」は大事にしたいと思いました。サービス概要は、繰り返しになりますが老人ホーム・介護施設の検索サイトです。そして端的にサービス価値を伝えるためにも、先程述べたサービスの機能的価値である「すぐに納得できる施設がみつかること」をキャッチコピーに盛り込もうと考えました。 色々アイデアを出した結果、「老人ホームが見つかる」というサービスのコア機能に加え、介護のほんねならではの「すぐに」見つかるということや、後悔のない納得いく施設選びができるというエッセンスを入れて、最終的に「納得できる老人ホームがすぐ見つかる」というコピーになりました。 介護のほんねの世界観を視覚的に伝えられるようなメインビジュアルの選定 キャッチコピーはサービスの機能やできることをわかりやすく伝えるものにしたため、キービジュアルは先程述べたサービスの情緒的価値のエッセンスをいれたいと思いました。それを踏まえ、いろんな思いを持った相談者の方に寄り添い、ご家族が施設に入居されてから始まる新しい生活を前向きに捉えられるようなビジュアルにしようと思いました。 キービジュアルの選定にあたり、チーム内で意見を集めながら、色々アイデアが出ました。入居後のイメージやサービス概要が伝わりやすい老人ホームの屋内風景の写真、入居後の楽しい生活が期待できそうな施設のスタッフと入居者の笑顔の写真や、サービスの寄り添うスタンスを抽象的に伝える手を握り合うような写真など、たくさんの写真をあてはめて検討を繰り返しました。 ▼ イメージ選定 車椅子が写りこんでいると、自立度が高い状態で施設を探している方(※介護の必要がない元気な方向けの施設もあり、元気なうちから施設に入られる方もいらっしゃいます)にとって自分が使っていいサービスではないのかとマイナスなイメージにならないか? 施設スタッフと入居者が笑顔で写っている人が写ったモデル風の綺麗な写真だと素材感が出すぎて嘘っぽくならないか? 手を包みこむなどモチーフが抽象的すぎるとかえって何も伝わらないのではないか? 写真を選ぶ中でチーム内でも相談しながら、小さな違和感をひとつずつつぶしていきました。そして、最終的に下のようなキービジュアルになりました。 ▼ リニューアル前とリニューアル後 これからの新しい生活がポジティブなものに捉えられるような、スタッフと笑顔で生活する入居者が写っており、背景に程よく雑多感が残る素材感を抑えた写真を選びました。写真に写っているのは入居者と入居者に寄り添うスタッフですが、介護のほんねも同じように、施設探しをしている方に寄り添う姿勢がこの写真から間接的に伝われば嬉しいなと思っています。 プロジェクトを終えて プロジェクトは一段落しましたが、スタートラインにたったところなので、まだまだ追加したい機能や磨き込みたい部分も山積みだなと感じています。 今回、自分のデザインに納得感をだすためにサービスや介護の知識、チームのメンバーが考えていることへの理解を深めながら並行してリニューアルのデザインを手掛けたことは、とてもやりがいのあるものでした。 また、リニューアルをきっかけに改めてサービスの価値や目指したい世界を整理できたのはとても良かったです。これからも介護のほんねの目指したい姿を見据えながら、より多くの方につかってもらえるようなサービスにしていきたいと思っています。 https://www.medley.jp/jobs/designer-new.html