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フォルシア

フォルシア の技術ブログ

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概要 ベクトル検索データベースを利用するにあたり、 PostgreSQL + pgvector は有力な選択肢の1つに挙げられると思います。 pgvectorがサポートするインデックスアルゴリズムは一般的で信頼性の高いものですが、近似最近傍探索アルゴリズムは近年でも新しい手法の提案が頻繁に行われている分野であり、そういった新手法をPostgreSQL向けに実装した野心的な拡張機能も存在します。 本稿は、新しいベクトル検索用拡張のひとつである VectorChord の紹介と、簡単な性能検証を試みるものです。 PostgreSQLのベクトル検索拡張 ! 本項の内容は筆者の見聞による
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こんにちは、エンジニアの籏野です。 先日、とある開発中の思い付きでTypeScriptの型でビット演算ができるようにしてみました。 残念ながらその型はアプリで採用されることはなかったのですが、何かしらに活かしてみたいなと思い、TypeScriptの型レベルプログラミングだけで○×ゲームを作ってみました。 ! 今回の型を作ろうとしたきっかけは、ある選択肢の中からいくつか選び出す際に、選び取った組み合わせと選んだもの以外の組み合わせが同じ状態を示すというルールがあったためです。 例: 1~5の選択肢がある場合に、「1, 3」と「2, 4, 5」は同じ状態を示すことを型で表現する ビット演算で
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まえがき COPYコマンドはPostgreSQL特有の機能で、ファイルとテーブル間でデータを移動する際に使用します。COPY FROMはファイルからテーブルにデータを入力するコマンドで、COPY TOはDBからファイルにデータを出力するコマンドです。 特にCOPY FROMコマンドは大量の行をロードすることに長けているため、INSERTコマンドを使用したファイルのロードより高速にデータの取り込みが可能です。 COPYコマンドはPostgreSQL 15, 16, 17 で機能追加や性能改善がありました。本稿ではそれらの改善内容の紹介と、簡単な検証を実施します。 連載について 本連載は
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はじめに こんにちは、エンジニアの籏野です。 先日、oRPCというライブラリのV1がリリースされました。 https://x.com/unnoqcom/status/1912153521060987057 oRPCはTypeScriptを利用するシステムにおいてRPC(Remote Procedure Call)を実現するためのライブラリです。 RPCの特徴は、クライアント側からはメソッドを呼び出すような感覚でAPIを利用することができ、REST APIのようにエンドポイントを意識する必要がなくなることが挙げられます。 RPCを実現する有名なライブラリとしてtRPCがありますが、どの
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こんにちは、フォルシア株式会社エンジニアの籏野です。 先日、React Hook Formの公式アカウントが以下のようなポストをしているのを見つけました。 https://x.com/HookForm/status/1894698099677028618 新たにリリースされた@hookform/lensesがどのようなライブラリなのか気になり調べてみました。 @hookform/lensesとは GitHubに記載の内容を訳すると以下のようになります。(日本語訳 by DeepL) React Hook Form Lensesは、React Hook Formに関数型レンズのエレガ
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こんにちは、フォルシア株式会社エンジニアの籏野です。 今回はzodやvalibotと同じバリデーション用ライブラリであるArkTypeについて紹介したいと思います。 ArkTypeの特徴 ArkTypeの大きな特徴としては以下の点が挙げられます。 TypeScriptの型記法に似た記法によりバリデーション定義が可能 実行時にはzodの100倍高速に動作し、エディター上でも高パフォーマンスな補完を提供する Standard Schemaへの対応 ※Standard Schemaはzodやvalibotといったバリデーションライブラリの共通インターフェース仕様です。 本記事で
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こんにちは、エンジニアの松枝です。 私が所属する部署では企業が旅行検索サービスを作成できるSaaSプロダクトの開発、運用保守を行っています。ありがたいことに導入していただける顧客の数も増え、数多くの顧客プロジェクトが並走しています。 ただ、顧客数が増えるとともにSaaSプロダクトという特性上品質保証のための検証コストが高まったり、各顧客の要望に柔軟に応えるのが容易ではなくなってきました。 また開発がいくつも並走して行われ、プロジェクト間の連携がうまくとれず似たような機能の開発がそれぞれのプロジェクトで進んでしまったり、開発ブランチ運用やソースコードのコンフリクト解消に多大な時間を割く状態
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まえがき 本連載はPostgreSQLの比較的新しいバージョンで導入、改善された機能に注目し、その紹介と簡単な検証をする連載です。 RDBは枯れた技術と評されることが多いですが、PostgreSQLは1年ごとにメジャーアップデートがあり、その度に多くの機能追加や改善が施されています。 本連載では膨大な改善の中から特定の機能に着目し、各メジャーバージョンでどのような改善が導入されたかにフォーカスします。 本稿ではwindow関数の改善を紹介します。 PostgreSQL 15, 16 では window関数の性能が改善しました。 window関数は主に分析系のクエリなどでよく使われるイ
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こんにちは、エンジニアの籏野です。 フォルシアでは主にAWS上に用意した環境にアプリをデプロイしており、初期のころはCloudFormationのテンプレートを書いて環境を構築していました。 近年ではAWS CDKを利用することが多くなってきており、単なるYAML等の設定ファイルではなく自分たちに馴染みのある言語で環境を記載できてとても便利に感じています。 AWS CDKを利用しているので、最終的にはcdk deployコマンドを実行する必要がありますが、このコマンドをどこで実行するのかというのは重要なポイントです。 AWSのアクセスキーを発行することで、ローカルの開発環境や社内に用意す
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まえがき エンジニアの恒川です。 私は現在Next.js App Routerを用いたアプリケーション開発をしています。Next.js 15からReact 19の使用が始まることを受けて、Reactのuse APIでどんなことができるのか実際に触ってみました。 use https://react.dev/reference/react/use use.tsx import { use } from 'react'; function MessageComponent({ messagePromise }) { const message = use(messagePromi
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はじめに こんにちは、エンジニアの奥田です。 私は新しいものが大好きです。新しいものは既存の問題を解決してくれたり、新しい視点を与えてくれたりするからですね。 新しい技術や商品、アプリ……どれも最高です!「早く知って遊びたい!」という気持ちがあります。 ただ、知らないことには遊べないので、私は情報収集に力を入れています。 この記事では、その一例として、私が普段どのように情報を集めているのか、ご紹介しようと思います。 日々の情報収集について ソフトウェアエンジニアは、フロントエンド、バックエンド、インフラ、データ分析、セキュリティ、モバイル開発、クラウドネイティブ、DevOpsなど
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こんにちは、エンジニアの澤田です。 昨年は Rust の quick-xml というライブラリを使ってみた記事 を書きましたが、Rust の勉強を兼ねて、今回は並列処理をやってみようと思います。 普段の業務で、外部のAPIへ並列でリクエストを送り、その際に受け取ったエラーメッセージなどをログに書き込む処理を行っていますが、並列処理でのログ出力を Rust でやってみようと思います! ※rustc と cargo はバージョン 1.83.0 を使用しています。 並列処理でログ出力を安全に行う 複数のスレッドが単一のリソースを変更する場合に、安全に変更する方法は大きく以下の2つがあります
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まえがき エンジニアの恒川です。 2024年10月に Next.js 15 安定版がリリースされました。キャッシュ戦略に大きな変更があったり、 Turbopack のstableが使えるようになったりなど気になる変更内容がたくさんありました。 私が所属するチームでは Next.js 14 を使ったアプリケーション開発をしていましたが、今回の Next.js 15 リリースを受けてバージョンアップを行いました。 14 → 15へのアップグレードだったためサクッといけるだろうと思っていたのですが、いくつかハマりポイントがあり、完全にすべては解消できていないものの現在では Next.js
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はじめに インターネット上でwebサイトを運用している方であれば、自身の管理するwebサイトに突然アクセスが殺到しwebサイトが高負荷になってヒヤヒヤしたり、実際にダウンさせてしまったという経験があるかもしれません。 アクセス数の見積もりやサーバのサイジングを慎重に行っていたとしても、インターネット上にサーバを公開している以上はアクセスが突如としてスパイクし想定以上の高負荷状態になってしまうことはあり得るかと思います。 アクセス急増時にwebサイトをダウンさせないようにするには、一般的に以下のような方法が考えられるかと思います。 オートスケールする 高負荷となったらオートスケール
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はじめまして、新卒1年目エンジニアの出口です。 私は以前 Visual Studio Code (VS Code) を使ってプログラムを書いていました。 VS Code はインストールしたらすぐに様々な言語でコーディングを始めることができ、便利です。 ただ、VS Code の統合ターミナル上のシェルと、VS Code のキーボードショートカットが干渉してしまうことが多い点では不便だったため、Neovim に移行しました。 https://neovim.io/ 移行してみてしばらく経ち、さほど不満は出てこなかったので、Neovim で開発することで感じたメリットと、VS Code から体験
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はじめに こんにちは、エンジニアの力石です。 フォルシアでは商品販売プラットフォームwebコネクトを提供しており、私はその中の検索システム(検索領域)の開発・運用保守を行っています。 検索領域はマイクロサービスアーキテクチャで構築されており、機能毎(コンポーネント毎)にリポジトリを分けるマルチリポジトリ構成を採用しています。 そして最近、検索領域では npm を利用している全 18 リポジトリのパッケージマネージャーを pnpm へと移行しました。 本記事では移行の際に躓いたエラーや今回の移行の反省点・今後に向けての改善点について紹介します。 (移行手順についてはさまざまな記事が出て
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まえがき フォルシアでは長年検索に特化したアプリケーションを開発してきましたが、近年注力しているプラットフォームのwebコネクトにおいては検索領域に留まらず商品販売に求められるあらゆる機能を提供しています。 webコネクトにおいて、ほぼ全ての商材データを管理する領域が素材登録システム(造成領域)です。素材登録システムでは商品販売に必要な情報の登録、管理に加え、サイトコントローラーなどの外部システムとの商品連携や、検索領域、予約領域を始めとした外部システムへのデータ配信を担っています。 そんなwebコネクトにおける「データの肝」である素材登録システムには、これまで我々が提供してきた検索
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こんにちは、エンジニアの籏野です。 近年、弊社の作るWebアプリケーションはNext.jsを用いて開発されることが多いです。 Next.jsは高パフォーマンスなWebページを作るための様々な機能を内包したReactフレームワークであり、メジャーバージョンアップの際には次々と新しい機能が追加されています。 さて今回はとある事情により、POSTメソッドで描画されるページを実装したい要望が出てきたため、Next.jsでPOSTページを実現できるのか検証してみました。 結論 HonoをRoute Handlersで利用することで、Next.jsでもPOSTページを実装することができました。
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こんにちは、エンジニアの水野です。 突然ですが、みなさんコマンドライン操作はお好きですか? 私は特に、直感的かつ手軽にスクリプトを書いてタスクをこなせるようなコマンドが好きです。 たとえばPostgreSQLを日常的に利用するDBプロフェッショナルは数多いるとはいえ、 「psqlコマンドをフルに使いこなしているよ」という方は意外と少ないのではないでしょうか。 ドキュメントを漁れば無限に機能が出てくるPostgreSQLですが、 なかでもpsqlコマンドは書き捨てクエリの操作だけではなく、psql自身が実行するメタコマンドとして、直感的かつ非常に手広く活用できます! 本記事では、psqlコ
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筆者はPythonのパッケージ管理ツールとしてpip、バージョン管理ツール(仮想環境)としてpyenv / virtualenvを利用していますが、 要求されるパッケージのバージョンが衝突する、全体の環境が汚れていくなど色々不便さを感じています。このような悩みはPythonユーザーあるあるではないでしょうか? そこで今回は、2024年時点で非常に使いやすいと噂のRyeやその他ツールを改めて導入し、 各ツールの利用方法や使い心地などを確認することにしました。 この記事によってできること Pythonの新規プロジェクト立ち上げが容易に行える パッケージ管理、バージョン管理、仮想環境管
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